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[のそり、と起き上がる。
いつの間にか眠っていたらしく──…]
ん、…ぁあ。どーも。
[遅刻の件については軽く謝りつつ]
……そっちのモンには手ェ出してねェと思うから。
[一先ず、それだけ伝えようと。]
>>1:44>>1:45リリアーヌ
[自分で自分を美少女と表す彼に、青年は小さく吹き出しました。「美少女戦士さね?」と、からかう様な声はしゃくりに紛れて聞こえ難く。――聞こえてたら、また怒られたかもな。と、少し冷静な頭の片隅で考えていたりして]
オレ、こう見えて、洞察力には、自信があるさ。
だからアンタが男だってこともモロバレだったってワケ!
[やがて、彼が青年に疑問の目を向けて来たことを知れば、青年はひとつ咳払いをし、キリリと眉を上げ高らかに声を出しました。ちらり、その際どうだと言わんばかりに彼を見ることも忘れずに。
「しっかし、本当に女子さね」森ガールとでも、お嬢様ファッションとでも云うのでしょうか。レースに包まれた手で、お淑やかな動作で髪を払う彼に、青年は少しだけ尊敬の念を示しました]
↓
↓
…で、オレのこのパーカーそんなに怪しいさ?
これでもブラック、なんだけど。
……でも、そんな”リリアーヌ”も黒より白のが似合いそうさね
[自分の服を少し引っ張り、汚れの無い白を見つめ呟く様に言葉を吐いて。やがてペイっと離せば次は目前の彼に視線を向け――彼女が白のワンピースと小動物に囲まれている姿を勝手に想像すれば、無意識にそんな言葉が零れたのでした]
["校舎が離れる"。そんな問題ではないのでは、と思いはしたけれど、口に出すことはしない。親しんだ彼女と敵対だなんて、絶対にしたくはなかったから。]
『体調、悪いの?
無理はしないで、気を付けてね。
大事な仕事も任されてるって聞いたけど。
明日は、』
[そこまで打ち込んで、ぐ、と喉を詰まらせる。
彼女はきっと、自分を女だと思ったままで。
周囲のクラスメイトのほとんども、恐らくはそうだろう。]
どうすっか、なぁ――…。
[相手の期待は、うっすらと察しながら。
それでも、一緒に行動どころか、自分は水着姿になることすらできない。
散々悩んで、そろそろと文字を打った。]
『参加は控えようと思ってるの。』
[彼女へ嘘をつく後ろめたさはあったけれど、それこそ"今更"だ。
はあ、と深く息を吐いて。
そういえばと、教師から告げられた言葉を思い出す。
――学園を纏める生徒会。
彼女は何か知っているだろうかと、思いを馳せて目を閉じて、薄い化粧の上から瞼を押さえた。]
(―――…それから、)
[少し前にあったある出来事を、彼女には伝えるべきか。
立て続けに起きる事件に混乱した思考は、彼女とのやり取りで少しは落ち着いた気がするけれど。]
あー、でも。
なんて言えばいいのかわかんね。
[端末を投げ捨てて、もう一度溜息。]
[ ――手を引かれ また少しだけ鼓動が高鳴ったのを覚えれば また別のことで 鼓動が高まろうとは。]
…男。
[ 彼女――否 彼の薄い唇から告げられた告白に 真面目な顔を浮かべながらも 心中は驚愕に満たされる。( …嘘だろ ) 東洋の国では男の娘なるものが流行っているとは見聞したことはあるが まさか自分が出会すだなんて と、ぱちぱちと目を瞬かせながら 今だに” 綺麗 ”な彼を視界に捉え 、]
ちょっと、ごめん。
[ その胸を恐る恐る触れれば その ” 感触 ” の無さに驚きはしただろうが――壁に顔を埋めてもたれ掛かりたくなる衝動を抑え もう一度、彼女を見ても ]
……うん。無問題。
[ ――恋しさに騒ぐ鼓動は、変わらなかった。]
で?他に問題、ある
[ 他の事に揺らがぬ瞳は 彼を射抜いて もう少し近くに寄りたい、触りたいと我儘な衝動を抱える四肢は理性で抑え。
ただ少し許されるのならば、初めて見た時のように風に揺られるその髪を彼の耳に手掛けた 。]
[ 呑気に眠りに着いていた彼を――見慣れぬ彼の姿を視界に入れれば ” 手を出して居ない ” との言葉にさえ何ら反応を示す事無くその姿を無機質に見つめる ]
…どうでも良い。
……アンタの求婚先、当ててやろうか
[ きっと自分とは別の目的で求婚者に成ったのだろうと 邪推を重ね やがて興味半分に” 嫁当てゲーム ”を繰り出せば 口元はニヒルに弧を描いた ]
[こちらを見つめる男の瞳は、何かの感情が含まれていたか。
表面上相手の双眸に揺らぎを感じることなく、相手の意思が読み取れないことに、顔は僅かに歪んで──…]
……へぇ? それなら俺もあててやろうか。
お前の“求婚先”
[意趣返しとばかりに言ってのけた。
彼が何を目的として、求婚者になったのかは知るところでない。
特別聞き出したい、なんて関心を惹かれることでも無く。
だが、弧を描く口元が始めるゲームには双眸を細めてニヤリ。]
……あてられるモンなら、あててみな。
[足を組みながら、相手の反応を待つ。]
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