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―翌朝・談話室―
[自分を…還れぬ夢の故郷の桜の下に、埋めてほしい。
それが終わったら―――お前を解放するよ、自由になれ。
そんな残酷な遺言を残して、ひとり、置いて逝った養父。
自由になど、なりたくなかったのに。
望みは、ただ――あんたの為に、死ぬことだけだったのに。
解放されてなお、囚われたままだった狂った心]
―翌朝・談話室―
……ごめん、なあ…。
[微かな囁きは、かつて―――そして今、
自身のせいで殺してしまった帰らぬ人々にだったのか。
それとも、守れなかった大切な人狼にだったのか。
目の前の最後の人狼を、一人残していくことにだったのか。
薄れ閉じゆく空色の視界の端。
愛おしんだ淡い薄紅の最後のひとひらが、
幾人もの血の香りの残滓を漂わせ、
昏く澱んだ空気に溶けるように、はらり、*散った*]
/*
にゃあ…ぎりぎりだけど、エンドロル。
クララさん、殺してくださって、ありがとうございました〜〜。
最初から、最後のはなびらと一緒に死にたかった…
よし、ヨアヒムさん〜〜〜
―??―
願いたいことがある。
幹に刻まれた年輪のように、積み重なった記憶が“これまで”になって、そのひとを形作ってゆくのだろうと思う。それは、その人を見つめたときに目の奥に見える痛みだったり、強さだったり、優しさだったりもする。
あの最後の日、昔のことを話してくれた棗。
冷静で、頼りになって、そんな姿の奥に寂しさと優しさを隠していた、大切な仲間。
ずっと支えてくれて、最後まで頑張って、生き延びてくれた。
誰がなんて言っても、僕は棗の味方なので、これからも生きていってほしいと思ってる。
このことが始まった夜明け、この不器用な手は、一冊分の紙束を支えられる力しかない、そう思ったので――
その手でできる分のことを、やってみた。
ただの自己満足、随分と身勝手な性格だ。
だって、一緒にいるといったけれど、それでもやはり――残して置いてきた。
だから、もう何も出来ない。言葉も届かない。
それでもやはり、願わずにはいられない。
今は難しいかもしれないけれど、いつか、生きていて良かったと、一度でもいいからそう思ってほしいと――そんな、どうしようもないきれいごとを。
出来るなら、別れたあの日のように抱きしめたいけれど、腕がないからかなわない。
あんな手でも、いま、こんなにも欲しい。
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2月3日
図書館に行った。
脚立から落ちて本をばらまいて、司書さんに注意される。
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そのときのことは、この二行から思い起こすことしか出来ない。
たぶん、すごく迷惑をかけたんだろうな。
なんて言われたんだっけ「図書館ではお静かに」、ちがう、これは別のとき。「どいてください」――本を下敷きにしてしまったんだっけ、たぶん、そんな感じ。
驚いた様子はなかったと思う、少し迷惑そうだったかな、どうだっけ。ただ、投げかけられた目線が、落ちて打った箇所にちらりと落とされた、そんな気がしたので。
たぶん、本当は優しい人なんだな、と思った。
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