情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[23]
[24]
[25]
[26]
[27]
[28]
[29]
[30]
[31]
[32]
[メモ記入/メモ履歴] / 発言欄へ
― 昼過ぎ:道中→パン屋 ―
[効率のいいゲルトの食事方法を編み出して、上機嫌で帰路に。
店に近づくと、大人に紛れて小さなお客さんが居るのが目に入った。>>204]
いらっしゃいませ、リーザちゃん
[後ろから声をかければ、返って来たのは少女の満面の笑み。
幸せそうな笑みに、つられてこちらも笑み返す。
ちょっと待ってて、と少女に一声かけて、仕事着に着替えて店に出る]
お待たせしました、リーザちゃん。
えっと、いつものでいいんですよね?
[小さいながらも少女は常連で。買いに来るパンの種類は既に覚えている。
「いつも偉いね」と頭を撫でてから、紙袋にパンを入れながら少女と他愛もない話をする。]
―談話室―
[あの桜はまだ花びらを落とさず、鮮やかに咲き誇っていた。水はどのくらいの周期で変えればいいのだろう?
それにしても、あの白い花瓶。あんなに大きいもの、この宿屋にあったっけ? あれもシモンが持ってきてくれたものだったかな。それともゲルトが見つけてきた?]
さて、今日の支度〜。ええと、自分で作ったものはよけておく、隠しておく。ようし。お客さん来る前に全部済ませる。
……って、しまった。ヤコブ一緒に来てた! ごめん、すぐ準備するからちょっと待ってて!
[部屋を出る前、もう一度、あと数日もすれば散るだろうその花に視線を戻す。あと何日くらいもつのだろうと、そんな――花とは何の関係もないことを、思った。**]
―でかける前・自宅の庭―
……そうか…。
カタリナも、人狼騒動の経験者だったか…
人狼騒動の悲惨さは…俺も、言葉では言えないほど、
よく知っている。
……本当に、つらい思いを、したな…。
カタリナだけでも、生きていてくれて、よかった…
俺の姿で、思い出させて、すまなかったな。
[口を挟まずにカタリナの話を聞く間、
空色の眸に幾つもの感情の色が過る。
聞き終えれば、羊飼いの目を見つめて、そう語りかけた。
言外に、自分も経験者であると零したとは気づけない様子
だったが、羊飼が気づいて問いかけるなら、話すだろう]
【ヨアヒムの手帳・続き】
君の(僕の)名前はヨアヒム。それ以外のことは、いまこのページを書いている僕にもわかっていない。
最初の、そして唯一の記憶は、春先の川べりから始まる。上流の雪が溶け出し、川は増水していた。目覚めたときは体の半分が水に浸かっていて、あのまま気づかずにいたら死んでしまっていたかもしれない、それくらい凍えていた。
辺りを見渡すと、遠くに黒い煙が見えた。
なぜかは分からないが、ひどく嫌な予感がした。
回らない思考と動かない体を励まして、煙の元に向かう。怪我と火傷には、そのときは気づかなかった。不思議と痛みはなく、ただ、歩きづらいと思った。今も跡は残っているけれど、少し動きがぎこちないだけで、日常生活に支障はないし、あまり人も気づかない。
やがて視界が開け、そこには一つの村の残骸があった。焼け落ち、動くもののいない、ほんの少し前まで人が暮らしていたであろう、家々――であったもの。
燃え残りすら許さないと、炎が今もちろちろと舌を伸ばす。
とても酷い臭いがした。生き物が焼けている。
この村に何が起こったのだろう?
ぼんやりと考える。すべてがひどく現実離れしていて、実感がない。覚えるべき動揺も、悲嘆も。
そうして、気づく。
この村に何が起こったか知らない? それだけではない。その時の僕にかろうじて思い出せるものといったら、自分の名前だけ。それ以外のすべての記憶が抜け落ちていた。
このときのこと、いまの君は思い出せる? 出来るなら、無理にでも思い出してみてほしい。あの村に何が起こったかは、調べても結局分からなかったのだけれど――こんな僕でも、覚えておくべきだと思うから。
担ぎ込まれた近くの村で、僕のことを知る人はいなかった。焼け落ちたあの村とも交流があった商人の言によると、僕はどちらの住人でもなかったらしい。
親切な人たちに助けられて体を癒し、記憶が戻るのを待つことにした。隣村の悲劇はその村でも盛んに取りざたされ……この言い方は控えめで、寄ると触るとその話ばかりだったそうだ。
(なぜ、『そうだ』などと言うのか、気になるかもしれないね。ここは実際、後で人に聞いたことなんだ。少し下を読めば分かるよ)
好奇の目や警戒を向けられることも多かったが、僕は何の答えも持ち合わせていなかった。ただ、人の言葉の端々に聞こえた一つの単語に、反応を示した――らしい。
『人狼』
次の異変が起こったのは、その村での生活にも馴染みはじめてからのこと。
また記憶が消えていた。
目を閉じると、焼けただれた赤と黒の光景が瞼の裏に浮かぶ。川べりで目覚め、あの村にたどり着いた記憶もある。自分の名前も分かる。けれど、それだけ。この数か月間に起こったことを、他には何一つ思い出せなかった。
周りの人の助けを借りながら、段々と状況が分かってきた。どうやら、僕の記憶はそれほど長く持たないようだ。もって数か月、ひどいときには数十日。
記録を付け始めた。
出会った人、話した内容、そのすべてを忘れてしまう。
けれど、大丈夫、なんとかなるものだよ。朝起きて全部忘れていても、左手にはこの手帳を見ろと書いてある。ここにはすべてが記録されている。君がいまどこにいて、何をしているのか。どのようにふるまえばいいのか――細かい生活の工夫は後で紙面を割くとして、端的に言おう。
・君は(僕は)、自分がこうなった原因を探して旅をしていた。どうやら「人狼」がかかわっているらしい。
・君がどこかに住もうと思ったなら、それは手がかりを見つけたか、諦めたときだと思う。
・この手帳には、君が見た、聞いた、会った、言った、そのすべてをできる限り記録しておくこと。
・記憶が消えたのは、最初は十か月後だった。次第に短くなっているようだ。きっと、今後も縮まる。あの焼け跡の記憶も薄れつつある。自分の名前を思い出すのも、時間がかかるようになってきた。
【重要事項】
悲劇ぶることはない。これは、昨日までも直面してきたことだから、今日になって平気でいられないことはない。
何より君は結構図太くて、たいていのことには落ち込まない。
そもそも、そんなに頭の出来はよくないです。このことがなくても、記憶力は良くなかったと思うぞー。
【最重要事項】
人との関わりを断とうとはしないで。
きっと誰にも言えないけれど、裏切りかもしれないけれど、君がそのときの君でいられるうちに、出会えた人が向けてくれる言葉や気持ちは、やはり、とても大切なものだから。
出来るだけこの手帳に書きつけて、残しておいて。
記憶には残らなくても、いつかきっと、すべてが解決して――そんな日が本当に来るかは分からないけれど――その日が来たら、ごめんなさいって、謝りに行こう。
許してくれるかは分からないけれど、想ってくれてありがとうと伝えよう。
いまこの手帳を読んでいる君は、あと数か月で、あるいは数日でいなくなるのと同じかもしれない。
木の花と同じだよ、あんなにきれいなものじゃないけれど。
同じ花は二度と咲かない。でも、幹はそこに、ずっとあるよね。
だから、大丈夫。
【最重要事項】
人との関わりを断とうとはしないで。
きっと誰にも言えないし、裏切りかもしれない。でも、君がそのときの君でいられるうちに、出会えた人が向けてくれる言葉や気持ちは、やはり、とても大切なものだから。
出来るだけこの手帳に書きつけて、残しておいて。
記憶には残らなくても、いつかきっと、すべてが解決して――そんな日が本当に来るかは分からないけれど――その日が来たら、ごめんなさいって、謝りに行こう。
許してくれるかは分からないけれど、想ってくれてありがとうと伝えよう。
いまこの手帳を読んでいる君は、あと数か月で、あるいは数日でいなくなるのと同じかもしれない。
木の花と同じだよ、あんなにきれいなものじゃなくても。
同じ花は二度と咲かない。それでも、幹はそこに、ずっとあるよね。
だから、大丈夫。
−シモン宅−
[シモンに全てを話したカタリナは、今度は恐怖と安堵が入り交じったような顔をして]
…怖かった…シモンが…あの時お父さんとお母さんを食べた、黒くて大きな化け物(…に当時5歳のカタリナには見えたのだが実際はどうなんだろうか…?)に噛まれたんじゃないか…って。13年の時を経て、ここにも来たのかって…
…シモンにも…わかるの?
あの…独特の怖さ…
[紙に書いたメモを見せずともそのとおりにパンを袋に詰めるオットーを、机に頬杖をついて見て待つ。>>229ヨアヒムの話をふられると]
ヨアちゃん、ちゃんとここ来れたんだね。
道で困ってたから、教えてあげたんだー。
ヤコちゃんのところも行きたかったみたいだから、そっちには一緒についてってあげたのよ。
…あっ、それ、カリカリのやつ!ありがとう!
[プレッツェルの名前は知らないが、独特な形から触感を思い出す。色とりどりのそれに、目を輝かせて飛び跳ねる。
お金はがま口の財布から取り出して机の上で数えて渡し、袋を受け取った。]
うん、また。またくるね!
[紙袋を両手でかかえて手を振り返せなかったかわりに、次の約束を元気な笑顔と一緒に。**]
/*んー、でもね。
「普通の村」に人狼騒動経験者これだけ居るのも変ですし、
経験者が前兆感じて何も対策しないのもおかしいですよね。
狼が暴れるのはクローズドサークル。前兆としての嵐。
トラウマになるような経験者なら、まず、僻地に住みたくは無いだろうし、遅くても嵐の情報得たら逃げますよね。
付近住民に逃げる説得するでもなく…
実際なら、真っ先に吊るなあ*/
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[23]
[24]
[25]
[26]
[27]
[28]
[29]
[30]
[31]
[32]
[メモ記入/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新