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隻眼の ミツルはクロロに投票を委任しています。
隻眼の ミツル は ツリガネ に投票した
千早 は アレクシス に投票した(ランダム投票)
グレン は ツリガネ に投票した
アレクシス は ツリガネ に投票した
エリィゼ は グレン に投票した
ツリガネ は 隻眼の ミツル に投票した
クロロ は ツリガネ に投票した
シエラ は コトブキ に投票した
アルフ は ツリガネ に投票した
ジロ は ツリガネ に投票した
セシル は エリィゼ に投票した
コトブキ は ツリガネ に投票した
クルーク は ツリガネ に投票した
隻眼の ミツル に 1人が投票した
グレン に 1人が投票した
アレクシス に 1人が投票した
エリィゼ に 1人が投票した
ツリガネ に 8人が投票した
コトブキ に 1人が投票した
ツリガネ は村人の手により処刑された……
エリィゼ は、グレン を占った。
アルフ は、シエラ を守っている。
次の日の朝、アルフ が無残な姿で発見された。
《★占》 グレンは 人間 のようだ。
《★霊》 ツリガネは 人間 のようだ。
現在の生存者は、隻眼の ミツル、千早、グレン、アレクシス、エリィゼ、クロロ、シエラ、ジロ、セシル、コトブキ、クルークの11名。
―朝/自室―
[シエラを医務室へ。
其の後に顛末を話して、朝に総司令に報告を通す。何らかの処分は免れないものだとは思ったが、何故か咎めは無く。其処で昨日A地区での襲撃の報告を受ければ恐らく無駄に処分なりで人員を裂きたく無いのだろう、と判断して。この調子ならクルークも大丈夫だろうか?
――まあ、今までの功績から今回のは無かった事にはして貰えたが。
次は無い、と冷たく言い放たれたその言葉に感じる何処か焦燥。
これ以上、居場所を失いたく無くて]
(…逆に一匹くらい泳がせて挙動なり動向を掴めないか、と思ったが)
(そう簡単に、上手く行かないか)
[一人、自分の部下でもあり――孤児院でも特に仲の良かった。
セシルの顔を思い浮かべ、何処かやはり甘さを抱えていたの自覚して。冷酷で残忍な総司令官側近、血も涙も無い存在には中々難しいようで。それでも、やらなけばいけない]
(――自分が結局可愛いだけか、)
[嘗ての自分は何処へやら。本当に、笑ってしまう。
嘲笑をその声に携えながら、デスクに立て掛けた妖刀に触れる。
孤児院を出て――生家へ。其処で、暮らしてた頃は存在にすら気付かなかった地下室を見つけて、あった――剣。]
―回想・3年前―>>2:116
[数多の死体を従えて歩く少女。腕を引かれて、共に歩む。彼女は頻りに兄を褒めそやすが、自分の力である自覚はないのだろうか。先程まで動きを止めていた身体は、危なげなく街の外へと先導する。顔色に生気を感じないのが恐ろしく見える。]
(霊魂を操る魔法……?本で読んだことがある。これだけの人数を操れるだなんて……
いや、それよりも。だとしたら、マオはもう……)
[沈黙のまま街の外に出る。安全な場所に来たからだろう。物言わぬ彼女の兄は崩れてしまう。思わず息をつめてから改めて彼を見る。跪いて生死を確認するのは憚られた。彼女が自分の力を理解しているなら、既に真相を悟っているだろう。
彼の死を確信してまず考えたのは、覚醒したセシルの処遇だった。この場に生き残りがいれば、死人の行軍は軍部の知る所となる。早急に手を打たねば、と。
とにかく今は、彼女が兄の死から立ち直るのが、何よりも先なのだが。かける言葉が見つからず、兄の身体を見下ろすセシルを見守る。今彼女の目には何が見えているのだろうか。]
ー三日目、交戦地区A近辺ー
[自国へと帰還しようと、移動をしている最中。
一人の女性と思わしき影とすれ違った。
最初は無視して行こうかと思ったが、どうにも気になる。]
[昨日も今日も電気を飛ばす魔法を使ってるし、今は長距離移動も魔法使いっぱなし。刀に電気纏わせる以外の魔法は消費が激しい。戦闘になったら防戦一方か、すぐに逃げるしかないが…]
…うん。確かめてこよう。
ここまで気になるってことは、きっとなにかある。
[クロロは、くるりとUターンすると、すれ違った影へと向かって行った。それが誰なのか知りたい…その一心で。
その影がエリィゼならば、何かがすれ違い、そして戻ってきたことに気づくだろう。]
─三日目/交戦地区A付近─
[まずはどれくらい兵士がいるのかを確認しようとここに来てみたが、これくらいなら大丈夫だろう。
兵士をあまりに多く置かれていると面倒だったが、そこまでではない。
一応協定を守っているのだろうか。だとすれば律儀なものだ]
……?
[誰かとすれ違ったのは分かったが、気のせいでなければ戻って来ている>>2のではなかろうか。
帝国の人間かと身構えて、大きな声で]
止まれ!
貴様、帝国の者か──……って…?
[向こうでは既に自分の裏切りは知られているはずだ。わざわざ戻ってくるということは、帝国の人間としか思えなかった。
刺々しい声は、その姿を見た瞬間消え失せて]
クー、ちゃん……?
[呆然としたように、彼の名を呼ぶ**]
―回想・3年前―
[シエラの腕を引きながら、しきりに少女は兄へと話しかけていた。
仲の良い兄妹ではあっただろうが、こんなにもしきりに話しかけているのは珍しかった。そして、返される兄からの言葉はシエラの耳にはなかっただろう。
物言わぬあなたの手を引き、普通の眼には物言わぬ兄が目の前で崩れる。シエラとセシルの後ろにもまばらに死体が倒れているのだろう。周囲の冷たい靄も水の力を持つ彼の魂が離れたことを表すかのようにゆっくりと引いていった。]
[発露した魔力の大きさは十数年溜めこんだ故か、顔色をなくしてはいる物の、地を踏みしめて立っていた。
じっと揺れぬ目が兄を見下ろして暫く、]
お兄ちゃん。 お兄ちゃん……
[ぽつり、ぽつり、 呼びかけても今度は彼女の耳にももう声は聞こえなかった。]
……。……シエラ……(何で守ってくれなかったの、何で私の方を守ったの、守ってくれたの)
[飲み込んだまま、しゃがみこむ。悲劇が遠い穏やかな日々の中、兄がよく礼拝堂で奏でていた曲を口ずさむ。欠けた指先を撫でて組ませて、]
……シエラ、悲しい?[ぽつりと問いかけ。
それから、間を置いて、]
シエラ、私は、賢くないから。どうしたら
―回想・3年前―
[>>1シエラの腕を引きながら、不自然なほどしきりに少女は兄へと話しかけていた。そして、返される兄からの言葉はシエラの耳にはなかっただろう。
物言わぬあなたの手を引き、普通の眼には物言わぬ兄が目の前で崩れる。シエラとセシルの後ろにもまばらに死体が倒れているのだろう。周囲の冷たい靄も水の力を持つ彼の魂が離れたことを表すかのように引いていった。]
[発露した魔力の大きさは十数年溜めこんだ故か、顔色をなくしてはいる物の、地を踏みしめて立っている。
じっと揺れぬ目が兄を見下ろして暫く、]
お兄ちゃん。 お兄ちゃん……
[ぽつり、ぽつり、 呼びかけても今度は彼女の耳にももう声は聞こえなかった。]
……。……シエラ……(何で守ってくれなかったの、何で私の方を守ったの、守ってくれたの)
[飲み込んだまま、しゃがみこむ。悲劇が遠い穏やかな日々の中、兄がよく礼拝堂で奏でていた曲を口ずさむ。欠けた指先を撫でて組ませて、]
……シエラ、悲しい?[ぽつりと問いかけ。
それから、間を置いて、]
シエラ、私は、賢くないから。どうしたらいいか教えて
―回想/生家・地下室で―
…黒いフランベルジェ?
[こんな空間がある事さえ知らなかったが――、冷たい石の空間に、雑多とした武器や魔道具や魔導書等、何だか怪しげな物が置かれてる中で其れだけはそれらの物とは別に台の上に置かれていた。
気になって鞘を掴めば――、]
――――ッ!!
[‟何か‟がぬるり、と冷たいものが這う様な感覚と共に、何か異質な力が流れ込んで来る感覚。一瞬、そのぞわりと寒気立って、部屋が一瞬重力を無くして――大量の物品が持ち上がる。暴走しかけたソレは一瞬で治まるが其れは何だったのか分からない]
[ただ、一気に何かの鍵が無理やりこじ開けられた気がした。
気味が悪くなったけれど、其の剣が気にかかって。自分の家のものだし、構わないだろう――と思って持ち出す。
それから、雑多だったものが更に散らかった部屋を暫く見回して、足元に落ちている本に目が行く。果たして、この部屋は何か――分かる手がかりがあるのかと思って。手に掴んだ本も、鞄の中に突っ込んで暫く、その部屋を探索した]
―闇の底―
[ふつりと、頭を過った光景があった]
[轟く雷鳴、白煙]
[横たわる絶命した剣士は、かつての儚い面影の残る]
―――――…ツリガネ?
[孤児院で共に過ごした温和な少女。柔らかな笑みは今でも容易に思い出される。
紅茶を淹れる特訓。辛い物の料理会。
彼女と過ごす穏やかな時間は、自分にとってはかけがえのない大切なものだった。
戦争が始まってすぐ、孤児院から連れ出されたという彼女。
争いとは対極にいるであろうあの娘を、何処へ連れて行くというのか。
その話を耳にして礼拝堂から慌てて正門へ駆けたが、既に少女の姿は何処にもなかった]
ツリガネ。
近くに、いるのですか?
[出来れば、此処で彼女には逢いたくないと思った。それはあの娘の死を意味するから]
…イリア様。
[意見を伺うように修道女を仰ぎ見やる。
そして、ゆっくりと歩きだした]
ツリガネ。 ぼくは、
[僕は今にも泣きだしそうな情けない顔で、彼女を探し続けた**]
―回想・二日目早朝―
「補佐官!クルーク補佐官っっ!大変ですっ!!!」
[荒々しく入ってきたのは役職上は自分の副官である男。
何事かと睨み付けながら視線だけで問うと、竦みあがりながらも口をまごまごと動かした。
エリィゼが、司教一人と隊長一人を殺害して逃亡したとの知らせだった。
更に「帝国に復讐を」との書置きもあったらしい。
昨日散々アレクに甘いあまいと言われたが>>2:42何処かで大丈夫だろうという根拠の無い自信があったため、聞き流してしまった。
己の甘さが招いた結果、裏切りと死亡者が出てしまった。
それも随分な痛手だ。しかしそんな事よりも、]
(……裏切りなんて、良くある事だ。)
[漠然と胸に残ったままの感情が酷く心地悪く思わず舌打ちを一つ。
それと同時にもう一人が飛び込んでくると、今度は参謀長からの伝言が伝えられる。
処遇が決まるまで、部屋にて待機せよ。*]
/*さて、どう動こう…三つ巴に介入するか、アレクシスが2人倒すまで待つか…
アレクシスに倒されるのが1番美味しいと思っているのだけど、千早とくっつきたいなぁ!とも思っている…*/
ー早朝・礼拝堂ー
シレス、あとは、よろしく頼んだわよ
[掃除を済ませたあと、"後任"のシスターの額にキスをする。一度、自室に転移する。]
…まさか…本当に着ることになるだなんて…
[修道服を脱ぎ、黒い軍服ーー幹部の印章が胸に刺繍された絹製の服を羽織る。柔らかいが、どうにもなれない。]
…あとはーー
[ジャコ…。愛銃"アリアとディーヴァ"に弾丸を込め、そっと、キスをする。]
愛しているわ…アリア、ディーヴァ…。
―回想/生家で―
[見つけた本には、様々な伝承が綴られていた。
其処で付箋の貼られたページを見つければ、記述してあったのは。]
……人狼?
[人が狼になるなんて馬鹿馬鹿しい、と思いながら。魔法ならともかく。其れでもその部屋に雑多に積み上げられていたのは人狼関連のものばかり。首を傾げて、この剣も何か関係があるのだろうか――、
そう思えば一冊のノートを見つける。どうやら顔も憶えていない父が書いたものらしい。
その記述によれば代々父親の家系は呪われているらしい、と。自らの母はそれを知らない、知られてはいけないと。そういう旨の記述があった。上の階よりも更に老朽化と埃の溜まりが凄かったのは父が死んで以降誰も立ち入らなかったからだろう]
『ディアポート:クルーク』
[静かに詠唱し、ポータルを開く。ドアも使わずにクルークの自室に入った。]
…クルーク、起きてるかしら?
[完全に上官への態度ではないが、彼ならば問題ないだろうと。起きていれば要件を話しただろう。起きていなければ、彼のベッドに座り、起きるまで待っただろうか。]
―回想・3年前―>>4
[魔法が消え去る瞬間は目ではわからなかったが、強い魔力の気配の喪失で感じ取れた。
セシルが倒れた兄に呼びかける。街を出る道中も、彼女は絶えず話していた。もしかしたら彼も答えていたのかもしれない。自分の耳には聞こえない声で。霊魂を操る者は、同様に彼等と対話することができると聞いた気がする。だとしたら、肉親を失ったばかりの彼女には、なんて危ない力だろう。死後の世界に囚われてしまうかも、という自身の想像はすぐに否定される。彼女の兄が、それをよしとする訳もない。]
(ある意味、セシルが最初に魔法を使う相手がマオで、良かったのかもしれない。勿論彼の死がなければ目覚めることもなかっただろうけど。
……戦時中の今は、自衛手段があった方がいい。………生き残るために。
なら、今回のことはセシルにとって−−)
[ここまで考えて、思考を止めた。やめよう。彼女にとって何が幸か不幸かを決められるのは、彼女だけだ。他人が、守ることのできなかった自分がこんなことを思うべきじゃない。]
―早朝・自室―
[謹慎中とはいえ生活リズムが崩れる事はなく、いつも通りの時間に目が覚める。
ベットから降りて伸びを一つ。何時もならば完璧に整えられ一つに纏められた赤毛は珍しく解かれていた。
少しでもためてしまっていた書類仕事を片づけてしまおうと、小さな机へと向かおうとすれば、人の気配に思わず身構えた。
扉の開け閉めの音はしなかった。
暗殺者かそれとも。
何時でも攻撃できるように電気の塊を掌で軽く握りながら振り向いた先には>>8]
………普通に扉から入ってきてくれませんか?千早。
[素早く電気を拡散させながら苦笑を一つ。
しかし、彼女の纏っている衣服が普段と違う事に気が付けば、少しだけ目を見開き]
それとも、誰かに聞かれたくない用事か何かですか?
[赤毛を乱雑に乱した。]
─三日目/交戦地区A付近─
エリィ…なの…?
[足を止め、かけられた声>>3とともに、移動の勢いで脱げかけていたフードがぱさりと脱げた。
完全に顔が露わになったが、気にすることもなく。ただ呆然と、立ち尽くすばかり。
大鎌を持ってはいるが、どうみてもエリィだ。この五年でエリィも大きく、強くなったのだとわかる。
こちらも怪しげなマントとフードを身につけちゃいるが、エリィも同じ気持ちだろうと思い、気にも留めなかった。ただ、今はエリィと話したい。]
エリィ。今まで無事でよかった…!
僕ね、エリィから貰った花は全部持ってるんだよ。
全部…僕の宝物さ。
[胸ポケットから出して広げてみせる。今から昔まで手紙と一緒に送られてきた花達。そしてその中には、クロロが孤児院にまだ馴染めなかった頃に送られた、一輪の花も含まれていた。**]
―回想・3年前―>>4
ごめん、セシル。僕にも、自分が悲しいのか、わからない。涙も出ないんだ。
[泣けないのは、全てを投げ捨てる訳にはいかないからなのかもしれなかった。新しいセシルの居場所が必要だ。孤児院に居続ければ、有無を言わせず、研究所のモルモットや殺戮兵器にされかねない。一呼吸ついて、彼女に向き合った。]
マオが死んだのは、……僕の責任だ。三人の中で、僕だけが力を持っていた。知っていたのに守れなかった……。
だから、今後の君のことは僕が面倒を見るよ。マオの代わりに。幾つか考えはある。でも、君はどうしたい?僕のできる限りで叶えてあげる。
[マオの欠けた指で組まれた祈りの形。彼なら妹の未来に何を望むだろう。]
―朝/自室―
[頭の中に、過去の事をぼんやりと描く。
そう言えば、本の他に――一冊。
ノートも一緒に執務室の鍵付のデスクの中に封じ込めてある。
その中に書いてあったのは、両方共、呪術や伝承の類。
どうやら顔も覚えてない父の記したモノであった様だった。]
……呪い、ねえ、
[ぼそり、と呟いてはまた推し黙る。
この剣に触れてから――あの声が聞こえる機会が増えたのは、]
(……気のせいだ。俺は、違う。そんな訳無い)
[その事について考える事を放棄して。また昨日の事を思い出す。
シエラの魔力暴走の事は伏せておいたから彼女が処罰を受ける事は無いだろう。だからてっきり受けるかと思ったのだが、やはり余計に拍子抜けだったが――受けたのは同時に安堵でもあった。]
ーツリガネとアルフを殺して、なんでこんなに平気なのだろう。
[クロロは帰路の間、そればかりを考えていた。
僕は戦争を終わらせるために暗殺員になったわけであって、仲間を殺したいのではない。]
仲間?はは、ははは!
…いいじゃないか。人間さえ殺せれば、それで!
[魔剣が怪しく輝く。この剣を託された時から、どうにも思考がおかしい気がする…が、クロロ自身はそのおかしさに気づけない。巧妙に、偽装され、侵食されて行く。]
人間を殺せば、お花は無事ですむもんね…!
うん。まちがってないはずだ。ははは!
[花を潰すかもしれない人間は殺してもよい。そういう人間を殺す時ほど、楽しいものだ。…クロロの価値観はそうねじ曲がりはじめていた。]
/*流石に大方バレた気がしながらー。
多分大怪我負っても人狼モードになるので大して死なないと思いますがが。千早ワンチャンあるならそっちに…!多分グレン居るなら寝返りフラグが見えるかなあと。グレンと仲良くしたいのが本音*/
/*アレクシス、グレンVSセシル(2対1)になったらセシルさんには倒れてもらった方が良いかな!仲間(セシル)がやらミツルが動ける!
エリィゼはクロロに任せて、コトブキはシエラ?かクルーク?*/
―闇の底―
[涙というものを流した記憶は、そもそも生まれてから1度もない。感情が希薄なのだろう。何処か心が欠けているのだろう。
その僕がどうして、今]
ツリガネ。
……見つけました。
[彼女の姿を見た途端、眼から涙があふれてきた。
こんなことは初めてで、どうすればいいのか分からない。困ったようにおっとりと眉を寄せても、涙は止まってくれそうもない]
ツリガネ、僕は。
ごめんなさい。
[ツリガネは体格こそ小柄のままだが、少女から大人の女性へと成長していた。あの時見えた亡骸は、間違いなく彼女のものだったのだろう]
貴女に、此処で、逢いたくはなかった。
でも、また逢えたことを、嬉しく思ってしまいました。
…ごめんなさい。
/*
正しくは寝落ちた……
兄の象徴が指っぽくなってたので勢いで欠けさせてしまった。
下でマオにいちゃんが困惑してないかが凄く心配です。
―回想/数日前・帝国同盟 基地の外−>>2:56
[予想通り、かつての孤児院仲間だったらしい。始めは昔を懐かしむような話し方をしていたが、やがて演技を諦めたのか表情を一変させる。演技なんてしないのは評価してくれてるってことかな、なんて思いながら口を開く。火球を小さく収めたのは、本心を見せてくれた彼への僕なりの礼儀だ。]
やだな、これ位挨拶だよ。久しぶりなのに、そっちこそ随分柄が悪いじゃないか。
[悪態を隠しもしない彼が言うには、どうやら情報交換が目的のようだ。>>2:58それはそれでいいとして、自分が女神を心底崇拝してるだなんて思われるのは心外だ。]
君は女神を嫌っているように見えるけど……。
[挑発するように胸元の紋章を撫でる。珍しく饒舌だった。多分かくいう彼の方が、自分よりも遥かに女神に縛られてるように見えて、つつきたくなったのだろう。]
"嫌う"って行為が、そもそも女神の存在を肯定してるとは思わないか?女神なんて、人間が造ったただの偶像だよ。人間の空想の中にしか存在できない。
女神を消したいなら、その不当性を述べた方が利口なんじゃないか、って僕は思ってる。
[まあ、そんなこと証明する資料は、殆ど処分されてるんだけどさ。と続けながら、紋章に軽く爪を立てる。憎いと思うこともない。憎むべきも恨むべきも、相手は人間しかいないのだ。]
僕は今も昔も無神論者だよ。色々便利だから今の地位に落ち着いてるけどね。
で。僕は、そんな頭の腐った聖職者な訳だけど、情報交換する?
[彼の女神に反抗的な態度からも、恐らく独立組織の人間だろう。ああまで煽ってくるのは返しを期待してのことだろう?とばかりに嫌味に返してやる。]
―回想―
[3年ほど前のある日、僕が死んだ日。
セシルとシエラと連れ立って町へと出かけていた。
何処か楽しそうな二人の様子を、最初は微笑ましげに見守っていた。
町について程なくして、間が悪く其処は戦場と化した。
最初に思ったのは、二人を護らなくてはということ。シエラの魔法の才覚はもはや議論の余地もない。だけど、自分は年長者だ。無力であっても二人を連れ帰る責任がある]
――――…セシル、シエラ。
逸れないように、付いて来てください。
[妹の手を取り、シエラと共に町を駆ける。
喧騒は混乱を極め、もはや敵味方の判別も困難なほどだった。戦闘をかいくぐりながら何とか大通りを抜けかけた、その時]
[セシルへと振り下ろされる剣が見えた。
妹が死ぬことなど、考えられなかった。怖かった]
(―――――…させない)
[一切の躊躇なく放った水槍は、相手が訓練された兵士であったとしても虚をつくのに十分だっただろう。
兵士は絶命し、妹へ向かっていた剣は軌道を変えてからりと地面へ落ちた]
…………っ。
[そして、次の瞬間。別の兵士に剣で背後から胸を貫かれ、眼前が真っ赤に染まる。
これが自分の血であること。もう自分は助かりようがなさそうだということ。理解するまでに多くの時間はかからなかった]
[体がぐらりと崩れ落ちる]
(にげて)
[肺をやられているのか、伝えたい言葉を紡ぐことすらできない]
(はやく、にげて)
[胸が重ぐるしい、焼けるように熱い。周囲の状況が、よく分からない]
(…いきて)
[祈りともつかぬ願いを込めたまま。彼は生涯を閉じ、永久の眠りについた。
筈だった]
[それから、程なくして]
………。
[彼は屍として蘇った。妹の力で、僅かな間だけ、最後の仕事をするために]
(ごめんね、セシル)
[そっと妹の頭を撫でる。自分の指が欠けていることにそのとき気づいた。彼女が大事にするよう言っていたのに、と少し申し訳なく思う]
(とにかく、逃げよう。
君とシエラは、生きなくてはいけない)
[先導するように、二人の少女を戦場の外へ]
[道中、妹へ語りかけた言葉は、何処まで届いていたのだろう]
(セシル、僕は、あまり良いお兄さんではなかったね)
(悲しい思いをたくさんさせて、ごめんね)
(うまく守ってあげられなくて、ごめんね)
(…君の幸せを、何処からでも、願っている)
[役目を終えた体は崩れ落ち、今度こそ動かなくなった**]
―2d夜/完全独立組織拠点地>>2:111―
[エリィゼの答えを聞けば、成る程とゆっくり頷きながら]
ん。決まりだな。
せいぜい、疑り合って消耗すればいい。
俺らが動ける隙も作れる。
派手にやってやろうぜ。
[作戦成功に勢い付く連合国側に水を差すのも、態勢を整えようとする帝国側の足元を掬うのも小気味いい。少数精鋭ゆえに数では負けても、混乱した状況になれば各々の能力を効果的に活かせるだろう]
――帝国の、地位あるやつを仕留めた帰りだ。
連中も刺激されてるだろうし、疲れも残ってるだろう。
[「退き時を誤るなよ」とエリィゼを遠まわしに気遣いながら、自分も頭の中で行動の準備を始めた]
―回想/数日前・帝国同盟 基地の外―
あァ?
ニコヤカに本日はお日柄も良く…なんてやる理由がどこにあるってんだ。
[火球が小さくなったのを見て、拳銃は身に帯びたまま交渉の意思表示として手ぶらの両手をひらりと翻した。挑発するよう紋章を撫でる手つきにイライラと歯噛みしながら、ふんと鼻を鳴らす]
そりゃ、性悪女を「我らが母よー」なんて抜かせる精神性と比べりゃ「嫌ってる」ように見えるだろうな、っ……。
[続く言葉>>15には、グッと唇を噛んでシエラを睨み返した。
"好き"の反対は"無関心"とよく聞くが、確かにその指摘は痛いところを突いている。
子供たちを弟妹のように平等に愛した修道女のイリアの存在や孤児院の思い出が心にある限り、それらを想いながら生きていくためには『女神』に争いの因を求めるほかないという感情と『女神』を排除せねばならないと考える理性>>2:77は、下手な信者よりハルモニアの存在の大きさを肯定している証拠だった]
――…ハッ、聖職者サマのくせに随分冷静でいらっしゃる事だ。
全ての因は女神像の消失にある……五年だ、猫も杓子も探し歩いて見つからないのは、人間のせいとは思わねえ。有難いお恵みのおかげなんじゃねえの。
……ハルモニアを祭り上げる盲目的な信仰さえなければ、外交上のトラブルは起きたろうがここまでどうしようもない有様にはならなかったはずだ。俺は、お前らを人の数に入れちゃいない。
[女神が空想・偶像であると言い切る事が出来ず、屁理屈を捻って聖職者と女神の教えのせいだと憎まれ口を叩く。この冷静さは昔の印象と変わらない。…そんなシエラが、今や聖職者? 違和感を覚えつつ]
……。
……え?
[嫌悪と反発をぶつけんとさらに言葉を重ねようとしたところで>>16]
い、色々便利だぁ……?
どういう事だよ、おま、――。
[資料の乏しさに加え、女神への憎しみを抱く独立組織では、せいぜい各地を回った時に集めた土着の伝承と一般常識程度しか情報を持っていない。聖職者らの事情についてはかなり手薄で、情報に関しては欲しいところであったが、動揺に言葉を詰まらせる]
[その発想はなかった。
自分の中の聖職者観がグチャグチャになる。これをどう解釈して交渉に繋げるべきか即座に頭を働かせねばならないのに柄にもなく動揺しつつ、戸惑いがちな視線を向けた]
そこにいるのは…ツリガネとアルフか?
[奥に倒れていた2人に駆け寄り、目の前の光景に唖然とした。不思議とこの時、涙は出なかった…
血の匂いが充満しているこの部屋に、誰か生きている人間がいたら、ミツルは間違いなく襲っていただろう。]
クロロ…
[そう言って、教会を後にしようとした時「うぅ、うぅぅ」アルフの声が聞こえてきた。この瞬間スイッチが入り]
ちゃんと、とどめを刺さないと駄目じゃないかぁ!
人間は全て俺達の敵なんだから…
[鋭い牙でアルフの喉元に噛み付いた。
ミツルはアルフにとどめを刺し、この場所を後にした。]
―回想・孤児院―
[女神像が消え少しの時が経った頃、珍しく来客があった。
その顔を見て目を見開く。]
何か、ご用でしょうか?
[自分でも驚くほどに冷たい声が出た。
ただ無表情に彼を睨みつける。
かつて自分を捨てた人。
「着いて来い。」言われた言葉はそれだけだ。]
[叫んでいたかもしれない。
魔法で抵抗したかもしれない。
その全ては無駄であった。
引きずられるようにして孤児院を離れていく。]
私にはまだ、やることが……。
[頬を涙が伝う。
それが、最後に泣いた記憶。]
―午後/拠点B―
[今日の朝に飛んで来た伝令によるとツリガネとアルフを始めとする兵が殺されたのは帝国の仕業だという。その後会議がまた新に一つ。
その会議でなされたのは主に早急な新な軍備が必要である事。]
(しかし、やってくれるモンだな。停戦即日?)
(何だって良い。――潰すだけだ。帝国の名の下に)
[移動用の魔導具から降りる。本部では無く、幾つかある内の、交戦地帯B地区付近にある簡素に組み上げられた急ごしらえのB拠点。普段自分の様な地位は滅多に戦地に出るものでは無いが、一部の上層部は自分の妖刀の『性質』を知っている故に表に出る任務を自ら引き受けても特に文句を言う事は無い。
まあ、死ぬ様ならそれ迄――という事だろう。
それでも今日のは昨日の失敗と、自分の『もう一つの』性質があるからだろうが。恐らくこちらの方は孤児院の皆も知らない、それこそ総司令付近やそれ以上の者しか知らない。]
……まだ此方に攻め込んで来る気配は無いが…、
…兵も物資も足りてねえな。後で要請しねえと。
[指令としては拠点Bの軍備状況とその補填。
其れから策を講じて――人員の補填と言えども兵は有限。
中々全隊の配備状況のバランスを保つのは難しい。
ある程度確認すれば、腕時計を確認しては針が示すのは2時少し前。]
(――そろそろか)
[その指令とは別に、そろそろ形を付けなければいけない問題がある。
これ以上スパイに好き勝手情報を持ち去られる訳にも行かないのだ。
泳がして情報も得られはするが、先のA地点の様に先手を取られる方のデメリットは痛い。]
……セシル……、…やるしかねえ、か
[一度呟いて。またその瞳に影を差す。出来るだけ感情を排除しないと、不意を突かれるだけだ。昔の思い出なんて思い出すだけ――枷になる。それでも完全に抑圧なんて出来やしないのだが。]
[妖刀に一旦手を触れれば、別の‟何か‟が込上げて来る様な感覚と、殺しに対する迷いが少しでも引いていく様な気がして。『こういう時』はいつも剣に手を触れるのが彼の通例だった。]
(そろそろ時間か)
[B拠点の倉庫付近にセシルを呼び出している。どうせ気付かれたならば、誰かの手で処分されてしまうならという気持ちもあって。彼女が連合と繋がっているのは裏が取れていた。其れは自分と裏で秘密裏に動かした兵しか知らないが。総司令に泳がせる旨は報告さえしていたが―――、それも始末しろとの仰せだった。]
(何だか今日は気分が乗らねえが…、いつもと同じだ)
(『唯の裏切者』を『処分』するだけ。ただそれだけさ)
[瞳が揺らぎかけ――、それでも感情の無い、冷たさのある金の色を保つのみである]
[妖刀に一旦手を触れれば、別の‟何か‟が込上げて来る様な感覚と、殺しに対する迷いが少しでも引いていく様な気がして。『こういう時』はいつも剣に手を触れるのが彼の通例だった。]
(――行くか、)
[B拠点の倉庫付近にセシルを呼び出している。どうせ気付かれたならば、誰かの手で処分されてしまうならという気持ちもあって。彼女が連合と繋がっているのは裏が取れていた。其れは自分と裏で秘密裏に動かした兵しか知らないが。総司令に泳がせる旨は報告さえしていたが―――、それも始末しろとの仰せだった。]
(何だか今日は気分が乗らねえが…、いつもと同じだ)
(『唯の裏切者』を『処分』するだけ。ただそれだけさ)
[瞳が揺らぎかけ――、それでも感情の無い、冷たさのある金の色を保つのみである。B拠点内から倉庫へと、足を向けては向かって。彼女が来るのを待つだろう。]
/*
セシルのト書きの「あなた」に若妻っぽさを感じて何となくにやにや。
[唐突に変質者]
ぼんやりruinaの文章思い出したりもする。あなたは〜系の客観ナレーションが泉のシーンで必死こいて主観出してくるのが印象的だったなー。最近やってないからうろ覚えだけど。
何が言いたいかっていうとセシルの「あなた」の雰囲気好きだなーという話。
[結局唐突]
千早は、セシル を投票先に選びました。
…執務室に突然現れるのだけは勘弁してくださいね。
[そこへと戻れるかどうかすら怪しいが。
彼女に近くの椅子へ座るようにと勧めながら話を聞き進めていけば>>14
嫌な予感にツリガネとエリィゼ。
思考を巡らせながらも机から一枚の報告書を拾い上げた。]
ツリガネは行かせたようですよ。
外交部の交渉担当の人間……アルフ達を隠密に護衛しろとの命が下っていたはずです。
報告もまだ上がってきていませんし……たまたま転移できなかっただけなのでは?
[そういえばそろそろ報告が来ても可笑しくない頃ではあるが。
交渉が長引く事なんてよくある事だと、どこか微妙な引っかかりを覚えながらも口にした。
そして、もう一人の、自分の部下の事へと話を進める。
時期に知れる事、いや彼女はもう知っていて聞いてきているのかもしれない。]
後は……エリィゼですよね。
帝国同盟の領地内に居ないのは確かですよ。
行方知れず……いえ。
裏切り者、ですから。
[一瞬悲しそうに瞳を伏せる。しかし次の瞬間口元には微かに笑みが浮かんでいた。]
[彼女の優しい声も、柔らかな微笑みも、酷く懐かしいものだった。
けれど何処か悲しげなのは、僕が泣いてしまっているからだろう。早く泣き止みたいのに、涙の理由も分からず。嬉しいのか、悲しいのか]
……あの日、君を、行かせたくはなかった。
[想いは沢山あれど、それだけ伝えるのが、やっとで。
僕の涙を拭う彼女の指先。その存在を確かめるように、恐る恐る、自分の手を重ねる。許されるならば、そのまま、彼女の小さな肩に頭を預けて]
すみません。
少しの間だけ、こうしていても、良いですか。
すぐにいつも通りに、戻りますから。
[祈るように、囁いた**]
/*これはエリィゼ、クロロvs千早、ミツルになるか!
となると、俺はエリィゼに襲撃セットで
クロロは千早に襲撃セット…チラッ
(勝手に1人で盛り上がってるだけなので
無視してもおk*/
ー回想・訓練所ー
[ジャコ…。マガジンを変える。大分慣れてきた。2丁拳銃が選ばれた理由は、魔力消費の激しい空間魔法との相性が良いことと、重火器を扱えるほど力がないためだった。]
『ディレクトリ・ポート』
[銃口にポータルを作る。ダンダンダンダンダンダン3発づつ的に向けて放つ。弾丸は、まっすぐ"飛ぶ事なく"、"正確に"的の中心を射抜く。的の近くに、指向性ポータルを作り、ポータルからポータルへと転移させたのだ。その有効射程距離は、520(100)m。銃の射程距離と、千早の魔法の行き届く限界距離だ。]
ー回想・訓練所ー
[ジャコ…。マガジンを変える。大分慣れてきた。2丁拳銃が選ばれた理由は、魔力消費の激しい空間魔法との相性が良いことと、重火器を扱えるほど力がないためだった。]
『ディレクトリ・ポート』
[銃口にポータルを作る。ダンダンダンダンダンダン3発づつ的に向けて放つ。弾丸は、まっすぐ"飛ぶ事なく"、"正確に"的の中心を射抜く。的の近くに、指向性ポータルを作り、ポータルからポータルへと転移させたのだ。その有効射程距離は、557(100)m。銃の射程距離と、千早の魔法の行き届く限界距離だ。]
[いつだったか。クルークが千早に軍服を渡したのは。射撃の腕…というよりは完全に魔法の力なのだが。それを見込んでなのかもしれない。最初は断ったような気がするがどうだったか。]
…着ないことを願うわね
[乾いた笑いを浮かべる。人を殺めたことがなければ、殺めるつもりもない。銃だって、逃げるための手段の一つとして練習しているだけだった。]
あれは、私が悪いんです。
いつか連れ出されるのはわかっていて、それを誰にも言えなかったんですから。
[彼の言葉>>+15に感謝しながら、首を振ってそう言う。
確証があったわけではない故に、相談できずにいた。
戦争が始まった時、捨てたとは言え血の繋がった娘が敵国に属していれば父の体裁も悪くなるだろう。
何気なく、そうなるだろうと思っていた。]
[涙を拭う手に重なる手と、肩に預けられる彼の頭。]
ふふ、私みたいな小さいのに頭を乗せてると疲れますよ?
[トンと地面を蹴ると、少し彼の高さに合わせて地面が上がる気がした。魔法が使えたのか、はたまたその空間の力なのか。
彼の気が済むまで、そうしていただろう。]
―回想/数日前・帝国同盟 基地の外―
[女神像の出現は、女神ハルモニアが齎した最大の奇跡とされている。その消失にも奇跡を感じる彼の言い方>>18は、皮肉にも女神を崇拝することと似ているように感じた。]
魔法で像が別のものに変えられてるかもしれない。小さくしたり透明にしたり……世界中の全てをひっくり返すなんて無理な話。女神像なんて、案外その辺に転がってるかもよ?
………女神ハルモニアを心から信じ、聖書の意味を理解して行動するなら、こんな戦争は起きないはずだよ。この宗教には、選民思想も聖戦肯定もないから。
[像の在り処について、茶化すように告げながら、目を伏せて続ける。聖職者になったのは、軍部の面倒から離れるため、だけじゃなかった。]
やっぱ会議には参加すべきかしらねぇ
報告速度が遅すぎるもの…
[ 先日の会議資料に目を通しボヤく。
久々にかけた眼鏡で目が痛い。
…文字を読むことを瞳が拒否している。
司教の死を知らされたのは、
だいぶ経った頃だった。
千早やシエラのが気になったけれども、
シエラはこの様子だし、
千早は負傷者の治療で探せず。 ]
…変なこと、しないといいけれど。
[ 白衣に隠れている腿にある二つの銃が、
ギラリと妖しくその烏羽色のボディを
光らせていた。 ]
[彼の憎しみは深いようだが、自分の持つ知識で彼の凝り固まった感情を揺らがせることはできるだろうか。]
(孤児院にいた頃はただ信ずるべきとされる存在だった。そして女神像の消失が戦争を生み出した。では、そもそも女神とは何だ?)
この肩書きがあれば、大抵の所には巡礼と布教の名目で忍び込めるからね。高位聖職者なら、公表されてる以上の知識を持ってるかもしれないし。
民間に流布する伝承を調べ、女神の根源を辿る。僕は研究者だ。
[戸惑う彼の視線を受けて、ふっと笑みが浮かぶ。彼の困惑がありありと伝わった。でも、これ以上はこちらだってタダでは教えられない。そう匂わせながら、彼に問いかける。]
僕の考えはわかってもらえた?
[腕を組んで指を一本立てれば、絶えず周囲を浮遊していた火球は蝋燭の火が揺らぐように消え去る。駄目押しだ。自分だって外部とパイプが持てるのは得がある。]
― 朝・医務室 ―
[医務室の白いシーツの上に、シエラは気を失ったまま横たえられていた。丸一日が経ち、その間彼女は何も知らずに眠り続けている。親しかった司教の死に引っ張られて、かつて守りきれなかった兄妹の夢を見るかもしれない。]
[覚醒は緩やかだった。固く閉じられた瞼が緩み、少しずつ開いていく。少しの間白い天井をぼーっと見つめていたが、最後の記憶を思い出せば勢い良く起き上がった。]
……ッ‼︎
[暴走の後遺症か、起き上がった瞬間に酷い目眩がした。本人はまだ知る由もないが、気絶している間も貯めた魔力が霧散せず、全身を高熱が苛んでいたのだった。
喉がひりつくのに顔を顰めながら、周りを見渡す。側に誰かが居たなら、あの後何があったのか、どうして自分はここにいるのかを尋ねただろう。居なかったなら、医務室を抜け出してどうにかして近況を知ろうとするだろう。]
ー?ー
『…なさい、…っごめんなさい…!
あなたを一人にする私達を許してっ…!』
[眠る自分に母は泣きながら謝罪した。
孤児院に入る前日である。わざわざ遠いところにある院まで、ゆっくりと時間をかけて向かった。泊まった宿で、止む無く張ったテントの中で、いつだって母は父は泣いていた。
ごめんなさい、と自分に謝るのだ。
一人にしてごめんなさい、愛し切れる自信が無くてごめんなさい。]
(あやまらなくたっていいのに)
[恨んでなんかいないのに。自分にとってこれ以上無い親の愛ではないのか。
ただ無償の愛が嫌だったわけではない、彼らのことが嫌いだったわけでもない。ただ、自分はどこかおかしいのだ。心身共に自ら傷をつけ、他人に傷付けられ、そしてそれを抉るのがどう足掻いても快い。]
(“捨てられる”なんて、最高に気持ちが良いのにねぇ)
[ゆったりと目を開けないように、吐息に気を付けながら寝返りを打つ。薄目で垣間見た両親の姿に、もやもやとしたものが胸に湧いた。
あまり嬉しくないのは、気のせいだろうか。]
ー朝・連合自室ー
[随分懐かしい夢を見た。親の顔はもう朧気にしか覚えていないけれど、声や彼らの使う魔法の形は覚えている。
この戦争が終わったら会いに行ってもいいかなぁ、なんて考えて剥き出しだった肌にシャツを羽織った。]
…死亡フラグってやつぅ?
やっべ、僕死んじゃうかも
[自分以外がいない部屋で、一人そう言ってけらけらと笑う。朝っぱらからテンションが高い。というか不審者である。気持ち悪いといつか誰かに孤児院で言われたことも仕方ない。
鼻歌混じりに着替えを進めていると、扉をノックされ。息を切らした名も知らぬ兵に、停戦協定が破られたことを告げられる。にやりと口元を緩ませて、彼を帰す。]
随分早かったねぇ…
お前にも出番あるかもしんないよ?
[ベッドに腰掛け、傍らに立てかけた愛する武器を手に語り掛ける。
ごてごてとした装飾はこれを送った人間の趣味か。核となる宝石は禍々しい光を揺らめかせていた。それ自体が魔導具となるそれは、魔力の増幅にも魔法の媒介としても満足な力を秘めている。]
/*
ドマゾおネェでもいいなと思ってたんですが、先に2人もおネェとオカマがいたのと、あまりにも業が深過ぎると思ったのでやめました
*/
ー回想・魔剣適合後ー
[…どうにも、おかしい。魔剣を貰ってからと言うもの、身体能力の伸びは半端なく。
ハードな訓練を受け始めた成果、自らの身体の成長、ポジティブに考えるのはいいが…。]
「動体視力・瞬発力共にAか。訓練兵所属後の検査では手を抜いていたのではないだろうな?」
い、いえ!滅相もありません。ここまで自分が成長できたのも、全て上官どのの指導のおかげです。
「ふん。そうか。ならいいのだがな。」
[上官はつまらなそうにそう言うと、今日の訓練は終わりだからさっさと戻れ。と言い部屋を出て行った。]
[考えてみれば、魔剣を抜いている間は魔力制御が完璧にできるというのもおかしな話だ。剣に弄ばれてるような、そんな感覚。
…事実、それに反比例するかのように、魔剣を抜いてない間は全く魔法が使えないのだから。魔剣に魔力を預けている…という見方がどうやら正しいらしい。]
―回想/昨日深夜・医務室―
[セシルを背に背負い、向かったのはその儘医務室。
もう夜も深くなっていて、朝に近付いていた時刻だ。
ジロは起きていたか、寝ていたか、どうだったか。
何方にしろ叩き起こしただろうが。]
……シエラが魔力暴走して倒れた。
恐らく大分負荷が掛かっているから休ませてやってくれ。
ああ、後この事は内密に。上にはシエラの事は言わないから。
[お前も報告するなよ、とジロに対して口早に言えば、自分も大分疲弊はしていたのだが――、其処で休む事は無く上に報告しに行こうとして、去る直前に振り向けば軽く睨みつけて。]
会議にはちゃんと出ろよ。どうせまた読み込んでないんだろう?
[資料が置いてある方向に目を向けて、それだけ言っては、返答次第では溜息を吐いて何か返して。何も無ければそのまま『任せた』とだけ短く言葉を投げ掛け、医務室を後にしただろう]
最近はぜーんぜん出番無かったもんねぇ
[先の戦いでは殆どの時間を長の側で過ごした。入軍当初は最前線にいたというのに、随分と遠ざかってしまったものだ。ミツルも同じ隊、もしくは近いところに配置された隊にいたかもしれない。]
…今回は、今までよりずっとずっと痛いとイイよねぇ
[人の頭をめしゃりと潰す感覚も、誰かの刃が自分の体を侵す感覚も、もう久しく味わっていない。ピアスで体に穴を開けるのだって、交流のあった兵が裏切り者として断罪されるのを見るのだって勿論気持ちがいい。お前なんか嫌いだと、気持ちが悪いと、いつか殺してやるつもりだったと。憎しみの篭った目で睨まれるのは心地良かったけれど、それよりも。]
(誰か、僕のこと逝かせてくんないかなぁ)
[何かあった時の為にとロッドを携え部屋を出る。いつか読んだ伝説を思い出しながら、いつものようににこにこと笑って。**]
「切れぬ剣か。」
「適合者が見つかったのはいいが、使えないのではないか?」
[兵は使えるか使えないかの二択しかないのだ。
最初に、覚醒し、黒い刀身を露わにした魔剣を見て、何か切ってみろと言われたが…人に見立てた藁の塊に思いっきり切りかかったが、藁はへにょりと曲がっただけ。
使えない、との烙印を押されかけたが、藁が電気をおびているのに着目され…とりあえず、訓練を受けることになった。]
[…訓練を受け始めて一ヶ月もしたころ。
同じように藁を切ってみせ丸こげの消し炭にしたときの上官は、目を見開いて、「魔剣の見込みは正しかった。お前は使える兵だ」と勝利を確信するように笑った。]
/*多分死亡ロルとかは皆ちゃんと回したいでしょうからメモで襲撃は発表した方がいいかと思われまする。白でミツルとの書いてこうかなーと思いますが取敢えず塞ぎ込んでるあたりから…*/
−回想−
[ぼろぼろなベッドはいつも 化粧と、そして香水のにおいがした。
幼い自分の小さな頭を撫で、そのうつくしいひとはいつも言うのだった。
「アルフ 今日は何のお話がいい?」
勇敢な王子、美しい少女、恐ろしい魔法使い……彼女の一言で、狭くて隙間風が入る部屋は物語の舞台になる。
貧しくてもひもじくても 自分は母と二人の空間が大好きだった。]
おかあさん。ぼくのとうさんは?
[そう聞くと、困った顔で彼女は笑う]
「お父さんは大事な仕事があるから ここにはいないのよ。
だからアルフは、母さんと一緒にいてくれる?」
[撫でられてうん、とうなづく自分は、母の微笑の意味を知るには、幼すぎた。]
……私には現在貴女の指揮権はありません。
そして千早、貴女が昇格したことは現状僕が参謀長しか知りません。
[背を向けたまま赤毛を乱雑にかきあげる。]
そして貴女の上司になる予定だった馬鹿な男は、自室で謹慎中です。
スパイを意図せずとも招き入れようとしていたのですから、当たり前です。
ですから、何も見ていないし、何も聞こえていません。
故にこれらの言葉は、僕の独り言だ。
[黒い軍服の上着を脱げば、下からは白いシャツが現れる。
それをちょうど良い長さに捲れば、ようやく振り向いた。]
もしも追いたいのなら追えば良い。
[無表情に近い状態でそう呟いた。**]
[彼が被っていたフードが脱げ>>11、あぁやっぱりそうなのだと。喜びのあまり戦場で気を抜きそうになったが、それはぐっと堪える。
大鎌に触れかけていた手を降ろして、にこやかに笑う。]
久しぶり、クーちゃん。
無事で良かった……連絡が取れなくなってから、ずっと心配してたですよ。
[昔のように、少しズレた敬語を使って喋りかける。彼が女神を崇拝する国の軍人だとしても、会えて嬉しいという思いが勝るのは我ながら現金だと内心で苦笑し]
……っ!
ぁ、…嬉しいのですよ。エリィのお花、まだ持っててくれてたんですね。
[胸ポケットから彼が出した花。自分が造りだしたそれをまだ持っていてくれたと知って、一瞬笑みが固まった。
覚えていてくれた、大事にしてくれていた――嬉しいし、幸せだとも思う。
ただ、今の自分には。もうそんな綺麗な花は造れないから。]
クーちゃん。
…………クーちゃんは、女神を信じますか?
[微かに震える声で問いかける。
自分が憎む存在を、大事な人が信仰しているというなら。それほど残酷なことは、ない。]
― 朝・医務室 ―
[どうやら、ジロが面倒を見てくれていたらしい。>>35心配した声音をどこかぼんやりとしながら聞いていたが、次の言葉を聞いて愕然とする。丸一日も寝てたなんて。片手を口許にやり、すぐさま思考を巡らせる。"あの後"から全く記憶がない。内部からの裏切りがあったのは確実なのだし、軍部には動きがあったはずだ。]
アレクが……そう。僕の処分は?…ていうか、エリィゼのこととか、どうなってるの?
[とにかく彼からできる限りの情報をもらいたかった。司教の死が思考の隅で見え隠れしていたが、今はそれよりも現状を知るのが先だ。
渡された水と薬を受け取ってから、見覚えのない薬を訝しげに見つめる。恐らく暴走した魔力に作用するものだろう。彼の出すものだし、安全だろうとは思うが。]
これ、副作用で魔法使えなくなったりとか……しないよね?
[言ってはみたものの、彼の返事に関わらず飲むつもりだ。一応彼の答えを待つ。]
ー回想・2日目。殺害後の教会にてー
ああ、僕は…あの時から、既に狂っていたんだ。
[…自分の価値観が変わったのは、きっと魔剣を手に入れてからなのだろう。
身体能力が上がり、魔力制御が出来るようになった副作用か。一人目を暗殺した時>>63に感じたことは軽いもので。その後も殺す時には躊躇などなく。寧ろ、感じるのは達成感や高揚感。]
僕は、平和のためなんて言い訳してるけど。
ーこれから戦争が激しくなって、殺しの依頼や、戦闘も増えるだろうってのに…。
なんで、楽しみ、だなんて思うんだろう。
[全ては魔剣のせいだ、と剣を握る手の力を強める。
は、はは…と乾いた笑いを漏らす、そんな彼の左の爪先は、まるで人の手ではないかのように、鋭く尖っていた。]
ー魔剣がそれに呼応するかのように、ばちりと、鳴いた。
エリィゼは、クルーク を能力(占う)の対象に選びました。
/*わーい。投下しちゃいました。大丈夫だよね…。
ってことで、PLにはクロロ狼?って感じで伝わってるといいなあと。
クロロエリィゼVSミツル千早楽しそうだけど、うまくそこまでもっていけるか心配。寧ろクロロvsエリィゼとか始まらないかドキドキしてます。いや、エリィゼとは敵対したくないんですが*/
―回想・3年前―>>9,>>10
[問いかけへと返された言葉に、そっか。と小さく呟く。もう一度、そっか、と繰り返して。
もう声は聞こえない、少女二人で兄の遺体を担いで行く訳にもいかないこと位分かる。もう兄の姿は見られない。]]
さっきまでいたのに……、……いなく、なっちゃった。
シエラ、私は悲しい、さびしぃよ
[口にしたからか、絞り出された声に続けてぽたぽたと涙が落ちた。]
でも私が悲しいだけじゃ、お兄ちゃん、
[兄の死に意味はあるんだろうか。
口をつぐんで自分の問いに答えるあなたを見返した。]
シエラの、[せいではない、とは言えなかった。確かに彼女を自分は恨んだ。]
……私が守られるだけだった、から。
お兄ちゃんの代わりなんていわないで。
私は、[兄とそして背後の死体を振りかえる。指先をするりと撫でて、立ちあがった。]
私はお兄ちゃんを忘れない。
私を役立てられるようにして。軍でも何でも良い。
―回想/孤児院に入ったばかりの頃―
(魔法なんて、使えなくていい)
(嫌われる方が、嫌だ)
[孤児院に入り立ての頃。人に関わるのを恐れていた。
また――叔父を殺した様に誰かを傷付けてしまうかもしれないから。
魔法も使えないフリをして。一人で、孤児院の片隅で。
シスター達も、心配していたのは分かっていた。
けれど、それでも魔法を使って誰かを傷付ける方が怖かった。
嫌われたく無いから人を関わるのを止めたのもつかの間。魔法を使える、自分より大きい子供に虐めの標的にされて、其処で再び――暴走したのだった。どうにもあの一件以降、感情次第で箍が外れてしまうようだった。]
[自分に会えて喜ぶエリィを見て、懐かしさと共に、泣きそうになる思いがこみ上げる。」
ー僕が暗殺を担当してるなんて知ったらエリィは…
[エリィには、自分がしていることを知られたくない。訓練兵として頑張っている。そう、思っていてほしかった。」
(かつての仲間を二人殺してきたっていうのに、エリィには嫌われたくないだなんて)
[泣きそうになるのを堪え、どうにか笑顔を取り繕う。
エリィがここにいた理由はわからないが、戦わなくていいなら、彼女とは戦いたくない。エリィは、どうか死なずに、笑顔のままで…
そして、女神について問うてくるエリィの不安げな顔を見て。]
女神?はは、僕はそんなもの信じてないよ。
戦争が終われば平和な暮らしが戻ってくる…そう信じて軍にいるだけさ。
また、エリィと一緒に、素敵な花を眺める日が来るといいのだけれど。
[女神を信じてないのも、早く戦争を終わらせたいのも、またエリィとゆっくりした時間を過ごしたいと思ってるのも本心。後は、エリィがどう取るかだ。]
(そんな目で見ないで、)
(……母さんと、同じ、目だ…)
[当時操作出来る以上の重力を滅茶苦茶に暴走させては、
我に戻った後に突き刺さるのは少なからず怪我を負った子の、視線。
それが、母親の此方を恐れる視線を重なって――、更に塞ぎこんで。その繰り返し。重力魔法自体がそもそも対処に厄介な魔法だったからだというのもあったと思うが。
何時しか、自分に近付くものは居なくて――、これで良いと思う傍ら、
何処か空虚に心の中に空いた様な。そんな日々。其処に手を伸ばしてくれたのはミツルだった]
/*
うーん、拠点Bだと死体持って行くのは難しいよな……。死体があるのA地点だし。
折角使ってOK貰ったからロールに出したいけれども、多分それなり距離あるだろうし要人だから持ってくと大騒ぎだよね……残念。
――3d、午後――
[翌朝、昨日の停戦調停が嘘のような事態になっていることが知れた。
殺された帝国要人の名前の中にはツリガネやアルフの名がある。
すぐにA地点へと飛んで霊魂と話しに行った。どちらの国に遺体を確保されていたとしても、どちらにも籍を置く自分ならば近くによることができる。
でもきっと彼女たちは話しをしてくれたとしても、情報を漏らすことはなかったのだろう。
彼女の作った辛すぎるスープを食べた。姉のように慕って、色々と髪や服を弄って貰った。そんなお洒落指南も今は役に立たずずに簡素な格好と髪になっているけれど。
戦争が終わってももう彼女たちとのそんな日々は来ないという感傷に少し襲われた。]
[その感傷を誘う日々の中でも親しかった1人、今では上司となった相手から、拠点Bへの呼び出しを受けている。
もしかしたら、もう気づかれているのかもしれない。ぎりぎりの所で泳がせて貰っているのは分かっている。]
(アレク君が切ろうとしたら私はどうするだろうか)
[今さら考えることではない。裏切り者である時点で分かっていたことだ。
けれど何故か今日はそんな疑問を抱えながら、身を隠してB拠点の倉庫近くへと向かった。
先に待っていた相手>>24へと頭を下げて見せる。]
アレクシス様、遅くなり申し訳ありません。
お呼び立てに参上しました。
A拠点の暗殺者についてはまだ調査中ですが……ご用件は何でしょうか。
[過去とは違う固い部下の声。]
[>>53頭を下げた相手に対して、頭を上げる様に命じては。
過去からは離れたその固い声に――、記憶と、更にその繋がりを切り離して行く。これは別人だと言い聞かせながら。]
……そうか。他に連合に対して掴んだ情報は何かあるか?
[表面上はセシルは連合に送り込んだスパイ、という事にはなっている。掛けた声は、任務に携わる際のいつもの、事務的な声。本題では無く――、建前的な用件を先に切り出して。
何方にせよ、最終的には切り捨てる事には関わりは無いのだが。
既に人払いは済ませてある。自軍の者がこの辺りに立ち入る事は自分が戻る迄は無いだろう。……無論、敵国の兵なら別だが。]
アレクシスは、セシル を能力(襲う)の対象に選びました。
なんで、暴走したのよ。
[ 最も気になる所を素直にぶつけたが、
彼は答えてくれただろうか。 ]
[ 会議に参加しろ、と溜息をつかれれば、
「 ハイハイ 」と右手をヒラヒラと振り ]
…たまにはアンタも休みなさいよ。
[ と、去る背中に呟いたが、
彼の耳に届いたかは知る由もない。 ]
―現在/交戦地域A付近―
[クロロが暗殺者だとは知らず、あれからどうなったのだろうかと最後の便りを思い出す。
まだ訓練兵のままだろうか。頑張り屋な彼のことだから、実はかなり上層の人間かもしれない。]
――本当に?
なら良かったのです、そうですよね。あんな悪魔、クーちゃんが信仰しているわけがないですものね。
[一瞬。本当かと言わんばかりに冷たくなった瞳は、すぐさま柔らかくなる。
女神を悪魔と呼んだことから、エリィゼが独立組織に属していると分かっただろうか。信仰していないならば都合が良いと、彼に手を差し出して]
クーちゃん。此方側に来ませんか?
そうすれば一緒にいられるし、お花だって昔みたいに眺められるんですから。
[名案だと言わんばかりに弾んだ声。戦争が終わって再び孤児院に戻れても、そこに“同じ”はあるのだろうか。]
悪魔のことを『我らが母』なんて言うようなイカれた国に、それ以上いちゃ駄目なのです。
[彼を思いやるようで、その実自分の欲を満たすための行為。
浅ましさに気付かれないよう、心で祈る。]
―回想/数日前・帝国同盟 基地の外―
……。
[シエラの言葉>>31>>33を聞きながら、なんとか思考を立て直そうと黙り込む。憎しみに視界を狭めていた身には、すとんと世界が引っくり返るような衝撃だった。女神の根源を辿る――雑音に惑わされず探求し答えを求めるシエラの姿。
それは、かつて垣間見た幼い少女の意地>>0:236と、やがて完璧な制御>>0:63を手に入れた姿にも重なり]
――その。いきなり突っかかって…悪かった。
盲目的な信仰が云々なんて抜かしておきながら、自分の目が塞がってた部分もあった。
……くそっ…!
[数年かけて積み重ねた感情が霧散するはずはなかったが、愚かで忌々しい連中と変わらない自分を省みれば冷水を浴びせられたようで。駄目押しのように火が消えうせ、気まずげに視線をさ迷わせながらも続けた]
『聖職者』の肩書きに惑わされた非礼については、心から詫びよう。
……あんたが、安易な気持ちで何かに縋るような性質じゃねえのは知ってたのにな。
[鏡には、紅い髪のみならず一人困難に立ち向かう少女の意地も映し出されていたのだから。
気に食わないクロロとつるんでいても、彼女のそういうところを評価していた。ふう、と一息つき]
俺たちには――知識が足りない。系統立てた研究にも、聖職者側の事情にも疎い。
知恵者のシエラに協力を願い出たい。
外部の情報なら身軽な俺の得意分野だし、各地の民間伝承についても拾ってる。
[真剣な目を向けながら、探求者へと協力を願い出た]
―回想・2d深夜―
[>>55ジロを乱暴に起こしてはシエラを勝手にベッドへと寝かしながら。
シエラの暴走理由について問われるが、其れについては暫く押し黙って。表情には出さないが、何と答えたものか――答えあぐねていた様で]
俺からは何とも、だな。聞きたいなら本人から聞け。
でも余り無理させんなよ?
シエラもショックを受けてたみたいだからな。
[司教が殺されたことは取敢えず上に報告してから、と伏せて。
下手に自分が言う事も無いだろう。シエラが落ち着いたなら苦しいかもしれないが――話せる様なら彼女が自ら話すのがベストだろう、と判断して。
ひらひら、と振られた右手にまた溜息。
後ろから掛けられた声には、振り返る事もなく。]
…暇があればな。
[結局、処分待ちでその日は一日休む羽目にはなったのだが。
それでも報告書やら処分の可能性を見て整理していたのだから身体が休まる暇は無かった]
― 朝・医務室 ―
処分?アンタなんかやらかしたの?
エリィゼ?………ちょっと待ってね。
[ アレクに事情を聞いていたとしても、
知らないフリをしただろう。
確か今朝方届いた手紙があったはずだ、と
左手に持つ大量の資料から、
今日の日付のものを探し出す。 ]
―――あった。
エリィゼは逃げたみたいね。
…クルークが謹慎だって。
[ 会議資料と照らし合わせ、
謹慎の理由はこれか、と。
彼女はどんな反応をしただろう。 ]
バカね、そんな意地悪しないわよ。
ちょっと身体が痛むかもしれないけれど、
1時間くらいゆっくりしてれば
そのうち痛みも引くわ。
[ 心配する彼女に
「 失礼しちゃうわぁ 」とボヤく。
頭を撫でたり背中を摩って安心させようか
とも考えたが、
彼女のことだ、嫌がるだろうと
眼鏡の奥から彼女を見つめていた。
―回想・3年前―>>47
[涙を流すセシルを見て、少し躊躇ったが、屈んで自分より低くなった彼女の頭をそっと撫でた。]
君の魔法は死者を喚ぶ。でも操ることはできても、生き返らせることは出来ない。
[魔法が消えて、ようやっと彼女に死の実感が出てきたのかもしれない。ぽろぽろと泣き続ける。彼女は、僕の所為だとは言わなかった。否定もしなかったが。仕方ない、僕の油断が招いた結果だ。また、兄代わりという自分の不用意な言葉を否定する。思わず口をついて出た言葉だったが、彼女にも彼にも失礼だったと今更感じた。]
……わかった。君の力が役立てる場所は……僕の考えだと、軍人か、聖職者かな。どっちにしても、帝国か連合か、はたまた独立組織か。決めないとだけど。
(……僕のものとはまた違う、戦争向きな力。死体なんて戦場で量産されてるし…。)
[帝国軍を望むなら、研究所を経由して頼めばいい。先程の仇は連合国の兵士だった。"兄を忘れない"という言葉は仇討ちを意味するのかもしれない。
彼女は復讐を望むのだろうか。自ら願いを叶えると言った癖に、それは嫌だなと思ってしまう。どのみち戦場に送ろうとしてるようなものなのに、どの口が言うのか。]
[>>54命じられれば顔を上げた。あなたの過去の記憶とは姿も随分違っているだろうか。
顔立ちはともかく、あの頃は年の割には小さい少女だった。]
[事務的な問いかけに答えても良い情報を頭で探る。]
上層部の動きを見るに、今回の事件は連合国として起こしたことではないようです。元々一枚岩ではありませんし、停戦調停に反対する派閥が起こしたことですね。
内部でもめ事や拠点への手配が遅れることが考えられます。
特に補給拠点Cは管理の人間が不足しています。
[クリティカルに連合が不利になる情報ではないだろう。C地点はスパイを潜りこませることはできたとしても、攻めに行くには遠い。
とは言え、こういった事柄は直接合わずとも送る手段はあるようなことだ。]
アレクシス様、何か特別に欲している情報などあるのでしょうか?
[本題は、と婉曲に問いかけた。]
―回想・3年前―
[>>63そっと撫でるあなたの手を涙を溜めた目で見上げた。]
……う ん、わかってる。私は神さまじゃない。
ごめんね、シエラ。
[生き帰らせるなんて神の所業だ。死者を喚ぶのは神に逆らう所業かもしれないけれども。
ぽろぽろと涙を流しながら、あなたに詫びた。否定できなかったことにも、1つ年下のあなたに頼り切っていることにもだろう。]
――ぐんじんか、せいしょくしゃ。
[どっちも自分からは遠い物だ。さっき兄を殺したのは連合軍の兵士だろう。]
(私はお兄ちゃんを忘れない。だけど、孤児院の皆去って行く中でお兄ちゃんを覚えてくれてる人がどれだけいるんだろう。覚えていても、悲しかったね、だけで、お兄ちゃんの死んだ意味は……)
[ぽたぽたと零れる涙をぬぐう。ぬぐっても零れてくるけれど、]
……死者を操る聖職者なんて嫌われちゃうね。
私は帝国に行く。軍人でも聖職者でも、いい。
…ふむ、停戦調停の一派が…、ねえ。
其れでもまた直ぐに開戦されるんだろうな。
[其れが本当か、操作された情報か分からない以上は確実に信用できる訳でも無いが。ぽつり、とそう本音を呟いては。]
(C拠点…、些か本当だとしても遠いな。
直ぐの派兵をするのは些か厳しい…か、)
[少し考え込む様な素振りをして、後で他のスパイにも確認を取るか、と考えこんで入れば、婉曲に問い掛けられた、本題について。恐らく薄々彼女も感付いているのだろう]
…何でも。手に入るものなら全て欲しいと言う所、だがな。
――本当は他にも知っているんだろう?
[冷たく言い放つ言葉は。その双眸で彼女を睨む様に。
過去の彼女の面影は余り無い、それでも、出来るだけ感情に囚われる事の無いように―――。もう連合側の人間である事は掴んでいるのだ、とその視線は物語っていた。]
…昨夜の一件でこれ以上泳がせる訳にも行かなくなった。
俺がお前を斬り捨てるなんて、考えたく無かったがな。
――これも上からの命さ。恨んでくれるなよ。
[淡々と、感情を混ぜない様に。言葉を紡いでは、剣を鞘から抜く。
餌を欲しているのが分かった。自らの呪いの発端でもある其れは、人を喰らうのを好む――、昨夜は抑圧出来ていた呪も剣が飢える度に内に語り掛ける衝動は強くなる。瞳が、金から赤へ。赤から金へ。血塗れた緋の様な其の色が這い出てこようと。]
[ゆらゆらと、――揺らぐのは内の闇を抑えつけている為。
やがて、自我を保つのには成功するも衝動は膨れ上がったまま――、緋色を其の双眸に現して。まだ彼自身の人格の儘の為、人の瞳はしているが過去とは遠く離れ――、普段とも違和を大きく感じるだろう]
―回想・3年前―
[帝国に行く。行って確かめる。
兄を殺した連合国とは違うのかどうか。
戦争に民間人を巻き込むことのない、人を道具とみなさない国なのかどうか。
そうならば、自分は帝国に命も身も捧げて帝国の勝利につくそう。兄が殺されたのは私にそれを教えてくれる為だったと思えるから。
兄を殺した連合国の兵士への憎しみも晴らせるから。連合国のせいで死んだのだと。
でも疑いあう、連合国となんら変わらない国なら、
私は連合国に味方しよう。
どんな手を使っても、連合国の勝利を目指そう。
連合国が勝つために兄は殺されたのだ、帝国に負けてしまっては兄が殺された意味が本当にないじゃないか。
恨むのは軍だ。軍なんてどこも同じ。]
[兄が守ってくれた命をすり減らしていることに気づかないまま。
その1年後、彼女は連合国へと頭を垂れた。]
―回想/数日前・帝国同盟 基地の外―
わかってくれて何より。ただの聖職者だと、侮った分の謝罪は受け入れるよ。
でも、それ以上はいらない。
[彼は僕を随分買ってくれているようだ。>>58>>59有難い所ではあるが、その様子はひどく居心地が悪かった。自分はそんなご大層な人間じゃない、と心の声がする。]
僕は、自分で言う程には、色んなことを理解できていない。人間のことも、戦争のこともね。
(だから、彼の死を泣くことも出来なかった……)
[呟くように言ってから、古い記憶が蘇る。多分、自分は生きている実感が薄いのだ。人を殺しても特に何も思わないのがいい例。そして、あの時も−−]
[自分の褒められるべきは一つ。並々ならぬ知識欲。その一点に限られる。彼の申し出は、僕にとっても有難いものだ。そろそろ自国内の調査だけでは煮詰まってきていた。真実を知るためには、もっと広い範囲の情報が必要になる。]
そんな畏まらないでよ。僕にとっても益のある話だ。是非乗らせてもらう。
[ちょっと捲し立てすぎたかもしれない。先の、彼の気まずげだった様子に少しだけ申し訳なく思いながら、こちらも真剣な気持ちでし手を差し出す。契約成立の証のつもりだが、彼は応じるだろうか。]
ー朝・連合国・コトブキの部屋ー
[(ノックをしコトブキがいるかを確認する。部屋にいたらいろいろ世間話をして、昔の事を話し始めるミツル。)
ー回想ー
あれは(入隊したばかり)帝国同盟との戦いでの出来事…
無事に任務を終えコトブキの隊と合流し、連合国に戻ろうとした時に起こった。]
お前だけは許さん、死ねぇぇぇーー
[瀕死の重傷を負いながらも帝国同盟兵はミツルに襲いかかる。突然の出来事でミツルの反応が遅れる…]
[その時、閃光が帝国同盟兵を貫いた…
ミツルはコトブキに助けられたのである!
この時、命の恩人であるコトブキに秘密を打ち明けたのだった。**
]
/*
あかん、まだ今日のログ100いってないのに溺れてるぜー…
長文と時間軸交錯って恐ろしいんだね(白目)
回想まとめて、ほどよいタイミングで介入。
交渉人らしさが微妙だから頑張る。エリィもクロロ誘ってるし、いろいろ展開ありそーだな。
もう鳥やモブだけがお友達じゃない(震え声)
―現在/交戦地域A付近―
[悪魔、という言葉を聞き、エリィの立場に気付いたが、あまり驚くまでもなく返す。]
帝国には、スパイでいたってことか。
・・・うん。よくあることだよね。
[自国に紛れ込み、この手で暗殺してきた者は片手では数えきれない。それを知っているからこそ、よくあることと聞き流してしまったが・・・もしかしたらエリィは不思議に思うかもしれない。]
[そして、その次に言われたことは、思いもよらぬ申し出で。流石にそれには一瞬、言葉を失ってしまった。]
それは・・・えっと、僕に連合国を裏切れ、と?
確かに、上層部の、本気で女神を信仰している人たちに任せておいたら、いつ戦争が終わるかなんてわからないけれど。
でも、ううん・・・
エリィ、本気、なんだよね?
[クロロは、エリィより前に兵として連合国に連れていかれてしまった。その時に気がかりだったのは誰よりも仲良くしてくれたエリィ。
エリィと対立する国にいるというのを知った時は、どうしようかと思ったが・・・自分が国を裏切る選択肢なんて、思いつきもしなかったな。と、エリィの反応を待った。]
[フードを深々と被る。周囲の状況については、空間魔法が教えてくれる。半径1km圏内の地理、そして人間が何人いるのか、そのうち敵意を向けてくるのは何人か。距離はどれくらいか。把握する。]
…何処にいるかしら…。
[司教様を殺したことから、彼女は独立組織の所属なのだろうと想像できる。それならば、自分が殺される可能性は極めて高い。彼女に殺されるなら…そんな考えも頭をよぎる。]
ダメよ…あの子には…これ以上人殺しなんかさせたくないんでしょう…?
[自分に言い聞かせる。]
― 回想・少女が死んだ日 ―
ティナ、早く……っ!
[お使いの帰りだった。いつも付き添ってくれる職員が病気で休んでしまった為、子供だけで向かっていた。
自分とティナ。二人で冒険みたいだね、なんて笑いあって無事に買い物を終えた、そのあとのこと。
ざわりと街が喧騒に包まれる。帝国同盟、銃、そんなとぎれとぎれの言葉が聞こえてきた。]
走って!院に戻れたら、もう怖くないから!
[泣きじゃくるティナの手を引こうと腕を伸ばす。
後少しで届くと思った。けれど、自分の腕はその小さな手を捕えることはなくて。
銃声や悲鳴が混ざり合う中、ティナを撃ったのであろう乾いた銃声だけは嫌に聞き取れた。
目の前を舞う、赤。
倒れた体を見捨てて逃げるなんてできずに、駆け寄って泣きながら声をかけた。]
起きて、起きて、ねぇ!
今日、一緒にお菓子作ろうって………ティナぁ…!
[許せなかった。孤児院の仲間を奪っておいてなお、残った友人の命さえ奪うのか。
動かない少女の首を飾る、小さな水晶玉のネックレスをそっと外す。ぎゅっと握り魔力を込めれば、淡く光った気がした。]
ティナ、………まってて。
[憎しみは、喜劇など生んでくれない。
幼い心はそれを理解できずに、その日エリィゼは魔法の才能を覚醒させた。
そして、きっとこれからも知ることはないのだろう。
否――知らないフリをするのだ。
自分の行為が、あの日のような悲劇を生む要因になっていることに*]
その命令は流石に大雑把すぎますよ、
[アレクシス様と敢えて冗談と受け取って笑って見せようとしたところで、冷たい言葉と双眸が此方を睨んだ。
視線が雄弁に語る言葉に、苦笑に代わる。]
[どうするんだろうって考えていた。
いざ目の前になるとどうしたらいいのか分からない。]
――考えたくなかったんだ?…ちょっと嬉しい。
いつか来るって分かってたの。でも、私も、考えたくなかったなぁ。
上からの命も良いけど、恨んじゃわないように少し話ししてよ、アレク君。
[ゆらゆらと揺れる見慣れない瞳の色を見つめる。
金と赤に揺れる色は綺麗だと思った。赤の瞳は彼を別人に見せているようだった。]
……それとも裏切り者との話しは剣を通してだけで十分?
[私は針だけど、と指の間に針を挟んだ。]
/*
しまった。何だか連合か帝国か傍から分からない感じだったので先に補完を回したら、シエラさんに迷惑かけてしまった。
申し訳ない。そうだよなああ、締めっぽいよなあああ
― 現在/交戦地域A付近 ―
[帝国にいたことは知られていたらしい。少し驚くも、戦場に出ることも多かったから当然かと思い直す。スパイと言われれば、クルークの顔が思い浮かんだが――自分にそんな権利はきっとない。
誰もいなければ溜息をついたかもしれないが、今ここには彼がいる。抑え込んで頷きを返し]
……良くあること?
クーちゃん、スパイをたくさん見てきたりしたですか?
[聞き流した彼に引っ掛かりを感じて、思わずそんなことを尋ねていた。
確かに軍にスパイは付き物だ。それを知っていること自体に疑問は無いが、『良くあること』という単語がどうにも不思議で。]
嘘なんてつかないですよ。
裏切るのが嫌なら、エリィは諦めます。
…ほんの少しでも揺らぐ気持ちがあるなら、お願いです。
エリィの手を、取ってください。
[彼の前で、昔のように振る舞うのは。
かつての純粋だった自分を演じたいからかもしれないなんて考えに至って、そっと苦笑う。
そんなことをしても、偽りはいつか綻びるものなのに。]
― 朝・医務室 ―
[ジロの返答>>61に納得して頷く。クルークのことは仕方ないだろう。何しろ会議内の発言のこともある。それ以上のことを言わない彼に、不審に思う。アレクは、いやそれより自分の処分は?一連の犯人であるエリィゼの逃亡は、何より自分の失態だ。自分が理性的だったなら、それか彼一人だったなら逃亡前に仕留められた可能性は十分ある。自分の処分について聞こうとして、すぐにやめた。]
(アレク本人に会ったジロでさえ、僕の現状について詳しくは聞いていない。……庇ってくれたのか。)
[最近は雰囲気が尖っていて、近づくのさえ避けていたのに。アレクはやっぱり、孤児院にいた頃の彼のままだ。まるで、人を馬鹿にした話し方しか出来ない僕を叱っていた頃みたいだ。そう思うと、少し笑えた。]
―回想/数日前・帝国同盟 基地の外―
……そうか。
[「それ以上はいらない」ときっぱり言い切りながらも、どこか物思う様子のシエラ>>72>>73を観察しつつ、短い一言を返す]
天才サマが、随分謙虚なもんだな。
知らない事・足りない事に気付くところから始まるのが、学びだろ。
きっと、今の状況の中でこの戦争が何なのか――人間である事とは何なのか、少しも考えてないやつはいないだろう。その答えが全く同じになる事がないからこそ、俺は。あんたのように求め続ける者が見出すものがあると考えてる。
[彼女を如何に評価してるか見透かされているようで、気恥ずかしさに鼻を鳴らしながら。
シエラの過去に何があったかは知らない。ただ、思うように人の姿を保つ事も出来ず自分が何なのか苦しんだ幼い時期の事を思い起こし、彼女が感じている「実感の薄さ」を少しばかり感じ取れた気がした]
[手を差し出されれば、幾ばくかの躊躇いの後、自分よりもほっそりとした手を乱暴に取り]
畏まるなってもな。
今まで見ていた景色がグッと広がる感覚ってのは、なかなか戸惑いが勝つもんだぜ。……シエラ。
[少しだけ、彼女を胸に引き寄せるようにして囁きかける。
――帝国の銃弾に運命を歪められたエリィゼとティナの顔を思い浮かべながら]
俺は、あんたを買ってる。
これから事態が動いたなら、俺たちの手によっていずれ帝国も連合国も大きな被害を受けるだろう。
……特に、帝国に大切なものを奪われた同志は多い。いずれ復讐の時が来る。
[復讐を、止めるつもりはなかった。戦争を止め、女神について知り、二度と繰り返さぬよう排除する。どうせその中で血が流れないはずもないのだから]
だが、それに無為にあんたを巻き込もうとは思わねえ。
その時が来たら――俺の手を、取れよ。
そのつもりがあるなら、あんたの頭脳も、力も、活かせる場を与える自信はある。
[「俺があんたを必要としている事、絶対忘れんなよ」と投げかけた裏切りの誘いは、少しでも彼女の心に波紋を起こせただろうか?*]
[最後にそう告げて、静かに体を離した。もう涙は流れてはいなかった]
ありがとうございました。
なんだか、情けないところをお見せしてしまって。
…恥ずかしいですね。
[困ったように笑う姿は、おそらく孤児院に居たころと相違ない]
こういう言い方が正しいのかは、分かりませんが。
おかえりなさい、ツリガネ。
[少し背の高くなった彼女の頭を、撫でようとしただろう]
― 現在/交戦地域A付近 ―
ちょっと、情報がよく入るところにいたからね。
[敵国の情報が入り、それに対処する場所・・・なんて。かなり限られてくるじゃないかとは思ったけれど。あはは、と笑い、今はそれ以上話すことではないと、説明はそれだけにした。]
それで・・・そうだね。
[僕は、どうしよう。散々人を殺めてきた僕の正体を知ったら、エリィは軽蔑するのだろうか。]
僕は・・・
[それでも。軽蔑されるまででもいい。]
エリィ。僕は、エリィについていくよ。
[元々、女神信仰には全く興味がなかった。ただ、平和が早く訪れればいいと思っていただけ。国を裏切るっていうのに、これからエリィといられることに喜ぶなんて。]
(平和より、エリィが生きてさえくれていれば、僕はそれでよかったのかもしれないな)
[気付くのが遅すぎたその感情は・・・暗殺という仕事に身を置きすぎた彼には、なんであるのか理解できなかった。]
/*
妹のメモより。
僕の顔、そもそも死体っぽいですよね、となんとなく思いました。
やんでれるーとも、大変おいしかったですね。
でも、今の凛とした妹も、好きですよ。
そもそも碌なお兄さんではない気がします。
きゃらせってい、というのを間違えました、と中の人が言っていました。
ーいつか・戦場ー
[軍に入って何戦目だったか。今日も今日とて戦場で誰かの肢体を踏む。魔法を使い、武器を使い、何の利益も得られぬまま死体の山だけが築かれた。
辺りを一掃しただろうか。この地域では連合の勝利だと帰還の令が下れば、近くに配属された小隊と合流する。その一瞬の、気の緩み。]
…!ッミツル!!
[致命傷を負ったくせに最後の力を振り絞って友人に襲いかかる敵兵。止めを刺し忘れたのは誰だと思うよりもまず、体が動いた。
掌に魔力を集め、ばちばちと激しく鳴るそれを成形する。形は悪いが鋭く尖った矢は敵の命を奪うだろう。しかし。]
大人しく!っ死んでろよ!!
[矢を放つと同時に地を蹴り走る。閃光が敵を貫くと同時、両手に持ったロッドを大きく振りかぶってーー渾身の力でもって振り抜いた。
ぐしゃりと潰れる感覚と、肌に飛び散る返り血の生暖かさ。普段ならばにこりと笑って受け入れるのに、どうも気持ちが悪かった。]
……なんか、言い訳ある?
[こんな気持ちになるのはお前のせいだと八つ当たりを籠めてミツルに問う。そしてその時、彼からその秘密を告げられたのだろう。>>74]
ー現在・連合自室ー
[部屋を出ようとドアノブに手をかけると、タイミング良くノックされ。相手が名乗るのを待たずに勢いよく扉を開ける。
さぞ驚いたろうと相手を確認すれば、ミツルの姿があって。]
ミツルじゃなーい、何か用?
[挨拶だといつものように顔を寄せる。応えてくれれば唇か頬にキスをするだろうし、断られれば「ケチー」なんて言いながら大人しく引くつもりだがどうだったか。
停戦協定が締結早々破られたというのに、呑気な様子で部屋に誘う。世間話の他にも何か話しただろうか。]
あ、そういえばさぁ
停戦協定結んだって話いってるよね?
それがさ、締結早々破られたらしいんだよねぇ
[誰の仕業かな?なんてとぼけたことを言いながら、ミツルの反応を伺う。暗に、自分達の出番が近付いていると示しながら。]
…聞かせて?シエラ。
[ 資料を読むことを中断したのを告げるように
すっ、と眼鏡を外してポケットへ。
珈琲が"おちる"音を後ろに聴きながら、
彼女が話してくれるのを静かに。 ]
―現在/完全独立組織拠点―
[邪魔な者を消し、策を巡らせながらも、シエラとの邂逅によって心が揺らぎ、女神像やこれからについて考え直しつつあるのは確かだった。
――ギュルを殺した後の複雑な思いは、彼女のような人間もいるという事を知ってしまったから。女神に現状の不満を、憎しみを全てぶつける事で、各国に散り散りになったかつての仲間への思いについて深く考えまいとしている自分に気付いてしまったからだ。
A地区へと向うエリィゼを見送った後、情報の確認と決意を固め自分もまた戦場へと向う]
ー旧市街ー
『デル・ディジョン』
[カランカラン…。空薬莢が落ちる音。]
…無駄に弾を使わせないで頂戴…。
[連合の兵士2名に発見されてしまい、やむなく頭を撃ち抜いてしまった。指向性を持った弾は、頭をこの空間から"削除"してしまう。]
…殺して…しまった…。
[始めての感覚。生き延びたという感動、そして、殺してしまったことへの罪悪感。虚無感。人とは、ここまで脆いのか。たった一発で消えてしまう。けれど、やりがいを感じてしまうのが最も恐ろしかった。]
…仕方のないこと…よね…。
[だが、正当化できない。生きるために殺す。
弾薬を2発使った。残り、649発。]
……ハッ、今更何を話せと?
……ま、恨まれるのは俺も嫌だからな。
[表に出る瞳の変化には衝動が募れば出る事には気付いていた。茶化す様にそう語りながら、出来るだけーー、知られたくは無かった。自分が『人間では無い』と言う事を否が応でも自覚させられるから。
其れでも、昔からーー魔法で人の形に戻る度に自分の金の瞳を映していた友人ーーグレンだけには見られたく無いなと考えたりして。]
……死ぬ迄の間だけ、聞いてやるよ
[自らの瞳への反応が無いのに何処か今から殺す相手だと言うのに安心感を覚えながら。嬉しい、と言う言葉には反応する事も無く。]
[彼女が針を指の間に挟むのを見れば、剣に魔力を流し込む。擦りでもすれば、身体が重くなる付加効果。斬れば斬る程、効果は重複する。大気全体に荷重を掛けるよりは魔力が安上がりなのだった。
ーーそしてニィ、と歪んだ嗤いを浮かべ。
地を蹴り、一気に眼前の空間の重力負荷を掛けて空間を圧縮させる。千早の様な空間操作の魔法に比べれば子供騙しの様なものだが、自分の周りだけ重力が適用しない様に調整しながら、最初からセシルの左胸を狙うつもりで剣を突き出そうとしようと]
[エリィの裏切りの誘いに返事を言いながら、心の奥底で思ったことは]
これで。連合も帝国も、どちらの人間も殺せる。
好きなように、殺せる。食える。
―戦争が終わるまで・・・
[そこで、少し残念に思ったのは気のせいだろうと。クロロは気付かなかったふりをしようとしたが。]
[そうだ。僕が人間を殺すのは、戦争で花が燃やされ平和でなくなるから。だから戦争を起こす悪い人間をこの手で、殺し、食うのではなかったか?]
―でも、やっぱり。
[人を殺せなくなるのは残念だなあと、そうクロロは独りごちた。]
/*
どうしよう、大事なところなのに今夜も絶賛お眠で日本語や話の構成に不安が残るぞ!
どこから介入しようか、どう持ってこうか…おろおろ
…そうでしたか。
[些か腑に落ちないところはあるが、彼が言いたくないのならばと納得したフリをする。>>85
キッとこれ以上追及しても、困らせてしまうだけだ。
それに優先すべきことは他にもあるのだから。]
――――!
[彼の返事を聞き、本当に受け入れてくれると思わなかったのか一瞬息を呑んで。
そして、今までよりもいっそう嬉しそうに。頬を赤く染めて笑った。疑いの気持ちは、微かにあれど。
彼が暗殺をしていることまでは知らないが、きっとそれを知っても自分の想いは揺るがない。
彼はまだ、自分をあの頃のように思っているだろうか。虫も殺せないような純粋で、泣き虫だったあの頃の――]
嬉しい、嬉しいですクーちゃん……!
独立組織を、エリィを選んでくれるんですね。これからは一緒にいられるんですね…!
[喜んでばかりもいられない。すぐさま自分が今は任務中だということを思い出した。まだ頬は緩んでいるので緊迫感は無いが、出来るだけ真顔になろうと努力する。勿論不実の努力だが。]
クーちゃん、エリィは任務を終えてきますね。
先に拠点の方に……と言っても、それじゃあ敵として認識されちゃいますし…
[うぅ、と頭を悩ませる。仕掛けることが目的とはいえ、それを成す為には殺人だって必要だ。
出来るだけ見られたくないと思うのは我儘だろうか。結局いい案は浮かばず、どうしようと眉を下げた。]
―午後/拠点B付近―
[A地区は、エリィゼが爆破の仕掛けに向かった。
自分は周辺の斥候をしつつ――叶うなら、この目で確かめたいと決意した友や仲間たちに対面しようと拠点B付近まで鷹の姿で舞い降りる。普段なら、戦場で邪魔者を始末したり拠点を調査したりする時以外は、兵の姿を取ることはない。
紛れ込みやすい一般兵には、自然若者が多い。
……同年代への変身だと、つい金の瞳につられやすくなってしまうからだった。
警戒しながら辺りをうろつくうちに、そう遠くないところから魔力のぶつかり合いを感じた。
速まる足。不自然な振る舞いからか止まるよう声を掛けて来た兵たちを、使い慣れた二丁の拳銃で弾幕を貼るように蹴散らし、足止めし、牽制して距離を取り]
―回想―
[孤児院に来て様々なことがあったが、その中でも特に衝撃的なことの一つが、彼(或いは彼女)との出会いだった]
―――……。
[ある日、アルフという少年に届け物をしてくれと司祭様から頼まれた。荷物を抱えて向かった先に見えたのは、可愛らしいワンピースを纏った可憐な少女の後ろ姿]
――――――……。
[人違いかと思ったが、白い髪に茶色の瞳。やはり間違いはなさそうだ。
どうしよう、と表情を変えないままに内心では酷くうろたえた。いわゆるオネエという人種を見るのは初めてだった]
―――――――――………。
[あれは本で読んだことのある、おかま、という奴だろう。随分と綺麗だなぁ。しかし、女性扱いすべきなのか、男性扱いすべきなのか?
いや、そんなに深く考えなくても。僕は荷物を渡して帰ればいいのだ。アルフさん、と呼びかけてこれを差し出して帰ればいいのだ。よし、いくぞ]
[頭の中で考えすぎていると、つい口に出してしまうという奴である。よくあることだ。仕方ない]
………。
[表情はあまり変わらないが、彼の内心は混乱を極めていた。
初対面であまりに失礼な物言いをしてしまった自覚はある。しかし、謝罪するのもそれはそれで失礼な気がして、ええと、こういうときは、どうするんだったかな]
御届け物です。
…おかまさん。
[そっと荷物を差し出す。無理やり押し切ろうとしたが、果たしてきっと、怒られただろう]
―回想・孤児院/食堂―
えっと、確かこの辺りに……。
[厨房で一人料理をしている。
長く孤児院には居るものの、厨房に入る機会は少ない。
出来た野菜炒めを盛り付けるお皿を探していた。]
これこれ、後はよそってと。
[やたらと赤い野菜炒め。
辺りに立ち込める匂いが、香辛料の過剰さを物語っていた。]
[そんな変わった匂いに釣られてか、
いつの間にか小さな男の子が傍にいる。]
どうしたの?お腹すいた?
[優しく声を掛けると、思いっきり頷いて。]
仕方ないですね。
夕飯もあるから、あまり食べちゃだめですよ?
[そう言って、その野菜炒めを子供に食べさせてしまった。
顔を赤くして泣き始める男の子。]
え、ええと。
水?水ですか?
[思いもよらぬ出来事に、慌てふためいていた。]
/*
←グレンが戦闘的な意味でか弱すぎて、どう割って入ればいいか分からない
いっそ狼とかに変身して戦おうかと思ってた時期もあったけど、消耗激しい上なんか狼COみたいだなーっていうね。
あああどうしよう……!
―午後/拠点B付近―
今さらだからアレク君なんて呼べるんだもの。
[一介の聖職者が幾ら孤児院が一緒だからって、
アレク君だなんて馴れ馴れしく接する訳には行かない。]
……ふふ、そんなに一緒にいてくれるの、アレク君。
私はまだまだ死ぬ気はないんだけど、
[少し笑ったけれども、ジリと足を地面に擦らす。
帝国で名高い彼の力。まだ重力をかけられた訳でもないのに、圧力を感じるようだった。
ジリ、とまた距離を測りかけて相手が僅かに動いたと同時に、飛び下がって挟んだ針を地面へと投げた。地を蹴る、なんて生易しいものではないスピードへ此方へと向かう相手。
この地で死した兵がそれに負けぬスピードであなたとの間に立ちあがり、あなたの剣はその死者の胸に突き刺さっただろうか。
僅かに残ったコートの裾が剣に触れ、重みを帯びた。]
例えば、何で帝国にそんなに固執するのかな、とか!
[問いかけながら、周囲に白い靄を漂わせ2、3本の針を続け様に落として死者の兵を作りだす。
そんな矢先、]
ーA地区手前のどこかー
[ピクリ…探していた人の反応があった。空間魔法圏内にエリィゼがいるようだ。]
…いかないと…。
『ディア・ポート:エリィゼ』
[あまりにも近いと刺激しかねないと考え、やや遠く、エリィゼの100mほど後ろに転移した。]
―回想/数日前・帝国同盟 基地の外―
……はは、まさかグレンに諭される時が来るなんてね。
[彼の言葉>>83に、茶化したような調子で静かに返す。その通りだ。わからないなら、学べばいい。自分は今のままでは足りない。それは、本から得る知識のようには理解できない。自分にとっては恐らく何より難しいこと。それでもいつか、分かる日が来るだろうか。後押しするような彼の言い方が、今度は静かに受け入れられた。
握手に答える彼の手は、自分より固く大きい。同い年だというのに、男女の差というやつだろうか。]
…ッグレン……?
[すっかり油断していたらしい。突然彼の側に引き寄せられて、抵抗なく従ってしまう。囁く内容>>84は、具体的ではなくとも重大な秘密に思えた。先刻手を組む話をしたばかりの自分に、こんな話をしていいのだろうか。
付け加えるように続けられた言葉は、僕への警告か。帝国中枢にその同志がいるということか。今の所スパイと確信しているのは一人だけだが……彼女のこと、だろうか。]
[ようやく僕の身を案じてくれているらしいと気づいて、不思議な気分になる。戦闘力では僕より劣るはずの彼が、まるで僕の全てを背負おうとしているようだ。女扱いも子供扱いも大嫌いなのだが、今は何ともないのは何故だろう。]
………素敵な申し出ありがとう。でも、僕はそんなに柔じゃないさ。一人の方が性に合ってるしね。
[そう返しながら辞退を示すように手を解く。そのまま後ろに退いて、彼から離れる方向に歩き始める。解いた手をひらひら振りながら、背後に声をかける。]
そろそろ時間だから、今日は帰らせてもらうよ。情報の方はまた今度で。………最後の言葉は憶えておいてあげるよ。
[何事もなければ、そのまま帰っていくだろう。今日のことは、退屈な日々の中では珍しく、刺激のある一日として記憶されるだろう。]
ううん、そうだよね・・・エリィには任務があるのか。
[急に真面目な顔に戻ったエリィ>>94を見て、彼女にはまだ仕事があったのだと気付く。
僕もこれから独立組織の一員になるわけだし、エリィにだけ任せるのも。それに、このまま拠点に行ったところでエリィの言うとおりだ。・・・ならば。]
僕も一緒にいこうか?
なにか、手伝えることがあるかもしれないからさ。
[と、腰に刺した鉄刀を触った。
今はおんぼろの刀だが、ここに飛んで来たときには魔力を解放していたため、エリィにはそれがただの刀ではないことがわかっているだろう。
この場で武器を指して「手伝える」という言葉の意味は一つしかないが・・・戦場になっていた場所の近くで出会ったのだから、それは今更な気がして。]
―暗殺、という暗い仕事をしていたことさえばれなきゃいいか。
[許しが貰えるなら、エリィに同行するつもりだ。]
投票を委任します。
隻眼の ミツルは、コトブキ に投票を委任しました。
……確かに違いねえか、
俺としてはそんな無駄話をする気も無いんだがな。
[今更だから、という彼女の声をくくっ、と乾いた色の嗤いで肯定しては、それでも、と続けて。剣が死者の兵の胸に刺されば、舌打ちをしながら――己の中の闇は悦んでいるのを確かに感じる。
その儘、剣が中央から二つに分かれれば黒い闇の様なモノがもぞり、と蠢いて巨大な獣の口の様に変化しては内から中へと吸い込む様に死者の兵を瞬く間に呑み込んでは其れが魔力へと変換されて行くのを感じる。
――霊魂魔法。噂には聞いても部下とは言え、目にしたのは始めてだが、痛みも感じないであろう死者の兵を生み出され続けては何時まで持つものか。魔力変換は出来ても多勢に無礼。一旦、後ろに跳んで距離を取ってはショットガンの形へと銃を変形させながら]
[また新しく兵が生み出されるのを見ながら、帝国への固執を問われれば顔を顰める。其処は触れられたくない影の部分で。]
―闇の底―
[悪戯っぽい笑み>>+19に、惚けるように頬をかきながら]
……これは、参りましたね。
どうか、二人だけの秘密に、しておいてください。
[そこまで言って、またこの場所に誰か来ることがあるのだろうか、と思案する。人はいつか死ぬもので、それは自然の摂理だ。だけどまだ、あまりにも、早すぎると思うのだ]
ツリガネ。
[優しく、静かに、頭を撫でる。
彼女は僕の救いになってくれた。僕も少しでも返せれば良い]
貴女は、頑張りました。
見てないけれど、分かります。
貴女は昔と同じに、僕には見えるから。
だから、きっと色んな想いを、したのでしょう。
きっと沢山、頑張ったのでしょう。>
僕は、頑張るツリガネが、好きです。
無理をしないか心配ですが、
とても真っ直ぐで、眩しくみえます。
…今度は。もし、今度があるなら。
頑張る貴女の在る場所が、穏やかで温かくありますように。
[彼女が目を開くまで、撫でる手は止めない]
[死者の兵を面倒そうに、トリガーを何発か弾けば、変換された魔力から空気を重力で圧縮して弾丸の様に相手の兵へと圧縮した可視化させた重力球を放てば、当たった兵が重力半径の増大によって一気に吹っ飛ぶ。死者の兵の分ではコストが足りなくて更に魔力を継ぎながら。正直銃形態もコストが重いので変換出来るモノが無ければ余り使いたくないものだ。]
…さあね。俺が居たいから居るだけさ。
[その答えは、半分本当で半分嘘。彼の中に眠る獣の力を、上層部は知っている。それ故、利用価値があるとして対価として与えられた居場所。自分の中では否定しながらも、人で無いと何処か自覚していて。その対価に縋るしか彼には無かった。
また、周りから置いてかれてしまうのが、嫌だったから。]
[そうして濁した言葉に彼女は気付いただろうか。また剣の形態に戻せば、また距離を詰めようとして――、>>100瞳が揺れたのを隙と見て狙おうとして。その呟きに、驚愕と恐怖が赤い瞳に映れば、唱えかけた魔法は空気に散る。]
[一緒に行こうかと言う彼>>104に、少し悩むような素振りを見せる。
彼が触れた刀は、一見すればなんの力もなさそうなもの。
けれどそれからは魔力を感じて、他に方法も思い浮かばないからと頷こうとした丁度その時。]
――誰?
[自分の背後。少し離れたところに、いきなり人の気配が増えたのを察知する。
先ほどまでとは違い、冷たく尖った声で誰だと問いかけて振り向けば、そこにいたのは且て姉と慕った女性。]
………帝国の聖職者が、こんなところで何を?
裏切り者を処分しにでも来ましたか?
[聖職者が人を殺しに来るとは滑稽だと、大鎌を手に持ちその姿を見据える。
反抗期だ何だと言われ続けていた気もするが、まさか家出したとはいい加減思っていないだろう。]
−回想 孤児院受付−
[孤児院には、個性的な子供が集まる。とても辛い料理を平気で食す少女、秀才と呼んで差し支えない魔道の申し子、そして――。
アルフは彼と出会った日が忘れられない。]
おそいわねぇ...。
[アルフは孤児院の配達物受付の前で、そばにあった水瓶に生けられた百合をいじくりまわしながら、荷物を待っていた。教会の司祭さまに教会にあった1(2)
1ポプリの作り方の本
2綺麗な布切れ
をくれるよう頼んだのが、来るはずだったが、時間はすこし推している。せっかちなアルフは待つのが苦手だった]
「えーと、ええと、おかまさん。
……あ」
(……あ゛?)
[少年の口から出た言葉に、声こそ出なかったがビキリとこめかみが鳴り。
初対面の少年におかま呼ばわりされる筋合いは、アルフには無い。しかしどうせここだけの出会いならば、波風を立てぬが「オトナ」と言うものだと、無表情の少年にできるだけ上品な立ち居振る舞いでいると]
「御届け物です。
…おかまさん。」
[二度目の爆弾が投下された。]
―回想・孤児院での出来事―続き
この化け物め!
[言葉で言っても分からないと考え、
ミツルはわざとアレクシスを暴走させた。]
くっ、これは…
[アレクシスの魔力は暴走しているせいか
恐ろしいほど高い。
しかし、ミツルの魔力にはかなうはずもなく…
ミツルはアレクシスが制御出来るまでこれを続けた。]
[ある日、同じようにしていたとき、ミツルの魔力が暴走した…
その近くにクロロの姿が…**]
あら、ご丁寧に。配達ありがとう――。
[ゆるりと微笑んで、包みを受け取り、とりあえず受付口の端へ。
ひとつ、息を吸うと]
――――てぇぇんめええええええええ!だぁれがおかまだブチ抜くぞ!
[アルフは少年に飛び掛ると、少年のほっぺためがけて腕を伸ばす。
少年がよけなければ、怒りのままに赤い痕ができるまで頬をつねりあげるだろう]
(>>+22 (>>+29と>>+30の間)
[ぱたぱた…という足音。背後に何者かの気配を感じる。振り返れば、アルフより数段大人びた少年が、包みを持って こちらに切れ長の目をむけていた。しばらく言葉を待っていると]
/*此処にも一人。多分セシルか自分かグレン…?
正直まだ死にたくないのだけれどどうしよ。
そして回想ありがとうございます!*/
/*
戦闘ろーるが、楽しそうです。
Maoは『帝国同盟に所属する騎馬隊。演奏が得意で水の魔法を司り、武器は妖刀。』です。
これを眺めながら、考えたのは。
水流で重火器を弱体化、目暗ましさせた上で、騎馬で特攻して妖刀で斬りまくる姿でした。
…どこのばーさーかーですか。
馬=妖刀、というのも面白いなぁ、と思っていました。
本編参加していたら、多分本性出して序盤から殺しまわっていたでしょうね(もぶを)
はぁっ……は――おいおいっ…どういう事だ…!
[息を切らせてその場の様子を窺う。
死者を操るセシルと、迎え撃つアレク。彼女とは幾度か情報のやり取りをした事があった――その正体や所属は確実には把握できていなかったが、連合国所属で、アレクに見あらわされでもしたのだろうか。
続いて素早くアレクに目を向ける。
疑わしきを罰する厳しさ、苛烈な武功、なぜか纏わり着く戦場につきものの怪談めいた噂――耳にする情報はあまりにも彼から掛け離れており、受け入れきれずに考えないようにしていた最たる人物だった。
直に目にした彼は、変わり果てた血塗れたような瞳をして。
友と信じていた頃のアレクとは変わってしまっていたなら。その時になってから思い出など忘れて敵対すればいいのだと、ずっと心に予防線を張っていたのに。
動揺しあまりにも隙だらけの様子に、思わず銃口はセシルへと向かっていた]
っ……お楽しみのとこ悪いが、邪魔立てさせてもらう。
何か連合と帝国がいいように揉めてるんなら、漁夫の利のひとつも狙わせてもらうぜ。
[真正面から掛かられたら、自分の実力では叶わないだろう。そんな、上辺ばかりの理由をつけて。
もう片方の銃を牽制するようにちらつかせながら、飲み込みきれない状況の中頭を働かせる。眉を寄せ二人を交互に見やった]
[不意に現れた気配に気付き、刀に手を当てたまま警戒を強める。エリィも気付いたようで、誰だと問いかけた結果闇から姿を現したのは]
千早・・・?なんで、こんなところに。
[千早が軍の前線に出ているという情報はなかった。何故ここに。
と、エリィが語調を荒げ、敵意をむき出しにしていることで察した。千早は連れ戻しに来たと言っているが・・・所詮、追っ手というやつだ。]
千早、エリィは帝国には戻らないよ。
それはたぶん、千早が良く知っているはずだ。
[どうしてもというなら、自分も応戦するまで。
剣を抜き、魔力を込め、黒刀の姿を露わにさせ、警戒を続けた。]
[銃をホルダーに収める。]
さぁ、帰ろう?今ならまだ、間に合うから…。
[エリィゼに笑って手を広げて見せる。]
クロロも、戦いなんかやめましょう?
投票を委任します。
隻眼の ミツルは、アレクシス に投票を委任しました。
連れ戻しに?
[彼女の言葉>>111に面食らったような顔をしたが、やがておかしそうに笑う。
戻る気なんてない。そういうように、一歩前へ踏み出す]
聖職者サマの考えは分かりませんね。
裏切り者にも慈悲を?それとも、また別の理由?
まさか、まだ過去に囚われてるわけありませんよねぇ?
[自分も一緒のはずなのに。
過去に縛られて。そしてそれに、気付かないふりをしている。]
――殺されたくないなら退け。
警告は一度。あの司教のようになりたくないなら、今すぐに。
[大鎌がぐにゃりと変形し、鉤爪の形態を取る。
威嚇するように空中を、造りだした氷の刃が浮遊して。攻撃されたならばそれで応戦するまでだ。]
そう、それは、寂しいな
[僅かに言葉通りの表情を見せながらアレクから距離を取る。元々、本来なら自分は戦場で力を発揮する能力だ。1対1の近距離でどうこうできるとは思わない。
飲み込まれた死者には有象無象の霊の一つが詰め込まれている。
もろともに魔力へと変換される様子に誰とも知らぬ霊への申し訳なさが去来するも、
相手が飛び下がった隙にと先の3体に続けてもう3体、次々と兵を生み出した。
けれど、生み出された兵はショットガンで吹き飛ばされたのだろう。近くに残るのは3体だ。
精密には作っていないため然程に魔力の消耗はないものの、こうして生み出しては消されを繰り返させてくれるとも思わない。]
[相手の答えに更に尋ねる前に、その目はグレンを捕えて揺れていたのだろう。
距離を詰めようとしたのにも気づかないのは確かに明らかな隙だった。]
[銃をホルダーに収めた。]
お願い…帰ってきて…?
[手を広げ、笑いかける。刀を引き抜いたクロロを見る。]
貴方も、一緒に。大丈夫。私が護るから…ね?
[クロロの敵意に少しだけ怯むが、すぐに微笑み、誘って見る。]
ほら、転移はいつでもできるわ。
[銃をホルダーに収めた。]
慈悲なんかじゃないわ。貴方は、大切な妹だから。
お願い…帰ってきて…?
[手を広げ、笑いかける。刀を引き抜いたクロロを見る。]
貴方も、一緒に。大丈夫。私が護るから…ね?
アレクシスは、エリィゼ を能力(襲う)の対象に選びました。
― 朝・医務室 ―>>89
[彼の何気ない優しさが嬉しかった。そんな、改まらなくていい。独り言として聞いてほしい。そう前置いて話し始める。]
昨日……司教が殺されたんだ。変わり者の僕に理解のある、いい奴だった。あいつと話したり笑ったりすることは、もう出来ないんだと思ったら………心が削り取られた気分だった。
どうしようもないよな。自分で散々他人の命を奪っておいて、今更こんな風に思うだなんて。理不尽に奪われたことに憤るだなんて。……一体どんな顔で、僕はエリィゼに叫んでいたんだろう。
[冷たく見据える彼女の表情を思い出す。数日前グレンが言っていた、帝国に恨みを持つ人間はやはり彼女のことだった。彼女が"ティナ"と叫んだ、張り裂けるような響きの篭った声が、まだ耳に残っている。自分もあんな声を出していたのだろうか。]
何でグレン君が……、
[それはグレンがこの地にいることではなく、この場に割って入ったことへの戸惑いだろう。
此方へと向けられた銃口に死者の兵が銃口から庇うように1体動く。]
、……漁夫の利を狙うなら、出てくるのが早いし目立ちすぎじゃない?
[アレクの方へと視線を流せば、>>107グレンの登場により大きな隙を見せた相手がいる。
自分の時とは全く違う反応。覚悟を決めていなかったからだろうか。そう思いたいとどこかで思った。
加えられるべき攻撃はアレクへと加えられない。]
何でそんなに帝国にいたいのか、グレン君は聞きたくない?
私はどうせなら殺される相手には決意が欲しい。
アレク君が帝国でどう言われてるのか、思われてるのか、私は知ってる。グレン君もきっと知ってる。
私はお兄ちゃんと私の為に連合にいる。アレク君は何で帝国にいたいの。
ずっと分からなかったんだ。悲しい、悲しいと、人が涙を流す意味が。
[一面の死体を焼く炎に背を向け、彼の兄の遺品を携えたセシルと歩いた時を想う。彼も結局は、僕にとっての世界の外だったのだろう。だから、激情に駆られることもなかった。
もしかしたら、セシルの涙を見て気後れしてもいたのかもしれない。僕みたいのが、並んで泣いていい訳がないと。]
生きている実感がなかったのは当然だ。自分とその周りの必要なモノだけを掻き集めて作った、ささやかな世界の中だけで、僕は満足していたんだ。
まるで、あの小さな手鏡の中、虚像の世界で一人蹲っていた時と同じ。
[その外のことはどうだって良かったんだ。神様気取りで枠の外から、何も感じずに眺めてた。]
…その鉤爪で私を切り刻むのかしら…?
優しい貴方に、そんなことができるかしら。
[笑って見せる。今の彼女なら、できるかもしれない。それでもーー信じたかった。最低限の防御用の魔法はかけてある。それが発動したなら…足でも攻撃して連れ帰ろうなどと甘いことを考えつつ。]
護る?
[その一言>>117が、自分の中の何かを爆発させた。
気付けば浮遊していた刃は千早に向かって飛んでいき、ただやり場のない怒りを叫んだ。
千早も、かつての仲間皆が悪いわけではないのに。
それを理解して、じゃあこの感情はどうすればいい?]
うるさい!帝国の人間に護られるなんてお断りだわ!
誰がいつ護ってほしいって言った?ティナを奪った軍の人間に、誰が!
――うんざりよ。
[涙が溢れる。けれどそれに気付く余裕などなかった。
喉が痛むほどに泣き叫ぶ。そして、投げかけるは彼女との思い出さえ否定しかねない言葉。]
こんなくだらない姉妹ごっこ、もううんざりよ!
[彼女はそれにどう反応しただろう。我に返って、息を整えようと胸に手を当てる。]
[そういえば、あの手鏡もグレンに所縁のある品だった。この前、僕の見つけるものに期待すると言った彼の瞳>>83を思い出す。今更理解したのが、こんな簡単でどうしようもないことだったと伝えたら、彼は笑うだろうか。]
あの時は暴走する程の怒りばかり感じていたけど、今はただ悲しいんだ。あいつのいないことが。
[死して尚、あいつが僕に語りかけているのかもしれない。戦わないでほしいと。慈しみの心を持てば、戦争はなくなる筈だと、甘いことばかり言っていた彼。]
夢枕にあいつが立ってたのかもしれないな……
[普段なら絶対信じないことだ。でも、今は胸に馴染む。あの日街を包んだ赤い炎と、今は亡い彼の顔が閉じた瞼の裏に揺らいで消える。
休息は終わりだと誰かが告げている。心は感情を蓄えて重く、そして安らいでいた。]
[どう考えても此方が悪いので、(そして怖いので)、抵抗などできるはずもない]
痛つつつッ、ご、ごめんな、ひゃい。
[見事に頬は真っ赤になった。
痛いのは未だいいけど、この赤い痕は妹へなんと言い訳しよう]
僕、おかまさんを見るのが初めてで、つい。
[言い訳にならない言い訳は、火に油か。
場合によってはもう何か所か赤い痕を増やしながら、その日は退散したことだろう]
[そんな出来事の、数日後。
おずおずとアルフの前に再び姿を現す少年の姿があった]
アルフさん。
…先日は、お騒がせ、しました。
[予行演習を繰り返したので、流石にもう言い間違えることはなかった]
仲直りをしてもらえるか、分かりませんけれど。
お詫びの品を、お持ちしました。
た、大変に、失礼なことをしてしまいまして…。
ごめんなさい。
[渡したのは、2(3)
1:手作り紅茶クッキー
2:*09西表山猫*のぬいぐるみ
3:white◆色のリボン]
[相槌を打たせる間も無く、気づけばとうとうと語り続けていた。すっかり自己完結してしまって、彼を置いてけぼりにしていたことに気付いて、恥ずかしくなる。]
あ、と。長々話してしまって………変なこと言ってごめん、ジロ。変人なのは元々自覚してるけど、その……
[言葉が続かない。もしかしたら顔が赤くなってるかもしれない。こんなつもりはなかったのに。調子が狂って黙り込んでしまう。彼はどう思っただろうか。]
[刃が飛んできた瞬間、防御用の一方通行の空間魔法が発動する。方向は、エリィゼの右側ギリギリ。一つも当たらずにあさっての方向へ飛んで行く。]
…姉妹ゴッコ…
…あなたにとってはそうかもしれないわね…
[仕方なくホルダーからディーヴァのみを引き抜く。]
殺さないから…。
『ディレクトリ・ポート』
[彼女の武器を撃ち抜こうと、引鉄を引いた。]
隻眼の ミツルは、エリィゼ を能力(襲う)の対象に選びました。
セシルは、エリィゼ を投票先に選びました。
隻眼の ミツルは、エリィゼ を投票先に選びました。
[>>113、>>119漁夫の利を狙うグレンの言葉に、返すセシルの言葉。
降りかかるべき攻撃が無い事に気付く事も無く。また、赤と金の間で不安定に色が揺らめき始める。心の揺れは顕著にその瞳に現れ。]
―――ッ、俺が何の為に!何処に居たって関係無いだろ……!!
[抑圧されていた感情は一気に熱の籠った叫びへ。
のしかかる重圧が不安定なモノへと変わりながら。見られたく無いと願った者が――其れも深く自分が何処かズレた存在だと再認識させられる様な姿で現れれば、その内の衝動すら感情の方が凌駕するも――制御から魔力が外れかける。
其れこそ、決意の差、であろうが。幾ら自分を律したって、そもそもの心の部分は其処まで強くも無く、寧ろ脆いもの。再び問い掛けられる声に、重力場は不規則に変動しかけ。
恐らく、こんな感情を発露させたのは二人の眼前では恐らく初めてであろう。孤児院に入った当初は、其れこそ頻繁にではあったが]
……どうせ俺には帝国しか居場所が無いんだッ…!!
少なくとも帝国は俺を受け入れてくれたから!!
――他に俺みたいな存在、何処も行く所なんか無いんだよ…!
[いろんな感情が綯交ぜになって、周囲を見なければと思うのにそれが出来ない。いつもなら容易にできる、のに。]
帝国なんかに戻るくらいなら、ここで死んだ方がマシね。
[呟きは聞こえただろうか。
彼女を見る目はどこまでも冷たく、そして響く銃声は自分の鉤爪に命中する。]
……貴方の甘さも優しさも。
反吐が出るくらい、大っ嫌い。
[精一杯の笑顔を浮かべる。まるで昔のように。
昔ならその一言で彼女に大打撃を与えられたが、今はそんなに弱くないだろうと思って。]
磔にされた聖女。ねえ、素敵だと思わない?
[軽く地面を蹴り、造りだした銀に光る刃を手に握りながら千早の方へと。
感情に乱されているせいか隙だらけのまま。もしも仕留められたならばと考えるが、この体勢と勢いでは傷を与えられても深手さえ負わせられないだろう。]
シエラは頑張り屋さんだから。
しっかりしなきゃ、って思いすぎなのよ。
だから、自分のことに
いっぱいいっぱいになっちゃって、
狭いけれどとても繊細な世界に、ね?
そんなに背負うことはないのよ。
皆がいるわ。1人じゃないわ。
[ 声色は穏やかに、
黒曜石のような瞳を閉じながら。
「 もう少し甘えないとね。」
と優しく微笑む。 ]
グレンは、エリィゼ を投票先に選びました。
アレクシスは、エリィゼ を投票先に選びました。
クロロは、エリィゼ を投票先に選びました。
クルークは、エリィゼ を投票先に選びました。
コトブキは、エリィゼ を投票先に選びました。
[ 彼女の話を聞いた後、いつだったか。
ツリガネとアルフの訃報を耳にする。
そのときシエラは側にいただろうか。
身近な人間の死はさすがに堪える。
しかしそれはふつふつと憎しみへと。
( ――あの子達の仇は、必ずとらないと。)
白衣を脱ぎ、ソファへと掛ける。
着慣れない軍服は肌に合わず動き辛い。
昔からのスタイルのまま、
シエラの回復を待ってから医務室を後に。
攻めるなら個人的に動きやすい
夜にしよう、と何もなければ練習場にて
夜まで戦闘準備とアップを始めた。 ]
もういい…。分かったわ。
[敵意を収めない彼女>>130はかつてとは違うとわかる。]
殺さないから。あなたは絶対に殺さないから。
[呪文のようにつぶやき、魔法を唱える。]
『インサレイション・ポルタ』
[エリィゼにむけて、5発の弾丸を腕、足、頭に一発づつ。当たったならばエリィゼは黒い球体の中に閉じ込められただろう。]
この魔法は隔離魔法。私が解かなきゃ戻れないわ。
そこで反省しなさい。
[エリィゼに初めておこった顔を見せる。だが、般若のように恐ろしいものではなく、もう少し、悲しげな物だったが。]
…クロロ。この中では時間が進まない。永久に世界を見なきゃいけなくなるかもしれないわ。私を殺したら、解けるかもしれない。けれど、解けないかもしれない。私にとく意思がないから。
残酷なことをしたくないなら…その刃を収めて。
やっぱり、戦闘か・・・!!
[もし千早を殺すことになってしまうのなら、この短期間で孤児院の人を3人も殺ったことになる。
でも、それでも。クロロの中で、エリィは特別だった。孤児院で人に上手く接することができず、花ばかり眺めていたときに、自分でも触れる綺麗な造花をプレゼントしてくれた、あの少女の笑顔を守りたかった。]
・・・ごめんね。千早・・・!!
[クロロは、エリィに続くように、千早へと向かっていった。
が、移動に魔法を使っているわけでもないため、エリィには追い付かない程度の速さ。そこで、>>133エリィにむけて、何かが放たれたのを見た。]
ー自室ー
誰が?
さぁ、誰だろう
[曖昧に濁し、そっぽを向く。自分も協定をぶっ壊してくれた張本人は知らないが、なんとなくの目星はつく。知っているような、そんな口調で笑う。クロロについて聞かれれば、ミツルは彼の本業を知らないのだったかと思いながら口を開く。>>98]
クロロはねぇ、お遣い
ちょーっとしたネズミ退治
[そこまで言って、気付かれたかなと内心思いながら席を立つ。そろそろ呼び出しがあるだろう。仕事の時間より大幅に遅れている。]
ね、ミツル
僕仕事行かなきゃ。戦う準備もしなきゃいけない
もういいよね?
[扉に手をかけ廊下を示す。何も無いようならそのまま外に出るつもりで。]
ジロは、エリィゼ を投票先に選びました。
千早は、エリィゼ を投票先に選びました。
[刀を構えたまま、クロロの足が止まる。]
そんな・・・エリィ?ねえ、返事してよ?
[クロロの目の前には黒い球体が。エリィがうまくそれを避けて、球体の陰に隠れていると・・・そう信じつつ、絶望したような、震えた声で、声をかけ続ける。]
エリィ、言ったじゃないか。
昔みたいに、花を一緒に眺められるって!!
― 朝・医務室 ―>>129
[彼が自分を抱きしめるのを拒みはしなかった。単純に体に力が入らなかったのもあるけれど、人肌が恋しいとらしくもないことを思っていた所為でもあった。]
大丈夫。そんなには辛くないんだ。
[少し誤解されてるような気もしたが、訂正する必要もない。彼の言葉が正しくない訳でもないのだから。]
ありがとう。ジロは、優しいな。
[これで自分を抱く腕がもう少し柔らかだったなら、母親みたいだなんて小さく呟く。でも銃器で鍛えられた腕の方が彼らしくていい。
抱きしめられたまま、彼の腕の中で意識が遠のくのを感じた。暴走の影響はまだ色濃いらしい。彼にもたれ掛かるようにして気を失ってしまった。]
クロロ…
…連合にもどる…?それとも、エリィのいない独立組織にいく?
[あえて、自分たちの元にくるかとは問わない。そんな資格はないから。]
シエラは、エリィゼ を投票先に選びました。
――な、
[避けきれない。二つ交わしたが、隙だらけのままで攻撃全てを交わすことは出来なかった。
ぱさり。
クロロにいつか渡そうと、そう思って持っていた花がポケットから落ちる。
赤いチューリップ。初めて彼にあげた花と同じもの。
彼の声に答える言葉はなく、代わりだといわんばかりに赤い花が存在していた*]
[1]
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