情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[23]
[24]
[25]
[26]
[27]
[28]
[29]
[30]
[31]
[32]
[33]
[34]
[35]
[36]
[37]
[38]
[39]
[40]
[41]
[42]
[43]
[44]
[45]
[46]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
これから、何があっても、何を思い出しても。
水に沈む夢は、きっともう見ない。
――ありがとう。
[立ち止まる。瞬かない星を見上げ、一度だけ、手を伸ばす。
行く道がどれほど困難でも、心が一人ではないから、大丈夫。
そうして、*一歩を踏み出した*。
皆が還る場所から、離れ行く一歩。
けれども――いつか帰る“故郷”へと繋がる、その道を]
[背後から足音が聞こえ、女は振り返る。
音の主たる男の顔を見やればぺこりと頭を下げ]
終わりましたか?
「そっちもな。
なあ、今の…………」
はなむけですよ。
とある者から、わたしと、この場所への。
[女は砂浜に腰を下ろす。
男はただ立ち尽くす。
ややあって男が煙草を取り出しくわえた。見慣れたジッポライターに赤い火を灯らせながら]
「思い出したで、ぜんぶ。
あんたは死にに行きおってなどおらん…………とな」
……所長。
/*
最後にご挨拶を。
ケヤキ(zelkova)と申します。普段はG国にいます。
元村でご一緒した方々との再会に加え、色々な世界のひとたちの物語を拝読したり、お話ができて、とても充実した数週間を楽しませていただきました。
村建てさんには、そして同村の皆様には、本当にありがとうございました!
[沈黙。ただ潮騒だけが空間を満たす。
波のようにはいかず待てども待てども返らない言葉。
女の知る男は――確かに駄目な大人の見本市のような奴ではあるが、
何かを決めるのに時間がかかる性質ではなかったはずだ。
自分の街で困っている者に手を差し伸べることをためらわない程度には]
「これから、どこへ行く?」
……。
[男はためらいがちに問う。
女はふと思い立ちポケットの中を探る。海辺の街へと近付くため買った列車の切符を入れたはずの場所を。
しかしそこには何も書かれていない切符サイズの紙があるだけ]
[やれやれ。
これもデータディスクの件と同じく何者かの“斡旋”というなら、
洒落が聞いているとでも言えばいいのか。
男を見る。
この切符がどこ行きかについて、おそらく同じことを考えているであろうその顔を]
そうですね。
わたしの未来などたかが知れていると判断できますが、
ちょうど先に話した店で、未来のありそうな若者と出会っておりますので。
少し、見届けに行ってこようかと。
「分かったでマリンダ。…………行ってきな」
[ああ、腑抜けていようが何でいようが、
その言葉が聞きたかったのだ]
いってきます。
[陽だまりの中、海はただ青く輝く。
女は男とすれ違うようにして歩き出す。*コンディトライへと*]
[目を、開ける
起き上がり、んー、と伸びをして
草原は相変わらずそよそよと波打っている。その光景に微笑みながら、立ち上がり家の方へ
リビングへと入れば、相変わらずピアノを弾いている彼がいて]
…ただいま!
[少し元気になった自分を見て、彼は「おかえりなさい」と微笑んだ]
……少し、考えてみたの…
…もし、旅立って全部忘れてしまったら…それはまだ、怖いよ
それでも、みんなが私のことを覚えててくれるなら…きっと、思い出せる
「私」は「私」になることが、できる
…根拠はないんだけどね。思い出したい、って…少し勇気は持てた
[考えたことをぽつり、ぽつり、と。瞳は真っ直ぐ彼へと向いて]
それに、ね、
×××くんと一緒なら、大丈夫、って思ったの
あなたの隣に居れば、「私」は「私」で在れる
[彼の胸へと飛び込み、抱きしめる
彼を見上げて、笑顔で]
×××くん、大好き、だよ!
[彼もぎゅっと抱きしめてくれて。優しい笑顔で「私もです」と
しばらく、そうして互いの温度を感じていた]
[それからまたピアノを弾いたり、彼の音楽を聞いたり、お菓子を作って食べたりしていたかもしれない
どのくらい時間が経っただろう
彼と、山茶花をイメージして作ったケーキを食べていた
そのお茶会は終わりに近づいていて
カップを置いた彼が、「いきましょうか」と告げる]
…うん、いこうか
[自分も飲み干したカップを置いて。立ち上がり彼の手をとる]
[家から出ると、そこは元の故郷の景色だった。山茶花は相変わらず咲き誇っている
山茶花畑を歩く。そして]
────さようなら
[彼と目を合わせる。自分も、彼も、笑顔で]
[ふたつの影は手をつないで、歩く。どこまでもどこまでも
そして、二人の姿は光へと、消えていった]
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[23]
[24]
[25]
[26]
[27]
[28]
[29]
[30]
[31]
[32]
[33]
[34]
[35]
[36]
[37]
[38]
[39]
[40]
[41]
[42]
[43]
[44]
[45]
[46]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 エピローグ 終了 / 最新