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フハハハハハ!!いいぞ、その意気だ!!
俺も一丁気合を入れて調整しなくてはならんな!
『気合を入れるのも良いですが、ほどほどにして下さいね。
試合当日になって気合が抜けてしまわないように。
だからと言って萎んでくれと言っているのではない事は
ご理解頂ければ幸いです。』
[言いかけた言葉は結局飲み込む。
二人が気合を入れれば、スズメがすかさず宥めに入る。
そんな豪快な笑い声が長く続いた先、辿り着いたのは
男の師の知人の工房であった。]
/*
昼間にちょこっと覗いて、相棒さんのあまりの可愛らしさに
会社のお手洗いで声無き声で「うひあぁああぁあぁあぁ♪」
とか言っていた阿呆がこちらです。
そしてその後ジワッと来たのでした。
― 鍛冶屋『ブルースチール』 ―
[ドアを開けた瞬間、まず視界に入ったのは見知らぬ少年>>40だった]
おや、お客さんかえ? 邪魔したかのう。
[苦笑しつつも、視線は彼が手にしている刀子に引き寄せられる。
それは自身がたった今返しに来たものと、双子のようによく似ていて。
刀身に手を添える少年の様子からも、彼が何をしに来たかは見て取れた]
おうおう、繁盛しているようだのう。
[目を細め、楽しげな口調で言って]
おう、そうであった。結果の報告をしなければのう。
[ソレックス>>41に向き直ると、すっ、と刀子を入れ物ごと差し出す]
合格点だよ。
百点満点とは言わぬが、そこは戦士との調整や今後の経験で伸ばすべき部分であろう。
とはいえ――
[ちら、と少年の方を見て]
今は、私の方がお願いする立場かの。
[冗談めかした口調で言って、ソレックスをじっと見た]
/*
………『祭りを楽しむ』観点から、あんまり治安は下げないでほしかったかな…(トオイメ
『武闘大会』がメインテーマだから、陰謀だの暗躍だのでブレるのも困るし…
気楽に楽しんでほしいから、あんまり『あれはダメこれはダメ』って言いたくないんだけどねぇ…
あるいはアタシが気にしすぎなだけなのかね…
―知人の工房―
[工房に着くや否や、向かったのは倉庫。
あまりの大きさに場所を取ってしまい、出かける間とはいえ
長時間工房に置くことが出来なかったのだ。]
さて。
[ん、と鼻から息を吐いて手に持ったのは、何重も布で包んだ
巨大な槌の形をしたもの。]
しかし鍛える為とは言っても、この重さで山を越えてと
良くこれを運んで来たものだな!
『馬車に積める訳がありませんからね、そうせざるを
得なかったと言いますか。』
[一度槌の頭を地面に下ろすと、ごすりと鈍い振動が僅かに
足元へと伝わる。]
鉱山、かぁ…
[…そうなると、引き出しやすいのは土気と金気。
武器自体が金属というのも有るけれど、
相性から行っても土気で引き立てて金気を使う方が相乗も有って扱いやすいか。]
…となると、一番扱いやすいのは防御系かな。
金気の強固さに土気の保護を重ねれば割と硬い壁が張れそうだ。
[最も、店内でそんな物は出せないので別の魔法を考えなくてはいけないわけだが。
暫し考えて考えを纏め、そっと刀子へ力を流して…]
…うん、不安だったけどだいぶ扱いやすい。
失敗したらどうしようかと思った…
[金属を生む鉱山の竜が力を込めたなら、
竜器もまた金気を生みやすいかと思っての光の玉。
…金気が金属光沢を示す白に当てはまる事を思い出して試してみたけれど、
予想以上にすんなりと生み出せて。
暫し光を見つめていたが、ドアの音>>44に慌てて振り向いた。]
─ 訓練場 ─
な、何言ってるんですか……?
[女将さんの突然の言葉>>27と、折れた細剣を見て、わたしは立ちつくした。
どうしよう。わたしの作った武器の中で、一番マシなのだったのに]
『貴女の武器は駄目だわ』
[メリッサが言うのに、わたしはビクンとする]
ご、ごめんなさい……。
残りの時間で打ち直すから、ね、怒らないで……。
『もういいわ、貴女とのタッグは解消するから』
[メリッサが言うのに、わたしは泣きそうになる]
ごめんなさい、ごめんなさい……。
なんでもするから、そんなこと言わないで。
わたし、メリッサに捨てられたら、どうしたらいいか分らない……。
『もう遅いわ。
わたし、もっといい鍛冶師を見つけたから。
そっちと組むのよ』
そんな……。
メリッサとタッグを解消なら、
わたし、もう帰りたい……。
[元々、メリッサが出ると言うからついてきたんだ。
湖の街は、優れた戦士が多い……。逆に、鍛冶師は少ない。
水棲蜥蜴という種族柄、火を苦手にする人が多いんだ]
[だから……わたしは皆の役に立ちたくて、鍛冶師になったのに……。
確かに武器精製が苦手な出来そこないだけど、
それくらいしか出来ることないのに……]
『だめよ。
御前試合には参加しなさい。
でないと、貴女の帰ってくる家なんてないから』
[相棒は「あの時の戦士」のその後の話を言いかけ、続く言葉を飲み込んでいた。>>42
当時、その戦士の外見は20代後半〜30代だった。今も戦士として活躍しているのか、それとも引退しているのか、それとも……]
[少し落ちかけた思考を振り払う。考えても仕方の無いことだ。
とりあえず、今は目の前のことを考えていればいい。
それで、いいはずなのだ。]
[大きくて不格好な耳をぺたんと後ろに倒して、わたしはおろおろする。
無理だ……メリッサ以外にわたしを必要としてくれる人……なんて……?]
[……わたしは気付いた。
女将さんはさっきなんて言った……?]
……え……女将さん……?
なんで、竜器……。
あ。それ、わたしのハサミ……?
[何から聞いたらいいのか分からない。
立ちつくすわたしのポケットから、まだあたたさが残る気がするような出来たてのお風呂の栓が、零れて落ちた]
あ……。
―ギャランの知人の工房―
[倉庫に置かせてもらっていた荷を眺めながら、相棒の言葉>>46に相づちを打つ。]
こんだけの長距離移動は初めてだったなあ!
だけど案外動けたものだし、これからは活動範囲をもうちっと広げられそうじゃねえか?
もっと北の方の山とか行ってみたいんだ。雪ってやつを見てみたくてなあ!
[あははと笑って、男の首から下まですっぽりと隠せそうなほど大きな盾を、布の上からなでる。]
あ、先約の人ですか…
[集中が途切れた事で、光の玉も消えている。
いや、出しっぱなしでも迷惑になってしまうから消えて良かったのだけど、
まだまだ魔法に関しては経験不足という事だろう。]
俺も、できればソレックスさんの竜器で試合に出たいです。
…武器としての取り回しは柄次第だけど悪くはないし、
魔法に関しても大分流しやすかったので・・・
[まぁ、どちらにしても選ぶのはソレックスさん。
そっと刀子をケースに戻し、彼女の判断を待つことにした。]
口裏合わせてくれても罰は当たらないよメリッサ?
[>>0:282『アタシがアンタをブッ倒して、あの子の相棒の座を奪った』。そういった体裁を取れば、徒にミルファを傷つけることもなかったろうに、と、苦笑を漏らす]
まぁ、さっき言ったとおりさ。
ミルファ。アンタの竜器で御前試合に出たい。
竜器と力を貸してもらえるかね?
[悪びれもせず、気負いも衒いもなく、まっすぐにミルファ>>52に視線を合わせて問う。
その目がふと外れたのは、ミルファの手から竜器が落ちたからだ]
ほら、ちゃんと持って。
これだってアンタの立派な竜器だ。
粗末にするもんじゃないよ。
[拾い上げ、差し出しながらそう告げる]
[差し出された物を見て、わたしは困惑する]
確かに竜の力を使って作った竜器だけど……、
役に立たない竜器だよ……。
これ、ただのお風呂の栓ですよ……。
こんなので、邪竜を倒せる人なんていないです……。
『ぼくはタッグ解消には賛成だよ』
[そこにアルゴルが余計なことを言ってくる]
『ミルファ君とぼくとメリッサは相性が良くない。
それぞれの特徴がちぐはぐで、合ってないんだ。
このトリオで巧くいくはずがない』
……アルゴル……酷いよ……。
そんなこと思ってたんだ……。
わたしのこと選んでくれたと思ったのに……酷いよ……。
/*
んー…出場タッグ数が少ない理由は、村建て人にツッコミ入れてくれたら用意したけどねぇ…
まぁ、主に『竜王の気まぐれ』だけど。
さて、これをどの立場として言うか。
それが問題だ。
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