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[互いの手にした武器が絡み合う。>>57
横たわった姿勢から腕が予想外の方向に引っ張られて、引き連れるような痛みが走った。
それでも、まだ手は放していない]
く……。
[勢いで、僅かに右肩が持ち上がる。
一瞬で引き合いの勝負が決まるほど、膂力に差はなかったようだ。
しかし肩を痛めた状態では、どの道勝てる見込みはない]
すまぬ……ソレックス殿。
[呟きは、応援を投げてくれたソレックス>>55へ、これからすることの詫びを籠めて。
まだ弓を握ったままの左腕を砂に着く。
グレダがまだ引っ張り続けているなら反動で、先に放されてしまったなら無理矢理に、体を起こす]
―第三試合を見ながら―
[またもテンションのあがっているらしい相棒に]
いやー、すっげ眠れた!!夢も見なかったわ!!
[と、すっかり元通りになった声で返す。
歩き売りを呼び止め、タイムオレンジのアイスキャンディーを買い、それをかじりながら]
エステルさんの司る力、なあ〜〜。
俺にはわかんねえよ〜〜。
[と言いながら、首をかしげる。]
あの砂って、やたらピカピカきれーに光るな。
[なんてったって昨日は砂の巻き上がる真っ只中にいたのだ。]
[左手の弓を前方に。痺れる腕を背中に回し、矢を一本引き抜いた]
――弾力増強。
[矢を番え、弦の内の鋼線を、魔力により強化する。
狙う場所はグレダの手許付近――竜器である『パラ』の鎖の穴]
[竜器を手放すことは、試合の敗北条件の一つ。
このままでは自分が劣勢と見做されるかもしれない。
だから――]
[グレダの手から鎖を奪い砂に縫い止めるべく、その一点を狙い矢を放つ]
/*
それにしても相棒さん、毎日必ず何かを買って食ってるねwww
今日はギャランも何か買ってみようかな、合わせたい。
そういや、もう少し武器の能力について描写入れておいた
方がよさげかしら…。
ウチらんところは魔力に頼らない、どっちかというと
相棒さんの膂力と体力、それから武器の強度に頼った
描写に近そうだし。
どんぐらいの素材で、どんぐらいの重さで、どんぐらいの
大きさなのかは明確にしておかないといかんちゃか。
[鎖と鎖はぶつりあった。
これで間合いが離されることはない]
…っ
[そこへ放たれる一矢。引き合いに力を込め、可能ならばその力を以って宙へと舞おうとしていた、その出鼻がくじかれる。
ならば、パラを握った手を離す。
むやみに力を加えるよりは、力を込めずにいなした方が、破壊からは遠ざかる!]
あと一手!
[パラを手放しながらの跳躍とともに、エステルの背後を狙う]
さ、行くよ!!
[加えるのは連撃だ。跳躍の間にアズゥからロサへと持ち替え、その魔力によって、先刻アズゥに溜めた砂塵とともに連撃を加える。可能ならば、砂塵のその流れに併せ、パラを回収したいところだがー――!*]
[男も相棒に合わせて歩き売りを呼び止め、シューアイスを
購入。口に咥えているのでスズメが啄ばめない仕様だ。]
ふぬ。
あんへいほ おはえはは。
(安定のお前だな)
ひはひ ひあひあひへいふほは ほういう
(しかし、キラキラしているとはどういう)……んぎゅ。
どういうことか。
[エステルの狙いが何処にあるのかが見えない。>>62
まさか鎖の穴を見ているなど誰が解るのか?
本日は海の男スタイルで片足を適当な所に置いて立ち、
試合の様子を目を凝らして見つめているが、舞い上がる砂が
時折視界を遮ってしまうのが難点だ。]
グレダ……グレダ……!
[相手の攻撃によってか、読んで先回りしたのか、
パラがグレダの手を離れる。
大丈夫、まだ大丈夫……。
グレダの一番得意は棒……ロサだ。それがあれば、グレダは負けない]
[握った拳が、手汗でびしょびしょになっていた。
わたしは会場から視線を離さずに、ショートパンツで拭う]
[グレダもまた、『パラ』から手を離す。>>63
矢はその鎖を掠めるように当たったが、明確な傷はつけることなく、僅かに落下位置をずらしたに留まった]
――速いのう。
[こちらの背後へ回る跳躍。
取れる手段はたった一つ、振り向きつつも右手で鞘から山刀『幽谷響』を抜く]
……ぐっ
[『ロサ』を受け止めた右手から肩へ、衝撃が響く。
連撃を有効打にしないよう『幽谷響』を振るい続けるけれど、それが限度だ。
立ち位置はじりじりと下がり、グレダの望む位置取りに追い込まれていく*]
まだ…
[連撃の合間を縫って、パラを掴み取る。
パラをその手におさめれば、また再び魔力を込めることができる]
まだ行けるだろっ!
[そう声を上げたのは、自らの竜器に対してか、エステルに対してか。
回収したパラに魔力を込め、空中に停滞させた砂塵によって退路を断ちながら。なお連撃の手は休むことはない*]
/*
膂力は互角、技巧は僅差でエステルが上、だから、エステル有利で進めてもいいんだよー…?
…さ、エステル。どう出るかね?
せっかくだから、劫火の鍛冶師 ギャラン は エルフの戦士 エステル に投票するぜ!
― 西の村・夕暮れ時の鍛冶場 ―
…………。
[リーマンは金台の前に座り、瞑目し、イメージしていた。
これからの作業のイメージを丁寧に作り上げていた。
材料は概ね揃っている。
ここは、村に一つだけある鍛冶場である。
リーマンはここを借り受けて、【アル=サイフラ】を超える刀の作成に取り掛かろうとしていた]
俺は……出来る。
[リーマンは自分に暗示をかけるかのように、そう呟く]
[ 押されてる、けれど。けれど。
まだ、凌げている。
まだ、負けてない。 ]
……まだ、まだまだ。
[ 喉が、張り付くような錯覚。
身体中が、熱を持ったように。]
まだ、行けますっ!
[ 声を、張る。
掻き消されても、掻き消されてもうちは。 ]
[鉄を熱するための炎が煌煌と、リーマンの怜悧そうな顔を照らす。
その顔に汗の粒が浮かんでいるのは、炎の熱だけのせいではない。
恐怖心。
それが次々に湧き上がってくるのだ。
ハンマーを持つと、竜の角灯を持つと、恐怖心が湧き上がってくるのだ。
もしかしたらこれは、あの邪竜の呪いかもしれない]
こらえろ!!
[自分を叱咤する。やらねばならないのだ。この仕事は]
お……
[砂塵が周囲を取り囲む。
距離を取るという選択肢は、これで断たれた。
明らかに、自分が不利な状況。だが]
応!!
[グレダの叫びを、叱咤の声と受け止める。
まだ、諦める訳にはいかない]
[パラに絡み付いていた『清流』が、回収の動きで一瞬跳ね上がる]
そこ――!!
[左手の『射陽』を腕に通すようにしながら、『清流』に向け手を伸ばす。
一瞬気が逸れた瞬間にも、連撃は留まることなく加えられるだろう。
『幽谷響』と、右腕全体までも使って、それを受け止める。
もうこの試合の間は右手を攻撃に使えなくなろうだろうが、覚悟の上だ]
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