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「海の中に花が咲いてる。あんなにたくさん」
「決して枯れることがない。いつまでも、詩を歌っている…」
「…お花の中に誰かいる」
「……女の子だ。とてもかわいい」
男の子には父親がいました。
父親は男の子を心配していました。男の子が向こう側に行くたびに少しずつ痩せていくのを見かねていました。
二人が向こう側に出かけることが多くなって、やがてほとんどの時間を向こう側で過ごすようになった頃、父親は男の子の名を3度呼びました。
1度目…2度目…3度目に男の子は振り向いて、こちら側に半分だけ体を出しました。
「なぁに、お父さん」
父親はすかさず男の子を引きずり出すと、魔法の手のひらを手首からばっさり切り落としてしました。
「消えろ!」
父親は手首を力いっぱい放り投げました。
それは青年を乗せたままどこまでも飛んでいき、海を越えてどこか遠い国へ落ちて見えなくなりました。
「お父さん、ひどいよ!」
「何がひどいだ。そんなにやせて…向こう側でいったい何を食べていたんだ」
「夕焼けとか、風だよ。それから、月と太陽。あと地球と…たまに虹も。」
父親は悲しそうに首を振りました。
父親の耳は男の子の言葉を半分しか聞き取れなくなっていました。
男の子の眼は父親の姿を半分しか映さなくなっていました。
男の子は父親に別れを告げて、手首を探す長い旅に出ました。
川を渡り、海を越えて。たくさんの国を巡り歩き、やがて何年か後に、男の子はようやく自分の手首を見つけました。
男の子は目に涙をためて、なつかしい手のひらを見つめました。
手のひらの向こうには青年があの頃と何一つ変わらない姿で、ぽつんと佇んでいます。
「待ってて。今、行くから」
男の子はあのころのように体を傾けて、向こう側に行こうとしました。
ところが、男の子の体はすっかり太ってしまっていて、手のひらを潜り抜けることが出来なくなってしまっていたのです。
長い旅の間、こちら側の食べ物を食べすぎたせいでした。
男の子は手首を大事にしまうと、元来た道を戻り始めました。
「大丈夫。いつか必ず行くから」
その為には、もっと大きな入口が必要です。
男の子にはいつの間にか新しい手首が生えていました。
男の子は、今もどこかで向こう側の王国へ行くための入り口を作っているそうです。
おしまい。
>>61 トトポさん
入り口……また作れるといいの。
でも、そしたら男の子はまた痩せていっちゃうのね。
もしかしたら、いつか消えちゃうかもなの。
んー……。痩せる心配はなくても、向こうの世界を覗けない生活と
どんどん痩せていっても、向こうの世界へ行ける生活。
探し続けたってことは、痩せていっても向こうの世界に行ける方が幸せなのかな。
[絵本を自分でも読み返しながらつぶやいた]
どっちが幸せなんだろうね…。
でもいくら痩せても、向こうの世界にいる限り、男の子は消えないよ、きっと。
青年がそうだったみたいに…
>>63 トトポさん
消えないの。それなら良かったの。
ん。とね、もし私だったら
消えちゃっても、向こうの世界に居たい。って思うかもなの……。
でも、そうしたら心配されちゃうんだよね。
んーやっぱり悩むと思うの。
けど、男の子が見た世界、みてみたいなぁ……
うん。誰も心配しないから、向こうにいっても、きっと何も悪くないんだよ
[エリィゼに微笑んで]
見るだけなら出来るよ。
こうやって。
[手のひらを広げて、]
なにが、見える?
>>65 トトポさん
わぁ!見せてくれるの。
[手のひらを覗き込み]
んとね、真っ青なお空と……。お魚の形の雲。
あと、あ……!
キャベツがいっぱいの畑に真っ白なウサギさんが跳ねてるの。
赤い煉瓦の道にキラキラする石がたくさん転がってるの。
[目をまん丸にしてはしゃいだ声をあげる]
凄いの!綺麗なの!
ずっと見ていたいの。
[嬉しさのあまり、抱きつこうとした]
エリィゼもキレイな景色を見るんだね。
うん、ステキだ。
ってわわわ
[抱きつかれると体を固くして、手のひらを閉じてしまった]
>>67 トトポさん
う……ごめんなさいなの。
嬉しくってつい……。
[閉じられた手のひらにしょんぼりした表情
けれども。離れることはせず]
私の手のひらでも見られるといいのに……
でも、きっとトトポさんのだから見られるのね。
そ、そんな嬉しかった…?
[不思議そうに首を傾げて]
そんなことないよ。
エリィゼの手のひらでも、きっと見れるよ…
ホントは、誰だって魔法の手のひらを持ってるんだよ。
>>69 トトポさん
うん。嬉しかったの。
トトポさんの手のひらで見せてくれたのが、特別なの。
んとね。大好きな人の手のひらだから、
より綺麗に見られると思うの。
自分のてのひらじゃあ、
見えてもあんなに綺麗には見られないの。
[真剣な口調でそう言うと、
一呼吸置いてふにゃりと笑った]
そっか…嬉しいな
[恥ずかしそうに笑って]
うん。1人で見る夢は寂しい、もんね。
[もう一度手を広げる]
海も、空も、月の光も、全部灰色に見える…今、この世界に色をつけたのは、きっとエリィゼなんだ
また見せてくれるの。嬉しいのー。
[ふんわり笑って手のひらを覗き込む]
うん。一人で見るのは淋しいの。
誰かと一緒に見るから、
いろんな綺麗なものに気がつけるの。
自分一人じゃ、気がつけないもの。見えないもの。
いっぱいあるの。
[手のひらを見つめていた視線を相手の顔に向け]
私に綺麗な景色を見せてくれたのも
トトポさんなの。
一緒にもっと、見られるといいな。
そうだね…。
ぼくには、何が見えてなかったのかな。
今は何が見えるんだろう。
[手のひらを見つめて]
…そう、かな?
でもでも、そういえば、エリィゼがぼくに、一番最初に見せてくれた景色は…水の中に咲くお花だったでしょ?
ぼくが、見たことのある景色の中で、一番素敵だったよ。
ぼくも、エリィゼが見てる世界を、一緒にみたいな。
ん……っと、今度はトトポさんが
私の手のひら。見てみるの
[伸びをするように両の手を伸ばし、手のひらを広げる]
夕焼けの色が空気に混ざって、
辺りの空気が、夕焼け色になった景色。
私が一番綺麗だと思った世界なの。
あの時は一人で見ていて、さみしかったけど
今度は一緒に見られるといいな。
トトポさんには、何が見えるかな?
[小首を傾げて、問いかけた]
キレイ…
[エリィゼの手のひらを見上げて呟く、呟きは次々とこぼれはじめる]
何かが空を飛んでいる
歌…歌が空を…寂しさを飾りながら飛んでいる
その周りに、いくつもの花時計…
くるくるって季節を廻しながら…時間の絵の具で…
誰かの瞳を、女の子の瞳を、少しずつ
染めて…いる…?
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