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[そして再び接近するふたつの影]
[ロサはもうない。
3つの竜器が、複合でお互いをお互いを高める美しい三角形はもうない。
でも……]
それでも、
グレダは負けないんだから……!
そうかい。
いや、あたしは負けるよ。
[思い切り引き寄せられたならば引かれるままに、跳ぶ。
腕力で勝負ができるなどと思ってはいない。
けれど、思い切り肉薄し、鎖をもう一方のサイラスの腕に絡みつかせることを試みるくらいはできるだろうし、困難であればすぐさま跳び退るくらいのこともできるだろう。
戦士としての自らの資質のうちで、最も優れた箇所は足であろうと自負しているから。
跳び退った先にあるのは、先刻弾かれたばかりのアズゥ。
握りこめば手の平でやけどが痛む。
けれど、振り回す分には支障ない。
大盾を手放したサイラス目がけて、横なぎに振りぬく]
『しかし、試合開始から随分と大きな事象が起こっています。
そんな事は無いと信じていますが』
縮む、か。
そんな事もあるかも知れない。
しかしだ、あったとしても……俺達は竜器と共に
あいつの傍に在り続ける。
あいつは…一人なんかじゃないんだよ!!
だから、きっと。
[大丈夫だ、折れる事など決して無い。
根拠も何もあったものではないが、それが励みになれば良いと
腕を組んで試合の様子をじっと見守っていた。]
[パラが跳ね、アズゥが薙がれる。
その動きが]
……グレダ、怪我してるの……?
[最強の戦士を決める、最終決戦だ。
苦戦するのも当然だろう。
わたしは指を強く握った]
……グレダ……!
うひゃ!?
[跳び退いたグレダがタライを握り、こちらへと振りぬく。
男も一歩さがり、足下の大盾の下辺を思い切り踏んづけた。
湾曲している大盾は、踏みつけられた勢いで直立し、タライを防ぐか。
右手に握った戦鎚で左手をぶんなぐれば風呂栓を壊せるだろうが、さすがにそれは痛いでは済まない。
だから後ろ足で踏ん張り、チェーンをグレダごと振り回す。]
っと。
[大盾が立ち上がり、アズゥの一撃をしのぐ。けれどそれは、手で持って支えられたものとは違う。
しのがれ、弾かれた勢いでもってくるりと回り、上辺を蹴り飛ばせば転がっていってしまいそうなものだ。
あるいは踏み留められたままだったか?
今は、それを確かめている余裕はない]
っとと。
[パラの鎖ごと、振り回されようとしているのだから]
っと。
[その力に、逆らわない。小さな体で飛び回り、棒を振り回し、空中で反転することは、もはや体に染み付いている。
振り回されるままに身を委ね、叩きつけられる前にその力をそらす。
振り回されれば振り回されるほどに、サイラスの腕に鎖が食い込む道理だ]
私の最強の竜器は……、
貴女だよ、グレダ!
貴女が居なくなったら、わたしは悲しい!
……だから怪我しないで!
無理しないで!
[大盾からは足を離せば、ふたたびどしりと地面に横たわっている。
大盾を踏み続けている余裕は無い。
相手はタライを握ったまま、なすがままに振り回されている。チェーンを離してこない。]
そんじゃー……よっ!!
[気を取り直してチェーンを握り、そこに戦鎚の鎚状になっている方の先端をつけ、
すりつぶすように壁へと押し付け殴った。
はたして程度の強度があるのか分からないが、どのみち壁は破壊される。]
……。
『頑固ですね、応援したいでしょうに。』
俺の声は響くからな!
二人の戦いの妨げになってしまう可能性は大いに考えられる。
俺が口にして良いのは、あいつの名だけだろう。
[しかし、それも今は言う時ではないと
双方の攻防戦を目を細めて見ている。]
しかし、見つめるしか出来ないのは結構辛いな。
『だから言っているのに。』
…ははっ
[振り回されながら、その耳に、観客席からの声が届く。
もういい、と、ミルファは言った。
怪我をするな、無理をするな、と。ミルファは叫んでいた。
けれど、その前に、ミルファの最強の竜器は、自分だと、そう聞こえた。
…まぁ、見てなって。
気を抜けばすぐにも霞みそうな頭の端で思考する。
アンタの最強の竜器は、そりゃあ最強なんだから、負けはしないのだ、と。
いなくなったりなどはしないのだ、と。怪我なんてしたところで、それはちっとも無理なんかではないのだ。と。
信じろ。と。
それを、戦いの姿で以って示そうと。そう思う]
おや、連れないじゃないか。
アタシをほっといていいのかい?
[サイラスが狙いをパラのチェーンに絞ったのを見て取って、握っていたその鎖を離した。
単純な形状であると同時に、ミルファが作り上げた合金の輪だ。
余分な負荷がかかりさえしなければ、竜器はともかくレンガの壁などに負けはしない。そう信じる]
脳震盪くらいは覚悟しなっ
[その声とともに、握ったままだったアズゥを振るい、チェーンを狙わんと壁を砕く、サイラスのこめかみに狙いを絞った]
――――サイラスッ!!
[グレダの盥が相棒のこめかみを狙った、その時。
男の大きく、鋭い声が飛んだ。
悲観などしていない。
しかしその呼びかけの意味する所は危険を報せるもの。
決して折れない、彼は勝ち笑うのだと信じているにも
関わらずだ。]
[さすがに体力は限界だ。
強がりで笑い続けるが、本音を言えばもう一歩も動きたくない。]
……サイラスっ!てめーもちったぁ応援しろよお!!!
[だから今、いつもの相棒の激がいちばん聞きたい。]
[出来た隙をグレダが狙わないわけが無い。
彼女が、そのタライをふるわないわけが無い。
ひゅ、と風の音が耳に入る。
戦鎚の先端、チェーンを叩いていない方はピック状になっている。
頭をうつむけ、そこに全ての意識と、最後の魔力を向かわせる。
相棒が、製作を一番得意とする鎚。]
『スルトの』
[邪竜を相手に使えば、生命エネルギーを吹き飛ばす魔法。
それ以外のものに使えば]
……『咆哮!!』
[噴火時の衝撃波を模したそれは、無機物を通り抜け、肉体に強烈なしびれを起こし、麻痺させる魔法。
それは、巨人族に耳元で怒鳴られるかのような。]
ばかやろう!!
試合の邪魔したくないから黙ってんだよ!!!
それに、俺はお前の傍に居るだろうがあああああああ!!
[吠えた。
応援しろと言われたら、叫ばないわけには行かない。
例え、どのような結果となるにしても。]
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