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[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
昼間は人間のふりをして、夜に正体を現すという人狼。
その人狼が、この村に紛れ込んでいるという噂が広がった。
村人達は半信半疑ながらも、村はずれの宿に集められることになった。
1人目、自警団長 アーヴァイン。
自警団長 アーヴァインは、村人 を希望しました。
2人目、語り部 デボラ。
語り部 デボラは、村人 を希望しました。
[そこはとある森の近くのとあるパブ。
ざわめく人々の中に一人の老婆の後姿。
珍しいその姿に話しかけるある人。その手にはとあるお屋敷の…」
ご老体、こんなところでお一人で?この地域のお方でしょうか?もしよろしければ少しお訊ねしたい筋があり…
[老婆はそれを目にとめひとつ問います]
おや…おまえさん、そのお屋敷へいくつもりかえ?
「えぇ、以前に大きな事件があったとかで旅行のついでに寄ってみようかと思って。高名な人形師の残したものにも興味ありますし、何よりこのお屋敷、造りも素晴らしいと聞きまして」
いやいや、神を信じなさるならやめなされ。悪いことは申し上げぬ。あすこは今も昔も良い噂は聞こえなんだ。
以前、同じ様に興味半分で訪ねた輩もおったがね、その後の消息は聞きもせぬ。
今頃躯をさらしておるのじゃろ。
「おや?それはいったいどういうことで?
この御時世、吸血鬼でもいたとおっしゃる?」
吸血鬼ならまだ可愛い。
どれ、貴方さんが知りたいというなら教えてあげよう。それでも館跡を訪ねたいというなら止めはしませぬぞ。
あぁ、その前にあなたは人形はお持ちかえ?
さすれば情の一つも感じるかもしれませなんだ…
[老婆が語るのは、一体いつの時のことなのか。それは皆様のご想像にお任せしましょう。
さて、老婆より紡がれる物語、少しでも皆様のお役にたちますことか─…]
語り部 デボラ が村を出て行きました。
[老婆が語るのは時をわずかに遡る。
うっそうとした森の中、不似合いに大きなその屋敷は人形屋敷と呼ばれ、また不気味がられていたそうな。
その理由は屋敷の主人アーヴァイン、若い頃の思い出から何を呆けたか人形に恋心でも寄せたよう。
妻子もある身ながら、その様まさに気違いとでもいいましょうか。
それもそのはず。この屋敷、使用人は殆どがからくり人形。それはすべて人間そっくりというから不気味さも増すというもの。
加えて森は磁石も使えぬ辺鄙な所、行方不明者も多数出している所から、別名死霊屋敷とも。
それでも彼は名を馳せた人形師、訪れようとする人は少なくなく。
その日も一人、尋ねてきたと思しきお方。
執事殿はいつものようにお迎えするのです。
2人目、執事長 モーガン。
執事長 モーガンは、村人 を希望しました。
ようこそおいで下さいました。
執事のモーガンと申します。
私?ちゃんと生きておりますぞ?
[人間の筈の執事殿、それこそまさに能面のようなお顔でいらっしゃる。
いつか一人、勇気を出して尋ねられたことがあります。なぜそのような仏頂面でおるのかと。またなにゆえそのような執事らしからぬお姿でいらっしゃるのかと。
執事、答えますには]
なぜですと?人形に表情はいりますまい。
それ位で恐ろしく思うのなら疾く引き返し遊ばされた方がよろしいかと。
主人曰く、あまりに着飾り、笑い、怒り、喜ぶと人形が羨ましがるのだそうです。
貴方もどうぞ人形の嫉妬だけは得られませぬよう。責任は負いかねますぞ?
お客様はお泊りでいらっしゃるか?
お部屋はメイド人形がご案内致します故、どうぞごゆるりと。
しかしこのような幽霊屋敷を訪ねられるとは貴方も好きものでいらっしゃることだ。
今時分、主人は誰ともお会いできませぬがどうぞお気を悪くされませぬよう。
入用の際はどうぞ私めまでおいいつけを。
そうそう、この屋敷ではお食事の提供は必要最低限となっております。何せお客様の数も生身の人間もとても少ないのでね。ご不便をおかけしますが…。
では、失礼*
3人目、学生 ラッセル。
学生 ラッセルは、智狼 を希望しました。
……?
[目が覚めたのは見慣れぬ部屋。薄暗いそこはどこかと見極められず、加え記憶は定かでなく]
なんだ?ここ…。
[目が慣れ、回りを見回すと絨毯のしかれたその部屋は、幽霊屋敷もとい自宅…屋敷の一部と知れ、滅多に立ち入らない父の引きこもり場所、地下室と知らしめた]
[なぜ自分が父…アーヴァインの作業場にいたのかは知らないがとりあえず戻ろうと、うろ覚えの足取りで1Fへ。
以前地下に降りようとしてひどく怒られたことがある。
見つかる前に早々に部屋に戻ろうと。
妙に上半身に痛む箇所があったが怪我もなく。
もし怪我があったとしても人形メイドは気にもとめない。
自身も住人でありながらこの屋敷は気味悪いことこの上なかった*]
…旦那様、いつまでかようなことを続けられますのか。
[ラッセルが目覚めた少し後、地下室にある館主篭る小さな部屋。
そこは腹心たる己も入れない。
新しい「材料」が手に入ったというのでまた新しい人形を作るらしい]
は、「材料」ならばしかと保管してございます。
[作業場のドア越しに憑かれたような声で問われ返答を。
「材料」を用意する毎に切る十字は何を意味するか]
…旦那様、お食事はいつものように。
[そうして扉を後にする]
ラセとは時間が被らないようですね。
人狼始めてはや二年近くお互い初めて同村したね。かんどーだ。(ぎゅむ)
これが目的の一つだったんでモーガンは早々に退場しても悔いはない。
しかしまいったの〜。
こんな状況になるなら素直にも少し遅らせ…るといつになるんぢゃろ?
五月はかくぢつに過ぎちゃうんよ、ごめんぢゃ。
村の設定が変更されました。
4人目、造形作家 コーネリアス。
造形作家 コーネリアスは、人狼 を希望しました。
[主人の篭る部屋、何時までたてども開く気配はなく。
而しそれも何時ものこと、ため息一つそこを後に]
…やれ…主人からしてあぁならばここが化物屋敷と呼ばれても仕方ないかの。
お気の済むまでされるのは良いがご家族が余りに不憫じゃの…。
[階段を上りホールまで歩み進めるとまた聞こえる扉を叩く音]
…ほ?珍しい…。
まさか森の幽霊ではなかろうな?
[扉の前には長髪の青年。
扉開く老人を一目見遣るがなにやら戸惑う様子が見て取れる]
おや…これはこれはお珍しい。
人間のお客様とな。
はて、ついぞお客様をお招きした話は聞かなんだが…
迷われましたか?それとも何か目的あって参られたか?
何にしましても難儀されておりましょう、さぁさ、どうぞ入られよ
[図書室でうたた寝中。
昼でも薄暗い森だったし自分は学校にもいかないから別段時間などどうでもいいが]
…?誰か来た?珍しいな。
こんなとこに来る人の気が知れない…。
[客でもこない限り玄関が開く音は殆ど聞かない。自分が開けるのは別として]
また好事家か何か…?面倒だな。
ま、まさかお人形さんと3Pという話がでるとは思わなった…(茫然)コーネさんすげぇ…。一人遊び用だと思ってたのに。
でもおじいちゃん思いきり応援するよ!勿論だよ!
そのためのラブドール設定だよ!(え?違う?)
そしてラッセルさん早く帰ってきてネ。おぢいちゃんさみしいヨ。私は貴女と村で話す為にここにいるのよ!
そして何かムサいメンツになりそうなヨカン。
現時点で十分ムサいけどサ。
村の設定が変更されました。
執事長 モーガン が村を出て行きました。
学生 ラッセル が村を出て行きました。
3人目、学生 ラッセル。
学生 ラッセルは、智狼 を希望しました。
[メイド人形に案内される長い髪の青年をこそりと見る。
珍しい、そういえばこの間も一人来ていたような。
父やモーガンと話をしていたようで…その後見ていないが。
あまり外部からの人間は好きじゃなかった。
別に自分の責任ではないが自分の屋敷は悪い意味で有名な「ここ」なのだから]
4人目、雑誌編集者 ソフィー。
雑誌編集者 ソフィーは、村人 を希望しました。
はぁ…、やっと辿りついた。
それにしても、ずいぶん大きなお屋敷ですこと。
なんだか緊張しちゃうわ。
深呼吸深呼吸――っと
[胸元の赤いネクタイに触れた手を、今度は心臓を落ちつかせるように胸に置いて、ゆっくりと息を吸った。目を軽く閉じれば、少しばかりは気分も落ち着いた様子であり・・・]
コホン。では、参りましょうか。
[女性らしい仕草で手早く髪を撫でつけると、屋敷の扉を叩いた]
きゃっ、あ!
[思わず叫んでしまったのは、突然扉が開いたからではなく。中から出てきた人物の様子に、であったろう。]
あ、あぁ…、し、しつれい致しました。
モーガンさん?お屋敷の方、ですか。
え、えーと、わたくし、わたくしは、こういう者でして――
[少々あわてながらも、あらかじめ用意しておいた名刺を差し出す。]
えぇ、えぇ、雑誌の編集をしておりますの。
いえ、迷い込んだわけではございませんわ。
名高い人形師でいらっしゃるこちらのご主人さまにぜひ取材をと、そう思いまして。
[ひととおり説明をしたけれども、この表情のない執事から意志や感情を読み取るのは難しかった。
こういう取材で門前払いをくらう事も十分予想していたから、少しでも相手の情を買おうと言葉を続ける。]
いえ、あのう…
でも。
仕事だけではありませんのよ?
わたくし、バレエの<くるみ割り人形>や<コッペリア>が
子供の頃から大好きなんですのよ。
自動人形のコロンビーヌやアルルカンが動き出すシーンは
いつもどきどきしますし
それから、なんと申しますか―――
コッペリウスの気持ちもわかるような…
5人目、執事長 モーガン。
執事長 モーガンは、おまかせ を希望しました。
[うっとりと空をみつめている自分に気がついて]
…これは失礼いたしました。
ご主人様は国内外から高い評価を得ている人形師殿ですし、
ことさらオートマータの造り手である、という点でも
ぜひぜひ、お話をうかがいたく思っておりますの。
それと―――
大変素晴らしい、コレクションをお持ちだとか。
[屈託ない笑顔(と自分では思っている)をこの魚の如く表情の読めない相手へと向けた]
[この執事長が微笑みを返すような事はなかったろうが、
やがて彼より入館を許可する言葉があれば、女は嬉嬉とした表情で屋敷内に入るであろう**]
[うっとりと空をみつめている自分に気がついて]
…これは失礼いたしました。
そうですか、お会いできないとは残念ですわ。
ご主人様は国内外から高い評価を得ている人形師殿ですし、
ことさらオートマータの造り手である、という点でも
ぜひぜひ、お話をうかがいたく思っておりますの。
取材されるようなものはない?
ご謙遜では―――?
聞いた話では、大変素晴らしい、コレクションをお持ちだとか…
[屈託ない笑顔(と自分では思っている)をこの魚の如く表情の読めない相手へと向けた]
[この難解な老執事がとりあえずは自分をこの場からたたき出さなかったことに安堵した様子で]
えぇ、そうさせていただけるとありがたいですわ。
取材については、そうですね
こういった作り手の方々が、中々了解してくださらないことは重々承知しておりますので…
[くすりと笑い]
はい。カメラは持ってきてはおりませんし、
人形をこの瞳におさめるだけで十分ですわ。
よろしければ、ご案内いただけますか?
[やがて、導かれればそのまま屋敷の中へと嬉嬉として入るであろう**]
しかしこんな所にいらっしゃるとは何と物好きな。
世間にはお化け屋敷といわれておるのですぞ?
お若いのに度胸の座ったお嬢さんだの。
そうそう、ご案内する部屋と同じ階には主人の御子息がお使いになっていらっしゃる。どうぞお邪魔されませぬようお頼みしまする。
如何程滞在される予定か?
お決まりになりましたらお知らせを。
ここはお客様をお招きする目的の屋敷ではありませぬ為食事などは基本提供しませぬが必要があればメイドにメモなりなんなりをお渡し下され。
用意しておきますでな。
[荷物をメイドに持たせ部屋案内。
先日の青年といい、今回の女性といい、早めに帰すようにせねばなるまい。また妙な噂が立つ前に。
とまれ主人は先に新しい「材料」を得たばかり、暫くは大丈夫であろうと嘆息しつつ。
ソフィーに屋敷のことを伝えるとそのまま頭を下げて引き取るがそれ以上は述べるまでもなく*]
[モーガンがまた客人を迎えたようだ。銀髪の青年、そして今日は金髪の女性。騒がしくなるのだろうかと少しげんなりした様子で二階から下り彼を捕まえて問うてみた]
モーガン、何かやたら人が多いね?
どうかしたのか?
また街から何か言って来た?
[ソフィーを部屋に案内し、詰所に戻ろうと踵返しかけた所に目立つ赤い髪。
確かに招かずとも3人の客人を留めるは珍しい]
これはこれはラッセル様、如何されましたかな?
お勉強は捗られておりますか?
お父上がまたお見えにならないことを良いことに御腹立ちを招くようなことはされませぬようにな。
[勉強しろと窘められてせせら笑い]
屋敷から出ないのに何が勉強だか。父さんが何を求めてるかは知らないけど意味ないことなんてしたくないね。
[子供のような御託を並べてから]
で、あの人達何しに来た訳?
凄い久しぶりに「生きてる人間」見た気がするよ。
[けして大袈裟な表現ではないはず]
あの方々は…何と申し上げればいいのやら。
お一人は詳しく伺っておりませぬがもうお一人は何でも記者殿とか。
旦那様はまたお籠りのご様子ゆえお会いになることはないと思いますがの。
[一呼吸おき]
向こう様の用事がお済みになられたら会われてみては如何ですかの?「人」に会われるのもお久しぶりでしょうしの。
[主人はどうやらこの一人息子を外に出したくないらしく。
理由は知らぬが流石に屋敷内で会うことに否はあるまいと]
[会うかと聞かれても話す事なんて無いと思うが]
…うん、まぁ気が向いたら。
三人だっけ?今来てるの。
それよりそろそろ街に行く予定とかない?色々頼みたいこともあるし行くときは教えてな。
―2階:ゲストルーム―
ふぅ…、来てすぐって訳にはいかないようね。
残念、どんな方かお会いしたかったのに。
[案内された部屋で、どさりと身体をベットに投げ出して、老執事とのやりとりを思い出していた。]
→回想
―回想―
[(>>22)物好きと言われれば、今度は眉を下げて苦笑する他なかったであろう。]
うふふ…承知しておりますわ
自分がそのような性質(たち)だってことは重々。
必要とあれば、お化け屋敷であろうと、刑務所だろうと、
どこへなりとも参ります。
いえ、そうでなければ、記者なんてつとまりませんもの。
先日だって…
[と、言いかけてやめた。せっかく中へ入る許可を得たのであるから、取材について触れるのは相手に警戒心を抱かせるだけであろう。]
まぁ、ご子息もいらっしゃるのですね。
お邪魔はいたしませんわ。もちろん。
[人形師の息子にも興味を持った様子ではあるが、とりあえずそれ以上聞くこともせず、にこやかに微笑む]
―回想―
そうですね
まだ…滞在する日数までは決めておりませんでしたので
後ほど、ご連絡させていただきます。
[訪問が歓迎されぬのはいつものことで、待遇については頓着しなかった。むしろ、滞在できるだけでもありがたいことであり。]
食事ですか?えぇ、まぁ、必要とあらば。
ご用意いただけるだけでもありがたいことですわ。
…荷物はこれだけです。
お気遣いありがとうございます。
[そう、感謝の意を述べて、部屋へと向ったのである。]
―回想・了―
[めんどくさそうにモーガンと別れた後、適当に食事を済まて部屋にひきこもっている。母親とだって最近は顔を合わせていない。
部屋に来る人形はいつも同じ顔をしていた。
たまに悪戯でネジを壊れるまで捲いてやるのだが次の日には誰かが直してしまっている。
顔はもとより肌の感触まで人間そっくりなその人形は夜にだけは見たくない。20年近くこの屋敷に住んでいてもどうしても好きになれなかった]
あんなもんが好きな人間の気がしれないね。
気持ち悪い。
[ごろごろしているうちにふと少し前のことを思いだす。
そういえばどうして自分は地下展示室にいたんだっけ?
確か一体とても気になる蝋人形(に見えた)が一体あって…それを探しに地下室に行ったら父に酷く怒られた…ような]
どこにあったっけ?あの蝋人形
[むくりと起き上がって探してみようかと外に出る]
―2階:ゲストルーム―
[先ほどのメイド人形を思い出して思わず微笑む]
ふふふ…なんて素敵。
[人形の表情を思い出す。
その遠くをみているような、こちらをじっとみつめているような、どちらともいえず、どちらともとれる瞳。
なめらかな肌に思わず手を伸ばしたくなったけれども
執事の前に遠慮していた。]
…まぁ、いいわ。
あとでメモを渡すときにでも。
それよりも、先にコレクションが見たいし。
[個人蔵の品々を拝見するまたとない機会。
さっとベットから身を起こすと、手帳を持って廊下へと出た]
[声をかけられれば、おや、とそちらを振り向き]
まぁ、こんにちは。
[ここに来た人…ということは]
えぇ。ソフィー・グランデと申します。
あつかましくも、しばらく滞在させていただこうかと。
[にこりと微笑みながら]
あなたさまは…?
[取材先の人間にじろじろと見られることには慣れていたので、目の前の青年の視線には気にもせず。]
はい。はじめまして。
ラッセルさん、ですわね。
うふふ…よろしくお願いいたします。
[常日ごろの習慣で握手を求めようと手を差し出した。]
えーと、先ほど執事どのからうかがった…
こちらのご子息さまでしょうか?
[ちらと青年の様子をうかがいながら]
あら、珍しいですか?
うふふ…わたくし、人形が好きでしてね。
えぇ、一人で参りましたの。記者をしておりますので
一人で行動するのには慣れておりますのよ。
こちらには珍しいコレクションもあると聞いておりますので
拝見するのが楽しみですわ。
よろしく。
[差し出された手とは少し戸惑いつつも握手。
人と普通に対話したことは滅多にないからどうしていいのかもよく分からなかったが]
御子息?何その変な言い方。確かに父はここの主人。
でも息子であってもあんまり嬉しくないというか。
いくら珍しいものがあるっていってもさ〜…。
ここなんて言われてるか知ってる?お化け屋敷だの幽霊屋敷だの。普通来たがらないよ?それに女の人が一人っていうのも初めてだ。人形メイドとか、気持ち悪くなかった?
人形見ても俺には価値がわかんないけど好きな人が見るなら価値はあるんじゃないの?見たいなら展示室案内するよ。
こちらこそ。
[差し出された手をしっかりと握り返して微笑む。]
あら、ご子息って言い方、おかしいかしら?
だって、芸術家って難しい方が多いのですもの。
ご家族にも使用人の方にも気を遣ってしまうの。
[どうやら彼はそういうタイプではないと見え、
話し方を少し変えてみる。]
嬉しくない?どうして?
わたしなんて、さっき人形メイドをみただけで
どきどきしてしまったわ!
あんな素敵な人形に囲まれて暮らせるなんて
あなたが羨ましい。
このお屋敷がそう呼ばれていることは知ってるけど
どうしても、見たくて一人で来てしまったの。
案内していただけるなら、ぜひに。
あのメイド、夜とかすごい怖いけどなぁ…。
瞬きしないわ無表情だわ。あ、ついでにボーイもいるからそっちの部屋はボーイに世話させようか?
[笑いながらも「羨ましい」という言葉には冷笑して]
俺はちゃんとした人間がいい。
どんなにいい人形でも…喋らないし笑わないんだからさ
とりあえず人形見たいなら軽く案内するよ。
[二階すぐ近くの二階展示室へ向かいながら]
ここは地下と一階、二階に展示室があるんだ。
他にも…もう見たと思うけど廊下や広間や食堂にも沢山置かれてるから。夜とか気持ち悪いから嫌いだけどね。
珍しいものは殆ど地下かな。
大きな機械仕掛けのオートマータは全部そっち。
でもこっちにもそれなりにいいのはあるよ。
[東洋の和服からくり人形や泥人形、西洋のビスクドール、宝石の衣装を身につけた中東の舞姫の人形…どれも100年200年と時を経ているようなものばかり]
[怖い、という言葉にくすり、と笑みを漏らす。]
まぁ、女性と男性では感じ方が違うのかも。
わたしは子供の頃、夜はお人形を抱いて寝ていたから…
ふふふ…
そうね、お人形が話すことはないけれども、わたしには時々、声が聞こえるような気がするのよ。
妄想でしょうけど。
[肩をすくめて今度は自虐的に笑った。]
案内していただけるの?
まぁ、ありがとう。館内の様子がまだわからなくて。
助かるわ。
[案内されながら、言葉を続ける。]
どの階にも、お人形があるのね。
すばらしいことだわ!
[ラッセルとは反対にうっとりとした様子で。]
わたしは、もし、お人形が動き出したら、
どんなにすてきかしらって時々思うの。
あなたのお父様の自動人形も、素敵なものよ。
[2階の展示室に案内されれば、その珍しい数々に眼をみはって]
なんて、すばらしい…
[溜息を漏らすであろう。]
抱いて眠れるような小さい人形だったらいいかもしれないな。ぬいぐるみか。流石に持ってないけど。
ここのはどれも抱くには硬いし重いし大きいしちょっと俺は無理かも。
[二階展示室はそれなりに広い。そこに所せましと並べられているものにどういう反応をしめすのやら。
自分に理解できないのは女心かそれとも人形への愛情か]
…人形が喋ったらとりあえず壊してしまうかもしれないな。
俺結構壊すようなことしてたから仕返しされる前に。
[冗談交じりに。小さい頃は首を抜いて付け替えてしまったり今もだがゼンマイを巻き過ぎて壊してしまったりしていたから。人形に感情があればさぞ恨まれているだろうと]
…少なくとも俺はソフィーさんみたいに人形に好意をもつのは難しいかも、ね。
[しばらく人形に見入っていたけれど]
うふふ…幼いころ抱いて寝ていたのは
それこそ、本物のような素肌のお人形なのよ。
あの子が側にいないと眠れないものだったわ。
[記憶を思い出しながら]
先ほどのメイド人形のように、人間そっくりなの。
ただ小さいだけで。
そうね、たしかに等身大の人形ですもの。
それなりの重量はありそうね。
[メイド人形とボーイ人形どちらがいいだろうか、とさっきの話を思い出して]
男性にはお人形が怖く思えるのかしら?
うーん…ボーイ人形もあるのね。
一日交代でってわけにはいかないかしら?
[どちらも側に置きたいと思うのは、やはり常人にはない欲なのだろうかと苦笑しつつ]
お人形を壊す?
なんて、もったいない…
あ、でも、すぐ修理できそうな方…お父上がいらっしゃるものね。
うふふ…ラッセルさん、あなた、ひょっとして
お人形に嫉妬しているのではなくって?
いえ、お人形も方も、ラッセルさんの方を羨ましく思っているかも…ってそう思ったから。
仕返しは…あるかもしれませんわ。お人形には魂のようなものがあると思いますもの。
[こちらも冗談のようにくすくす笑いながら返して]
無理にとは…思いませんけども
自然と好きになれるとよろしいかと思いますわ。
人形愛好者としては、あなたは本当に羨ましい環境にいらっしゃるから。
>>46
[人のような肌ざわりの人形と聞いて少し驚き]
へぇ?それは珍しい。作ってもらったもの?
父さんもそんなの作るのかなぁ?
一緒にねたら気持ちよさそうだ。
実は下にあるオートマータも結構その手のものばかりなんだ。触ったら怒られたけど未だに忘れられないね、あの不思議な感触。
メイドかボーイか選びたいならたぶんモーガンに言えばそう手配してくれると思うよ。少し操作をいじればいいだけだから。
さて、それじゃ俺はそろそろ。一寸探し物があってね。
一階の展示室も見ていいと思うけど地下室は気をつけなね。
父が作業してるのも地下なんだ。今籠ってるらしいから。
一階には父が作ったもの以外のオートマータやオルゴールが置いてあるよ。ここが気に入ったならきっと気に入るよ。
雑誌編集者 ソフィーは、人狼 に希望を変更しました。
>>46
[人のような肌ざわりの人形と聞いて少し驚き]
へぇ?それは珍しい。作ってもらったもの?
父さんもそんなの作るのかなぁ?
一緒にねたら気持ちよさそうだ。
実は下にあるオートマータも結構その手のものばかりなんだ。触ったら怒られたけど未だに忘れられないね、あの不思議な感触。
メイドかボーイか選びたいならたぶんモーガンに言えばそう手配してくれると思うよ。少し操作をいじればいいだけだから。
人形に魂がある…。ありえるかもしれない。
生き物の形をしたものは型代とするのが目的なんだしね。
人形は父やソフィーさんを満足させてくれるんだろうね。
それじゃ誰が人形を満足させてやるんだろう?
あいつらが生きてたら何をしたいんだろうね?
[嫉妬していると指摘されしばし黙った後]
…嫉妬してどうにかできるなら嫉妬するかもねぇ。
本々父は人形大好きみたいだからさ。
[自分や母は人形に世話されてるんじゃなくて彼らの世話をする為にここにいるんだとは流石に言わず]
さて、それじゃ俺はそろそろ。一寸探し物があるんだ。
一階の展示室も見ていいと思うけど地下室は気をつけなね。
父が作業してるのも地下なんだ。今籠ってるらしいから。
一階には父が作ったもの以外のオートマータやオルゴールが置いてあるよ。ここが気に入ったならきっと気に入ると思うよ。
>>48
小さい頃持っていたのお人形ね。
オーダーメイドかもしれないわ。おじさまがプレゼントしてくださったのよ。作者はわからないけれど。
そう、そりゃあ、もう人間のようで人間よりもなめらかな肌だったわ。髪の手触りも柔らかくてね。
撫でていると安心して眠れたものよ。
あなたも?
[地下にそのようなものがあると聞いて、にっこり微笑みながら]
そう、ずっと探しているのかもしれないわ。
そのお人形、棄てられてしまったから…
ふふふ…メイド人形については、もうしばらく考えてみるわ。どちらも大変魅力的ですもの。
[妖しく視線を流しながら、続く言葉には]
そう、ね。
確かにお人形はわたしを慰めてくれるわ。
でも、お人形に魂やこころがあるなら、誰が…
[そのものたちを満足させてあげられるのか、考え込んだけれども、答えは出なかった。]
人の肌より奇麗だったんだ。凄いな。
[一瞬嫌な考えが脳裏に走ったが「まさか」と打ち消す。
父の人形と似たようなものがあったじゃないか。そう思うとなぜか安心した]
捨てられたんですか…。でもそれだけ大切にされていたのなら恨まれるということはなさそうだから大丈夫だよ。
ここでお気に入りのものでも見つければいいさ。
ボーイとメイドのことは俺からモーガンに言っとくよ。
ダメとは言われないと思うから。
あとここはそう広い屋敷じゃないけど見学したいからってあんまり動き回らないようにね。
それじゃごゆっくり。
[ひらひらと手を振りながら自分はもう一度図書室へ*]
>>49
[投げかけた言葉が彼を傷付けてしまっただろうかと
少し心配になり]
あら、父親が息子を愛さないことなんてありませんわよ。お父上なりにきっと愛していらっしゃると思いますわ。
きっと、表現が不器用なだけで。
[家族の関係を知らないものだから、彼にとってはあまり慰めにもならなかったかもしれないけれど、そう声をかけて]
まぁ、ごめんなさい。長々と話してしまって。
探し物の邪魔をしてしまったかしら。
えぇ、いちどきに全部見てしまうと勿体ないから…
今日はこちらだけで十分ですわ。
どうもありがとう、ラッセルさん。
わたしは、もう少しこちらにおりますので。
[そう言って微笑みながら彼を見送るだろう]
人の肌より奇麗だったんだ。凄いな。
[一瞬嫌な考えが脳裏に走ったが「まさか」と打ち消す。
父の人形と似たようなものがあったじゃないか。そう思うとなぜか安心した]
捨てられたんですか…。でもそれだけ大切にされていたのなら恨まれるということはなさそうだから大丈夫だよ。
ここでお気に入りのものでも見つければいいさ。
[>>51には少し考え込む風で]
人形が自分を好きでいてくれるといいだろうね。好きな人が幸せなら自分も幸せなんだから。でも嫌われていたら…どうなるんだろう。
ボーイとメイドのことは俺からモーガンに聞いておくよ。
ダメとは言われないと思うから。本当に変えたくなったらモーガンに直接いうといい。
あとここはそう広い屋敷じゃないけど見学したいからってあんまり動き回らないようにね。
それじゃごゆっくり。ちょっと失礼するよ。
[ひらひらと手を振りながら自分はもう一度図書室へ*]
えぇ、綺麗な肌でしたわ。感動するくらいに。
でも棄てられて…恨んでいるのではないかしら。あの子。
確かに大切にはしていたけれども、そういう愛し方って一方的なものですものね。
[記憶の中の人形は常に優しく微笑んでいたけれども。]
お気に入り?そうね、それは勿論、こうして拝見した中にも好みのものがありますけど…
もし、わたしがこちらで別の人形を愛してしまったら…それでもあの子は許してくれるのかしら。
[そんな事を思いながら、もう一度、展示された人形たちに目をやった。]
好きな人が幸せなら自分も幸せ?
…そうなのかしらね。わからないわ。
あの子にもここにいる人形たちにも聞いてみたいものだけれど。
[人形たちは黙ったまま。]
あの人間そっくりのメイドさんにも聞いてみたいわね。
あなた今幸せ?って。
うふふ…答えはしないでしょうけど。
[くつくつ、と喉を鳴らすように笑いながら]
そう?メイドさんの件、聞いていただける?
わかったわ。変えたい場合は、モーガン氏に直接、つたえますね。
どうもありがとう。
[忠告には黙って頷き]
うふふ…かしこまりました。
あまり出歩かない方がいいのね。
だいじょうぶよ。気が済むまで眺めたら、わたしもお部屋に戻りますから。
[そう言って、手を振るラッセルを同じくらいの年なのになんだか子供みたいだと、ほほえましく思いながら見送った。]
[それからかなりの時間をかけて、それぞれの人形の小さな部品、細かな模様のレースや美しく縫われた召し物、柔らかな光彩を放つ髪の毛の一本一本まで丹念に眺めた後、部屋へと戻って行った**]
雑誌編集者 ソフィーは、村人 に希望を変更しました。
6人目、美術商 ヒューバート。
美術商 ヒューバートは、村人 を希望しました。
[屋敷を見つめて、困ったような顔つきで]
はてさて。こちらの主に書簡で面会を求めたところ
「屋敷に来ることは許すが、会うつもりはない」という何とも判断に苦しむ回答。
思い切って来てみたはいいが、お邪魔してもよいのだろうか。
ここの主が作る人形はコレクター達の垂涎の的。そして、他のコレクターが血眼になって探し求めている逸品も数多く集められているという、噂だ。
何とかしてここの主を丸め込んで何かお宝を手に入れようとたくらんだ、私の同業者であり、悪友でもあったある男……1年前にここを訪れると言った直後に連絡が取れなくなった。
店が傾きかけていたから、ただの夜逃げで片付けられたのだがね。
[思い切って扉を開け、そこに立っていた人形に]
あー君。どなたかこの家の方を呼んでくださいませんか。私はヒューバート・ランソン、こちらのご主人に滞在許可はいただいているのですが。
えーっと君??
……人形なのか。困ったなあ。
ここで待たせてもらうとするか。
[主人が日の目を見ぬところに籠れば己にすることはとんとなく。飾る糸繰り人形手入れして。ふと思い出したように呟くのは]
そういえば。
以前の書簡の方は何時頃おいでになるのやら。
旦那様は好きにさせておけとおっしゃっておられたが。
[今までの人々はどれも突然の来訪者。
先触れある訪問者をつい失念し。
時計が時刻を知らせた頃、玄関掃除をさせたメイド人形が戻らない]
はてさて、どうしたものか。ネジでも切れたか
[巻きネジ片手に広間向かうと先刻気にした人物が。
ゼンマイ切れた人形と対面中]
おや。これはこれは失礼した。
ヒューバート様でおられますな。ご書面は頂いておりますぞ。
主人の意向はお伝えした通りですのじゃ。
今もまた作業中にてやはり面談は致しかねますがの。
まぁこんな辺鄙な場所までいらしたその心意気、主人も心動かされるやもしれませぬ。この後にでもお伝えしておきましょう。
さて、こちらに滞在とのことでございましたが如何程となりましょうか?
とまれ、お部屋まではご案内いたしましょう。
その前にちと失礼。
[ネジの切れたメイドのゼンマイ巻きなおし、荷を持たせて部屋へと案内]
こういったメイド人形でよろしければまだ差し上げられるのですがな、ほっほっほ。
─ゲストルーム─
[メイド人形に案内された部屋は2人部屋らしい。]
やれやれ、下手をすると僕のここでのプライバシーはなくなるわけか。……、ま、相手にもよるが。
[肩を竦めると、寝台に横になって*目を閉じた*]
ちょっとびっくりした(どきどき)
コーネさん忙しいのね。
さて、時間が近付いていますがどうしたもんか。
癒し系のぢーちゃん狙ってたんですが癒されてます?
7人目、村長の娘 シャーロット。
村長の娘 シャーロットは、狂信者 を希望しました。
―村長邸―
何で私が…?
気になるというなら、自分で見にいったらどう…?
私は行かないわよ。
あんな気味悪い屋敷、近寄りたくもないわ。
[外まで聞こえる女の憤然した声――。]
だからね…。
何度も言うけど、何で私が行かないといけないの…?
あんな屋敷に大事な娘を行かせるなんて、お父さんの気持ちが分からないわ。
そんなんだから、お母さんに逃げられるのよ。
あー、もう…
分かったわよ。行けばいいんでしょ…?
その代わり、私が帰るまでに酔い醒ましてよね。
[声が止み、ドアが開く。
一人の女が、頬を膨らませながら姿を現した。]
まったく、何だかんだ言って、お父さんの言うこと聞いちゃうんだよなぁ。
[シャーロットは後ろを振り返り、家をみつめる。その瞳はどこか物寂しげでもあった。
シャーロットの父――アーノルドはこの村の村長であるが、いつからか酒に溺れるようになり、妻――エレノアはこの家から出て行ったのだ。
先程の親子喧嘩の理由…それは最近、村の者は滅多に近寄らないという''ある''屋敷を訪れる人が居るとの情報を受け、アーノルドがシャーロットに見に行くよう依頼したからだ。
酒に呑まれたアーノルドは手がつけられず、ただ言う事を聞いて落ち着かせ、酔いが醒めるのを待つしかなかった。]
―屋敷の入り口前―
へぇ…結構良い屋敷じゃない。
[ぽつりと、一人呟く――。
話でしか知らなかったが、実際に屋敷を目の前にして、今まで聞かされていた話は嘘なのでは…と思うシャーロットであった。]
屋敷の外には誰もいないけど…
中に入って確認した方がいいのかな…?
[そう思いながらも、シャーロットは首を小さく振った。]
(そこまでしなくてもいいわね…。)
さて、暗くなる前に帰らないと。
[シャーロットは屋敷の中がどうなっているのか気になりながらも、踵を返して屋敷を背にした。]
8人目、書生 ハーヴェイ。
書生 ハーヴェイは、村人 を希望しました。
[ ――ようやく鬱蒼とした森を抜け、目指す屋敷へと辿り着く。
二階建てのその屋敷を見上げる。
それは、豪奢と言って何ら差し支えない造りをしているのだろう。本来であれば、年経た建物ゆえの味わいがあると言っても良いはずだ。
だが、木々に囲まれた建物は、どこか陰鬱な不気味さを醸し出しているようにハーヴェイには思えた。
それとも、聞いた噂話による先入観からそう思えるのだろうか。]
……こんな所で、人とも見間違わんばかりの人形を造り続ける、か。一体、どんな人物なのか。
[ つぶやいて、ハーヴェイは玄関の門へと歩を進めながら、上着の内ポケットを確かめる。
そこには、彼の師である小説家ウィルキンスンから預かった手紙があった。
本来であればウィルキンスンと共に訪れるはずであった。アーヴァインの人形の話、そして彼の屋敷にまつわる噂を聞いたウィルキンスンは大いに興味を書き立てられ、アーヴァインへの取材を申し込んだのだ。
しかし、ウィルキンスンは伸ばしに伸ばした締め切りに業を煮やした編集者に捕まり缶詰にされ、手紙を託されたハーヴェイのみが屋敷を訪れる事となったのだった。]
煤I
ぢーちゃんびっくり!
そんな、リミットぎりぎりに皆さんかけこみ過ぎぢゃw
それともどっか終わったのかしらの?
ぢーちゃん抜けるのもったいなくなっちゃった。
[ 気が付けば、どうやら先客がいるようだった。
――髪の長い、華奢なシルエット。
屋敷の者かとも思ったが、玄関先で何やら躊躇しておる様子を見ると、そういう訳ではなさそうだ。
後に近付いたハーヴェイが声を掛けてみようかと思った所で、急に振り向いた彼女とばったりと目が合う。
思わず不意を突かれたように、ハーヴェイは出掛かった言葉を飲み込む。
……暫しの沈黙。]
あ……
[振り向いた先に、一人の男の姿があり、思わず声を漏れる。
屋敷の人か…それとも、アーノルドが言っていた屋敷を訪れた人か――。]
……こんにちは。
この屋敷に、何か用でも…?
あ、私は特に用はないので、これで失礼しますね。
[何故か…あまりこの場に居てはいけない気がしたシャーロットは、男に小さく微笑んだ。]
思うンぢゃが平均年齢高いの〜。
ぼっちゃんも年齢上げるといいと思うのぢゃ。
でもって苗字決めないと皆やりにくいとおもうのぢゃよ。
[ ……何となく、苦笑めいた笑みが浮ぶ。
ひとつ、息を吐いて気分を落ち着ける。]
「……こんにちは。
この屋敷に、何か用でも…?」
おっと、失礼。
私はハーヴェイ。ハーヴェイ・ウォルターズと申します。所用にてこの屋敷を訪れた者です。
[ そう言って、ハーヴェイは軽く会釈する。
見知らぬ人間を目の前にしているからだろうか、彼女は少し硬さの感じられる微笑を見せる。]
「あ、私は特に用はないので、これで失礼しますね。」
[ そう言って彼女が歩を進めようとした時、彼女の背後の扉が重い軋みを立ててゆっくりと開いて行った。
……振り向こうかどうか。彼女の瞳に浮ぶのは、興味と畏怖のない交ぜになった感情。
彼女の背後、開いた門の向こう側。
そこに立つ老人――見慣れぬ奇妙な身なりをした。
門の内側から、ひんやりとした空気が漂う。
何となくハーヴェイには、その門の向こう側がこの世の境界の向こう側であるかのように思えた。]
[図書室で見ていたのは父のコレクションを僅かばかり紹介していた雑誌。
確かあの時も写真を撮らせる撮らせないで揉めに揉めた上で部屋の片隅の陳列を撮らせたのだっけ]
写ってる訳無いか。
あの頑固親父が写させる訳もないしな。
[ため息一つ、バサリと雑誌を放り投げた]
ハーヴェイ…さんですか。
この屋敷を訪れるなんて、怖い者知らずというか何と言うか……
あ、いえ、こちらの話ですわ。
[ハーヴェイがこの屋敷の噂について知っているのかは分からないが、用があって訪れたのなら、自分からこの屋敷について語る必要はないと思い、シャーロットは言葉を飲み込んだ。]
私はシャーロット。
この村の長をしている者の娘です。
[そう言って、その場から立ち去ろうとした時、背後から扉が開く音が聞こえる――。
その音は、聞こえない振りができない程大きく、そしてシャーロット自身を振り向かせたのだった。
振り向いた先に――。
一人の老人と、その者へと向かうハーヴェイの姿。
そして…封を解かれた人形屋敷。
家へと帰る筈のシャーロットは、何かに誘われる――屋敷への興味か、それとも…――ように、屋敷の中へと入っていった。]
[上から見ていた庭の様子。
青い髪と茶色の髪がこの扉に向かっている。
また来客かとわずか頭を押さえながら出迎えに。
二人連れの顔を見て感情出さぬ顔にわずかに訝しげな表情うかべ]
…これはこれはようこそ。
当屋敷に何か御用かな?
―屋敷の中:一階―
[屋敷に入ると、シャーロットは老人に軽く会釈する。
その老人は、何故自ら扉を開けたのか――。]
……こんにちは。
立派なお屋敷ですね。
私は村長の娘のシャーロットです。
用…ですか。
特にないというか……
[シャーロットは少し気まずそうに言葉を続ける。]
父に言われて来たんです。
何でも、珍しく人の訪れがあると言われ……
中にまで入るつもりはなかったのですが、せっかく来たので少し見させて貰ってもいいですか…?
[ハーヴェイからはウィルキンスンの名前が。
シャーロットは確か近くの村の村長の娘だったか]
ほ、ウィルキンスン様の…先触れは頂いておりましたがの。
ふむ、ご本人はいらっしゃれぬが代わりにハーヴェイ様が、ということですな。了解いたしました。
そしてシャーロット様ですな。
[シャーロットから来邸の理由を聞きとると]
ほ、この屋敷とて全くの無人ということがございませぬぞ?
お父様が何をご心配されているか存じませぬがの。
まま、外はお寒い、お入りなされ。
[後ろに控えたメイド人形は光らないガラスの目玉で二人を見つめている]
[老人と幾つか言葉を交わした後、シャーロットは]
あ、無人と言ってるわけではないですよ。
[この老人が、屋敷の噂について知っているのかどうか――。
少なくとも、村の民はこの屋敷を…この屋敷を包む森について、良くは思っていなかった。
あまり、屋敷を悪く言っては気分を害するのでは…と思ったシャーロットは、本音を隠し、暫しの間、老人と言葉を交わした。
シャーロットら三人の会話を黙って聞く周りの人形は、瞬きもせず、じっとこちらを見つめている。
その瞳は、どこか冷たく…目を合わす事ができなかった。]
あ、私に部屋は必要ありませんよ。
中を少し見させて頂いたら、帰りますので……
[モーガンと名乗るその老人は、ハーヴェイに部屋を勧めている。]
ハーヴェイさん…。
荷物を置いたら、一緒に人形を見にいきませんか…?
[何故、ハーヴェイにそう言ったのか。
恐らく、人形の瞳が、そうさせたのであろう。
一人で見るには、あまりにも冷たく…そして畏怖さえも感じたのだった。]
ここの噂などとうに聞いておりますよ。お気づかい無用じゃて。確かにお若い方には気持ち良い屋敷ではありませぬな。
然しながら森で迷われた末がこの屋敷の責任とはご勘弁じゃ。帰られるのはご自由ですがの。
お客様もお見えになっておることじゃ、恐ろしいこともありますまい。
この屋敷を回られるのは構いませぬが人形の嫉妬を受けませぬようにな。
[一礼し、その場を後に]
[ 浮世離れした姿の老人は名をモーガンと名乗った。この屋敷の執事をしているのだという。挨拶を交わし、ウィルキンスンから預かった手紙を渡す。
手紙には、今回予定通りに訪問できなかった理由とその侘び、そして、体が自由になった際には是非訪問させて頂きたいとの旨がしたためてあった。]
「そしてシャーロット様ですな。」
[ モーガンの言葉。振り向くと、帰ると言ったはずのシャーロットが佇んでいた。
モーガンとシャーロットが言葉を交わすのを聞きながら、どうやら、怖れよりも興味が勝ったかな、などと思う。
モーガンに誘われ、門をくぐる。
――その背後に控えたメイド姿の人形に目を引かれる。
虚ろで、そして美しい瞳。滑らかな肌……いつか、遠い昔に見たものを思い出す。]
[ ――門が閉められる。
何故か、閉じ込められるような息苦しさを覚える。
モーガンは逗留の部屋を勧ると、一礼してその場を去って行った。]
人形の嫉妬を受けませぬように、か。
良く出来た人形には魂が宿るとは言うが……。
シャーロットと言ったね。
ああ、構わないよ。
[ そう言って、彼女に笑いかける。
――ひとりで歩くにはこの屋敷は不気味だから、とは、流石に当のその場で言わぬだけの分別は持ち合わせていた。
シャーロットも、恐らくは同様の言葉を飲み込んでいるのだろう。
いくら好奇心に勝てなかったとは言え、年頃の女性がいとりでここを見て回るのでは心細いのは間違いないだろうから。]
[図書室から自室に戻ろうと階段に向かうとまた見慣れない人影が。モーガンと青い髪の少女が話すのを聞き留めてちっと舌打ち一つ]
気持ち悪いなら来なきゃいいのに。
ほっときゃいいだろにさ。
誰も彼も人形を珍しがらなきゃ化け物屋敷扱いか。
じゃぁ、ここで待ってますね。
[ハーヴェイが部屋に向かっている間、シャーロットは一階のホールでハーヴェイの戻りを待った。
一階の玄関ホールに並ぶ人形は、未だ無言で、冷ややかにシャーロットをみつめている――。]
(そんな目で見ないでよ…。)
[そう思ったのは、何故だろうか。
何か責められてるようにも感じたシャーロットは、二階へと続く階段の手摺りに寄りかかり、戻りを待っている。]
[微かに聞こえた男の声――。
その声は、恐らく自分とそう年は離れていないように感じた。
階段の上の方へと視線を移すと、赤毛の男が自分の方へ視線を落としている。]
(あら、まだ人が居たのね……)
[シャーロットは軽く会釈すると、その男は怪訝そうな表情を浮かべて、尚もこちらをみつめている。]
(何よ、言いたい事があるなら、はっきり言いなさいよ。)
[そんな事を思いながらも、シャーロットは自分から話しかけようとはせず、視線を人形たちに戻した。]
村の設定が変更されました。
[ 階段を上ると、モーガンに案内された部屋に向かう。
屋敷の中は、どこも清掃と手入れが行き届いていた。これも、全て人形達の仕事なのだろうか。
部屋に入り肩に掛けたバッグを下ろすと、再び階下へと向かう。
途中、ひとりの男と顔を合わせた。年の頃は二十歳前後といった所だろうか。この屋敷に他に人がいた事に意外さを覚えながら、ハーヴェイは男に会釈して、名を名乗った。
短いやりとりの後、シャーロットの元へと戻った。]
お待たせしたね。
じゃあ、屋敷の中を見せてもらおうか。
[ そう言って、シャーロットを誘い歩き出す。]
君は、人形が好きなのかい?
[ ハーヴェイは、魅入られたように人形に視線を送るシャーロットに、歩きながらそう尋ねた。]
[手すりに頬杖つきながら一階ホールでハーヴェイを待つシャーロットを見ていたがふと後ろから茶髪の、年上らしい男性に声をかけられた。
名前を伝えられると自分も名乗り返し]
ハーヴェイさん?初めまして、よろしく。
俺ラッセルっていいます。ようこそお化け屋敷に。
[もちろん最後は冗談交じりに。シャーロットと屋敷を見るようなことに気づくと]
ふーん。物好きなんだ。迷子にならないようにね。
いってらっしゃい。
あ、そういえば。ここ、「出る」よ、ホントに。
あの下の女の子、ちゃんと守ってあげた方がいいかもね。
[冗談なのか本気なのか分からないような言い草で見送る。
それでも信じたくなるような不気味さは十分持っているのがこの屋敷]
―屋敷の中:一階階段付近―
[人形との無言の会話を続けていたシャーロットは、ハーヴェイの声に我に返り、ほっとした表情を浮かべた。]
(本当に待ったわよ。)
[…とか思いながらも、流石に今日知り合ったばかりの、まして自分より年上の人に向かって発する言葉ではないと思い、シャーロットは言葉を選びながら口にした。]
あ、おかえりなさい、ハーヴェイさん。
どこから見ます…?
[シャーロットはハーヴェイと共に一階の人形展示室へと向かった。]
「君は、人形が好きなのかい?」
え…?
まぁ、好き…なのかな。
小さい頃は、大好きでしたよ。
誕生日に、必ず父が人形を買ってくれたんです。
[小さい頃は――。
それでは、今はどうなのか――。]
そういえば聞いてなかったですね。
ハーヴェイさんは、どうして此処へ…?
「ようこそお化け屋敷に」
[ どうやらこの屋敷の主の息子らしいラッセルの言葉に、笑って良いものかどうかと悩んでいるような苦笑めいた笑みを浮かべる。]
「あ、そういえば。ここ、「出る」よ、ホントに。
あの下の女の子、ちゃんと守ってあげた方がいいかもね。」
[ そう言ってラッセルは背を向ける。その冗談めかした言い方の中に、しかし、無視できない真剣さがあるようにも思えた。
自分の中の恐れのようなものがそう思わせているのか、それとも……
守ってあげるという間柄な訳ではないんだがな、と、またひとつ苦笑を浮べた。]
[自分は全然人形と関係ないのに父親のせいでいい気分はしないわけで。
さっさと出て行けばいいのにどうしても父はそれを許さない。どうせここにいても人形師なんて継ぐわけないのだが]
……。
[二人を見送りながら壁に飾ってある影絵人形を弄ってみた。水牛の皮をなめして作られたその影絵は東洋のものだったろうか。
ぴっ、とつなぎ合わせの釘が指に刺さる。ぷつりと血が膨れ上がった]
…っ。
くそ、俺はお前らのせいでここからも出られないんだよ。
生きてるなら自分のことは自分でやれ。
[人形にも魂はあるのか。昨日ソフィーとそんなことを話していたからか。こちらを見つめるような影絵人形やそのほかの装飾物が異様に腹立だしくも思える。
その影絵人形を乱暴に壁から引き剥がして床に投げ捨てた*]
[ ほっとした表情を浮かべたシャーロットが、一瞬、恨めしそうな顔を見せたのを、ハーヴェイは内心で微笑ましく思った。
展示場を見て歩く。
人形はどれも精巧な、いや、精巧と言うだけでは済まされない出来栄えのものばかりだった。]
「小さい頃は、大好きでしたよ。」
[ 小さい頃は、か。
今はどうなのだろう? 彼女の瞳に映る色が、その答えを物語っているのだろうか。]
ここに来た理由、か。
取材、と言って良いのかな? 小説家の先生に師事していてね、その先生にアーヴァイン氏の作る人形のことを教えたら大変興味を持って、是非、本人に会って話を聞いたり、屋敷にある人形を見たいと言い出してね。
まあ、見たいと言った当の本人は、ホテルで缶詰にされて動けなくなったから、僕だけが来たって話なんだ。
まあ、僕自身も少し興味はあってね。
昔、妹が人形が好きでね。
一緒に、アーヴァイン氏の人形を展示してる所に観に行ったりもした事があったんだ。
[ 懐かしそうに、そしてどこか寂しそうに、ハーヴェイはそう言った**]
[与えられた部屋で荷ほどきし、滞在の準備を整え終わって、屋敷の中を散策中]
ふむ。見事なものだね。職業柄値踏みをしてしまうのだが、オークションに出せばいくらになるのか、正直見当もつかない。
[メイド人形に向かって]
君のいる前でする話ではないのかな。
いや、君が気を悪くすることもない、か。
[何かを思いだしながら呟く]
わからないな。確かに造形作品として素晴らしいことは認める。だが、生身の女性などよりどりみどりな筈のあの男が、何故たった一体の人形に執着するのか……
一一階:展示室―
ハーヴェイさん、小説家なんですか。
[ハーヴェイがこの屋敷を訪れた理由を聞いた後、今度は自分がここへ訪れた理由を話した。
両親の離婚、そして、今の父親の事――。]
何だか、暗い会話になってしまいましたね。
[そう言うと、シャーロットは尚も言葉を続ける――。]
ハーヴェイさんが知ってるかどうかは分かりませんが、この屋敷は幽霊屋敷と呼ばれているんです。村の多くの人は、この屋敷を恐れ、ここを訪れようとはしない…。何故、幽霊屋敷と呼ばれているか…それは分からないのですが。
ここに長く滞在するつもりでしたら、あの…気をつけてくださいね。
[展示室に飾られた人形は、どれも美しかった。
まるで、今にも動き出しそうな…今にも言葉を発しそうな…そんな立ち振る舞いをしていた。
それでもシャーロットの人形をみつめる瞳には、どこか後ろめたさが表れていた。]
へぇ…妹さんがいるんですか。
ちょっと、羨ましいな。
私、兄弟とかいませんから……。
[ハーヴェイと共に数々の人形を眺めながら、シャーロットの瞳は次第に落ち着きを取り戻していた。]
そういえば、ハーヴェイさん。
先程、ハーヴェイさんを待っている間に、私と同年齢くらいの男の人に会いましたよ。
会ったというか、見た…と言った方がいいのかもしれませんが。
[そう言うシャーロットは、ハーヴェイからラッセルについて話を聞く事となった。]
(あの人、この屋敷の息子だったのね……。
私に対して、敵視というか…あまり良く思ってないようだったけど、モーガンさんとの会話を聞かれたのかな。)
[そう思いながら、シャーロットはハーヴェイと共に、二階の人形展示室へと*向かった。*]
─自室─
……しかし、テクノロジーでは埋めきれないものってのは存在するのかな…。
[しばし寝台の上で微睡んだものなのか、ふと目を開けて呟いた言葉。開いた瞳はあるいは夢の続きを追っているのやら。]
さて、と、いつまでも部屋にいても何だな。
[立ち上がり、とりあえず部屋を出ることに。]
[メイドは丁度掃除しに各部屋廻る。
数体ネジを調節し、動作を確認する為に同行を]
ふむ。問題は無いのぅ。
[次の部屋を廻ろうとすると部屋の中からあの銀髪が。
会釈をしながら問いかける]
おや、これはこれは。外にでられますかな?
─廊下─
[特に目的があるわけでもなく、ぼんやりとしたまま歩いていると、執事とやらいう老爺に出くわす。]
や、どうも。色々と拝見させていただきたいなと思いましてね。
[メイド人形が掃除をしている間は暇なので少し立ち話を]
さようでございますか。どうぞごゆっくりと。
お好みになるようなものはありますかの?
何か気になる人形があればそういったものが置かれている所をお教えしますぞ?
数だけはありますからな、ここは。
[老執事の気遣いに感謝するような笑みを浮かべつつ]
…ありがとう。そうですね、人形の展示室を見せていただければありがたいです。
まぁ、このお屋敷の中を見るだけでも、オートマタの生まれた時代の空気を味わえるかもしれませんね。
ほうほう、からくり人形がお好みかの。
しかしあれは地上にはおいて居らぬのですじゃ。
[2階の展示室を指し示し、1階、地下にも展示室があるということを伝えるが]
今地下室は開けておらなんでの。主人が籠っておりましてな。御滞在中に出ていらっしゃればお見せすることもできるのですがのぅ。
1階2階のものだけでも雰囲気はおわかりじゃろうてどうぞゆるりとご覧下され。
こういうのもなんでございますがここで人形の声が聞こえると言う方も少なくござらぬ。
貴方様にも聞こえるやもしれませぬな。
ほうほう、からくり人形がお好みかの。
しかしあれは地上にはおいて居らぬのですじゃ。大きいものです故動かし難くくございましてな。
特に主人の作ったもの等はすべて地下の部屋でしてのう。
[2階の展示室を指し示し、1階、地下にも展示室があるということを伝えるが]
今地下室は開けておらなんでの。主人が籠っておりましてな。御滞在中に出ていらっしゃればお見せすることもできるのですがのぅ。
1階2階のものだけでも雰囲気はおわかりじゃろうてどうぞゆるりとご覧下され。
こういうのもなんでございますがここで人形の声が聞こえると言う方も少なくござらぬ。
貴方様にも聞こえるやもしれませぬな。
では、拝見しても差し支えのない所でお願い致します。
……にしても人形の声、ですか、そういうものを作り得た方々が嫉ましくもありますね。
[案内を頼んだ後、執事の漏らした一言に、本音らしい言葉をさらりと吐いた。]
捜しましたよ、モーガンさん。せめてこの手紙だけでもアーヴァイン氏に取り次いで…
[傍らの銀髪の青年に目をとめる]
……おや、こちらの方は。
コーネリアス・フェントン氏では?
ここでお目にかかれるとは思いませんでしたよ。
[名刺を差し出して]
私はこういう者です。
[名刺にはヒューバートの名と電話番号とメールアドレスのみが書かれている]
興味がおありかどうかはわかりかねますが、私の顧客の中にあなたのファンを自認する方がいらっしゃいましてね。是非、自分の好みの人形をあなたに作っていただきたいと……
もちろん気乗りしないのなら無視してくださって構いませんが、もし興味がおありでしたら、こちらにご連絡していただければ。
[愛想よく微笑んでいるが、その笑顔はどこか嘘くさい]
[コーネリアスを案内している途中出会うのは書簡の人物ヒューバート。
これを頼むといわれ再び書簡を手渡されるが]
ほ、ほ、ほ。
貴方もめげないお方ですな。主人は暫く出てまいりませぬと申しておりましょうに。
私は御来意の詳しきは存じ上げませぬが何かそこまでお気に召したものがございましたのか?
[少し逡巡するが、微笑んでモーガンに向かって答える]
私はただの代理人なのです。私の顧客の中でももっとも裕福で…もっとも無茶な注文をなされるある方が、アーヴァイン氏所有の人形のうちの一つにひどく執着されていらっしゃるのですよ。
実はね、私自身もその人形の特徴すら知らないのです。
『彼女を帰せ、そういえばアーヴァインにはわかる』
その一言しか聞かされてはおりません。
何でもその方が若い頃、一度事業に失敗したおりに、半ば無理矢理差し押さえられた人形であったらしいのです。人形はその後アーヴァイン氏の手に渡り、その後彼が再び財産を築き上げ、何度も交渉して買い戻そうとしたのですが…
アーヴァイン氏は決して交渉に応じようとはなさらないのだとか。
そこで私の交渉手腕を見せろ、と来たわけですよ。
[譲ってほしい…というよりも返してほしいという話。
ちと目を丸くして]
ほ?それはまた一体どういった人形でありましょうかの?
そういった話についてはおうかがいしておりませぬがのう…。
主人がよほど気に入っておるのか。
しかしながら貴方様も存じ上げぬものを流石に私めが探すのもまた無理なお話じゃろうて。
しかし主人が人形に対してそうも無理な手を使われるものなのかのぅ。
[モーガンの言葉に眉をしかめて]
アーヴァイン氏が無茶な手段で手に入れられた、というよりは、知らずにご購入して、困惑されているご様子にも見えましたが。
にもかかわらず、色よい返事はいただけない。
何か、返せなくなるようなわけでもあるのでしょうか。
[不安げな表情になる。どうやら、依頼人はヒューバートにとって絶対に逆らえない存在であるらしい]
まぁまぁ落ち付きなされ。
コーネリアス様には何も関係のないことです故な。
また改めてお話を伺うことといたしましょう。
彼女、ということは女性の人形であられるか。
ならそれこそお一人で探されるのは大変じゃろうて
あ、いえ。モーガンさんのお立場ではご主人を煩わせるようなことは言えますまい。せめて、手紙だけ届けていただければ……それだけでも感謝いたしますよ。
もちろん、私とて、非合法手段で人形を手に入れるつもりはございません。何しろ、当の人形の特徴すら知らないのでは、例えその気があったとしてもどうしようもありませんがね。
あくまでも、アーヴァイン氏にお会いして、許可を求めたいのですよ。金銭で贖えるものならば幾らでも…そう依頼人は申しておりますが、その条件は前々から変わらぬはずなので、おそらくはそうした問題ではございませんのでしょう。
コーネリアスさん、失礼いたしました。お聞き苦しい話であったかもしれませんね。
しかし不思議な。
困惑して受け取った物をなにゆえに渡さぬというのじゃろ。
実を申しますとな、先程コーネリアス様にも申し上げたのじゃがこの屋敷には人形の声が聞こえるというのですじゃ。
またあるものは夜な夜な泣き声をあげる人形すら見たことあるそうな。
もし貴方様のお探しの人形が本当にお帰りになりたいと思っておるのならきっとその声が聞こえるやもしれませぬぞ。
[モーガンに用があるらしい壮年の男に渡された名刺の名前にはどこかで覚えがあるような無いような。]
「ヒューバート・ランソン氏ねぇ。どこでどういう事を聞いたんだったか……」
[深くも考えぬまま、名刺をとりあえず財布に入れる。
ヒューバートがここに来た原因の以来の話を横で聞くともなしに聞いているが]
「へえ、“彼女”というからには、当然女性の人形なんだろうな」
[ちらりと上目遣いにモーガンを見て]
なるほど。帰りたいといっている人形を捜せと。
でも。
もしも人形の方が「帰りたくない」と言っていた場合はどういたしましょうかねえ。
こう申しては何ですが、依頼人はお世辞にも好男子とは言いかねる御仁でありますから……
彼の人が生涯妻をめとらず、一体の人形に執着し続けている理由もそのあたりにあるのでは、と口さがない連中は申しております。もし、人形に心があればああいうふうに執着されるのは嬉しいと思うのでしょうか、それとも疎ましく思うのでしょうか……
ああ、いや。口がすべりました。聞かなかったことにしてくださいね。
あ。
[部屋に戻ろうと二階に上がってくるとそこにいるのは来客の姿。前に見た銀髪の青年と父と同じ程の歳の男性。
取りあえずソフィーに頼まれた件を伝えようと傍まで近づき]
えっと…こんばんは?
[コーネリアスに向かって愛想よく]
私、人形を専門に扱っておりますもので。
狭い業界でございますからどこぞで私の名前がお耳にはいることがあってもおかしくはございませんよ。
ええ、彼女、です。まだ少女といってもいい年頃の、人と見まごうような人形であることだけは確かなようですが。
この館には何体もそうした人形は存在するようですね。
[ヒューバートの言葉には少なからず顔色なくし]
…それはわが主人にも言えることでございますじゃ。
あまりわれわれが立ち入ることでもございますまい。
主人がお若いころからお使えしておりましたが若い頃とある事件から一変されましてな。
一粒種のご子息をもうけて以来、妻子はおありであってもとんとかまいつけぬ様子。
執事として差し出がましいことですがどうにも相感ずる所ございますぞ。
[ヒューバートに一礼され、こちらも軽く会釈。モーガンに向きつつ]
いらっしゃい。こちらお客さん?父に何かご用で?
ラッセルです。どうぞよろしく。
ほ。こちらはヒューバート様とコーネリアス様ですじゃ。
お父上に御用がおありでいらした方々でございましてな。
それより爺めに何か御用事でも?
および下さればすぐに伺いましたものを。
[モーガンに紹介されて]
ヒューバート・ランソン、人形を専門に扱っている美術商です。しばらくご厄介になります。よろしく。
[人形専門という言葉に眉を顰めながらも少し笑って]
ヒューバートさんですね。美術商さんですか。
あぁ、うちの人形買いに来たんですか?
さしずめ父に交渉して断られた。違います?
父は頑固ですからね。あまり簡単にはおれませんよ。
[ヒューバートの捜す人形とはどんなものなのだろう。いささかの興味を覚えるが、赤毛の青年に気付く。
モーガンにアーヴァインの子息であると聞かされ]
はじめまして。御厄介になってます。
[と、会釈を一つ。]
[ラッセルに向かって苦笑]
まあ、そんなところです。
お父上の作品は滅多に市場には出回らないために、ますますマニアの所有欲に火をつけることになって大変なのですよ。
とはいえ、今回私が依頼された買い付けは、父上の作品ではなく、父上のコレクションの中の逸品なのですがね。
ラッセルさんは聞いたことがありませんか。
元はマイケル・ローワンという人の所有物であったという人形について、なにか。
[コーネリアスにも軽く会釈]
別に俺が世話するわけじゃないんで。
人形のお世話でもよかったらどうぞいつまででも。
ふーん。
いっそ父が死んでしまったらね。
どうせ相続するのは俺ですからその時は全部捨て値でも売るんですけど。
[昨日壁からはぎ取った影絵人形をひらひらさせながら]
お化け屋敷の人形がほしいなんて世の中物好きも多いですね。
メイド人形位なら一体持っていってもわからないですからいいですよ。
それか池に浮いてる機械仕掛けのアヒルとか。
[ラッセルに向かって苦笑]
それをやってしまうと私の評判にかかわりますもので。
私の顧客の伴侶やご家族にも人形嫌いの方は多うございますね。亡くなった途端にご家族に頼まれて全ての人形を売りさばくように言われることも少なくありません。
それこそ人形にやられてしまった事にすればいいですよ。
ここだったら皆信じそうですし。
…人形は人の形してるでしょう。
だから相手が人形だけにかまっていると自分が捨てられた気分になるんでしょうね。
【一階展示室〜】
まあ、雑誌の穴埋めくらいの仕事しかしてないから、まだ、胸を張って小説家とは言る程ではないけどね。
[ いくつかのやりとり。
シャーロットの身の上話を、ハーヴェイは頷きながら聞いていた。
ここが幽霊屋敷と呼ばれているという噂話は彼も知っていた。そう、その話もあったから、彼の師であるウィルキンスンがここに興味を持ったのだ。
気遣うシャーロットに、ありがとう、気を付けるよと言葉を返し微笑む。]
「へぇ…妹さんがいるんですか。
ちょっと、羨ましいな。
私、兄弟とかいませんから……。」
[ その言葉に、ハーヴェイは僅かに眉を寄せ…だが、ふと力を抜いて微笑んだ。]
妹は……そうだな。君と同じくらいの歳かな。
最後に会ったのは、もう、だいぶ前のことになるんだけどね。
僕の家もね、両親は離婚してしまって、僕は父に、妹は母に引き取られて、それっきりなんだ。
村の設定が変更されました。
[ シャーロットを伴い二階の展示室へと上がる。
すると、何やら廊下の方で幾人かが立ち話をしている姿が目に入った。モーガン、ラッセル……そして、見知らぬ銀髪の男と、髭を蓄えた壮年の男。
彼らも客人なのだろうか? シャーロットも彼らの事は分からないという。]
ふむ……
この屋敷を訪れる人は案外多いのかな?
何はともあれ、挨拶はしておこうか。
[ 頷いたシャーロットを伴い、ハーヴェイは立ち話をする男たちに近付く。
気付いた彼らがこちらに視線を送ると、軽く会釈してみせる。]
お邪魔でなければ、ご挨拶をさせて頂いてよろしいですか?
初めてお目に掛かる方もいますね。
私は、ハーヴェイ・ウォルターズ。物書きの端くれです。こちらには物語の題材として参考にしたく思い、取材をさせて頂きに参っております。
[痛ましげな眼差しでラッセルを見つめていたが、ハーヴェイに気付き、ほっとしたような笑顔で一礼]
おや、また若い方がお二人。
私はヒューバート、こちらのご主人にとある人形を譲っていただくべく交渉しにまいった美術商ですよ。
あれ、ハーヴェイさん。こんばんわ。屋敷見学は終わったの?それと…
[確か下で見かけた青い髪の女の子。思わず自分が愚痴ってしまった子だったか]
そちらは初めましてですよね?
―一階→二階展示室―
ハーヴェイさんのご両親も、離婚されているんですか。
妹さんと離れ離れは辛いでしょうね。
[一人でいる淋しさを知っているシャーロット…。
初めから一人であるなら、その淋しさは当たり前のものとして受け入れられるが、共に居た者と離れる事の淋しさは、一体…どれくらいのものだろうか。
暫し、沈黙の時が流れる――。
無言のまま階段を上がったシャーロットは、二階の廊下付近で幾人かの男の姿を目にした。
シャーロットは、ハーヴェイの問いに首を振ると、彼に続き自分の名を言う――。]
……初めまして。
私はシャーロットと言います。
父に命じられてここにきました。
―二階:階段付近の廊下―
[ヒューバートと名乗る男と、銀髪の男。
二人の男に軽く会釈すると、先程見かけた赤毛の男の姿を目にした。]
初めまして、ですね…。
(何が、初めましてよ。
初めましては、さっきでしょ。)
[……とか思いながらも、シャーロットは赤毛の男と同様の言葉を口にした。]
[シャーロットからあまりよく思われてなさそうな視線を食らって少しむっとしながら]
…展示室見学、行く訳?俺は飯食べに行くから失礼するけど。
そういやメイド人形に食事とか頼む方法って知ってる?
知らないなら個人部屋で食べるより食堂行った方がいいかもよ。動かし方知らないと色々難しいから。
[ラッセルと名乗る男。
その男は、どうやらこの屋敷の主の息子らしい。
シャーロットは喉まで出掛かったものを飲み込み、言葉を選びながら話し続けた。]
いえ、何もしませんよ…?
屋敷を見て来るよう言われたんです。
皆さんはここにお泊りのようですが、私は人形を見させて頂いたら帰るつもりです。
よろしく、ヒューバートさん。
なるほど、こちらには見事な造りの人形ばかりですからね。
ご交渉、上手く纏まると良いですね。
[ 交渉に来たヒューバート自身が、求める人形がどのようなものであるのか分からないという事情を知らぬハーヴェイは、ごく普通に解釈した。
そして、ラッセルに挨拶を返す。]
やあ、この階の展示室を見せてもらおうと思って上がってきたら、こちらで話してる皆に気付いてね。
挨拶をしておこうと思ってね。
ふーん?まぁいいけど。
見て回るのはいいけど物は壊さないで下さいね。
後々メンドーだからさ。
ハーヴェイさん小説家じゃなかったっけ?
小説家も人形に興味持ったりするんですか?何か創作意欲湧くようなものなんてあるとは思えなんだけど。
[なにやら人が妙に集まっているような気がして。
渋々といった体で一同に挨拶しているラッセルをみて気の毒なような可笑しいような。]
─ふむ、色々と曰わくのある人もいるようだね。面白い事になるのかもしれないな─
[いかなる事態を面白いとするのかは自分でも掴み切れぬまま、そのような思いはいっさい表には出さずに、新たに来た人々に挨拶をしている。]
―2階:ゲストルーム―
[ベットに寝そべりながら、頭に浮かぶのは人形のことばかり]
はぁ…
どれもこれも素晴らしいわ。
東洋の人形も実物を見たのは初めてだけど…
切れ長の黒い瞳がなんて魅力的なのでしょう。
いったいどんな動きをするのかしら?
[シーツを指でなぞりながら、からくり人形の手が指がいったいどういう動きを見せるのかをあれこれ夢想してみる。]
わからない…わからないわ。
モーガンさん、動かしてみてくれないかしら?
[こういったからくり人形は、仕掛けの痛みを防ぐためになかなか実演してくれない場合が多い。けれども頼んでみる価値はありそうだと、ベットから起きあがってみることにした。]
[ ラッセルの言葉に苦笑を浮かべる。]
僕よりも、僕の師匠が興味を持ってね。色々と、珍しいものや素晴らしいものに目が無い人なんだ。
本来は、僕は師匠のお供という所だったんだけど、師匠が来られなくなったから僕だけが訪問させていただいてるわけなんだ。
僕にも、妹が好きだったア−ヴァイン氏の人形の作られている場所を見てみたいという気持ちはあったんだけどもね。
へぇ。
きっとハーヴェイさんの先生は「素晴らしいもの」じゃなくて「珍しいもの」として父の人形に興味をもたれたんじゃないですかね。
…にしても…父の人形は随分と人に好かれているんですね。
それは…初耳ですよ。
父は本当に人形が好きなんですよ。
どうして(あんな人に)あんな綺麗な音色のするオルゴールが作れるんだろうって思うくらい。
それこそ盲目といった方がいいのかな。何も…見えてないんじゃないかな、他に。
妹さんも好きだったんですね。父に代わって礼をいいますよ。
あ、モーガンちょい待って。
ソフィーさん。あの金髪の人ね。頼まれごとがあるんだ。
[ソフィーと約束した、メイドとボーイの人形について話しておくと勿論有能な執事は二つ返事で引き受けてくれた。
次に人形がソフィーの部屋に訪れる時はきっとメイドでなくて金髪碧眼のボーイ人形が訪れるだろう]
[ラッセルの発した''壊す''という言葉――。
その言葉に、シャーロットの心臓は幾分か早く鼓動した。]
こ、壊すなんて…そんな事しませんよ。
[そう言うと、シャーロットは近くで交わされる会話を耳にしながら、少し遠くの方を見つめていた。]
―2階:ゲストルーム→ ―
[もう一度、あの人形の姿を堪能しようと、展示室へ向かえば、人々の姿が]
あらまぁ。
[まさか精巧な人形では、と一瞬、目を見張ったけれども、近づいてよくよく見れば人間に相違ない。]
失礼しました。他にも人がいらっしゃったのですね。
わたくしは、ソフィー・グランデと申します。
雑誌編集者でして、今、名刺を…
[と、ポケットを探して、名刺入れがみつかればその場にいる人へ渡すだろう]
[思えば、今まで出会った人は皆男だった。
それに気づいたのは、一人の女の姿が珍しく思えたからだった。]
初めまして…。
(綺麗な人だなぁ……。)
ソフィーさん、ですか。
私はシャーロットと言います。
[差し出された名刺に視線を落とした後、シャーロットは自分の名を言い、軽く会釈をした。]
(雑誌編集者…
色んな人が来てるんだなぁ。)
はい、はじめまして。
[微笑みながら手を差し伸べたのは勿論握手をするためのいつもの動作]
あなたは…シャーロット、さん、ですね?
うふふ…
あなたも好きなの?お人形。
[同好の士ではなくとも、そこは女性同士なんとはなしに親近感が沸いて]
すてきよね。こちらに展示されたそれぞれのお人形、個性的で。
あなたはどんなお人形が好き?
うふ、雑誌記者として興味があるわ。
[どちらかといえば、この子の方がかわいらしいお人形みたい、と思いながら、シャーロットの方をみつめて聞いた]
[ソフィーに名刺を渡されると、自分の名刺を渡し返す。そして他の名刺を渡していない面々にも名刺を配りはじめた]
ほほう、雑誌記者さんですか。私は美術商です。この名刺には肩書きは書いておりませんが……
[少し照れくさそうに。
シャーロットはソフィーと握手を交わした。]
「あなたも好きなの?お人形。」
そうですね……。
好き…ですよ。
どんな、人形かぁ……
季節柄、お雛様とか好きですよ。
あぁいう、綺麗でかわいい女の人の人形が好きでし……
[気が緩んだのか。
咄嗟に口にしかけた過去形の言葉に、シャーロットははっとし、すぐさま言葉を続けた。]
……好きですよ。
ソフィーさんも、人形が好きなんですね。
ソフィーさんは、どんな人形が好みなんですか…?
[言葉を続けないと……
そう思ったシャーロットは、自分に投げかけられた問いと同じ事をソフィーに投げた。]
[名刺を受け取ると(>>150)]
まぁ…美術商の方までいらっしゃるとは。
[肩書きが書いてないのは、どうしてだろうか、と記者らしく興味がむくむくと沸いてきたけれども、またいつもの癖で、警戒心を抱かせるような質問はせず]
ふふ…
美術商とおっしゃっても、扱いはいろいろとございましょうね。
どのような品物を専門とされてるのか
後ほどゆっくりお話をうかがいたいものですわ。
名刺…でわかってしまったでしょうけども
わたくしも芸術関係の雑誌社に勤めておりますものですから。
…工芸が主ですけれど。
[やはり同じように握手をもとめた]
なにか有用なお話がありましたら、ぜひ。
[モーガンに頼みごとをした後、一人食堂に向かい軽く食事をすませていた。
どうしてもあの人形へ好奇心を抱く集団の中にいたくなくて。
小さい頃から不思議だった。
あの人間そっくりの肌や目を持つ人形たちが。
造り物の肌にあれだけの感触を持たせられるのか。
ガラスの目玉にあれだけの憂いが出るものなのか。
何かに、何かに似ていないだろうか…]
[返答するシャーロットの様子がかわいらしく、思わず頬がゆるむ。彼女が言葉を紡ぐのを意図的にやめたとは気がつかなかったであろう]
ふふふ…
まぁ、ああいったお人形が好きなのね?
確かに小さくて愛らしいお人形ですわ。
あれは日本の雛人形ですね。
聞いた話しでは、このお人形を川へながす風習もあるとか。
かわいそうな話しよね。
[川も流れてゆくお人形たちの気持ちはどんなものであろうかと。続けられた質問には]
わたし?
わたしは…そうねぇ…
[首を少し傾げて、言葉を続けた]
[何か…そう、まるで…本物のような…感触。
また頭によぎったものを慌てて振り払う]
まさか!ソフィーさんだって同じようなものを持っているって言ってた。作りものなんだ、どれもこれも。
そうにきまってる。うん、そうだ。
[自分に言い聞かせるように呟いている]
やはり一番は、わたしが幼い頃抱いて寝ていた…お人形かしらね。抱き人形。
わりとリアルに作ってあるものの方が好きかしら?
でも人形劇やアニメーション用の人形も好き。
チェコのなんかは、芸術作品としてもすばらしいわ。
あとは、自動人形とか、からくり人形ね。
あなたは…バレエ、好き?
<くるみ割人形>ご存じかしら?パーティーのシーンで、自動人形がニ体でてくるでしょう?
それと、<コッペリア>のコッペリアもそうね。
こういう風にお人形が動いたらいいなって
子供の頃、思ったものです。
動いたり、動かしたりする人形が好きだから、こちらのメイド人形をみたときは、もう、うれしくて!
[一人で興奮している様子に気づいて]
…あ、あら、ごめんなさい。少し話しすぎたわね。
記者をしてるとどうも、ね。
**************
[しばらく、その場で歓談した後。ふと、あのメイド人形もゼンマイで動く人形であったことを思い出した]
止まっている人形を動かす…
人形をこの世に生み出すのは人形師だけど、動かす…命を与える手助けくらいは、わたしにもできるわ…
[なんて楽しいことでしょう、と、また一人恍惚として、展示された人形をみやる**]
ちなみにわざわざ私が入ってるのは村建てさんのカムフラージュだったりするんですがががが意味なかったりしてね(笑)
コーネさんの「女性交えて人形と3P」メモには中身共々噴き出した。その発想はなかったな…。流石。
9人目、雑貨屋 レベッカ。
雑貨屋 レベッカは、ランダム を希望しました。
[主人が部屋に籠っては食事も勿論届けねばなるまいと。
数少ない人間の使用人が作る料理はお世辞にも美味いとは言えぬもの]
…ご主人様。いつもの通り、こちらにお食事を。
それと…以前書簡を頂戴していたヒューバート様、ウィルキンスン様の名代ハーヴェイ様がおいででございますぞ。
何でもヒューバート様は早急にお話をされたい旨あるようですが…
[返事はない。いつものことで。
作業室の前に赤い点の残留見つけると、嘆息してそれをふき取り]
…いつまで…と申し上げるのは愚問ですかの…。
[暗く広い地下を見回すとオルガンを弾くもの、笛を吹くもの、オルゴールを回すもの…。それこそ数えきれない人形達が。
そして一番奥。
噂の「人のような人形」達を見やりまた嘆息一つ]
お主らはさぞ人を恨んでいるのであろうの。
幽霊屋敷とはさも道理。呪われていなければそれこそ罰があたろうて。
[ 食事を勧めるモーガンに丁寧に礼を言うと、メイド人形を従えその場を後にするモーガンの後姿を見送る。]
話には聞いていたが……すごいものだな。からくり仕掛けでこんなふうに動くとは。
[食堂で軽い食事を終えると、またふうとため息。
そういえば、と自分が地下室にいたことを思い出した。
なぜ父があそこまで頑なに自分が地下室に行くことを咎めたのか。あそこに何があるのか]
……。
[最後のクラッカーを口に放り込み、手元にあった小さなアルバムに目を通す]
川へ流す、ですか……
本当、かわいそうですね。
(川へ流すのなら、まだいい……)
[シャーロットは少し俯きながら、細々と言った。]
抱き人形…?
リアルに作られたものなら、人を抱いてるような感じになるんですか…?
[そのような人形があるのなら、欲しい……
あの家で、一人だという孤独から解放されるかもしれない。
そんな事を思いながら、シャーロットはまるで子供のようにはしゃぐソフィーをみつめている――。]
くるみ割り人形も、コッペリアも知ってますよ。
私は、くるみ割り人形の方が好きかなぁ……
流れる曲も、長調で気持ちが明るくなれるから。
[突然、ソフィーが口を噤む。
いけない、と言わんばかりの笑み。
シャーロットは、小さく笑みを返した。
そして、二階にある展示室に行くと告げ、ソフィーらの許を後にした。]
「へぇ。
きっとハーヴェイさんの先生は「素晴らしいもの」じゃなくて「珍しいもの」として父の人形に興味をもたれたんじゃないですかね。」
[ ラッセルのその物言いに、思わず苦笑が浮ぶ。
その苦笑は、ラッセルの言葉を肯定するものだった。師であるウィルキンスンは「素晴らしいもの」にもだが、より「珍しいもの」に興味を示す人物だ。
とは言え、それを素直に口に出すのはさすがにはばかられた。あるいは、ラッセルは気にしないのかも知れないと思えたが、他の人物もいる。
結果、ハーヴェイはその話題は曖昧な苦笑でお茶を濁すしかなかった。
しかし……ラッセルは父親を余り良く思っていないのだろうか? 父親の事を話す時、その表情に険が浮んだ。]
オルゴールか。僕は、アーヴァイン氏の手になるオルゴールの音色は聞いたことはないんだ。
素晴らしいという話は耳にしたから、こちらにいる間に聞かせて頂けたらと思っているけどね。
「妹さんも好きだったんですね。父に代わって礼をいいますよ。」
[ その言葉に、ハーヴェイは微笑を浮かべ頷いた。
その微笑に僅かな影があることに、果たして余人が気付くかどうか。]
[アルバムにある写真は小さな…とそれを抱く女性。
今の母親と何となく似ていて、ずっと今の母親と思っていたが最近どうもそれに疑問を持っていた]
…この人…母さん…なのかな…。
[こんな時、回りの召使が人形でよかったと本当に思う。
だって今こんなものを見ていると父に告げ口されたら何を言われるか分からないから。
メイドが皿を下げに来た。
メイドが持っている小さなウェストポーチに入っている数枚のディスクのうち一枚をを取り出し、背中に挿入する。こうやってメイドに掃除やら食事やら指示を出すわけで]
―二階:人形展示室―
[あれほど、一人で人形を見る事に畏怖を感じていたシャーロットであったが、何故か一人、二階の展示室へと向かった。
何が、シャーロットをそうさせたのか――。
二階の展示室は、一階のそれより広く、多くの人形が飾られていた。
自分と同じ背丈の人形から、掌にのる程小さなものまで……。
様々な人形に目を移していく。
人形達の瞳は、やはり瞬きをせず、一点を見つめている。
それなのに、シャーロットは何故か人形に見張られているように感じていた。]
(やっぱり、ハーヴェイさんについてきてもらえば良かったかな。)
[部屋を見回るシャーロットの足が、部屋の''ある''ところで止まる――。]
[食事を済ませ、自室で横になりながら]
やれやれ。度を超えた人形狂いが家族にいると、抱える悩みは皆同じ、か……
俺も、まさかよりにもよって自分が人形を商って飯を食うようになるとは思ってもみなかったさ。
だが、本気で人形に入れ込む奴ぁ、感情が入りすぎて人形じゃ商売できなくなるんだよな……
(え…っ?)
[シャーロットの止まった先に、佇む一体の人形。
その人形は、着ている服は違えど、青い髪を持ち、まるで鏡を見ているかのように、自分と似ていたのだった。
シャーロットの足を止めたのはそれだけではない。
その人形は、嘗て―――。]
(どうして…?)
[シャーロットは、何度も問いかける。
しかし、''それ''はその問いに答える事はなかった。
シャーロットはその人形を見続ける事ができず、急いで展示室から走り去った。]
さて、と。こうしていてもしょうがない。目当ての物を探しに行くとするか。
だがなあ、首尾よく見つけ、あの坊やに話を通した、と言う形にするとあの子に迷惑がかかりそうなんだよなあ。
つい最近も、女房のコレクションを事業に行き詰まった旦那が金に換えたばっかりに傷害事件発生、なんてこともあったばかりだし。
何よりも、この館のご主人様はその程度で済ますお方かどうかも怪しいもんだ。同業のあいつが姿を消したのも、ここに向かうと連絡してきた直後だったからな…
村の設定が変更されました。
[ ラッセルと話をしていると、またひとり新たな人物が現れた。快活な感じのする金髪の女性。ソフィーと名乗った彼女に名刺を渡されると、ハーヴェイも名乗り、自己紹介を返した。
ソフィーが名刺を渡すのを見て、ヒューバートも自分の名刺を配る。
未だ、一人前の物書きとは言えない自分には名刺を作るのはまだ早いと思い、名刺を作っていないことが少し悔やまれた。]
[ため息一つ。流石にこの写真のことを母に聞くのは気が引けた。いくら両親が好きでなくとも「本当に自分は息子なのか」なんて聞ける訳もない。
でもこの目元がよく似た女性がどうして気になったのか。どこかで見たのではないのか。
小さな写真入れをポケットにしまい、もう一度、立ち上がって…確認しに行こうと思った。
地下の展示室へ]
→地下展示室
[ ソフィーとシャーロットの会話。どこか冷たいこの屋敷の中でも、女性の会話というのは華やいで聞こえるものだな、などと思いつつ、ハーヴェイはその様子を眺めていた。
余程、人形が好きなのだろう。話すにつれ言葉に熱の篭ってゆくソフィーの様子が微笑ましい。
自分の様子にはたと気付いたソフィーが照れ笑いを浮べ、シャーロットも笑い返す。そこでふたりの会話は終わった。
展示場を観に行くというシャーロットに、僕も行こうか?と声を掛ける。だが、シャーロットからは大丈夫ですという返事。
あれほど恐がっていたというのに、もう慣れたのだろうか? ソフィーとの会話で緊張が解けたのだろうか。
気をつけて、と声を掛けその背を見送った。]
[地下の展示室に向かう間、窓から見える天気は曇っている。木が激しく揺れ、気持ち悪い暗さ。これはひと雨来るな。どうせ外に出ることはないから関係ないが。
地下展示室…というよりも人形倉庫といっていいそこは暗いと本当に不気味で。
先程モーガンが来たのだろうか。父の作業室の前に食事が置いてある。そしてヒューバートが持ってきたのであろう書簡。手もつけられていない]
…相変わらずだな、父さん。
俺や母さんより人形が大切か。
…俺はファザコンじゃないけどね。
[そして薄暗いなか、何とも言えない静かさを持った地下室を見回して。片手には懐中電灯]
―2階:ゲストルーム―
[パタパタと部屋へ駆け込むと、鞄の中に手を入れて中を探しまわる]
ん?ない?
[あせって探しているのは愛用のメモ帳。アーヴィン氏に会うことはできなかったが、この屋敷で出会った面々からもおもしろそうな話が聞けそうだと踏んで、メモ帳を取りに部屋へ戻ってきたのだった]
もう…肝心なときにみつからないんだからぁっ。
[あせって少々探す手つきが乱暴になったかもしれない]
[そのとき]
あ、あったわ!
[手に十分なじんだそれに触れれば、先ほどまでいらいらしていたのが嘘のように晴れて、にっこり微笑む]
ふふ…さっきのシャーロットの話もメモしておかなくちゃ…
へぇ、メイドじゃなくてボーイ人形……。
[金髪の女性(ソフィーといったか?)のモーガンへの要請に、意外気な表情を一瞬。]
─はて、男性の人形ねぇ……─
―2階:展示場へと―
[ 食事に向かったヒューバートを見送る。
ソフィーとコーネリアスに、展示場へ向かうと告げて手を振り、その場を後にする。
展示場をちゃんと見ておきたいというのもあったが、シャーロットが本当に大丈夫なのかと気に掛かってもいたのだった。
廊下を進み、展示場のへ向かう。その入り口に近付いた所で、展示室からシャーロットが飛び出してきた。
回りも見えていないかのように駆け出してきたシャーロットに、あわや激突しそうになるのを受け止める。
抱き止めたその体は震え、呼吸は乱れていた。顔色は蒼白と言っていいだろう。]
どうしたんだ、一体?
まるで、幽霊でも見てきたみたいじゃないか。
―二階:展示室の外―
[慌てて、展示室の外へと走り逃げたシャーロットは、部屋の出口でハーヴェイに抱きとめられた。
男に抱きとめられるのは、初めてではないシャーロットであったが、まだ知り合って間もない人の胸に居る事は、初めてのことであり、平常心を持っていれば、恐らくすぐさま謝り、体を引き離したであろう。
しかし、この時のシャーロットに平常心など、持ち合わせてはいなかった。]
(何故…?
どうして…?)
[そんな事ばかりが、脳内を駆け巡る――。
シャーロットは、暫しの間、自分が今どこにいるのかさえ、分からないまま、ただ答えのない問いを続けていた。]
―2階:廊下―
[部屋を出ると、
他の部屋の掃除をしに来たらしいメイド人形をみかける]
あら…
あなたは…?
[じっと、メイド人形に視線を送って。けれども返事はこない]
ふふ…まぁ、驚いた。
このお屋敷にはいったい何人いるんでしょうね?
[最初に見かけたメイド人形とはまた別の型らしい。
もしかしたら、試作品を何体かつくっていたのかもしれないし、段々と高性能に改良していったのかもしれない。
それにしても、動きが少しぎこちないようである。そんな様がかわいらしく思えて、つと人形の前で立ち止まった]
「…………みたいじゃないか。」
[ようやく、ハーヴェイの声の一端が耳に入る――。]
ぁ…
ごめん…なさ…い……
[そう言って、体を引き離す。
呼吸の乱れは、未だ収まっていない。]
だ、大丈夫…です……
[何とか言葉を紡ぎ出すと、シャーロットはハーヴェイの問いに答えようとはせず、トイレへと駆け込んだ。]
―二階:トイレ―
[水道の蛇口を捻り、勢いよく水を流す。
シャーロットは、胃から込み上げる''もの''を一気に吐き出した。]
(どうして、''あれ''がここに…?)
[顔を上げ、鏡を見る――。
そこに映し出されたのは、自分自身であるのだが、シャーロットは先程見た人形が写っているように錯覚した。]
―2階:廊下―
[人形の髪に手を伸ばす。髪の色はブルネット、その髪の材質を確かめるように撫でて]
うふふ…触っても怒らないのね?
いい子ね、いい子。
あなた、名前は?
[聞いても当然のごとく返事はなく]
…ないの?かわいそうね。かわいそうだわ。
[特にモーガン氏からは聞いていないものだから、少し考えた後、自分で思いついた名前をつけることにした]
[ シャーロットの様子は、大丈夫という彼女の言葉を額面通りに受け取れるようなものではとてもなかったが、それでも、ひとりで歩くことが出来ないというほどではなさそうだった。
……シャーロットは、この中で何を見たのだろうか?
ハーヴェイは展示室へと足を踏み入れる。
展示室に立ち並ぶ人形達。
どれもこれも、まるで生きているかのような。
だが、それはこの屋敷で目にする他の人形たちと同様のものだった。]
はて……この中に、シャーロットの心を乱す何かがあるのか? それとも、ひとりで人形に囲まれたせいで恐慌を来たしたのか……
[ ハーヴェイには、シャーロットが取り乱した理由が分からなかった。
それもそのはず、彼女にそっくりな人形を、ハーヴェイは見る事がなかったのだ。]
[なにごとがあったのだろうかと、シャーロットが駆けて来た方向をみやる]
えーと…
お人形の展示室?
いったいなにがあったのかしら…
[シャーロットの様子を見に行った方がよいのだろうか、それとも…]
[自室に戻ろうかどうするか等と考えながら廊下にでる。
先程会ったソフィーという女性がメイド人形のそばに。髪を触ったり語りかけたり、という様子が何とも微笑ましく。]
彼女が気に入られたんですか?
[シャーロットの事を考えていたので、男が近づいてきたのにも気がつかなかった。突然、声が聞こえて]
きゃ!
[振り向けば、銀髪の青年が側に]
…あ、ご、ごめんなさい。ぼーっとしてまして…
えーと…コーネリアスさん、でしたわね?
[気に入ったかと聞かれれば、先ほどの様子を見られただろうかと恥ずかしくなり]
え…ええ、わたくしは、動く人形が大好きですから…
[恥ずかしさを紛らわすように話題を振って]
あの、あなたも、このお屋敷へは人形を見に?
[青年を見上げてたずねる]
あ、すまない。驚かすつもりはなかったんだけど……。
[突然声をかけたせいか、悲鳴を上げられてしまった。苦笑しつつ詫びを言う。]
人形そのものというか…、人形を作るのに必要な何かを見に来た、のかもしれない。
―二階:トイレ―
[鏡を割ろうとするシャーロットだったが、何かがそれを止めた。
汚れた口を水で洗うと、水を止め、トイレから出て行った。
シャーロットには二つの選択肢があった。
アーヴァインに、''あれ''について聞き出すか。
それとも、''あれ''から逃げるか。
答えを出すのに、時間はかからなかった。
シャーロットは、一階へと階段を下り、閉ざされた扉の方へと向かった。]
[1Fの人形展示室にて]
条件に近いものはいくつかあったが……恐らく違うな。みんな大人しいいい子に見えるんだよなあ……生々しさや薄気味の悪さに欠けるというか。
ん、地下もあるのか。
明かりが見える…?
[引き寄せられるように階下へおりていく]
ここも展示室なのか?しかし、暗闇の中で見る人形は本当に不気味だな。人形なんてものは蛍光灯の下で見るに限るよ。
[モーガンの言葉を思いだして、少しぞっとしたような表情になって]
確かにここなら、人形の声が聞こえても不思議ではない気がする。
[ちらちらと見える明かりを目指して歩く。そしてやがて懐中電灯を持ったラッセルの姿を見つけた]
やあ、さきほどはどうも。
[詫びられれば、かえって申し訳ない気持ちになり]
いえいえ、わたくしがいけないのですわ。
ついつい、お人形に夢中になっていましたし、それから、シャーロットさんが駆けていくのを見たものですから…
いったい何があったのかしらと思いましてね。
[心配そうな表情になりながらも、コーネリアスの言葉には興味を持った様子で]
…ま、あ
[ほう、と感心して目を見張る]
人形を作るのに必要な何か…ですって?
あ、わたくし、美術工芸雑誌の編集をしてるものですから
興味を持ちましてね。
よろしければ、もう少しお話をうかがっても?
[そう微笑みながら、問いかける]
─村建てより─
まずはこのたびは当方の不手際で延長、ということになったのを深くお詫びします。
大変申し訳ありませんが一旦村建てなおしをします。
その際、キャラを変更して入りなおす方がいらっしゃればそれでもよろしいですしこの村の設定を延長されるのも構いません。
もしかしたら御新規さんがいらっしゃる可能性もありますし建てなおしした場合でもプロローグは最低1日は取る予定ですのでそこを考慮の上お願いします。
尚、直に廃村というわけではありませんのでキリが良いところまでRPをして頂いて結構です。
また、入村制限は行いませんのでもし建て直し等をご理解頂けるのでしたら廃村まで新規にご参加下さって構いません。
村建てその2は見るだけでしたら見れますので各種ご質問などもどうぞ。
[上から音がする。誰かが階段を下ってきたのだろうか。
こんな部屋は小さな物音でさえいちいちビクつかないといけないのが腹ただしい]
…ヒューバートさん。どうも。こちらまでいらしたんですか。上、鍵かかってませんでした?
[ラッセルの不機嫌そうな様子に慌てたような表情になる]
失礼しました。ここは部外者は立ち入り禁止なのでしょうか。
上の展示室にこちらへおりてくる階段があったので、つい降りてきてしまいました。
「彼女」が目につくところに飾られている気はしなかったのです。何となくですが。
いえ…いけないというわけじゃないですよ。
確かに地下は上よりも大事なものが置いてあるからそう思えるのも当たり前ですね。やっぱり問題の人形、探してるんですか?
俺は地下のことあんまり知らないから案内はできないですけど。これ、使います?
[目で見るだけなら問題ない程度の薄暗さ。懐中電灯を持っているのは奥にある人形をよりはっきりと見るために。
明かりをつけたままの電灯をヒューバートに見せながら]
あー、いや、そんなにご大層な事ではなくて…。
[目の前の女性がジャーナリストだったのを思い出した。
どこまで言語化できるか心許ない気もしたが、とりあえず口を開こうかと。]
[ラッセルに向かって大仰に両手を振る]
いえいえ、見つけたって今すぐどうこうできるわけではありませんし。
でも、ご子息のあなたですらここのことはよく知らないというのなら、やはりこのあたりのような気もするな……
基本的に俺は人形に興味ないんですよ
[ここを知らないのは興味がないから。
財産だといわれたっていらない]
でも大事なものを隠すならここでしょうね。
父の作業場もここですからあんまり物音立てないようにしてくださいね。
ここに入ることにあんまりいい顔しないんですよ。
[ 展示室の人形を眺める。
ふと、子供の頃に度々、妹のメアリーを連れて訪れた、故郷の人形博物館を思い出す。
人形好きのメアリーが特に好きだったその人形。それは、まるで生きているかのようにさえ思える、見事な出来栄えの人形だった。
自分自身では特に人形が好きだという訳ではなかったハーヴェイも、その人形にだけは目を奪われたものだった。そして、それより、一体どのような人物がこのようなものを作れるのだろうかというところに興味が沸いた。
やがて、彼の両親は不仲から離婚した。
ハーヴェイは父に、メアリーは母に引き取られた。
その日から、メアリーには会っていない。
メアリーが言っていた言葉を思い出す。
――私、大きくなったら、このお人形さんを作ってるところを見てみたいなあ。
ある時、彼の元に届いた手紙があった。メアリーからの手紙だった。
近況や、昔を懐かしむ言葉、ハーヴェイの身を気に掛ける言葉が綴られていた。
手紙の最後に、こう記されていた。
――今度、あの人形を作っている方のお屋敷を訪ねる事になりました。帰ってきたら、また手紙を書きますね。楽しみにしていてください。]
ふむ。ではアーヴァイン氏の機嫌を損ねないようにそうそうに退散した方が良さそうですね。
職業柄、あなたのお父上を敵に回すと生きていけない、とまでは言えないまでも、多くのビジネスチャンスを逃すことにもなる。
…こんなことを言うとアーヴァイン氏やコーネリアスさん、あの人形好きの金髪のお嬢さんには怒られそうだけど、私が人形に興味があるのは「商売になるのか否か」という点だけですから。
本当に人形が好きだと、良い物が手には入ったら手放せなくなっちゃったりして仕事にならないんですよ。
[何を思いだしたのか、軽く苦笑した]
[青年の返答に、好奇心に満ちた瞳で見つめ返しただろう]
んふふ…
大層なことではなくて?
そうかしら、これだけの [と、メイド人形の方に視線をやって]
お人形を作るって大変なことだと思いますわ。
精神的にも技術的にも…
わたくしも自分で好きなお人形がつくれたら…とは思いますけどね。
[本当にそうできたらいいのに、と人形の方をじっとみていたかもしれない]
そう、例えば──
美しいとされる女性の容姿の条件なんてのは、時代によってかなり異なってきますよね。
でも、人形に関してはどうです?何世紀も以前に作られた人形達の美しさ、愛らしさを21世紀の僕たちも感じる事ができる。人の姿を模して作られたはずなのにです。
人の姿を人形にうつす時点でなにが起きたんだろう。
アンティークを見る度にそう思ってしまうんですよ。
それも立派な理由だと思いますよ。
ビジネスチャンスも何も、父とまともに取引しようなんてムリだと思いますけどね。
ヒマさえあれば人形ばっか…。
家族の俺でさえ偶に異常だと思うことがありますしね…。
[ガラスケースの一つ一つを丁寧に見ている。
「人間そっくり」「まるで生きているようだ」
「感情を持っているようだ」「動き出しそう」
父の人形に必ずといっていい程書かれる称賛の言葉。
ずっと思っていたことがある。あれらは元人間ではないのだろうか。
研究用のホルマリン漬けのカエルや胎児と、同じではないのだろうか。
まさか、と思っていたが予感が当たっていても対して驚かないような気がしてきた。]
…気持ち悪い。なんで人の形なんてしているんだろう。
池にあるアヒルだったらはるかに可愛げがあるのに。
[コーネリアスの話を聞いて、ほうほうと頷きながら]
なるほど…おっしゃる通りですわね。
確かに、時代により美人とされる理想像は異なりますわ。
ふっくらして、現在のわたくし達からしたら太りすぎでは?と思うような女性が美人とされた時代もあったようですし…
そうですね、しかし、人形の美しさは…
[数々の古い時代の人形を思い起こしながら]
確かに、現代でも通じますね。いえ、むしろ現代の美人像よりも心魅かれるかもしれません。
いえ、わたくしは女ですけども。
本当に不思議ですわね。
アンティーク?アンティークの人形がお好きなのですか?
たとえば…ビスク人形ですとか?
ジュモーですとかブリューですとか…フランス、ドイツの作家が有名ですけども。
確かに。あなたの父上の人形にまつわる怪談を、いくつか聞かされたことがあります。夜に動く、とか、気に入らない主人のもとからは出て行ってしまう、とか。
どうせ箔付けのために同業者が流したほら話だと真に受けていなかったのですが…ここでこうしてみていると、それもあり得るんじゃないか、そんな気がしてきましたよ。
[ふと真顔になって]
逃げたくなったら適当な人形一体かすめ取って私の所に来るといいですよ。一人で生活する程度の資金はご用立てできると思います。
その気がないのならば、この話はご内密に。
さて、そろそろ戻ることにいたしましょう。お話しできて楽しかったですよ、ラッセル君。
逃げたくなったら…
[その言葉に一瞬俯いた。
実際に逃げようとしたことはあった。小さい頃。
森の中に目印をつけて、村までたどり着けるように。
しかし無駄だった。すぐにつかまって、死ぬほど折檻をされた。あれが未だにトラウマだった。
それに今自分がいなくなったら母はどうなるのだろうか。
家族間の仲がどうであれ、とても置いていくことはできなかった]
…そうですね。考えておきます。
自分で生活するための金を得るにもこいつらの力を得ないといけないなんて最悪ですけどね。
[悪態をつきながら、人形たちを見る目に同じ感情はなかった。自分の嫌悪の対象はあくまで父であって、作られた物には何の罪もないのだから、とどこかで分かっていたのかもしれない]
まあね、一応制作をやってますからあれらの素晴らしさは実によくわかるのですよ。
でも……、一番惹かれるものは
オートマタでしょうね、僕にとっては。
[“オートマタ”の一言を口にした時、その表情に一瞬よぎったのは何なのだろう。]
あら、制作をなさってますの?
それは素敵!
[ぱっと目を輝かせて、コーネリアスの方をみつめた]
うふふ…
そうですわね、オートマタ、わたくしも好きですわ。
[…ほとんど、病んでいるといってもよい位、好きなのかもしれないが、それについては今は触れずにコーネリアスに尋ねる]
コーネリアスさんは、どういうところに惹かれますの?
オートマタ、さまざまな見方ができると思いますけれど。
[これは制作者の心理が聞けるチャンスなのかもしれない、と彼の瞳を覗きこんだ。けれども、答えを彼自身も知っているかどうかは…]
[ヒューバートと別れた後ももう暫く探索は続いた。
また何か小さな物音がして、そちらの方に向き直った拍子にライトが先程は見逃していた、隠すように置かれていた一体に当たる。
そして、それを思わずじっと見つめてしまった]
……ぇ……?
[それはフルートを吹くオートマータ。
赤茶色の長い髪を結わえた、きれいな女性。
見る人が見ればまた芸術品だのというのだろう。
そうでない人が見ても奇麗だとほめるのだろう。
しかし違っていた。それを見る自分の顔はみるみる青ざめて。
そして一言発した]
母…さん……?
[母さん、という言葉は意識せずに出てきたものだった。
きっと直観で分かったのだろう。
その人形は写真にあった女性と瓜二つ。
目元や口元は言うに及ばず髪の形やクセまで。
まるで写真をそのまま人形にしたような。
今いる自分の母じゃない。
近づいてよく見てみる。ガラスに阻まれて細部が見えるほど近づけなかったが、まぎれもなくそれは写真の人だった。
いくら父が名人だからと言って、ここまで作り上げられるわけがない。あり得ない]
…嘘だ…。まさか、そん…な…。
[自分の予想が頭から離れない。もしそれが正しければ目の前にあるのははく製同様にされた自分の母親なのだから。
一気に吐き気と涙がこみ上げて来て。
同時に、父親に対する嫌悪感が一気に増す。
それでも何とか自分を抑えて、何とか音を立てないで二階の自室に戻って行った…*]
オートマタのどこに?
[問われて思いを巡らし、ふと不思議な事に気づく。]
─僕はいったいいつオートマタというものの事を*知ったんだ?*─
[コーネリアスの表情を眺めながら]
あら、だって…先ほど一番惹かれる、とおっしゃっていたから
それで思わず質問してしまったのですけれど。
[芸術家である青年に対しては失礼な質疑であったろうかと、じっと様子をうかがいながら続きの言葉を待っていたかもしれない]
[コーネリウスからはその後、どのような言葉が聞けただろうか]
[ただ、側には等身大の人形があるものだから、そちらも気になって。コーネリアスの話しを聞きながらも、ちらちらと人形の方を眺めていたのは確かだった]
(なんて可愛らしいのかしら?
だめだわ…我慢できない。こっそり部屋に連れて帰ろうかしら?怒られるわよね。きっと…)
[メイド人形はゼンマイが切れたらしく、そのまま腕をアンナヴァンの形にしたまま、冷たい表情でこちらを見ている]
(あなたに名前をつけましょう。
他の人には内緒の名前よ。
わたしがあなたのお母さんになるの…)
[そんな夢想を楽しみながら、時を過ごすのだろう*]
美術商 ヒューバート が村を出て行きました。
こんなところには、いられない……。
早く、帰らないと……。
[そう呟くと、シャーロットは重い扉を全身で開け、屋敷の外へと出て行った。]
――磁石をも効かない森。
視界いっぱいに広がる緑。
シャーロットは、果たして無事森を抜け、家に戻れるのだろうか。
村長の娘 シャーロット が村を出て行きました。
[ソフィーの視線に気付く。今自分が自覚した事をどう説明したらよいのだろう?]
……子供の頃から惹かれていた、それは確かなんです。
でも、きっかけが何だったのかそれが……
[どうしても思い出せない。自分の一生に決定的な影響を与えた何か、それが記憶にないなんて*あるのだろうか*]
書生 ハーヴェイ が村を出て行きました。
雑貨屋 レベッカ が村を出て行きました。
[じっと、コーネリアスの方をみつめた]
そうなんですの…子供のころから…
わたくしも、子どもの頃から好きでした。
なぜか?と聞かれれば、戸惑う部分もありますわ。
もしかしたら人間より人形の方がすきなのかもしれないって、
そう思うときもありますのよ。
[そういうと、傍らのメイド人形を引き寄せる]
…申し訳ございませんが、
このメイドに部屋を掃除してもらおうと思ってますの。
そろそろ失礼しても?
[上目遣いで見上げて]
本当に今日は興味深いお話をうかがえてよかったですわ。
コーネリアスさん、どうもありがとうございました。
あの…
いえ、またの機会にいたしますわ。
うふふ…
[視線を彼の銀の髪に沿って降ろしていきながら
手は人形の髪を撫でる]
では失礼いたしますね。
だいじょうぶですわ、わたしの部屋、すぐそこですから。
[そういうとメイド人形のネジを巻いて、一緒に部屋へと戻っていった]
(ふふふ…これから、どう楽しもうかしら?)
[部屋の中の様子は誰も知らない**]
雑誌編集者 ソフィー が村を出て行きました。
執事長 モーガン が村を出て行きました。
学生 ラッセル が村を出て行きました。
造形作家 コーネリアス が村を出て行きました。
業務連絡
このたびは当方の不手際により延長となったことを深くお詫びいたします。建てなおしは3/9に同じ国、レギュレーションでいたします。
基本的にこの村の延長です。
詳しくはwikiにてご確認ください。
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