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おねえちゃんは、あたしの心臓で生きてるのに、あたしは何も持ってない。
おねえちゃんは欲しいものをぜんぶ手に入れられる。
パパも、ママも、友達も、好きな人も。
どうして?
ずるい。
そう思ったら、急に心臓が暴れ出して・・・
そのあとは、覚えてない。
・・・気がついたら、ここにいた。*
[全てを話し終えると、ニイナは黙ってうつむいた。
こんな話を聞かされて、ウルはどう思うのだろう。
反応を見るのが怖くて、顔を上げることができなかった。
しかし、話せてよかった。
そう思ったのも、また事実。]**
ふ、え?
[カロラ女の子だったんだ、と問われれば>>1:97びくりと肩が震えた。手にしたカップの中で、自分の同様と同調するようにミルクが揺れる。
なんで気づいたんだろう、とカロラを凝視したところでミナの反応>>2:106は、逆に馴染んだものでほっとしてしまったような。
大概が自分を女の子だとは思わないし、女の子だと知った時は驚き目を見開かれるのが常だったから]
うん。
[目を見開く青年へはこくん、と頷くとえへへと悪戯っぽく笑う。
間違えられるのは慣れっこだったし敢えて間違えられるようにしているのだから、相手が間違えたことを気にしないようにと]
この方が、男の子に見えるかな、って思って。
[髪を切った理由は本当にただそれだけの。
上には二人の姉。跡継ぎの男の子を切望されていたのに女の子だったから。
女の子であることを責められる理不尽を、大人にぶつけるにはまだ子供過ぎて。
気にしないでいるには幼い頃から繰り返される言葉は鋭すぎた]
/*
プロから書き溜めてたやつようやく投下ー!
ソロール苦手だけど今回そんなに恥ずかしいと思わないのはこの村だからだろうな。
いつもソロール流せる人は尊敬する…!
/*下書き
[戸惑うようなシャロの反応に>>18、笑顔は絶やさぬまま。
その動揺が手にしたミルクに伝わるのを見て少し目を伏せる]
……驚かせてしまったかな。
ごめんね、変なことを聞いて。
声と、仕草と、あとは――そのくらいの男の子にしては、大人しいなと思ったから。
男の子に?
……そうなんだ。ずっと、ずっと、小さな頃から、その髪型だったのかな。すごく馴染んでいて、似合っている。
可愛いよ。
[お世辞ではなく、そう思う。
だけど、ミナに向けた悪戯っぽい顔もには、どこか無理をしているようにも見えて]
でも僕は、長い髪も似合うと思うけどね。
見てみたかったな。
[指先を、その髪の先に伸ばす]
[戸惑うようなシャロの反応に>>18、笑顔は絶やさぬまま。
その動揺が手にしたミルクに伝わるのを見て少し目を伏せる]
……驚かせてしまったかな。
ごめんね、変なことを聞いて。
声と、仕草と、あとは――ちょうど、君くらいの妹がいるから。
男の子に?
……そうなんだ。ずっと、ずっと、小さな頃から、その髪型だったのかな。すごく馴染んでいて、似合っている。
可愛いよ。
[お世辞ではなく、そう思う。
だけど、ミナに向けた悪戯っぽい顔は、どこか無理をしているようにも見えて。男の子に見せようとしている理由には触れぬまま、ただ、可愛くなっていいんだよと、穏やかな笑顔で彼女を見た**]
[向けられる笑顔>>21にはまだ戸惑いの混ざった表情で、それでも口元を笑みに変える。
小さく手は震えていたかもしれないけれど。
彼が自分を女の子だと思った理由を聞けば、よく見ればすぐにばれてしまう嘘なんだと言う事を痛感した]
…、かわいい?
[似合っている、と言われれば嬉しそうに顔を上げたのは一瞬、可愛いいう単語には困った顔でカップの中のミルクへと視線を移した。そうした所で白い液体に自分の顔が映ることは無かったけれど。
即座にカロラの隣でミナが頷いているのに気づけばそろりとそちらに視線を移して]
男の子に、なりたかった。なれたら良かったなって、いっつも思ってた。
[もっとずっと小さい頃は姉のように可愛いものが好きだったのを思い出す。
いつからかそういうものから目を背けるようになったけれど。
目を背けてみたところで男の子になれるわけでも無かったけれど。
幼いながらに、両親の、祖母の願いをどうにか叶えたくて。そんな自分を見る母の目が、時々辛そうな色を見せるのにも気がついてはいた]
――シャロは女の子なのだから
でも、女の子はいらないって言ったよ。
――そのままで良いのよ。
ならどうしてお母さんは私を見る目が辛そうなの。
どうしてお父さんは男の子のような私を見て、本当の男の子だったらとため息をつくの。
――跡継ぎの男の子が……
“私”はいらない子なら“僕”になれたら良かったのに。
(それでもあなたは私のあいするこどもなの)
[お互い口に出さずにいる言葉は、相手に伝わることが無いままに。
すれ違ったまま、長い休みを家にいるのが辛くて参加した夏のキャンプ]
…星を、見ていたの。
[生まれた場所では見たことのない、満点の夜空。
家族の目の無い場所はとても楽しくて……そして、気がついたらここに居た]
[キャンプの日程は、父方の祖父母が住む田舎を訪ねる日程に重なっていた。
これに行きたいとチラシを出した時、母は何も言わなかった。
行けば自分の顔を見て跡継ぎのことを言う祖父母。辛い思いをしていることを少なからず察していたのだと思う。
わかったわと言って父に相談し、キャンプへの参加を許してくれた母]
行ってきます。
『気を付けてね。これ、お守り』
[そう言って渡されたお守りは、母が作った巾着の中に納められていた。
それは男の子のような姿をした自分に渡すには不似合いな、ピンクの花柄で女の子らしいものだった]
『女の子で良いのよ』
[そう母が言ってくれてるようで嬉しくて。大事にしようと思ったのに――]
……
[今は手元にないそれ。どこに置いてきてしまったのかとポケットを探った]
/*
さっき恥ずかしくないって言ったけど、村開くと自分のキャラが並んでるのやっぱ恥ずかしいわ(//∇//)
みんな早く投下して流してー!(汗
[ニイナは顔を上げてくれただろうか?
そのまま、先程と同じく彼女の頭を撫でる。
…そこに、彼女がいることを確かめるように]
君の姉さんは…幸せ、だったんだろうな。
[どう言ったものか考えて、結局出てきたのがこの言葉だった]
ご両親に愛されて、友達がいて。
学校に通えて、好きな人ができて…『恋』を、することができた。
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