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―闇の底―
ここは……そうか……
俺は死んだんだな……
俺は千早を守れたのかなぁ……
俺がいなくてもきっとあの指輪が彼女を守ってくれる…
それにクロロの墓も周りの花も俺の魔法が守ってくているだろう…
[どこかで綺麗な音色が聴こえる…]
気のせいか…
地獄にそんな音がするわけないよな…
特に理由も無く軍に入り、特に意味も無く人を殺し、俺は今まで何をしていたのか…
しっかり、していればこんな事にはならなかったのか?
そんな俺がみんなのいる天国に行けるはずがないよな…
まあ、いつも1人だったんだから寂しくは無いか…
[1人何処かに歩き出すミツル**]
/*
好き勝手に連れまわしていて、ツリガネには、本当に申し訳ないです。
中の人も、あんまりお話が得意じゃなくて、ごめんなさい。
今日も天使に癒されつつ、おやすみなさい。
[エリィが皆の名前を呼ぶたびに広がる花畑。造花とは思えないふわりと安らぎを与える香り。その姿は、昔の泣き虫だったエリィの姿と重なるように見えて。]
[これを孤児院の皆が見たら何でも許してくれそうだなあ・・・と、クロロは苦笑し、過去を懐かしむように語り始める。]
エリィ。また、さ・・・一緒に色んなことをしようよ。
花を眺めたり、魚を釣ったり、料理を作ったり、些細なことで笑いあったり。
[一緒に・・・それは五年前に始まった戦争により壊された、少年少女たちの決して裕福ではないが幸せであった時間。
そんなことを語った後、ふと、真面目な顔でエリィに向き直り・・・それから頬を少し赤く染めながら]
僕は・・・もしまた何かが起こっても、今度は絶対にエリィの側から離れない。
僕はエリィが誰よりも大切で・・・大好きだから。
―だから、エリィも安心して。僕が一緒にいるよ。グレンもシエラもきっと、この光景を見れば――
[クロロの告白にエリィがもし顔を上げてくれたなら。エリィの眼には、照れたように笑う自分と増えた花々が映るだろう。**]
[ぐらり。意識が戻れば、ミツルの身体が倒れる所で。
今の間の記憶の共有は無いけれど、其れでも獣の声が聞こえて――、どういう事かは、ハッキリと分かっていた。]
[敵同士だと割り切っては居る。
其れでも、自分が此処に在るのはミツルのお蔭で。孤児院に居た頃は気付かなかった。其れでも、軍に入って暫くして気付いて――それでも、知らないフリをしていたけれど。
何処か、また世界の一つを失った喪失感。
帝国に居た頃は――全てを、見て見ぬフリをしていたけれど。
何かが変わると信じて――組織へ来たけれど。
セシルの、理由が無ければ帝国に居た時と同じだと言った言葉を思い出す。同じ事を繰り返すのは、もう嫌だった。]
(此処から何かを変えるには――どうするべきなんだろう)
[誰も傷付けずになんて、綺麗事だ。結局何処かは救う事も出来ない。現にミツルは―――――。]
(くそ、考えてる余裕は無いか……?)
[>>0千早の周辺の空気が歪むのを感じれば、一旦バックステップで距離を取る。答えなんて見つからない、戦うしか無いと言えば過去の自分に同じだと笑われそうだったが。其れでも死んだら毛頭無いのだ。
生きてさえいれば――、何時か答えが良いのしろ、悪いにしろ見つかる筈。死んだら元も子もない。戦うな、なんて綺麗事も言う気も無いし、其れは既に遅い事柄で]
―――ッ、
[弾丸が、飛び交い始める。死ぬ気はさらさら無い。
ただ、自分一人生き残るよりは、自分が死んでも親友に全てを託した方が、きっと良い未来へと変えてくれそうな気がして。
魔力を、防御に全力で注ぎ込む。グレンの方へと飛んだ弾丸は大気の重力を歪ませて地面に叩き落とす。自分の方へ飛んだ弾丸は重力を移動させて8(15)程千早へ返す。――当たるかは分からないが。
唯それでも広範囲で多数の銃弾に、しかも一部は別の動きをさせるとなると流石に操作に漏れがあるもので。単純にグレンを避けて、自然の重力を強めて下へと叩き落とせばいい銃弾ならまだ操作は其処まで難しくは無い為、あらかた下へと弾けただろうが。]
[自分へ向かうものの方向の転換は多少は返せたりしても精々軌道がズレたり勢いが多少殺されるくらいで。熱を持った弾丸が身体を貫く。致命傷は避けたものの――、幾つかは身を掠めとり、更に右肩や左足、腹部辺りはもろに受けて、じわり、と衣服に赤いシミを作り始める。熱を帯びる銃創に、痛みに顔を歪めては思わず膝を落としそうになる。]
……させねえ、よッ……!!
グレンだけでも―――。
[其れに一気に魔力を使った故に消費も大きく。それでも多少残った魔力を剣へと注げば銃の形へと。相手も恐らくこれだけの魔法、ある程度は魔力も削れてるだろうと踏んでは重力の弾丸を3発程放ったが照準は痛みで大きくブレる。一発くらいは何処かに当たれば良い。]
[回復魔法なんて分野は使えない。其処まで動けば、身体は限界、とばかりに膝を付いて。息が荒ぐ。視界が、揺れる。見かねた獣が溜息を付いた。それでも、先程の様に獣が多少無理しても出張る気が無い限り譲る意思は彼には無かった。]
[>>6:63グレンの方へと、眩む視線を彷徨わせて。
地に足を付けた彼に向って、張るのは虚勢。彼はあらかた弾き落としただろうとは言え、何処か銃弾を喰らってしまっては無いだろうか。]
…千早の相手は――、俺がする。
アイツも、殆ど魔力は残ってないだろう…よ。
……あんま残ってねえんだろ?魔力。逃げろよ。
[もし、何か回復薬など彼女が持っていれば。
魔力もだが、この負傷具合では獣へと変わらない限り――、いなせる自信は無かった。もしそうなった場合、本当にぎりぎりの状態で支配から軽く抜け出せる状態になるかもしれない。これ以上衰弱した場合も同様に。
そうなれば彼を守れる自信も無く。
彼を信じていないのではなく、『信じているから』こそ言った。
に、っと痛みを無理やり抑えて。笑顔を一瞬称えて。]
…はいですよ。
エリィも、そうしたいのです。楽しいことをたくさん。
[あの頃とはもう、全てが違ってしまったけれど。
噛み合わない歯車はやがて壊れるのを待つだけで、壊れた先にどんな未来があるのかなんて予想も出来ない。
もしこの世界でも二人は分かたれる運命なら、せめて。どうかその時までは――。
その考えは、次の言葉で打ち消される。]
―――え、………それ、は……。
ほんと、…ですか?
[時が止まったような感覚に陥って、じわりじわりと頬が赤くなる。自分の勘違いでなければ、もしかしたら彼も。
そっと顔を上げると、そこには照れたような笑顔のクロロと広がっていく花畑。]
…………っ、エリィもです。
エリィも、ずっと前から、大好きでした。
[ふわりと微笑み、また花畑が広がっていく。
この暗い世界をいつか、埋め尽くすほどになれたなら。他の誰かも、幸せになれるだろうか**]
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なんか、必死に前を向こうとしつつ実はエリィの事ですごくへこんでるグレン+これからアレクに何かあったらすごくへこむだろうという予測からPLのテンションもやばい。
そして、昨日のエリィRP今更「こうしとけばよかった」って一人反省会が始まっててさらにやばい。
今は、未来(本編進行)を見つめるんだ……(深刻)
[エリィゼは死んだ――最低でも、千早の魔法を考慮に入れるならこの世界から姿を消した。敵の言葉を素直に飲み込まず、冷静に事実を受け入れたつもりだった。
しかし、魔力消費の大きい魔法のコピーや魔力を注ぎ込んだ攻撃>>6:63を千早に向けたのは、それを庇わせる事によってまずミツルを排除する、という判断だけではなかった。……間違いなく、復讐に燃える憎悪が静かに身体を突き動かしていた。
エリィゼの死について正しく把握しきれてはいなかったが、二人の言葉から察するに、エリィゼはクロロの傍にいて――そして、何かが起きて。やはり奇跡のような幸せな結末は二人には訪れなかったのだろう。少なくとも、生きて寄り添う形では。
地に膝を着き荒く息をついたまま、倒れたミツルと泣き叫ぶ千早を見つめる。殺した事に後悔はない。彼女らとは敵対せざるを得なかったから。
けれど――恐らくはエリィゼとクロロと同じように死に引き裂かれた姿を見つめれば、自分でも意識できない動揺に一瞬反応が遅れた]
っ、まずい……!
[千早の魔法によって、複製された銃弾が雨のように降りかかってくる。
変身するにも今の状態では休憩と長時間の集中を要するだろう。銃で応戦しようにも、魔力を極限まで使った状態では十数分は手元に呼び出す事が出来ない。
幸い、ミツルと交戦した際に少しばかり距離を取っていたが、地に膝をついた状態で逃れる術はなかった――が]
[こちらへ飛んできた銃弾のほとんどが、アレクの魔法によって地面に叩きつけられる。
自分の失態のツケを代わりに負うように血を流しジワジワと消耗していくアレクを見て叫んだ]
――アレクッ……!
やめろ、俺なんざ庇うな…!
[これまでも、覚悟が決まるまでは同志の死に心が乱れ、利や交渉よりも感情を優先させて失敗した事はあった。だが、今になって何たる失態だろう。
安穏と上辺だけの平和に浸ったガキである事をやめたはずなのに、自分は、未だこんなにも青い――!
頬の血を拭いながら立ち上がり、改めて距離を取る。ほぼ弾き落とされたため、数発の銃弾と砕けた小石が掠めたのみでほとんど怪我はなかった]
――っ!
[アレクの言葉>>5にぐっと息を呑む。
このまま判断を遅らせては足を引っ張るばかりだし、彼の言葉は自分の力を信じていないのではなく、この場を引き受け後を任せるものだったから]
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