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― ある桜の木の近くで ―
[目は見えなくても、匂いは分かる。
目は見えなくても、音は聞こえる。
目は見えなくても、触れて感じることは出来る。
そして、味わうことだっても。
失われてしまったものはあるけれども、全てが閉ざされた訳ではないから。人によっては、そんな考え方を楽天的だと思われることだってあるかもしれない。]
―ある桜の木の近く―
……おーい、アルウィン?
[少女が驚かないよう、少し遠くから名を呼ぶ声を掛け、
距離感を把握できるよう、足音を立てて近づく]
シモンだよ。
どうしたんだ、こんなところに一人で。
[名乗った隻眼の男は、空色の眼を眇めるよにして、
陽光が苦手な少女の緑色の帽子の下、
彼女の様子を確認しようとする]
― ある桜の木の近くで ―
ん、
(この声は………)
[帽子を手で押さえる。少し風があるから。
その拍子に触れていた花びらは離れ、シモン達の方へと散る他の無数の花びらと混ざりあう。]
シモンおにいちゃん!
[シモンの声にそちらへと体を向けた。ぱっとした笑顔。
シモン達からは、木の近くで座っている姿が見えただろう。足音と共にシモンが近づいて来れば、朧げに近づいているようだと分かることは出来て。]
桜が咲いてるからお花見をしていたんだよ。
ほんのりとした匂いに、花びらが微かに鳴る音を聞いていたの。
[ほわん、とシモンに微笑む。夜色の眸は、シモンの顔を朧げにしか捉えられないけれども、人差し指をひとつ立ててシモンに伝える。
見えないのにお花見と言ったのはアルウィンなりのものだったけれど。]
いただきます♪
[…と、目の前のメインディッシュに手を伸ばす。]
……………
……………
……………
おいしー♪
[満面の笑みを浮かべている*]
―ある桜の木の近く―
…わ、花吹雪が…
[アルウィンの手から舞い上がった花びら達と一緒に、
夕闇迫る空の色と、吹き寄せる無数の花吹雪。
とっさに眇めた隻眼に、どこか幻想的な光景が残る。
微かにひんやりと柔らかな花びらがひとひら、
そっと頬を撫でて通り過ぎた]
アルウィン。
素敵な花吹雪を感じられる場所を知ってるんだな。
[おにいちゃん!と呼ぶ声と、向けられた笑顔に、
ほっとした様子で、表情が微か緩む。見えずとも、
声に滲む安堵の響きは、少女にも感じられたかもしれない]
[少女がその場に座っているようなら、隣に腰を下ろす許可を求める。立ち上がり移動するようなら、宿の夕食に誘おうとする]
―ある桜の木の近く―
[アルウィンの手から舞い上がった花びら達と一緒に、
夕闇迫る空の色と、さわさわと優しい囁きを残し、
吹き寄せる無数の花吹雪。
とっさに眇めた隻眼に、どこか幻想的な光景が残る。
ひんやりと柔らかな花びらがひとひら、
そっと頬を撫でて通り過ぎた]
花見…? 花びらの鳴る音…そうか…
うん、とてもいい花見席だな。
[おにいちゃん!と呼ぶ声と、むけられた笑顔に、
ほっと表情を緩める。
表情は見えずとも、声に滲む安堵の響きは感じられたかもしれない]
―宿―
こんばんは、カタリナ。来てたんだね。
羊さんたち、げんき?
[彼女が食べているのは間違いなく、レジーナの料理。それを確認し、ほっと息をつく。食卓に視線を走らせ、色のはっきりしないスープ皿に気付き、言葉を失った。食器は三人分。二人は席を離れている。そのうちの一人分の食卓に、あのスープ。しかも、食べた形跡がある]
……遅かった……
[肩を落とす。調理場へと向かい、鍋を一つ隔離して、中身を皿に盛りつけた。今日の自分の夕食だ。失敗作だが、捨てるわけにはいかない。明日までかければ、多分食べきれるだろう]
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