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…命じられたと言うよりは、それが在り方のようなものと言うだけですがね。
マスターは、何も命令を残してはくれませんでしたので。
まぁ、満足しているかと聞かれると悩むのですが。
[主に、満足と言う状態の意味について。
満たされ、足りている事が満足ならば今の状況には当てはまらない。
仕えるべき主は未だ戻らず、家を補修する為の資材も足りない。
もしも物質的な意味では無く、精神的な意味だとしたならば…
それは、そもそも自分に聞くのが間違いなのだ。
そんな事を考えながら、ポチから意識が逸れていたことにふと気づき謝るように撫でるのであった。]
[>>14人間のことをよく知っていそうなしのぶでも、人間の友達はいないのか…と少し残念に思う。
「この有様」とは、人間の数が減ったことを言っているのだろうか?
人間が絶滅したとは露も思わず、内心で首を傾げる]
あ、あのな、我は一人だけ人間を知ってるんだ。
優しくて、何でも知ってて、少しだけぶっきらぼうな人。
いつかしのぶにも紹介してあげたかったのに、な…。
[マイスターのことだった。
人間に会いたいと、自分と同じ想いのしのぶに会わせてあげたかったが、自分は研究所への戻り道がわからない。
もしかしたら、もう二度と会えないのかもしれない。
それがとても悲しかった。
この言い方では、とうに死んだ、絶滅した人間のことを言っているように聞こえることには、気付かない。
帰り道がわからないのは不安だが、今考えても仕方ないと思い、首を振って気分を切り替える。
見たことのない樹木や建物に目をまるくしながら、二人の後ろをついて歩いた]
[言葉を弄ぶ様に適当な言葉を投げかけた。
返る反応に瞬くのは予想外だった故の事。
他人からの好意等を求める訳でも無くただ風精として在る。
自由故に孤独それが風精の性質。]
もしかして――思い出せない?
なら、リンはどうやって人と接していたの?
人との「思い出」はある?
[解らない。そんな返答を返すリン。
問いを重ねながら指先は耳朶から離れ行く]
―浄化跡地―
[8(10)分ほど経過した後、ゆっくり目を覚ます]
――――――……うぅ。
[アブダクトされかけてからの記憶はぼんやりしている。
しかし着地の時に天使が助けてくれたことは、
何となく理解していた]
無事で良かった、キリエ。助けてくれてありがとう。
僕は、マイスター。
[気絶する前に名前を聞いた気がする。
座り込んだまま、虚ろに頭上を見上げて]
あれは一体、何なんだろうか…。
[それから目を伏せ、
酷く気だるげな困ったような声で]
『……ラグーン。
あの円盤はキミの仕業か?
僕の頭上に、今浮かんでいるのだが…』
[危険なものかどうか、もはっきりとはしないが。
音声最適化アーカイブのおかげで、
低下した思考でも彼の言葉は理解しやすかった。
其れには感謝するが、一体特殊音域の主とは何者だろう?]
む……?
[何か物音が聞こえてくる。
緩慢な動きで振り向いた先に、
近づいてくる二人と一匹の姿が見えただろうか**]
人工生命体 マイスターは時間を進めたいらしい。
[命令を求めないのか、という問い>>27に暫し考え、
どう答えた物かと少々悩む。
答え自体は決まっている。問題は、それをどう言葉にするかだ。]
…そうですね…
命令が有る事は、確かに私にはいいことです。
けれど、自分からそれを求める事はマスターの負担になる。
負担を減らすための自動人形が、負担をかけて居ては本末転倒でしょう。
[後に続く問いは、先ほど>>0:195聞いた物と同じように思えて。
けれど、それは先ほどの物とは違い感情の有無を聞いている。
理解できない物の有無を問われ、どう答えるか此方にも悩み…]
寂しいと言う感情は理解できませんので、
そう言った意味では寂しさと言う感情は無いと思います。
もしも有ったとしても、理解できないのでは無いのと同じでしょうから。
―ボロい屋根の上―
[目の前のフィオナがヒトともカミとも非なるものだとは察すれど、その種族の性質までリンに判じられた訳では無く、相手>>25が瞬いた意味も上手く察せられぬまま。
重ねられた問い>>26には、暫し間をおいてから]
「思い出」……ううむ、思い出も、解らぬ。
そもそも、わーが何処から来たかも、思い出せぬ。
それでも、ヒトの愛は確かに感じておった。
じゃが少しばかり、思い出せた気はしておる。
――戻って来よ、と言われたくらいじゃが。
[言葉紡ぐうち、気が付いた時には耳朶に触れる指先の感触は無くなっていた。
そのことでリンの表情は妙にしょんぼりとしてしまったが、特別それを口に出す訳でも無かった。]
[目の前のフィオナと下方のサンシア、二者の話のすべてをリンがきちんと聞けている訳では無かったが。
ヒトが作りし、ヒトに愛されし自動人形――そう考えれば、話の中に出てくる「マスター」と創造主たるヒトとを結びつけることは容易だった。
それは己を知るヒトなのか?と考えもしつつ、それはこの時言葉にならず。
命令がどうとか、寂しさがどうとか、そういった言葉にもむむと唸るだけだったが]
サンシアなりに確と護っておる場所なのじゃな。
―――…うむ、マスターが戻って来れば良い。
[保たれている筈の家屋が朽ちる程の時の長さも鑑みずに呟いたのは、己の記憶の断片と何処かで重なるものを覚えたから。
撫でられているポチ>>23がウギュギュと何やらサンシアに応える風に鳴いたのは聞き拾えぬまま、リンは地表の方を一瞥した。]
神(自称) リンは時間を進めたいらしい。
愛だけが残っている。
確かに感じていた……。
素敵な事だと思うけれどその愛って何なのか?
戻って……その言葉に応じて、戻ってきた。
[記憶に無い愛。
リンを呼ぶ言葉。
リンを取り巻く要素に不思議そうに首を傾げる。]
愛だけが残っている。
確かに感じていた……。
素敵な事だと思うけれどその愛って何なのか?
戻って……その言葉に応じて、戻ってきた。
[記憶に無い愛。
リンを呼ぶ言葉。
リンを取り巻く要素に不思議そうに首を傾げる。]
リンは私の救世主。
ありがとう、リン。
[捕まれと言われれば、自身の体重を年齢相応に調整した後
幼子がそうする様に躊躇なく背に身を預ける]
何か――起きているね。
世界は変わろうとしているのかもしれないね。
リンに返って来てほしいほしいと願ったものも
それを察したのかもしれないよ。
……行ってみる?
[背に身を預けたまま、耳元で囁いた**]
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