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…開けましょうか?
[扉で立ち止まる彼にぽんぽんと扉を叩きながら言う。
扉の感触を感じつつも、開け方さえわかれば試してみるつもりだ。]
そう。私は善意に溢れた守護天使なの。
[優しいというリンの言葉を茶化しながらも光を見つめる]
確実に気象現象では無い……。
トラクタービームにも見えるけれど、何だろう。
[リン達と共に歩む途中、空から接近する気配を察知した。]
[キリエとわかれ、改めてハルピアに向き直る。
二人ともまるで手がかりは持っていない。
それなら――とおもいついた]
本でこんな魔法を見たことあるんだ。
こうすると進むべき道がわかるんだって。
[試してみられると思ってはしゃぎながら、道ばたから一本小さな小枝を拾う。
それをなんとか口で支えながら立たせ、ぱっと支えを話した。
小枝はゆっくりある方向を指して倒れた。]
やった!きっとこっちだハルピア!
[大得意で呼びかけると、二人ともに進み始めた]
[だんだんと、今までなかった建物が増えてきた。植生もさきほどまでとはまるで違うようだ]
なあハルピア、ハルピアは愛がわかったらどうするんだ?
あっちの方向にあるっていう、おうちに帰るのか?
[気になって尋ねてみる。こんなに長く一緒にいるのに、お互いのことをそういえばまるで知らないな、と思った。
その問いにハルピアは答えたろうか、某かの会話をしながら二人は進んでいく。
―――と。
いかにも廃屋といった風情の一軒家に打ち当たった。
迂回して先に進もうとすると、ギシギシ、と内部から軋んだ音が漏れ聞こえてくる。
風も吹いていないのに、誰かいるのだろうか…?
もしかしたらネズミの一匹くらいいるかもしれない]
ちょっとこの家、気になる。
こっそり中を見てきていいか?すぐ戻るから!
[トンボも美味しそうといえど、ネズミには勝てない。
鳴るおなかを抑えつつ、そう言いおいて一軒家に侵入した。
ハルピアがついてくるかは、わからない。
また、もし中にネズミ以外の誰かがいれば、出くわすかもしれない]
天才子猫 猫は時間を進めたいらしい。
[フィオナ>>28がポチに手をかざした時、モギュモギュモギュグギュとミミズの咀嚼を終えたポチの動きが一瞬止まる。
それを見たリンの脳裏には一瞬「意地悪!」の語が過り、制止が口から出そうになったのだけれど]
むむ。むむむ。チテイジン?
……ポチは斯様なものじゃったのか?
[フィオナが何を呟いていたのはリンには聞き取れない。
ただ「こんにちは」の挨拶に呼応するように、ポチがぎゅぎゅと鳴いて頭部を垂れたのはリンにもわかった。]
フィオナにはポチの素性が判るチョウシゼンがあるのか。
おお、すごいのう、フィオナ!
[リンは素直にそんな感想を零した。]
ええ、知っている。
2人……。
誰と誰が連れて行かれたの?
私は意思の支配者……座天使よ。
怖がらないで。
[背負う太陽が光輪の如く頭上で輝く。
天使の瞳から滲む色を見ればさらりと嘘を吐いた。]
―ボロい一軒家―
[…家を補強すると言っても、この辺にマトモな資材なんて存在しない。
妙に茂った植物の蔦や、何かの部品であっただろう鉄板。
それらを組み合わせて作った板で、穴を塞いだり薄い部分を補強するのが限界で……]
…おや。珍しい。
煮干しは切らしているのですが…
そもそも飼い猫なんでしょうか。この子。
[あちこち穴が開いているせいで、猫が入って来ても>>34別段驚く事はない。
あげれる物も無い事だし、そのままにして作業を続けた。]
置いてきぼり サンシアは時間を進めたいらしい。
[キリエが遠い空から此方に気付いた時>>27、リンの方からは気づかなかった。
フィオナが何かに気付いたらしきにぱちりと瞬き、やがて近づいてきた影と声を捉え、漸くここにキリエ>>32が近づいてきたのだとリンは気づいた。
ぱっと顔色を明るくし、天を仰いだ。]
おお、キリエ!無事であったか!
[そう叫びながら、キリエが例の光について話すのを聞き、瞬いた。]
空飛ぶ円盤が光を用いて引き込む、のか。
ふむ……それがトラクタービームなのかのう。
光が引き込む……なんとなく、わかったのじゃ。
[何故ここで「わかった」と思ったのか、リンにもその時は判らず自分でも不思議に思った。
実際リンが円盤の光――アブダクトを目の当たりにしたのはこれが初めてなのだけれど]
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