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剣士 アサド・アル=サイフラ は 廃墟の鍛冶師 リーマン・ワーカホリック の求婚を受け入れました。
巨力の戦士 サイラス は 劫火の鍛冶師 ギャラン の求婚を受け入れました。
宿屋の女将 グレダ は 温泉の鍛冶師 ミルファーク の求婚を受け入れました。
剣士 アサド・アル=サイフラ は 宿屋の女将 グレダ に投票してみた。
温泉の鍛冶師 ミルファーク は 剣士 アサド・アル=サイフラ に投票してみた。
短剣使い ジミー は 剣士 アサド・アル=サイフラ に投票してみた。
巨力の戦士 サイラス は 剣士 アサド・アル=サイフラ に投票してみた。
劫火の鍛冶師 ギャラン は 剣士 アサド・アル=サイフラ に投票してみた。
宿屋の女将 グレダ は 剣士 アサド・アル=サイフラ に投票してみた。
廃墟の鍛冶師 リーマン・ワーカホリック は 宿屋の女将 グレダ に投票してみた。
エルフの戦士 エステル は 剣士 アサド・アル=サイフラ に投票してみた。
街の野鍛冶 ソレックス は 剣士 アサド・アル=サイフラ に投票してみた。
竜王御前試合お手伝い ネジマキ は 劫火の鍛冶師 ギャラン に投票してみた。
剣士 アサド・アル=サイフラ に 7人が投票した(らしい)。
劫火の鍛冶師 ギャラン に 1人が投票した(らしい)。
宿屋の女将 グレダ に 2人が投票した(らしい)。
剣士 アサド・アル=サイフラ は村人達によってたかってぶち殺された。
廃墟の鍛冶師 リーマン・ワーカホリック は 剣士 アサド・アル=サイフラ との赤い糸の切断に失敗したようだ。
人狼は食い損ねてお腹が空いているようだ。
しぶとい奴は温泉の鍛冶師 ミルファーク、短剣使い ジミー、巨力の戦士 サイラス、劫火の鍛冶師 ギャラン、宿屋の女将 グレダ、エルフの戦士 エステル、街の野鍛冶 ソレックス、竜王御前試合お手伝い ネジマキ の 8 人だと思っておこう。
/*
…さてと。
今日の試合はどうなるのかねー。
(結局ジャマダハル受け取れて無いけど。
…あれだ。
いざとなったらジャマダハルは新造だ。)
[カタカタカタカタ]
竜王御前試合ノ第二試合!!
ジミー・カートライト対サイラス・ノーブライン!!
決闘ノ環境ハ石の廃墟トナリマス!
両名、遅レヌヨウ試合会場マデオ越シクダサイ!
両者ノ会場入リヲモッテ、試合開始ノ合図トサセテイタダキマス!!
2日目:あなたは 宿屋の女将グレダに求婚しています。 3日目:あなたは 宿屋の女将グレダと不倫の関係です(嘘)。(恋人)
ちょwwwシスメwwww
せっかくだから、短剣使い ジミー は 巨力の戦士 サイラス に投票するぜ!
/*
…あーもうっ!
冷静に考えたら、残ってるどっちもめっさ厄介なタイプやん…
(抜ける気がしないサイラスさんにどんな魔法が出てくるか分からんエステルさんとか…)
…まぁ、良いさ。
シードなんて一戦損する試合じゃないだけマシと思おうっ!
や、負けたら変わらんけどねー(負ける気はないが)
−なんやかんやあった−
最後まで諦めない、その姿勢は悪かない。
次はきちっと戦いたいもんだねっ!
[目に見えてアサドの動きは鈍り、魔法が使えないことも相俟ってその剣筋は鈍い。
けれど、決して構えを解かないアサドは、まだ諦めてはいない。負けてはいない。
ならばこそ全力を以って、惑わし、見切り、一撃を加える]
……ふぅ。
なんっつーか、まー…
へんてこな勝負だったね。
[力尽き、改めて滝壺の水面に浮かんだアサドは、ひとまず会場の外にまでは自分の手で抱え上げ、運んでおいた。
そこから先は、迎えに来たものに任せることとしよう]
―昼過ぎ、柴犬亭客室―
「…何が言いたいかは分かってるな?」
…うん、まぁ…
今日試合だったら下手したらジャマダハル無しで戦う羽目になってた、でしょ…?
「分かってるなら今すぐ引き取ってこいよっ!
ただでさえ調整要るんだぞ!?俺を明日も寝不足にする気かっ!!」
[そんな怒鳴り声を聞きながら宿から駆け出て、
ジャマダハルを引き取りに慌てて走って。
走りながら思うのは、自分の弱点ともいえる近距離特化具合だ。]
…一気に駆け寄れるだけの脚力も走り続けられる体力も無いし…
どうしても、飛び道具は要るよなぁ…
[けれど、自分の扱う短剣はどれも投擲には向かない。
ジャマダハルは握り込まなければ威力が期待できないし、
ククリは重い方ならある程度の威力が期待できてもそもそも刃が相手に当たってくれるとは限らない。]
−観客席−
『かーちゃん!みてたよ!』
あいよ。どうだい、かーちゃんかっこよかったろ?
[近くまで行けば駆けてくるカティを抱え上げ、問いかける]
『うん、よくがんばった!えらい!』
あはは、そりゃありがと…っと、どうだったねミルファ?
アンタの竜器、使えるだろ?
[カティがめいっぱい手を伸ばして撫でてくるのに任せながら、問いかける。
途中から妙な調子になりはしたが、観客席の連中に文句は言わせないだけの戦いはしたものと自負している。
だから、ミルファの感想を聞きたかった]
しかし何か絞まらない勝負だったね。
りおたま途中でやる気がなくなったか、もとから即墓落ちのつもりだったか、どっちかだろうけど……。
このアサドは特徴がぼやけて、印象が薄いわ。
イザークやクレリアの方が魅力的だった。
[鎚や細工の音がする中で寝るのは慣れっこだった。
適度な疲れもあり、ぐっすり寝て起きた頃には外から陽が射していて。
ソレックスの様子を見に行けば、書置きと一緒に置かれた二つの武器>>2:151]
ふむ……。
[手に取ってみれば、山刀の握りは手にしっくり馴染む形に磨き上げられ。
無論チェーンクロスだって、頼んだ通りの出来だ。
ただ、もしも今日が試合の日なら、一番得意な弓の完成を待たずして試合に臨まねばならぬ可能性もあった]
ま、仕方ないのう。
[それもまた巡り合わせだ。
突っ伏して寝息を立てるソレックス>>2:152に、自分の着ていた毛布を掛けると、今日その時が来てもいいように軽く準備運動を始めた]
/*
書き上がる→日付跨ぐ→ネジマキ殿が来るまでは待とう→そのまま忘れてた
うわぁぁ昨日の時点で相当お待たせしてるのに。
今回色々と酷い……orz
[ジャマダハルを受け取って帰った後に、
その事を相談した結果はとてもシンプルな答えだった。]
「…『短剣』にしなきゃいいんじゃね?
ククリの形状は手に馴染んでるだろうし変えないとして、
刃を潰してその分重くすりゃ単純に鈍器だ。
真っ直ぐ投げれりゃ十分飛び道具だろ。」
…思いっきり消耗品だよね?それ。
そもそもそれもう、ククリの形した鉄板だし。
「…武器でなきゃいけないって誰が決めた?
やろうと思えば石でも武器にゃなるし、竜が力を籠めればそれも竜器になる。
だったら、投げやすくした鉄板でも問題ないだろ。」
ま、鉄球だの鉄柱だのよか投げやすいけどさ。確かに…
[さらりと無茶苦茶を言う相棒に、呆れればいいのか驚けば良いのか。
形整えた鉄板ととはいえ、数を打てば材料費だって嵩むのだ。
無駄に投げる訳にはいかないわけで…]
…とりあえず一本打ってもらえる?
試合まで投げる練習しとくから。
[いざとなれば、ククリ本体を投げる訓練にもなる。
そんな事を思いながら二人で鍛冶場へと足を運んで。
…尚、試作品第一号は投げている内に壊れた為、
試合用の投擲板の素材になったと追記しておく。]
―そして、翌日―
…わー。めっちゃギリギリぃ・・・
「…昨日受け取りに行かなかったら手遅れだったな。コレ。」
ま、土気が強い試合場ってのが不安だけど…
廃墟って事ならなんとかなるでしょ。
[そんな事を話しながら、試合会場への扉を潜る。
…予想以上に土気は強いが、遮蔽になりそうな建物もまた多い。
魔法を使わず、単純に技術勝負に持ち込めれば多少は楽になるだろうか…]
…森での狩りの要領でやらせてもらうかね…
ま、人相手だしそう上手くは行かないだろうけど。
[…名乗りを上げる事も無く、客席に何かを示す事も無く。
キャスケットを深く被りなおし、建物の隙間へを身を隠す。
せっかく舞台が廃墟なのだ。
まずは先手の取り合いと行こうじゃないか。]
[ ある程度造り慣れている山刀と違って、鞭は全然勝手が違う。
少し頭を悩ませて――、鎖を繋げる事にした。
鎖を細かくすれば動きは問題無いだろう、勿論強度とのバランスはあるけれど。
強度と軽さのバランスを取るためベースの金属選択と、割合配分にはうち大分頭を悩ませました。 ]
ミスリルと、チタン、それとやっぱり鋼とかな。
[ 青い火花を散らして、合金を造る。
この澄んだ音、うちはとてもとても好きなんです。 ]
─ なんやかんやの後 ─
女将さん……おめでとうございます……!
[カティちゃんの後を追って女将さんの前で立ち止まり、
わたしはお祝いを言う]
[ その出来た鉄を熱して叩いて均一になるまで混ぜ合わせる。
そうしてから細く伸ばして輪っかを作って繋いで行くのですが、鞭に使うサイズだと殆ど細工です。
それでも何とか程よい長さまで繋げて伸ばして。
…ちまいうちのちっこい手が思わずぴったりだった事も、新たな発見ではありましたが。
その先に文鎮というか釣りの重りというか、手首の細かい動きを鎖に伝えやすくする重りを先端に繋げて。
反対は持ち手です。此方は金属の棒に鑢を掛けて、全体的に丸みを付けつつ同じく持ち手を調整してゆきます。
動かすたびにちゃらり、と小さく音を立てるそれは、丁度昇りだして来た窓日を受けて青味がかった銀色を跳ね返していたのですが
もう一つ――。
それと同時に残酷で純然たる事実をうちに叩きつけるには十分だったのです。 ]
[使える……、感想を述べる前に、わたしは少し考える]
今回の対戦相手って、強かったんでしょう?
わたし……あの人を見て……まるで邪竜みたいだ、って思いました。
[「天災」が、無邪気な暴力だとしたら、
邪竜は、もっと複雑で根深い災害だ]
わたしの竜器は……人を助けられるんですね。
誰かを、守れるんですね。
[考え考え、言葉をつないで]
アルに、「鍛冶師の必需品は何か」って聞かれたんです……。
女将さんの戦いを見ながら、わたしはそのことを考えていました。
わたし、「戦士」だと思うんです。
鍛冶師に必要なのは、相棒。
誰かが使ってくれなきゃ、どんな竜器も、文鎮ほどの役にも立ちません。
選ぶのはわたしだ、って女将さん言いましたよね。>>1:80
わたしに必要なのはメリッサじゃなくて女将……いえ、グレダです。
[「わたしを貴女の鍛冶師にしてくれ」じゃなくて]
貴女にわたしの戦士になって貰いたいです。
ううん、
いやって言ってもなってもらいます!
いいって言ってくれるまで、
いつまでも諦めませんから!
諦めなかったら、無理でも通るって、グレダ言いましたよね?!
……んー、ごめんなしゃい。
[ まだまだ深い夢の中、目を覚ますのはきっと第一試合が終わるころ。
未だ気づかぬ幸運をむさぼりながら、毛布>>4に包まるのでした**]
……仕方ないのう。
[町の中はもうすっかり賑やかだ。
幸い第一試合の戦士として呼び出されたのは自分ではない。
もう少しはゆっくりしていてもいいだろう]
ま、今の内に朝飯でも買ってくるかのう。
[幸い、食べ物を売る店には事欠かない。
パンに野菜や燻製肉を挟んだものや、異国のフルーツ盛り合わせなどを手に『ブルースチール』に戻るのは、相棒が目を覚ます頃のこと**]
んん、おめでとう、か。
なんだか変な感じだね。
[勝つことよりも、ミルファの竜器の真価を示すことこそ本当の目的だったので、勝ったことを祝福されると>>8なんともいえず面映いような申し訳ないような複雑な気持ちがわいてくる]
ああ、強かった。
…途中から、その強さを無理やり引っこ抜かれたみたいになっちまってたけどね。
[本当に>>9。強い相手であったからこそ、あの幕引きはどうにも割り切れないものが残った。否、無論手を抜いたつもりもないけれど]
ああ、アタシも同じこと思った。
ありゃあ、戦士とは別物の強さだったんだろうね。
[あの殺意と強さは、形や質こそ違うものの、邪竜と同種のものだったように思う]
いくらか条件があるよ。
まずひとつめ。
アタシにゃ家もあるし家族もいる。
そのことは分かってほしい。
[その言葉は、抱き上げたカティの頭を撫でながら。
完全に現役の戦士とは違って、戦士の役目にだけ専念することはできない。そのことをまず告げる]
それからふたつめ。
いつか、新しい相棒を見つけ出すこと。
……アタシじゃダメだってんじゃない。
けど、アンタは若いしアタシは若くない。
アタシがいよいよ使い物にならなくなったとき、アンタの竜器を文鎮以下になんかしないでおくれ。
いいね。
その条件が飲めるなら。
[ふ、と、その顔が、やわらかくほぐれた]
いいさ。アタシの命、アンタの角灯に預けよう。
[告げて、返答を待つ。それが是であったならば。
跪いて、ミルファの提げた竜の角灯に、こつりと額を合わせる。
戦士が特定の鍛冶師と共にあることを制約する、古式の宣誓、のようなものだった**]
―なんやかんやの後の話―
『試合はグレダ殿の勝利で終わったようですね。
あの青年も健闘された様子…』
うむ。
[どこか覇気が無い男の返事は、決して徹夜明けのせいだけ
ではなかった。こんな事は初めてだ。]
『…万が一の時は』
……。
[普段なら「そんな事はあるものか!」と笑い飛ばせる話も、
ただただ口を噤むばかり。
相棒自らが見つけた人生の道を、堂々と笑顔で歩いて欲しい。
そう願って当たり前のように傍に在り、槌を振るい続けたのは
彼にとっては重荷でしかなかったのだろうか。]
『愛用の大盾は、火風《Logi》と名付けられていましたっけ。
戦鎚は火山鳴動《Surtr》と。
新しい連接棍はなんでしたっけ、溶岩流《Ymir》?
全てに東の国の呼び名と巨人族の名を冠し、私が司る
火山の性質を与えましたね。』
そうだな。
あいつはどちらかしか覚えられないみたいだったが。
『―――…次の試合に呼ばれたようです。
彼がどのような答えを出すか如何かに関わらず、貴方は
それらを持って試合の準備をなさい。
少し休んで、気分も癒して。
何がどうなっても、笑って行けるように。』
……うむ。
[しばらくは黙っていたが、そうするしかないと頷く。
後に試合の組み合せにサイラスの名が挙がっているのを
確認すると、スズメの言う通りにすべく武器の段取りの為に
一人「煙る水かき亭」へと戻って行った。
彼が戻って来たら言うべき言葉をまとめながら。**]
[ギャランが立ち去ってしばらくしたあと、第二試合出場者の連絡を受けとる。]
第一試合……どうだったんだろうなあ……
[まだ思考はまとまらないのだが仕方ない。
あたらしい竜器を見せてもらわねば。
のろのろ立ち上がり、身に付いたほこりもそのままに、宿場へと向かった。]
―『煙る水かき』亭 内庭―
[ばつの悪そうな顔でギャランの元へ行き、宿場の庭で新しく完成した竜器を受けとる。
巻かれた布を剥がせば、連接棍が出てきた。]
お…………
うおおおおおおおおおおお!!かっけえええええええええええええ!
か、かっけえええええええええええええ!!
えっ、うわー、名前何て言うんだ??
へ??……ユミル!!ユミルかああ!!
[先ほどの落ち込みはどこへやら。
目をきらきらさせてあたらしい竜器をなで回すのであった。]
[はた、と我を取り戻し、連接棍とギャラン、そしてスズメの顔をじゅんぐりに見て]
すまなかった!!!!
なんか、なんか、えっと、おお、とにかく!!俺はバカだった!!
[もちろん今も、どうして彼がこんなに良くしてくれるのかわからない。
わからないが、もうそれでいい。
竜器を見ればわかる。自分の疑念は些末なことだったと。]
よっしゃああああああ!気合い入れていくぜえええええええええええ!!
―試合会場 石の廃墟―
[すでに、相手は入場していたか。
だが姿は見えず、何処かに隠れていることがうかがい知れる。
3つの竜器をがしゃっと放り投げ、ぐるりと会場を見渡す。]
ジミーさんよお、よろしく頼むぜ!
うおおおおおおあああ!行くぜ相棒!!
[相棒作の竜器を手に取り、気合いを入れる。
ギャランは、男が彼の武器を扱えるから構ってくれているのではないか。
自分よりも強く、彼の武器を使いこなす者が表れたら、男はお払い箱になるのではないか。
そんな疑念は、もう]
考えるだけめんどくせえっ!!
先のことなんか知るか!
俺はっ!!
ギャランの竜器をっ!!
自慢したいんだよおおおおおおおおお!!
[幼い頃から成長しない傲慢さが、口をついてでる。]
騒ぐぜ、ユミル!!
うおりゃああああああああああ!!
[連接棍を頭上でぶんぶんと振り回してから柄を両手で握り直し、鎖の先の打撃部で、周囲の石柱をなぎ倒すように破壊していく!]
…また単純に厄介な…
あの力ってだけでも受け流すのはきついのに、連接棍と来たか。
[…場所を隠す気の無い大声>>24に身を隠しながら見に来てみれば、石柱すらなぎ倒す一撃>>25が振り回されている。
連接棍の利点は確か、先端が加速する事による高威力とその独特の軌道による防御のしにくさ。
…下手に先端を防げば柄で殴打され、柄を防げば先端が曲がって叩きつけられる。
石柱を破壊する程の力でそんな物が振り回されているのだ。
迂闊に近寄れば自分も石柱と同じ運命になりかねない。
その事に思わずため息が漏れて…]
正面からじゃどうしようも無いし、まずは牽制と行きますかね。
[言いながら投擲板を「斜め上に」投げて移動する。
丁度彼の頭上に落下するように…]
…上から物が落ちてくりゃ、注意はそっちに向くだろうし。
一先ずは、一撃離脱狙いかな…
[竜器では無い軽いグルカを二本手に持ち、
先ほどとは別の建物の影から隙を窺った。]
― ホテル ―
邪竜討伐?
[試合から明けて次の日。リーマンは部下の男から、竜王への謁見申し入れ(Bプラン)についての報告を聞いていた]
「はい、西の村に出現した邪竜の穢れを祓ってくれたならば、竜王様の謁見を賜れるそうです。話を聞くにおそらくはS相当です」
そうか。
案外に簡単な交換条件だな。
[いや、邪竜と戦うことは命懸けの仕事だ。それもSクラスともなれば決して簡単と言うことは決してない。単独での討伐成功率は10%を切っている。しかしもっと難しい交換条件を想定していたリーマンとしては、ずいぶん楽なものに感じられた]
まあこの祭りの時期は邪竜が増えるからな。
王国の召抱えの連中だけでは対処しきれなかくなったのだろう。
[そう言う事情を考えれば、その依頼も頷ける]
早速、西の村とそこに現れる邪竜の情報を集めてくれ。
[討伐に出向く際には、最低限の情報は必要だ]
それと討伐部隊を……。
[そこでリーマンは口を動かすのを止める。リーマン・ハンマーズでは鍛冶師とはまた別に討伐部隊なる戦士たちを、三部隊ほど雇っている。ようは新作の竜器の実験部隊なわけだが、ごく普通に討伐を依頼されたりもしている。
そして彼らは先も言ったようにこの時期は邪竜の出没が増えるので、鍛冶師以上に忙しくなっている。要するに現在出払っている状況だった]
サイフラは?
[部下の男に訊ねると、彼は重々しく答える]
「まだ動ける状態ではありません」
そうか……。
[Sクラス相手と言えどサイフラさえ居れば、とも思ったが、あれだけの魔法を使ったのだ。その反動は並みのものではなかろう。今、無理をさせるわけにはいくまい]
― ホテル・サイフラの部屋 ―
[寝たままのサイフラのもとへ行くと、挨拶もそこそこに本題を切り出す]
聖没と無至はちょっとの間返してもらうぞ。
ちょっと邪竜を討伐することになってな。俺自ら出向くことになった。
どうもお前とこの双剣は相性が悪いみたいだしな。
[そこで言葉を切り、ちょっと思案してから言葉を続ける]
相手はAクラス相当。
コンテナの竜が邪竜だった時と同じくらいだな。
多少骨は折れるが、まあ俺ならばそれほど危険でも無い相手だ。
じゃあお前はちゃんと体を回復させておけよ。
またこき使わせてもらうからな。
[打撃部の重さは、子ども一人分ほど。そこに遠心力が加わるのだから威力は推して知るべし。
がんがん周囲の障害物をぶっ壊し続けるが、相手は現れず。
様子を見られているのか?
警戒して大盾を構えれると同時に、フ、と影が頭上にかかる。
大盾をかざせば、カン、と音がして何かが落ちる。
瓦礫か、相手が持ち込んだ何かか。]
― 王都 ―
[馬をゆっくりと、王都の門がある方向へと歩かせる。隣には同じく馬に乗ったミコ。後ろにつき従うは部下の男と、抱えの鍛冶師が数名である。
まだ祭りの真っ最中だ。人通りが多く、少々馬を進ませ難い。
今頃は第二戦が行われていることだろうか。
おそらく戦士と鍛冶師達が互いにしのぎを削っていることだろう。
西の村までは馬を走らせれば割とすぐの距離だ。
リーマンとて、御前試合を観戦したくないわけでも無いので、討伐が早めに終わせれば、観戦に赴くつもりだ]
結構、鉄板の試合もありそうだしな。
[非公式だが、御前試合では賭け事も行われている。まあ当然と言えば当然だが。
やがて、門の前に到着すると、ミコと部下たちに号令をだす]
これより俺たちは邪竜の討伐へと向かう!
相手はSクラスの難敵だ!
気を引き締めていくぞ!
[『おう!』と言う部下たちの野太い声とミコの『おーう』と言う少し気の抜けた声。士気は高い。
王都の門が開かれた]
[…投げた板は相手がかざした盾に防がれた。
だが、盾を頭上に翳せばどうしても視野は狭くなる。
奇襲するなら、今が絶好の機会だろう。]
(…ま、そもそも抜けるかどうかわからないけど…
其処まで深手は負わないと思うんで勘弁でっ!)
[声は出さない。位置を知らせるから。
上も取らない。影で相手に気付かれるから。
可能な限り察知されないように、狙うは右腕の関節で、
片腕を負傷させれば武器を振る速度が鈍ると判断して奇襲をかける。
撒き散らされていた瓦礫が、踏まれて小さく音を立てた。]
[部屋の扉が閉まる音と共にアサドの目蓋がゆっくりと開く]
馬鹿な奴。
聴こえてると解ってて話しかけたんだろ?
[実際のところ聴こえていた。アサドが動けないのは"じぶんの扱える本来の魔人化を超えた力の行使"の反動であり、怪我などではなく、筋肉の断裂すらも起きていないのだ。ただ大幅な緩急の訪れに身体を上手く操れなくなっているだけであった]
下手な嘘だなリーマン。
Aクラス?何人もの戦士を抱えているお前がそのためにわざわざあの双剣を持っていくものか。
[アレを扱ったアサドにはわかる、アレは間違いなく歴史に残る逸品だ。ただアサドはその扱い方を間違えた。
アレは意識して魔力を抑えないと戦士の魔力を根こそぎ竜の力に変えてしまうものなのだ。そのためいつも通り全力を出そうとした意思に反応してアサドの魔力を全て魔人化に費やしてしまい、結果として魔力の枯渇を引き起こした。]
伝えないとな「お前は間違いなく最高の鍛治師だ」って。
[身体の自由が戻るまでどれぐらいだろうか。]
無茶はするなよリーマン。
お前の命は何人もの人間を支えているんだからな。
[ホテルの天井を見つめ、今は静かに身体を休める。
動けるようになればいつでも飛び出していけるように。]
― 回想・孤児院時代・初めて竜を見た時 ―
[リーマンのもっとも古い記憶は、孤児院で血の繋がらない兄弟たちと貧しい食事を採っていたことだ。
孤児院での生活はその日に食べる物も困るようなものだったが、楽しかったと言う記憶のほうが多い。
先生は優しかったし、兄弟たちも楽しい連中ばかりだった。
孤児院ではとある宗教を信仰していた。宗教と言っても先生が考えた聞き分けの悪い子をちょっと脅かすような『ごっこ遊び』に近く、ただ『神様』と言う漠然としたものに敬意を払おうというものだった。
神曰く、兄弟とは仲良くしなさい。
神曰く、好き嫌いしないで食べなさい。
神曰く、レイチェル先生が結婚出来ないのは、男に見る目がないからだ。
本当にただの遊びのようなものだった。
それでも、ここは竜の王国。その信仰は超自然として形を為した]
――わあ!?
[ある日、山で山菜を採っている時に、荘厳な顔つきをした銀色の竜と遭遇した。
最初は驚き、ほうほうの体で逃げ出した。
怖くて怖くて孤児院で大泣きした。
だが、恐怖心以上の好奇心でもって、その竜と何度か会っていくうちに、その竜が孤児院を守ってくれているのだと気付いた。
その竜は『孤児院の想いが結晶と化した竜』だった]
― 回想・数年前の契約竜探し ―
[自分と契約できる幸運な竜を探す旅である。
自分にふさわしいと思い描く竜は、まず金色の鱗を持っているべきだ。
飛竜タイプが望ましい。やはり竜は空を飛ぶ姿こそ美しい。
翼が六枚にもなるものもいるらしいから、それを狙いたい。
その旅の途中で、かつて育った孤児院を訪れたのはちょっとした気紛れだった。
卒業してからは、一度も立ち寄ったことはない。
いつの間にか、無駄な記憶の一部として。
無意味な記憶の一部として、心の片隅に放置していたのだ。
いや、それどころか生まれがハッキリしないと言うことをコンプレックスとして、忌避するようにもなっていた。
だから近くに来たので、あくまでついでと言う形で寄っただけだ]
[しかし山の中の孤児院は廃墟と化していた。
事情を知る者に聞くに、別に大きな不幸があったわけではない。
ただ、スポンサーが手を引いただけ、ただお金が無くなっただけ、それだけの話だった。
大人になったリーマンが、強く感慨を受けるような事柄ではない。
色々と事情があるのだ。
もと居た孤児達もちゃんと他の孤児院に引き取られたそうだし、不幸なことなど何もない。
大人で、理解力の高いリーマンは『そうなのか』と思っただけだ]
[だが、何かに衝き動かされるように、リーマンは山の中を歩いた。歩き続けた。
三日三晩、歩き続けた後。
『やはり居ないか』と理解し、山から出て、廃墟となった孤児院のそばで倒れ込んだ時。
孤児院の半分崩れた屋根の上。
ボロボロに鱗は剥がれ落ち、薄汚れている。
片目が潰れているように見える。
翼もところどころが破れている。
しかし、荘厳な顔つきはそのままの。
あの時の銀色の竜が佇んでいるのを見つけることが出来た]
[隙が出来るのを相手は待っている。男と同じく近距離戦闘が得手なのか。
瓦礫の崩れる音が、耳に入った。]
唸るぜ、ロギぃ!!
[大盾の上辺を両手でつかむと、遠心力を味方につけてその場で己の身ごと回転する。
大盾で風をあおれば、熱風が男の周囲に生まれる。
その回転へ下手に刃を差し出せば、それは使い物にならなくなるだろうか]
― 現在・馬上で思う ―
[ある日、剣の師匠がリーマンに言った。お前には足りないものがある、と。
その師匠の言葉に反発し、色々なことに手を出し、手を染め、自分に足りないものなどないと、証明する日々。
だが何かをやればやっただけ、何かを突き付けられていく感覚にとらわれた。
いや、理解力の高いリーマンには本当は分かっていた。
理解力が高い故に自分はただ、出来ることが広いだけなのだ。
そして広いだけで深いことは何ひとつ出来ないのだ。
そして自分はだれでも出来ることを、ただこなすことが上手いだけなのだ。
昨日のサイフラとグレダの戦いで、リーマンが早々に勝負を諦めたその時、サイフラは魔力を失った刀を手に、あの絶対の不利を覆そうと諦めることなく戦っていた。
何が何でも自分の意思を貫く、と言うその想い。
理解力の高さゆえに『無理』『無駄』を簡単に断じて捨ててしまうリーマンには、その何かを覆す意思の力が圧倒的に不足していた]
[リーマンは考える。
別に出来ないことを出来ないと知ることが、悪いことだとは微塵も思わない。
事実、深いことが出来ない自分だが、その自分ほどにこの社会に貢献している者がどれほど居ようか?
雇用を増やし、治安を良くし、邪竜も祓っている。
効率的に可能性を取捨択一することによって、違った可能性を延ばすことは悪いことではない。
だけども自分が捨て続けた『無理』と『無駄』の中に、輝く何かがあったことは疑いようはなく。
それをどうにか取り戻そうと、あがき続けている。
ボロボロの孤児院の竜と契約したのも、本来は非効率的であり、無意味。
サイフラが倒した竜を、わざわざ延命させて復活させようとしているのも、無理であり、おそらくは無駄である。
そうすることで取り戻せるものではないし、取り戻したとて『そうなのか』と理解するに終わるだけなのだろうが]
ちっ・・・しくったっ!
[…足元に気を配っておくべきだった。
音を立てた瞬間後悔するも、伸ばした腕はもう戻せない。
無理に引いて腕を痛めるよりは、浅くても切り付けて退こうとし…
巻き込まれた刃が、折れた。
熱風を感じるより先に盾の回転に巻き込まれ、
薄いとはいえ脆くはないはずのククリナイフが簡単に圧し折られた。
咄嗟に手を離し、全力で下がったのは思考の結果では無く直感。
現に、回転から離れても巻き起こされた熱風が…]
…よりにもよって、火気込められた竜器かよ…
どんだけツキが無いんだ。この試合。
[…自身の竜器に宿るのは、川の竜が込めた水気のみ。
本来ならば水剋火が成り立ち多少なりとも楽にはなったはずだ。
だが、この試合場がそれを逆転させる。
火の気は試合場の土の気を高め、土の気は水の気を剋する。
間接的に火気に水気が剋されるという逆転が起きている。
最も、相手はおそらく意識してやってはいないのだろうけれど…]
とりあえず、あの回転止めないと手出しできんかっ!
[…八本用意した武器は二本が砕かれ、
竜器も環境によりだいぶ出力が削られている。
それでも少なくとも、あの回転を止める程度はできると残ったククリを握りしめる。
竜器一本のみを握りしめ、左手を当て地面へと向けて…]
…水よ、来いっ!!
[水を出すだけならば、対して魔力は消費しない。
相手の足元に向けて流す事も、竜器の向きを変えるだけで良い。
…本命は、これからだ。]
…水気、霜走りっ!
[出した水に竜器を当て、水気の性質である「寒」を呼ぶ。
相手の足元が凍って滑るか、熱気が水を蒸発させるか。
果たしてどちらが速いやら。]
― 西の村 ―
さて、着いたぞ。
[農作物が美味しく育ちそうな村だが、いかんせん田舎くさい。割かしシティボーイなリーマンとしては、都会の王都のほうが性に合っていそうだ]
食事を終えたら、すぐに準備に取り掛かるぞ。
[まだ昼を少し回ったくらいだ。討伐する時間は十分あるだろう]
めんどくさい。
めんどくさいから、温泉の鍛冶師 ミルファーク は 宿屋の女将 グレダ に投票任せた!
─ 第一試合後 ─
[強さを引っこ抜かれた>>14という言葉に、わたしは曖昧に返事をする。
相手が竜器を交換していたことだろうか。
あの後も、滅茶苦茶試合していたように見えたが、
戦闘に関しては素人同然のわたしにははっきりとは分かっていなくて]
……はい。>>15
わたしの竜器で戦ってくれて、ありがとうございました。
条件……。
そうですよね……ありますよね。
[家族がいる、と真っ先に言われて、そこでわたしはハッとした。
……そしてハッとした自分に驚いた]
[そうなのだ。戦士というのは危険な仕事なのだ。
なんでそんなことに気付かなかったんだろう……。
女将さんは鍛冶師のものだけではないのだ]
グレダ……。
―第二試合の最中―
フ。ならば俺はお前のその姿を自慢しよう!!
[いつの間に復活したのか。いつもの大声、うざったくも
爽やかな笑顔の男が観覧席で仁王立ちになっていた。
言葉の向かう先は、当然ながら相棒だ。>>25]
『ところで、どの位重量を足したのですか?』
うむ、5kg程追加しておいた。
これ以上足すと、全体のバランスが悪くなる。微調整では
済まされないのでここで頭打ちだな。
『大会が終わったら、また手を入れ直すのでしょう?』
当然だ。
[さて、試合は相棒の大暴れから始まった。
対戦相手であるジミーの姿は…今の時点ではまだ見えない。]
[そしてふたつめ。
いつか、新しい相棒。
このタッグは永遠じゃない。
危険度から言っても、年齢から言っても、先に脱落するのは女将さんだ]
……。
[さっきは、この人しかいないと思った。
でも、その確信は今、揺らいでいた]
わたし……。
[迷う目で女将さんを見て]
『それにしても、本当に貴方達は単純で幸せですね。』
ん?
あぁ、それが取り柄だからな。
あいつはあいつなりの何かの結論に至った、だからこそ
自分で浮上することが出来たのだろう!
だから、この試合では敢えて呼びかけは行わない。
そもそも…形は違えども常にあいつの傍に在るのだから、
それを感じ取ってくれれば。
『どうでしょう、鈍感だし。』
色々考えが鈍ることを言うなというに。
[話す内、対戦相手からの動きがあったらしい。>>26
遮蔽を生かしての移動と攻撃、相手は出方を窺っているのか
それでも的確に狙いを付けているようだ。]
[でも、グレダを見て気付いたんだ]
[……この人はそんなことはとっくに知ってた。
知ってて、それでも、条件付きでOKしてくれたんだ]
わたし、
飲みます、
その条件。
[うなづいた]
[角灯を求められれば差し出す。
消えないピンクの焔が宿る、真鍮の角灯だ]
[精緻なうろこ模様のきざまれた、少しほっそりした形。
嵌められたガラスは薄いけれど、ぴたりと枠に合って、
水に沈めても浸水することはない。
湖の町近辺の蜥蜴人特有の仕事だ]
[ゆらゆら揺れるピンクの焔は、
柔らかくて優しい。
……その化身は毒舌だけれどね]
― 西の村 ―
ファーガソンとスナイデルは現地の目撃情報を集めてくれ。
事前情報との差異に注意を払えよ。
オーウェンとモイーズはバリスタの調整をしておけ。
俺とミコは竜器の調整をしておく。
[指示を飛ばすとリーマンは自分の鍛冶道具を展開する]
[調整と言っても、大仰なことをするつもりもない。
ほんの少しだけ、双剣に投擲しやすい細工を施すだけだ。
ハンマーとやっとこと竜の角灯を使い、精密な動きで調整を施す。
虚栄心と反発心から始めたこの鍛冶師としての仕事は、その実嫌いではない。
やればやるほど、その奥深さにのめり込むものだった。
刃の角度、装飾の深さ、打ち込む金槌の回数。
その一つ一つに深遠なる意味があり、その技術の一つ一つが持ち主の明暗を分けるのだ]
[グレダが跪いて角灯に額を当てる>>17
これ、昔話のお芝居で見た事ある。
わたしは耳をピンと立てて、どきどきする]
この角灯の焔消えぬ限り、
貴方に戦う力、守る力、叶える力を。
[確か、こういう返事だったはず]
[やがて、ある程度の調整を終えた後、リーマンは片眼鏡の型の竜器を身につけるそして、]
アナライズ
『分析』
[魔法を使い、双剣の弱点の位置を見通す]
………ここか。
[最後に双剣の弱点を見据えて、そこに向かって『強くあれ』と言う意思でもってハンマーを強く打ち込んだ]
『対戦相手が姿を現しましたね。』
ふむ…あの動作の入り方、なかなか出来るものではないぞ!
奇襲や陽動が得意なタイプは厄介だな。
それなりの力があると致命傷になりかねん。
さて、ジミー殿の力量はどこまでサイラスを追い詰めるか!
[大盾を振り回す相棒が見える。>>29
大雑把な攻撃だが、自身を守る事も含めれば手っ取り早い。]
『彼の魔力はほぼ無に近い。それぞれの力も範囲は狭く、
長続きしない上に力が発動される時間も僅かです。
でも、だからこそ彼にしか扱えない武器になりえるのです。
…火山の、それも噴火の力は大き過ぎますから。』
[大盾も戦鎚も連接棍、全て噴火時に発生するものが
付与されている。
ジミーが呼び出した水の気配は、>>31どのような効果を
齎すのだろうか、男は仁王立ちを崩さないままに
発動された魔法の行方を見つめていた。]
しかし、あれだけの落ち込みからよくぞここまで。
余程の意思、余程の喜びだったのだろうな。
[不意に思い出す、試合前の会話。
まだ互いが何処か萎んでいた時間のことだ。]
―第二試合が始まる前の話だ>>22―
[『煙る水かき』亭の内庭に竜器を運び出し、少し時間が
あるからと転寝をしていた時の事。
スズメに耳の中を突かれて飛び起きたら、目の前に相棒が
立っていたので二度驚いた。
何と言えば良いのかわからなさそうな、それでも何らかの
意思があって訪れたと言い足そうな顔で立っていたものだから]
……お前の、新しい竜器だ。
名前は、溶岩流《Ymir》…ユミルだ。
[彼の手に渡ったそれは、一体この後どうなるのだろう。
何かを決めたのならしかと聞き届けようと、
男とスズメは次に紡がれるだろう言葉を俯いて待った。]
[ところがだ。
一気にテンションが上がったらしい。
新しい武器だからか、彼にしか扱えないものだからか、
その突然の歓喜の根源は探り様がないが…
少なくとも、続けられた謝罪や気合の入った雄叫びを聞くと、
そもそも棄権する考え自体無かったのだとは確信出来た。]
色々話はしたいが、後回しだ。
どうしても伝えておきたい事は…ひとつ。
落とすと大惨事になるから、財布は預かっておこう。
[肝心要な話は、試合が終わってから切り出そう。
長い長い恩返しの、鍛冶師の道の話を。*]
― 西の村近くの森の中・夕刻 ―
[森の中の少し開けた場所で、邪竜が来るのを待つ。
もうそろそろ日が傾き始める頃だ。
開けた場所と言えど、うす暗くなりつつある]
今日は来ないか?
[今回の邪竜は飛竜型で風を纏うものだと言う。
空へと狙いを定めたバリスタを、邪竜の飛行ルートに設置し、部下達は退避させた。
このバリスタ上空へと邪竜が飛来した瞬間に鎖付きの矢を射出し、動きを止めて、リーマンの持つ双剣で止めを刺すのだ]
「もう日が暮れる」
[ミコの言葉を受けて、リーマンは森の木々の隙間から見える橙色の太陽を仰ぎみる]
……仕方ない。今日は一旦戻ろう。
[夜間の討伐は難易度が跳ね上がる。それにリーマンは夜目の利くほうではない]
/*
相棒さんのかわいかっこよさに、仕事中ずっとニヤニヤ
しておりましたよ…いつかおまわりさんを呼ばれてしまわないか
心配です。
……!
[戻ろうとした矢先。太陽の上を何かが横切った]
「来た……!」
下がっていろ。
[リーマンはミコを下がらせて、バリスタ射出用のロープを握る。
気配がこちらへと近づいてくる。
相手はSクラス。おそらくチャンスは一度しかない]
スゥゥゥゥ、ハァァァァァ。
[深呼吸で気持ちを落ち着かせる。
気配が近づいてくる。
それでもロープを握る手が緊張に震える
気配が近づいてくる。
3……2……1]
うお!?
[足裏から冷気が伝わり、回転を止めた。
男のブーツの底部分は鉄の比重が大きい。足元を狙われれば、特別早く凍りつき始める。]
はっはあ!
ジミーさんよお、ようやく出てきたなあ!!
[にかりと満面の笑みで彼を見据え、大盾を構えた。
その間にも、確実に両足は凍傷を負っていく。だがそんなことなど気づいてないかと言わんばかりだ。
男は魔力が少なく、竜器に込められた術を解き放つことのできる回数に制限がある。
回転を加えながら練り上げた熱を大盾に纏わせ、大盾の下辺をざぐりと地に差した]
[大盾に込められた魔力は火系。
ちょっとやそっとの炎ではない。大地が振り絞ったエネルギー、火山由来の炎だ。]
噴火の爆風!!消せるもんなら消してみやがれ!!
うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
『 ロ ギ の 嚔 』!!!
[男の握る大盾を中心にして、熱風が爆発的に起こり、周囲の瓦礫が吹き飛んでいく。
まるでそれは、巨人族の盛大なくしゃみのよう。]
今!!!
[ロープを力いっぱいに引き、バリスタを射出する]
『バスバスバスバスバス!!!』
[狙いは過たずに、無数の矢が邪竜へと吸い込まれる]
――ギャアオオオオオオン!!
[邪竜が矢に串刺しにされ、咆哮する。
そしてバリスタの次なるギミックが発動する。
矢に取り付けられた鎖が、矢の射出口へとまき戻り、邪竜を地面へと引きづり下ろした]
『ズズズゥゥゥン!!!』
[内臓を強く振動させるかのような重い音を立てて、邪竜が地面へと墜ちた。
ここまでは成功だ]
― 鍛冶屋『ブルースチール』 ―
[ソレックスの鍛錬を待つ間に、第二試合の対戦者が発表される]
ジミー殿に、サイラス殿、か……。
[どちらも見知った相手だ。
御前試合の舞台に上がることはそれ自体が栄誉なことではあるけれど、この対戦でどちらかが脱落してしまうと思うと、少し寂しくはある]
どちらにも勝ち上がって欲しかったがのう。
……それにしても、あの二人の対戦。どのような運びになるのであろうかの。
[気になる所ではあるけれど、相棒を放って観戦に向かう訳にもいかない。
何より、今は自分たちの武器と戦いの事を考えなくては]
ソレックス殿。そろそろ起きたかのう?
[そっとしておいてあげたい所だが、武器が間に合わないのは互いにとって哀しい出来事になってしまう。
そっと声を掛けつつ、様子を伺った]
『おー?うちのこ? ミル、うちのこなる?』
ああ、そうだよ。
ほら、カティも改めてご挨拶だよ。
『うんっ!よろしくなミル! でもな、でもな、カティのほうが先にうちのこだからな、カティがミルのおねーさんな!』
…この子は…
[我が子ながら、どこから教えてどこら辺を叱るべきかと少しばかり頭が痛い。
そうこうするうちにも次の試合の組み合わせが発表されて、そこにサイラスの名前を聞いた]
お、出番だね。
応援にゃあ応援でお返しするとしようか?
[幸いにして、先刻の試合に使用した竜器は強い打ち合いもなく損傷らしい損傷もない。
さてどうするか、と、傍らのミルファに問いかける視線を投げた]
……あう、おあようございまぶっ!
ドラゴンズハンマー
[ 目覚まし一発、ロンディーネの尻尾は効果的面です。
おはようございます、という時間では太陽の高さから多分ないでしょう。 ]
どうも見苦しい場面をを……。
[ うちが目を覚ましたのは、恥ずかしながらどこからともなく美味しそうな匂いが漂って来たから>>13というのもありまして…。
その事には少し照れくさそうにしつつも、美味しくいただくのでありました。 ]
/*
さって…今日の分のランダム振っとくかね。
…実を言うと、アタシ、明日の夜間に時間取れるか結構怪しいから、できりゃあ明日の試合は避けたい。
でも、そうすると今日の試合の勝者の連戦が自動的に決まっちまうし、全体の試合回数的にも、決勝に進む条件としてもフェアじゃないしね。
ここは竜王様(ラ神)にきちんとお伺い立てることにしよう。
<試合内容決定ランダム>
試合タッグ(未試合タッグのうち、フィルターの上から数えて)
エステル×1(2)
1ならグレダ、2なら第二試合勝者
試合会場
縦軸4(5) 横軸2(4)
※すでに使用した試合会場が出た場合は振り直し
振り直し用2(5) 1(4)
わ、分かりまし……
分かったわ。
[頭を撫でられ、耳がぱたんとするが、
逆に尻尾はピンとする]
わ……カティちゃんが、お姉さん……?
[ちょっと目を大きくしてから、そしてちょっと笑った]
……ふふ、
なんか嬉し。
[顔がくすぐったかったんですよ、という顔をして、
わたしは目元を拭った]
/*
竜王様ァーーーーー!!!!!
…なんとか。なんとかして都合つけることにしよう。
んーで、会場が4-2…砂浜かぁ…
また、アタシと相性悪くないとこだね。
不正っぽい感じになってないかなぁ…
いや、ホント竜王様のご機嫌だからね…?
くぅっ、試合会場だけでも振り直したいっ…!
お、おはよう……。
[いきなり顔に付いた赤い痕>>48に、若干苦笑が交じりつつ答える]
今ので目は覚めたであろう。
痛みは甘いものでも食べて忘れなされよ。
[そこそこボリュームのある朝ごはん、デザート付きをソレックスへ差し出した]
…いつまでも隠れてても、アンタには勝てそうにないからね。
[ため息交じりに竜器を水から離し、冷気を止めて四本目のククリを握る。
回転が止まった以上、何時相手がこちらへ仕掛けてくるか分からない。
対処できるように構えておくべきだろうとの判断で…
けれど、相手は大盾をそのまま地面に刺した。
その動きは、まるで先ほどの自分のようで…]
…って、そういう事かよっ!?
[巻き起こる熱風に、キャスケットが吹き飛ばされる。
けれどそれよりも単純な脅威は、飛ばされてくる多数の瓦礫だ。
全て避けるには抜ける隙間が無く、かと言ってまともに受ければ立ち回りどころではなくなるだろう。
となれば必要になる立ち回りは…]
…多少無茶でも、打ち払うっ!
[痛打になりうる瓦礫を、ククリで叩き落とす事だ。]
/*
93×2:竜器耐久力(ククリ)
94:この一撃への対処による消耗
…流石にあっさりポキンじゃ都合悪い展開過ぎるけど、
損耗無しってのも駄目な気がするんだよねぇ。
/+
・・・ちょっ!?
「×2」無かったらまさかの一撃破砕されてたっ!?
…残り耐久92、かー・・・
(尚、まともにサイラスの攻撃竜器で受けたらポキンは確定。
…いや、膂力80とか受けるの無理だから。)
[ かくかくしかじかでもう第二試合の組み合わせも出たらしい、どうでしょう、と目を通せばジミーくんの出番の模様です。 ]
うち的には見に行きたい気もあるのですが――
[ 他のペアの様子を見るだけでも、何か得る物はあるのだと思う、けれど――
それより弓の方を間に合わせなければ本末転倒です。
戦士と組んだ鍛冶師として色々失格モノです。
と言う事ですので。 ]
エステルさん、試合のほう観て来ます?
そのついでといってはなんですケド、その2つの塩梅を確かめて貰って……
[ はむ、と差し出されたフルーツ盛り合わせを1つ摘んで。
うん、甘くて美味しいです。]
[…平然とはしていられず流石に肩で息をして。
厚みが有る分丈夫なはずのククリが、
竜器は半ばなまくらと化し唯の武器であった方はヒビまで入りだしている。
強烈な一撃を軽傷で凌いだ代償は、体力の消耗と武器の半壊であった。]
…とはいえ…あんなのやれば消耗無しとはいかないだろっ!
[ひびが入り、既に「武器」としては使えないククリを盾の裏に落ちるよう放り投げる。
…即座に引き抜いて防がれたりしたら無駄に終わる攻撃だが、
流石にあんな魔法の直後に使用者が動き回れるとか考えたくなかった。]
/*
『技巧が80ほどあれば、トレントの伸ばす枝の全てをかいくぐり、その葉を散らしてしまうことさえ可能となります』
せっかくの技巧特化なんだし、そこは『飛来する瓦礫は問答無用で全部打ち落とした』って、やってもいいんだよ?>>51
ステータスの数値化にはそういう意味もあるんだし、強みは強みとしてもっとぐいぐい押し出してっていいんじゃないかな。
エステル戦でもそうだったけど、ジミーはなんというか…そう、謙虚だね。
ストーリー系RP村での戦闘に慣れてるのかね?
ストーリー系だと、割と相手に見せ場をゆずる目的で謙虚になりがちなだし、『相手の攻撃の完全無効描写』を嫌う傾向にある気がする。
『魔法、ひとつ。
さて、ここからですね。魔法を使った以上今と同じようには
いかないでしょうが…もって欲しいものです。』
大丈夫だ。見ろ、ジミー殿もまだまだ!!
一方的な運びは試合とは言わない。
互いが限界まで出し切ってぶつかって成り立つものだと思う!
どちらも頑張れ、俺は二人を応援しているぞ!!
『貴方も大概バカですね。』
褒めるな、照れる。
『』
[ジミーが武器を投げ込んだのが見えるが、>>54さてそれが
相棒にとってどのような脅威となるのだろうか。]
ん、よろしい。
[敬語がでかかって引っ込める様子に、苦笑とともに破顔する>>49。耳の伏せた頭を、もう一回、改めてくしゃくしゃ撫でておいた]
よし、決まり。
んじゃよろしく頼むよ。
竜器見てくれてる間に、アタシゃひとっ走り弁当の支度でもしてこよう。
カティのこと、頼んでもいいかい?
[告げて、試合までの間に『煙る水かき』亭まで一走り。
そこにサイラスとギャランの姿を認めたならば、急ごしらえの昼食なり弁当なりも用意しよう。
今日の昼はトウモロコシの粉を練って焼いた生地にスケイル水牛のカツレツとたっぷりの野菜を挟んだタコスだ。
センボンサボテンのスティックも添えて包み紙に包む]
むう、そうだのう。
[ソレックス>>52も試合の事は気になっているらしい。
だが、時間的に見に行っても大丈夫と断言できないのが辛い所だ]
わかった、ソレックス殿の分まで試合はじっくりと見て来よう。
[試合の結果だけ聞くよりは、こちらの主観混じりでも内容を伝える方がいいだろう。
生の観戦に勝るものはないとしても]
二つの竜器に関しても、承知した。
[山刀の鞘は腰の右側に来るよう、ベルトに留める。
チェーンクロスは鎖部分を巻いた状態で束ね、持ち手部分をベルトに差して持ち運ぶことにした]
では、しばし出掛けてくる。
第三の竜器の完成、楽しみにしておるからの。
[言って、右手をひらりと振った]
[これでもう、大盾の術を引き出すことはできない。
肩で息をつきながら、片手で後ろの空間を探る。
相手には気づかれぬように大盾を突き立てたまま。
目的のものに指が届いた瞬間、足元から金属音。
ジミーのククリだ。]
せっかくだから、巨力の戦士 サイラス は 短剣使い ジミー に投票するぜ!
ジミーくんの応援、したかったんですけど。
……すいませんがよろしくお願いします!
[ やっぱり残念だけれども、そうも言ってられません! ]
……あ、それとちょっと気になったんですけれど。
その、エステルさんは、どうしてこのお祭りに?
[ 彼女か店を出て行く間際、ふと思い出したように聞いて見ました。
例えばうちは実績と信頼を積む事が目的ですけれど。
先日彼女は一線を引いていると言っていた筈です。
だからちょっとした、興味です。 ]
[鍛冶師専用席に、3つの道具を持ち込んで点検する。
ついた傷の位置と大きさをひとつひとつ計り、
ノートに書き込んで記録をつけた]
これ?
グレダの癖がどこにあるのか、とか、
道具の重心に偏りがないか、とか、
見てるの……。
[幸い、道具が頑丈だったおかげか、
グレダの戦い方が良かったのか、大きな損傷はなかった]
[パラのチェーンには油を塗り直し、
ロサの柄の表面についた刀傷に応急措置をした]
/*
…さて。
「投げ込んだ」ククリが足元に落ちた…
つまり、盾のすぐ裏にはいないって事で良いんだろうか。
それとも単に狙いが外れた…?
うーむ。謎い。(次の発言が有るのかもだけど)
Sクラス、さすがに大きいな。
[巨大な体躯、強靭そうな鱗、地面に繋がれた状態であっても溢れ出す威風。Sクラスを冠するに余りある存在感だ]
だが、武器を効果的に使えば、Sクラスといえども恐れることは無いということだな。
まああれだ、やはり俺は天才だったと言うことだ。
[リーマンは双剣の片割れの聖没を抜き、そして『分析』の魔法を使う。
たちどころに、邪竜の穢れの核がリーマンの視界に露見する]
しきたりにのっとり、Sクラス以上の邪竜には名前をつけよう。
そうだな、お前の名前はリオレウスだ。
もっともその名前で呼ばれることはもう無いがな。
−時間軸現在・観客席−
ふむふむ、なるほど。
[サイラスと、その対戦相手、ジミー。両者の戦いぶりを眺め、戦いぶりを分析する。
サイラスは見た目と性格に違わぬ豪快な戦いぶりを見せている。
ひとつひとつは大振りだが、攻防一体の竜器が持ち前の膂力と相俟って反撃を困難にしている。
対するジミーは目を見張るような脚力や腕力を示すことこそないものの、判断力と技巧でもって決定打を避け、一撃を加える機会を作り出そうとしている。
資質ならば互角、竜器と環境との相性から、若干ジミーに不利といったところか。
けれど、見たところジミーは魔法に任せた力押しをするタイプにも見えない。立ち回りによって十分に覆せる範囲だろう。
この二人と自分が戦うことになったならば、どう対峙するか、邪竜との戦いで共闘するならば―――と、思考に沈みかけて]
―――おっといけない。
[この場にいる理由を思い出した]
サイラスーっ!負けんじゃないよーっ!!ジミーも負けんなっ!
戦士の意地見せろーっ!!
[応援の声は両者に。手を口に添えて、張り上げる]
[聖没を槍投げの要領で構えて、魔力を乗せる。そして投げ打つ]
『必殺必中エルディカイザー!』
[轟! と言う音を立てて剣は飛翔し、リオレウスの邪竜の核を貫いた]
…………
……………………
………………………………
さてと、戻るとするか。
[投げ打った聖没を回収し、帰途へ着こうとする。
Sクラス相手と言うことで、酷く気疲れしたが、終わってみれば楽勝と言っても良い出来だった]
やはり情報がものを言うな。
[出現場所と飛竜タイプと言う情報がドンピシャだったのが大きい。
その情報だけで、攻略方法は確立できたようなものだった]
……!
[しかしそこではたと気付く、今の邪竜は【風を纏って】いただろうか?]
おう、勿論だとも。
[ソレックス>>59に頷く。
相棒を勝ち取るべく一度は剣を交えた相手、こちらも気持ちは同じだった]
む?
[そして鍛冶屋を出て行こうとした所で、投げ掛けられた問い。
うーむ、と珍しく言葉に詰まりつつ、顔には少し困ったような笑みが浮かぶ。
自身の主力となるであろう武器を造る直前だ、余計な動揺や心配をさせたくはないが、かと言って誤魔化しを口にするのは――相棒になってくれた相手に対して、失礼というものだ]
故郷を取り戻すため――かのう。
[結局、極力重くならない口調で、さらりと。
そう述べたのだった]
[嫌な汗が背中を伝う。
何かが近づいている。
風の音が聞こえる。
風の音は聞こえるのに、風がリーマンに吹き付けてこない。
ゆっくりと振り向くと、そこには……]
[投げたククリは外れたか弾かれたか、それともまともに当たったかか。
少なくとも、盾を動かさなかったと言う事は反応できなかったか…]
…反応する意味も無かったかのどっちかだよなぁ。
[ため息交じりにぼやきつつ、痛んだ竜器を鞘へと戻す。
上着のポケットに手を入れて、出すのは二本のジャマダハル。
右手に竜器、左手に武器。先ほどと同じ構え方。
ただ、先ほどと違うのは…]
…そんじゃま、切り替えて行こうかね!
[…間合いを取らず、魔法を使わず。
一気に間合いを詰めにかかる事。]
[リーマンがその邪竜の姿を認めた瞬間に、リーマンの視界が大きく変化した。
まず空が見えた。そして沈みかけた太陽が見え、それから木々が見え、最後に地面が見えた。
そこで視界は暗転した]
**
せっかくだから、エルフの戦士 エステル は 短剣使い ジミー に投票するぜ!
/*
主人公が地属性という珍しいアニメ、それがグランゾート
デブが風属性で弓遣いという珍しいアニメ、それがry
せっかくだから、劫火の鍛冶師 ギャラン は 短剣使い ジミー に投票するぜ!
[立ち上がったまま後ろ手に握った連接棍を、こちらに突進してくるジミーの方へ一直線に伸ばす!
しかし、男の技力は決して高くはない。
ジミーは動いているし、せいぜい打撃部が彼の髪の毛の数本を奪う程度だろう。]
[ ――さて、3つ目の竜器、弓の製作です。
エステルも一番扱いたいものでしょうから、本来なら一番最初に造るべきだったのでしょうけど。
何といいますか昨日見せてもらったあの弓に、気後れしてしまっている感じです。
だから、どうしても手を付け辛くて。
けれどそんな弱音を言っていてはいけません。
届かないなら届かないなりに。
うちらしく、造ればいいだけです。
彼女が遣っている場面を、想像して。
イメージを追い求めるように。 ]
[ ふと聞いた理由は、口調は軽いけれどうちにとっては途轍もなく重いもの。
けれど。
けれど。 ]
それじゃロンディーネ、始めるよ。
[ 焼硬鋼の角灯、中の青い炎を燈して。
鋼に向かって、鎚を振り下ろします。 ]
――魂、たれ。
[ 古い鍛冶小唄を、口ずさみながら。
それにしても何時の間にかおじいの真似してたら、覚えて癖になっちゃったよね、うちも。 ]
『あれは、動かないのか動けないのかどちらでしょう。』
わからん。
俺はジミー殿の何かトラップのようなものが来るのかと
身構えてしまったぞ!
しかし真正面から行くか。
これはサイラスにとって分が悪いな、当たれば致命傷だが
それまでが大変でな!
『以前は10の内3(10)は外していましたものね。
今回はそうならないよう祈ります。』
[離れた所からグレダの声援が聞こえる。>>61
双方等しく応援すると決めている男ではあるが、相棒への
声援にはやはり嬉しくなる。
だから…どうだ、あれが俺の相棒だ!と心の中で叫び、
胸を張って仁王立ちを続けていた。]
/*
7割か…結構あたってるやん。
それにしても、本当に今回灰使ってないな。
ツイッターのDMで相談しているのですけれども、そっちで
芝が生えたりなんだりで。
今回は本当にえすさんにお世話になりっぱです。
感謝感謝、なのです!
/*
そういえば、この暑苦しい二人に合う曲ってなんぞ
ないかなーと思っていたら、やはり音ゲからですけれども
よさげなのがありました。
ツインヒーロー「明日への誓い」
http://www.youtube.com/watch?v...
[理由を聞いたソレックスの反応はどうであったか。
表面上は、冷静に受け止めてくれたように見えた。
それ以上の言葉は交わさぬまま、店を後にして]
まったく――駆け出しの子に、どれだけ荷を負わせるのかの、私は。
[期待の表れと言うには、少し余計なものをさらけ出し過ぎてしまった気がする。
全てを捨てて何も持たぬ一戦士にはなり切れない所は、我ながら未練がましい]
今手にしているのは、正真正銘、私のためだけの竜器。
だから私は、この竜器のための戦士にならねばならぬ。
[あの子に語った目的のためにも、それが一番必要なことだ。
竜器そのもの、そしてそれから引き出す魔法の力。
それらの扱いを意識しつつ、まずは訓練施設へ向かい――]
せっかくだから、街の野鍛冶 ソレックス は 短剣使い ジミー に投票するぜ!
― 観戦席 ―
[結局御前試合の観戦席に辿り着いたのは、試合が始まってしばらく経ってのことであった。
先のイメージ通り、怪力で武器を派手にブン回し、相手を容易く近づけないサイラスに。
素早さと武器の軽さをいう利点を持って、敵の攻撃を果敢に掻い潜るジミー。
見た目の豪快さゆえサイラスが押しているようにも見えるが、体力や魔力は無限に続く訳ではない。
勝負が決したとはまだ言えぬだろう]
ジミー殿ー! 隙は必ずある、そなたの技量ならきっとやれるぞー!!
サイラス殿! 皆がそなたの戦いを注視しておる、その調子だぞー!!
[二人と交わした剣と言葉を思い、それぞれに声援を送る。
ソレックスとの約束の分、少しだけジミー寄りにはなったけれど]
・・・何のぉっ!
[…連接棍は、確かに避けにくい武器だ。
だがそれも懐…先端が折り返せない間合いに入ってしまえばただの棍。
いくら腕力が有れど、加速するだけの距離が取れない間合いに入り込んでしまえば…]
…とか考えても入るまでが一苦労なんだよなっ!!
[伸ばされてくる連接棍が、頭を掠めた事に寒気を感じつつ走る。
ジャマダハルは殴る感覚で扱う刺突剣。
…突撃する勢いを込めて打ち込む一撃は、果たしてどれほど威力を出せるだろうか?]
………南無三っ!
[叩き込むのは竜器の方で、狙うは連接棍の手元部分。
…本来狙うべきは多少ずれても当たる胴体などだが…
胴に打ち込んだとしても、下手をすれば鎧に弾かれて終わりだろう。
それなら、厄介な武器の破壊を狙ったほうがまだマシという判断だった。]
[目論みどおり、連接棍はジミーに当たらなかった。
それでいい。]
……来いよ。
[狙いは、彼の後ろに放置されていた戦鎚。
鎖部分が鎚の柄に巻き付く。
のけぞりながら吊り上げれば、ジミーの背後に戦鎚が迫る!]
[どっと歓声が上がって、わたしは会場を見る]
あっ……。
[攻撃のやり取りに、わたしは思わず手を止めた。
武器が振るわれる度に、きらっと光を反射する]
グレダならどう戦うんだろう……。
[試合の行方よりもそう言う事が気になった]
[人の目は後ろにはなく、鎖が何かに巻き付く音は聞こえてもそれが戦鎚だとは気付かない。
だからこそ、連接棍を突き折るべく右腕を打ち込み…]
…コイツ喰らって、へし折れろぉぉっ!
[果たして、届いたのはどちらが先だっただろうか。]
短剣使い ジミーは時間を進めたいらしい。
サイフラーァ!キッッック!!!!
[───ガツン!!!
地面に伏したリーマンを踏みつぶそうとした邪竜へと一撃を決める。
かなりの助走から【アル=サイフラ】の力を利用した跳び蹴りはさすがの邪竜といえどもその前足を大きく弾かれ何もない大地を叩くだけに終わった]
間に合った。
早く!!リーマンを安全な場所へ!
[トップが倒れオロオロと統率を失ったハンマーズの社員を怒鳴りつける。]
(……完璧に決まったな)
お、仕掛けたね。
[ジミーがサイラスへと駆け、サイラスの連接棍がジミーへと迫る。
得意とする間合いは互いに近接。
決着が近いと見ていいだろう]
ああ、大したもんだよ、アンタの相棒は。
[ふと視線を感じて顔を上げれば、少し離れた席にいるギャランが映る>>67。
相棒である戦士を誇るかのようなその仁王立ちに、それを認める頷きで応じた。
実際に、大したものだ。
試合会場に立つサイラスの姿は、以前に時折見せた情けなさの欠片もなく、迷いなく竜器を振るっている。
自分があの場に相対していたとして、手ごわかったことは間違いないだろう。
だからといって負けるつもりはないけれど]
[ 弓の材質や造りは、原形があるので迷うことは有りません。
サイズとか細部は、採らせて貰った寸法で微調整は必要ですが。
後は、可能な限りうちの理想を追いかけるだけです。
幾度も幾度も、芯になる鋼を叩き鍛えて。
その心材に真正銀と白竜鋼の合金で挟み込むようにして、叩いたり削ったり形を整えて。
弦は少し考えましたが、陸クジラのヒゲに伸縮鉄の鋼線を仕込んだ物で。
採算度外視気味ですが、今は言いっこなしです。
少しでも勝ちあがれば、王都から補助が出ますし。 ]
[ 最後に全体を磨き上げて、仕上げます。
あの弓のような魔力の運用効率を上げる文様彫刻に関する知識がうちには無い分、下手に弄くるより省く方が確実と外見はプレーンな仕上がりに。 ]
…………ふぅ。
どうかな、ロンディーネ。
[『聞く相手はワガハイではない、が。』
『自分を信じればよいではないか。
そうで無ければワガハイが認めた甲斐が無い。』
何時もの様に傲岸不遜の態度ですが、今回ばかりはロンディーネも満更ではない様子なのでした。 ]
なっ……!!?
『―――――…!?』
[相棒の行動に、>>71思わず仁王立ちを解いた。
まさか持ったばかりの武器でもう一つの竜器を絡め取るなどと、
少し頭の要る戦い方をするとは思っていなかったのだ。]
『……同じ事を考えていましたね、貴方。』
い、いや、信じていたぞ。
[色々と気まずかった。]
[だが、アサドの言葉に反応できたものは数名のみ。あとは邪竜の気に当てられて恐慌を引き起こしている。]
(仕方ない…)
動ける者!そうでない者を連れて走れ!
[言うと同時に【アル=サイフラ】を抜き放ち邪竜と対峙する。
体表には如何にも鋼鉄の堅さを思わせる鱗が黒々と光っている。
──如何にも邪竜
それこそがこの竜の特徴であった。]
せっかくだから、宿屋の女将 グレダ は 短剣使い ジミー に投票するぜ!
宿屋の女将 グレダは時間を進めたいらしい。
劫火の鍛冶師 ギャランは時間を進めたいらしい。
/*
うん。
勢いを殺さずユミルに絞ったジミーの狙いは正しい。と、思う。
でも、ユミルを破壊したそのあとが問題かな。スルトに対する何がしかの対処…例えば回避なり受け流しなり、あるいは道連れなり、そういう布石が打ってあったらジミーの勝ち、だったと思う。
うん。
[グレダなら、「うまいこと」やりそうだと思って、
わたしは口元で笑う]
あんな大きな人に立ち向かう、あっちの人もすごいね。
竜王御前試合お手伝い ネジマキは時間を進めたいらしい。
― 回想・訓練施設 ―
[ロンディーネは鉱山の竜。
その性質を最大限に発揮するのは、金属に関わる魔法――]
うむ。
上等であるな。
[左手で投げては受け止め弄んでいるのは、鎧の関節の留め金部分。
満足げな笑みを浮かべて]
これならば、弓のこともきっと心配いらぬ。
想像通り――否、それ以上のものを造ってくれるはずだからのう。
[呟き、竜器を仕舞って訓練施設を後にした]
エルフの戦士 エステルは時間を進めたいらしい。
───来る!
[察知すると同時に右方向へと身体をスライドさせる。
次の瞬間、空中へと跳びはねた邪竜がその咢から高純度の魔力を吐きだしアサドが立っていた地面を大きく抉った。]
空中に逃げたら手が出せないとでも思っているのかよ
[2m近い刀を頭上で旋回させると邪竜へと向け大きく切り払う。当然、その刃は届くはずはないのだが……。
───ガンッ!!
金属を叩いたような音と共に邪竜の身体が空中で揺れる。
驚きが二つ。
一つは届くはずのない人間の攻撃が自分の翼へと届いたという邪竜の驚き。
もう一つはその翼を切り裂くはずの魔刃が弾かれたことへのアサドの驚きだった。]
まずいな…これは勝てないかもしれない。
[アサドの背中に一筋の冷たい汗が流れた]
せっかくだから、温泉の鍛冶師 ミルファーク は 短剣使い ジミー に投票するぜ!
[言い表せないような不快な叫び声をあげ、邪竜がその怒りをアサドへと向ける]]
(まずは一つ、成功だが)
[ハンマーズの社員たちは未だ恐慌から立ち直ってはいないようだが、それでも数人の戦士たちを中心に撤退を開始している。
アサドの狙いはその時間稼ぎだったのだが……。]
どっちか死なないと終われないかもな
[リーマンは竜を殺すなと言ったが、実際のところアサドは"殺す為の技"しか持たない。
御前試合で先ほどのように魔刃による射撃を行わなかったのも、その刃を"加減することができない"からだ。
邪竜討伐の技を競う試合でその技が使えないのは皮肉だが、そもそもアル=サイフラの技はそういう類のものではない。
決まれば死ぬ、それがアル=サイフラの技なのだから]
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