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[慰めるよう、勇気付けるように。
ぽんぽんと軽く頭に置かれるその感触に、心の中のわだかまりが溶けて行くのを感じ。]
痛くは……なかったですか?
[気遣うように問いかけながら。
おそるおそる、老女の服に手を伸ばす。
許されるならば袖口をつかもうと]
「一瞬だったさ。どうせ、老い先短かったからねぇ……。
これからも一緒にいられるなら。
その方が幸せさ。」
[伸ばされた少女の手を、皺とあかぎれだらけのガサガサした手が掴む。
もう離さないようにしっかりと。
それは、本当の家族のような風景で]
「さあ、海に行くんだろう?」
[柔らかな風が吹き抜ける初夏の草原を、二つの人影が歩いて行く。
その後ろには一羽の蝶がヒラヒラと遊び舞う。
空に遊ぶその蝶は、痩身の青年の影を草原に落とす。]
[やがて、空と海とが混ざる場所へ辿り着くころ。
三つの影は一瞬揺らめいて]
ありがとう。
さようなら。
[風に乗って響いた微かな声は、誰のものか
海と空の青に溶けるように消えて行った*]
[店長代理は言葉を紡ぐ。]
エドワーズ。
何時でもここは開いています。
[何も見つからずとも、何も得られずとも、何も変わらずとも。それらもまた肯定するかのように。]
[店長代理はオデット>>142が店を出る時にはこう言葉を紡いだだろう。]
構いません。
[ゆるり、小さく右手を内側から外側へと翻せば、視えない金の粒子がオデットの持つ細かく細工の施されたガラスの小瓶に流れ、ふわり、と小瓶が宙に浮いた。
そして、人差し指から手の全体を、ひゅっと店長代理の方へ引くように動かせば、淡く、ガラスの小瓶は無数の粒子の様な輝きを帯びる。]
[やがて]
[店長代理の元へ着く頃には、小瓶は、銀色の光の泡の様にになって散ってしまった。それは、星の輝きにも似ている。だが、小瓶そのものが消えてしまった訳ではなく、形を変えてコンディトライへと収められたようにも何処か思えただろうか。*]
[何もない空間を進んでゆく。
どこが道なのか、
そもそもこの場所に“道”という概念があるのか
それすらも疑問だが、
方向は、間違っていないはず。
そんな不思議な確信を持って
何かに導かれるように
一歩一歩、着実に、進んでゆく。]
[やがて、あるものを見つけて立ち止まった。]
…私の…お店…
[何もない空間に、ただ一軒、ぽつんと建っていた。
駆け寄り、その壁に触れた。
木目の壁も、看板も、間違いない。
かつて自分が営んでいた酒場だ。
今は自分を“お姉ちゃん”と呼び慕っていた女性が、
孤児だった少年と暮らしながら切り盛りしているはずの、店。]
[ドアに手をかけ中に入る。
同じだ。酒瓶の並んだ棚も、テーブルも、調理台も。
懐かしそうに、テーブルや椅子に時折、手を触れながら一周すると、そのままカウンターに座り、ぼんやりと店内を眺めた。
正面に見える、小さなステージ。
母親のように面倒を看ていた踊り子がいつもそこで踊っていた。
親を亡くした子供に、食べ物を振る舞うこともあったか。
面倒見の良かったヤーニカの店はいつも人で溢れていた。
酒や食事はもちろんだが、多くの客は彼女に話を聞いてもらうために来ていた。
自警団員が熊を仕留めた話とか、
心優しい青年が拾った捨て猫の里親が見つからない話とか、
初老の男性の亡き妻との思い出話とか。
そんなとりとめのない話を嫌な顔ひとつせず聞いていた。
実際に、嫌だとは思わなかった。
そんなたわいもない日々が幸せだった。]
その幸せを、自分の手で壊してしまった…
[ふと窓の外を見れば、何もなかったはずの空間に、
かつて住んでいた街の風景が広がっていた。
そのうちに、雪がちらりちらりと舞い始める。
それは、初夏の眩しい日差しの中で、とても不釣り合いな光景。]
この雪は…あの日の…
[この光景を知っている。
自分達が魔術によって降らせた雪だ。
その雪はどんどん勢いを増している。
思わず立ち上がり、ドアを開けた。]
[しかし、そこに広がっていたのは、
見慣れた店の前の風景ではなく。
騒動の最中、避難所として使われていた
“白薔薇城”内の光景だった。]
行く前に、何か注文はありますか?
[最後にひとつ。
店長代理はミッシェルに(或いはディーへもだろうか)尋ね、会話は途切れただろう。**]
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