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[>>52でウィッチが戻ってきて]
赤色か。うん、君らしいね。
[全員が全員、それぞれの色っぽい石を買うのを見て、やはりこういうのも個人の色が出るなあと思っている。]
じゃ、そろそろ行こうか。真っ暗になる前に。
[ウィッチとテトラ、メデューとポールの4人は川辺へと歩き出した。]
ん、分がった!
ちっくと時間かかっかもしれぬけど、
あっちゃも遊びさ行くな!
あ、行く時そっちゃにもうめもん持ってぐな!!
くふ くふ くふふふふっ!!
[嬉しい事塗れの様で、もう踊り出さんばかりの鳴声が
こちらも楽しげにぽ ぽ ぺぺぺと風に浮かんだ]
風を読む青年 ポールは、石化の目 メデュー の求婚を受け入れることにしました。
/*
展開をどんどん進めて行くのも大事だけど、もう少し在席組がいるなら、動きを待っても…と思っちゃうなあ。難しい所かもだけどね。
―東の河原―
[道中ではどんな会話をしていただろうか、暫く歩いていると、ふと開けた場所に出た。辺りはもうすっかり帳が降りており、川のせせらぎと虫の声が静かに響く。]
ここが……ん?あれは…?
[河原に何かぼんやりとした光が見える。それはいくつも存在し、ふわふわと漂っている。]
[『作られた存在』自身のことを表現するなら、その言葉が一番しっくりとくる。
故郷の星を治める種族のように自然に産まれ、存在理由を自ら見つけるのとはちがい、最初から目的を持って『作られた』]
依る相手がいないのは……
作られた目的を果たせないのは
不安だにゃあ……
[喉から手が出るほどに欲しい。と、その一言が伝えられず、瞳が揺れた。]
[灯石で足元を照らし、慎重に光のもとへと近づいていく。それに誰かが一緒に来たかもしれない。やがて光のもとへたどり着くと]
これが、動く光……。
[弱弱しい光。だけどとても安心する光。しばらくぼーっと見つめていたが、自分の近くに一つ寄ってきたので、ぱっと手に取る。]
これは……そうか、蛍か…!
[自分の故郷にもいた、光る虫。故郷から離れていてその存在を忘れていた。]
ー東の小川ー
[心地よい夏の空気に包まれながら、小川への道を歩く。
ウキウキした気分に本来なら、飛び跳ねるようにして歩きたかったが、今は大切な友達ー金魚ーの存在。
少しでも金魚を驚かせないように、胸元近くに袋を持って、揺らさないように慎重に歩く。
道中で他愛のないお喋りをしたかもしれないが、頭の中は空飛ぶ光のことが大半で]
にゃあ。
水の音がするにゃー
[サラサラという清流の音に耳を澄ます。
ときおりパシャンと水音を立てるのは魚か蛙か、それとも未だ目にしたことのない生き物か。想像を膨らませながら、ぐるりと視線を一巡すれば]
[ゆらゆら ふわふわ
夜闇の中、音もなく舞う小さな光。
まるで無数の星が間近へと降りてきたようで、この光景を壊さぬよう、邪魔にならぬように。と、その場に静かに腰を下ろす。
幻想的なその光景に、何かを言うこともできず、ただゆっくりと呼吸を繰り返す。
瞳は光を*おいかけたまま*]
[アスが出かけた頃、眼下の小川には、種々の灯と点々と舞い飛ぶ蛍光が幾らか見られるだけだった。
気の早い星がひとつ空に輝いているが、
空はまだ明るく闇に染まってはいない。
アスは、小川に添い>>35、上空を移動する。
やがて下流で、白い矢印の形した花を見つける。
白い矢印の花は道標のように続いていた。
青色の岩が見え始め、磯音がし始め、白い砂浜が見えた頃、アスは地上へと降りた。
海に半ば沈んだ廃墟が見えている。]
[白い砂浜には足跡が全く付いていないようだった。
アスは半ば沈んだ廃墟へと歩みを進めた。
真白い砂浜に足跡が付かないままに。]
人がこの星から去ってから、
数年どころではないようだな。
少なくとも十数年以上、長ければ百年は経つか。
[曽ては入口と思しき場所も崩れ落ち、残骸を晒すのみ。
満潮の時には此処も更に沈むのだろう。
アスは入口を微かに見上げ、それから続く曽ての街の路らしきものへ視線を向ける。確りした造りだったろう其れらは朽ちてはいたが原型を留め、満潮時には魚達の良き住処となるのだろう、海草などが根付いていた。]
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