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う…あ…!?
ミツル、魔法を、解いて…
[思い切り、地面へと押し付けられる感覚。千早が反射させた電気も当たったが、それは全て魔剣に吸収され、無効化される。それにしても…くそ。空間魔法といい重力魔法といい厄介だ。
頼んでも魔法を解こうとしないミツルを見て、完全に自分の味方をしてくれるのではないと悟ると。
クロロは、電磁力による反作用を使い、バチバチと音を鳴らしながら、ゆっくりと体勢を立て直していった。
だが、かけられた魔法に抗っているため身体にかかる負担は半端ではなく、身体中の骨が軋むような音がする。
それでも、ぐ。と足に力をこめて、一歩ずつ前へ向かい。]
…げほっ。…くっ、僕、は…!!殺らないと、いけないんだ…!!
そこを、どけえ…ミツル…!!!
[重力場から抜け出すと、おぼつかない足取りのまま、クロロはミツルに向かって剣をふりおろそうとした…。今のクロロになら、ミツルは斧を当てて吹っ飛ばすぐらい造作もないだろう。]
―闇の底>>+10―
[記憶の中のツリガネは、いつも笑顔だった。
自分の笑顔が好きではなかったという彼女の言葉を聞いて、その裏には健気さもあったのだろうと、顧みる。
返事をしようとして、だけど、腕から離れる直前]
…………。
[彼女があまりに眩しく微笑むものだから、思わず見惚れてしまった。
暫くぼうっとした表情のまま、黙り込んで。
はっと我に返ると同時に、頬が微かに朱色に染まった]
……あ。
ええと、えーと。 すみません。
[くるり、と背を向けて、自分の顔を見られないようにする。
泣いている顔も照れている顔も、自分のは、きっと彼女と違ってみっともない]
ツリガネ。
[頬の熱が引いてから、ぽつり、と口にした]
僕は、いつまでこの闇の中に存在できるのか、
分かりませんが。
セシルを見届けようと、思います。
それが、最後にしてあげられることだと、思うのです。
[彼女がこの世界に来てしまうか、或いは現世で幸せを見出すまで]
/*先にお墓逝ってるね…!!墓から村の行く末を見守っていますw
はっ。ということは今墓はアルフのハーレム…?
ギュル?…知らない子ですね…*/
[ほぼ自分のせいで悩みだしてしまった少女をしばらく眺めた後、はうとため息をついて]
その、
もうちょっとだけ減らした方が、身体にいいと思うんだ。
ぼくはアルフ。
食べさせてくれてありがとう。あとお水も。
……ぼくでよければ、料理の味見とか、いっしょにつくったり……するけど いいかな?
[突飛な提案だとわかっていたから、いやならべつにいいけど、と付け足して、アルフは気恥ずかしげに少女から目をそらした**]
[微笑んで優しい言葉をかけてくれる彼女>>+19に、ようやくふんわりと笑いかける。
難しそうと言われれば、こくこくっと頷いて。
根本的な問題は彼女自身にあるのだけれど。]
…ありがとうございます。
ツリガネねえさま、優しいのですね。
[一緒に喜んでくれる。そんな未来を想像して、もし出来たらいつも苛めてくる子も喜んでくれるかなぁなんて考え。
残骸を指さして「頂いてもいいですか?」と尋ねてくる彼女に、ぱちぱちと目を瞬かせた]
へっ?
で、でもこれ……失敗してますし、綺麗じゃないですよ?
[いいの?というように、少しばかりおろおろしながら。]
[白いロングコートを風にはためかせながら、男は青空を眺めている。]
……ちっ……いい空じゃないの。
[女神は随分と皮肉ね、といいながらポケットのうちの煙草をさぐって、そういえば切らしていたことを思い出す。もっとも、この身体では吸えるかどうかなど、わかりはしないのだが]
……だって、いきが、
[もう自分は、呼吸をしていない。焼け焦げ、胸にぽっかりと空いた穴を確かめるように触れる。教会に戻り、大切な友を亡くし、怒りで撃ち抜こうとした相手に逆に殺されて。彼は孤児院の馴染みに似ていた気がしたけれど、今となってはよくわからなかった。]
停戦協定……ね。
[あの国にはそんなもの、はなから受けるつもりはなかったのだろうか。戦争は今まで以上に激化し、泥沼となり、生きている者を悲しみへと引きずりこむ。悲しみは憎しみを産み、憎しみは更に悲しみを産んで――。あるのは、破滅だけだ。]
それなら、いっそ全部滅んじゃえばいいわ。
幸せも、悲しみも、全部。全部ひっくり返って、何もなくなってしまえばいいのよ……。
青空の下で静かに笑う彼の姿は、まるで不吉を願う白い鴉のようだった。
[>>32崩れた死者の兵を眺めてから、>>34『振られた』と格好悪い、と彼女自身の事を述べるセシルの方へ視線を落として。>>32、>>33グレンと同じく彼女の奥にある感情は見逃していたが――何処か。
彼女の先程迄の問い掛けは、彼女自身は自分と違う、れっきとした人間であろうが。それでも自分と同じ様に内にある『人』を見出せてなかった様に思い返せば、そう思えた。
――彼女の自分を何でも良いから一人にしたくなかった、と言う心情には気付けなかったけれど。それでも、此処で彼女を置いて行くのも躊躇われるのだった。何処か、心の奥底に靄が残る気がして。]
[再び、セシルの元に歩み寄っては傍にしゃがみこむ。
今度は、自分の意思で。『そっちの方が良かったんだと思う』と言って、彼女の誘いを蹴って未だ――心配してくれてる彼女に対して。
回答を濁すのだけでは無く、自分で選んだ答えをちゃんと出さなきゃならないのだろうなと、また思う。
戦争から降りるという選択肢。其れを提示されても、横に首を振って。何方にしろ、一人だけ死んだ事にして仲間が戦ってる傍で見過ごすなんて、少し前の自分であったとしても出来ないだろう]
……確かに理由が無いなら一緒かもな。
それでも、何か変わるなら――、俺はそれを見てみたいと思う。
………少しでも、こんな俺にでも出来る事あるんじゃないかと思うからさ。
[『そんなんじゃ、やっぱ駄目か?』と苦笑を浮かべながら。
そんな彼の様子は完全に過去の呪縛から解かれている様だった。]
…そんで、出来れば――、
セシルとも其れを見たいとは思うのは唯の俺の我儘だろうけど。
[>>44グレンがセシルに投げ掛ける声を聞きながら、
彼女もまた兄の死と言う呪縛に囚われている様にも思えた。
自分には出来ないかもしれないし、今誘いは断られたばかりだけど。
自分を解き放ってくれた二人に、何か出来るのなら。
手を伸ばす事くらいは、したかった。
グレンは>>45誘うでも、切り捨てるでもなく、目を逸らしただけだったけれど。彼もまた彼女を切り捨てる事は出来ないのだろうなと思えば何処か嬉しく思えたのは何故だろうか。
――確かに、彼女は彼の死を無駄にしたくないのだろうけど、でも。]
……まあ、俺はそう言うだけで決めるのはお前だけど。
連合の兵に殺されたから――、マオが死んだ事に縛り付けられていて、グレンの言う様に意味を求めて。アイツはそんな事望むかな、とも思うけどね。……ま、俺はアイツじゃないから分からねえけど。
[其処まで、ぽつり、と零して。発言を親友の真似をして、放り投げてみたのだった。]
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