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−寸刻のあと−
…いや、強かった。
[掛け値なしの本音を込めて、そう漏らす。
最後のその一瞬まで退くことなく魔法に全霊を込めたその一撃は、押し切られたとて何の悔いもないほど。
それだけに、試合が終わったあと。
会場を出てから、エステルにもう一度、感謝を伝えたいところであったが、それは叶ったかどうか]
さ、試合もあとは明日でおしまいだ。
何はともあれ、ウチに帰ろうか。
[ミルファと、あるいはギャランとサイラスに告げて。
決勝戦の前には、少しばかり長いインターバルが設けられる。
そのことを補足して、宿への帰路についた]
せっかくだから、温泉の鍛冶師 ミルファーク は 巨力の戦士 サイラス に投票するぜ!
せっかくだから、温泉の鍛冶師 ミルファーク は 竜王御前試合お手伝い ネジマキ に投票するぜ!
おおおおおお!?
なんだあの竜巻は!!エステル殿の魔法か!!
なんと恐ろしい、あの可憐な姿からは想像も出来ん規模だ。
いや…だからこその戦士なのだろうが。
[彼女が生み出した竜巻>>4:70の軌道を目で追いながら、対する
グレダがどう出るのかを見守った。]
それでも動かぬか、グレダ殿は―――!!
[退いてどうなるわけでもないからと言って、自棄を起こして
いるわけでもない。まだあの状況を打破出来る…いや、
打破してみせるとの気迫で以って立ち向かうだろう姿が在った。]
─ 試合会場 ─
おわ……った……?
[巻き上げられていた砂の落ちる、雨のような音がする。
わたしは席にぺたんと座った]
終わった……。
[実際は短い戦いだったのだろう。
でも、わたしには丸一日くらいに感じた]
/*
…しまった。改めて読み返して確認したけど、最後の魔法を放った竜器は清流だったね…。
いかん、ケチをつけてしまった気がしてならない。
ごめんよエステル…
― 試合の後 ―
すまぬな、ソレックス殿。
負けてしまったよ。
[試合終了の宣言がなされた後、真っ先に向かったのは勿論相棒の所だった。
回収した竜器は、どれも酷い損傷はしていない。
ただ、エステル自身はといえば、右腕の動きが大分ぎこちなくなってしまっていた。
おまけに全身砂塗れである。
エルフ族らしい優雅さとは程遠い姿だった]
サイラス、さてどうしたものか!
俺達の決勝の対戦相手は、グレダ殿のようだぞ。
[竜巻が消える、そこで試合終了の合図が掛かった。
どちらが勝者でもおかしくないその戦いの中に、相棒は
何を見てどう感じただろうか。
男は反応を見るかのような物言いで、試合会場へと視線を
巡らせて、最後に相棒の顔を見下ろした。]
更新時間が24時間延長されました。
おっと。
そういえばそうでしたな!
うっかりしておりました、すぐ後に試合が来るのかと…。
それでは我々も一緒に戻る事にしましょう!
[相棒が男の問いにどのように答えたにせよ、今は何も返さずに
時間が出来たことを示すグレダ>>2とミルファークの後に付いて
宿へ戻ろうと歩き出す。
しかし、その際に相棒の耳に近付き囁いたのは
あまりにも緊張感に欠けた提案だった。]
サイラス、もし宿の手伝いなど何も用事が無ければ…
少し遊びに出ないか。
[時間が出来たなら、修理箇所を絞った武器の再調整も
行うべきだが、それはまた後からでも出来る。
明るい内にこの街を周り、その中でいくつか話もしたい。]
[ついでに…相棒の財布の細工もしておきたいし。**]
ほおおおおおお〜〜、すっげえ、竜のエネルギーのかたまりだ!
[エステルの放った魔法が、砂をまといながらグレダへ向かう。
グレダの姿は砂におおわれ見えなくなったが、やがて現れたのはエステルにデッキブラシの先端をつきつけるグレダの姿だった。]
年の功対決、すげー。
[悪気はない。]
どうしたものかなあ〜〜。
グレダさんにゃ世話んなってる分、精一杯がんばらねぇ失礼だよなあ〜〜。
[相棒の顔を困ったような顔をして見上げながら、情けない声で返す。
観戦中、ない頭をふりしぼって考えようとはしてたのだ。
だが結局は、でたとこ勝負でいくしかないと思って]
ここまで来たしなあ。
勝ちたいよなあ。
[気合いを入れ直すように、ぱん、と自分の頬を両手ではった。]
[みんなで連れ立って宿へ戻ろうかというときに、相棒から予期せぬ耳打ちをうける。]
お、……いいぜ!
試合始まってからはそっちばっかで、全然見てらんなかったしな!
[つられて小声になりながら、にやっと笑った。
そういえば、財布の盗難防止対策もしてもらっていないし*]
/*
あれだ
せっかくタッグなのに
・竜器がへぼくて戦士が力を発揮できない
・戦士がへぼくて竜器の力を引き出せない
の展開がないな。
昨日のログで見落としがあるかもしれんけど
ま、相方をdisるロールってやりにくいよね。
俺は鍛冶師がアレだから幾らでもできるけど、結局持ち上げるロールになったしな。
[ 砂塵の大竜巻、その大きさにうちながら信じられないと目を見張ります、けれど、けれどこの後の無い状況。
間違いなくエステルは切り札を切ったのでしょう、そうそう使えるレベルの代物では無い事位、簡単に分かります。 ]
[ しかし、その砂中を怯まず前に進んだ女将によって、その保持は阻まれて――
次にうちの耳に届いたのは、エステルの投了宣言でした。
思わず言葉が出そうになるのをぐっと飲み込んで、ぐじ、と潤み掛かっていた目元を袖でこするのでした。
泣きそうな顔なんて見せれない、と思ったのですがどれだけ誤魔化せているでしょうか。 ]
グレダ……おかえり。>>2
[まだ涙でうるうるしたまま、グレダを出迎えて。
最初の戦いと違って、なんだか、「おめでとう」は違う気がして。
考えた末に]
ありがとう。
[おかしいかな、とちょっと笑った]
インターバルがあるんだね……。
なら、少し、手直ししたいかな……。
[勝ちあがった候補を見れば、
たぶん、最終戦はサイラスさんたちだろう。
あんな大きな人を相手にするならば、それに合わせた調整をしたいと思った]
[わたしとグレダは間にカティちゃんを挟んで、手をつないで帰った。
アルゴルは、わたしとメリッサの間を、ころったした体の割には素早くついて来ている]
[なんだか平和な形だな、と思った]
ソレックス殿……。
[観客席に向かうと、目許を赤くした相棒>>+4の姿があった。
何も言わず堪えているかのような彼女の頭に、ぽふ、と手を乗せて]
ソレックス殿も、徹夜で竜器を造って疲れたであろう。
決勝までは少し時間がある。
何か美味いものでも――いや、先に湯浴みかな。
[さすがに汗と砂塗れのまま食事というのもないだろう。
何処かに入浴できる場所はないかと、ソレックスに訊ねた]
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