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ミナは、カロラ を投票先に選びました。
―青い森の三角標・停車場―
『停車後、すぐに発車しますのでお降りの方はお急ぎください』>>#0
[そんなアナウンスにも関わらず、やはりどこか名残惜しく、
停車してもしばらくはデッキに立ち尽くしたまま。
「発車しますよ?」と車掌に促されて、ようやく列車から降りた。
ほぼ同時に、発車を知らせる汽笛が鳴る。
再び次の目的地に向かって走り出した列車を
ウルのボタンを胸元で握りしめ、静かに見送った。
やがて列車は見えなくなり、
同じ駅で降りた他の乗客たちも駅から出て行った後も
ニイナは一人ホームに佇み、物思いにふけっていたが、
人々を癒すような風と美しい音色に気がつくと、
晴れ晴れとした表情で、顔を上げた。]
・・・行かなきゃ。
[決心したようにそう呟き、ボタンを胸のポケットにしまった。
持ち物はそれだけ。
地図も、方位磁石も持っていない。
それでも、目的地にはたどり着ける気がした。
ひときわ輝く星を目印に、歩き出す――]**
[グラスに注がれたサイダーは気泡が弾け、ストローで喉へと流せば弾けた気泡が喉を刺激する。
まだ、走り回って遊んでた頃、おうちの近くのお祭りで買ってもらったラムネ。
中のビー玉が欲しくて堪らなかった。
お祭りで会ったのは、仲良くしてた女の子。そして、元気な男の子。
公園でも一緒に遊んだ、二人の子。
でも次の記憶は、……白い部屋。
なのに、あの子たちにはもう一度どこかで会った気がして。]
[頭を小さく振ると、クノーの手をくい、と引く。]
ねぇ、クノー。
その鞄、何が入ってるの?
[常に鞄を持ち歩くクノーの、その鞄が少しだけ気になって、不意に尋ねる。**]
[『ベニ!ベニ!?』
時折、ベニのことを呼ぶ声が頭に響いてくる。
その声はどこか懐かしいような…でも誰かはわからなくて。
声の主を探して周りを見回すけれど、姿は見えず。
不思議に感じながらも、その度に頭を小さく振ると、再びクノーの顔を見上げ、話に耳を傾ける。**]
ウルは、カロラ を投票先に選びました。
……さっきの話の続きになるけど。
ボクが、ベニよりももう少し大きくなった頃。
兄が……兄さんが、亡くなってね。
[あの日、無機質な黒服が差し出した書面も、こんな簡素な物だったろうか。]
その知らせが来ると同時に、父の使いが来たんだ。
跡継ぎが死んだからクノーを引き取る、支度をさせるように。
……って、ね。
[自分を手放すまいと最後まで食って掛かった母親は、一枚の書面を突き付けられ、黙りこんだ。
……その書面が何だったのかは、結局、解らずじまい。]
ボクは、“父の”子供になった。
……産みの母と別れて、父の元で暮らして、死んだ兄の遺した物をそのまま受け継いで。
そうして。父親の奥さんを、“お母さん”と呼ぶようになったんだ。
[その日から、自分の生活は一変した。
金銭に不自由の無い生活、恵まれた学習環境、家柄も心も豊かな友人たち。
…………それに、“優しい”養母。
穏やかな人だった、とは、思う。
ただ。時折、死んだ兄と自分とを比べては、酷く冷たい瞳をして。
そのくせ、何か物言いたげに言葉を紡ぎかけては、ため息を吐く。
……その、繰返し。]
…………でも。
あまりにも環境が変わりすぎて、馴染む事が出来なくてね。
……なるべく、独りで居るように、迷惑を掛けないように、って。
いつも、隅の方で過ごしていた。
ずっと、何年も……。
[何時からだろう。
星を見上げることを、止めたのは。
人と目を合わせることを、厭うようになったのは。]
そんな、ある日。
産みの母が入院したと、手紙が来たんだ。
……ほら。その手紙が、そうだよ。
[そうだ、思い出してきた。
人の目を隠すよう紙の束に紛れ込まされた手紙を見つけたのは、偶然だった。]
父の屋敷の皆は、母の話をするのを快く思わなかったから……こっそり支度をして、会いに行こうとして。
[深夜の屋敷。
踊り場からすり抜けて、夜闇に隠れて飛び出して。少しだけ顔を見て、戻ってから幾らでも叱られようと。
……そのつもりだった。]
――――……父の奥さんに、見つかったんだ。
[頼りない電灯の元で見た養母の表情は。
死人の如く、色の無い物だった*]
クノーは、カロラ を投票先に選びました。
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