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[けれど、発動出来たにしても普段なら――潰れた蛙様に変化させられる筈なのに、何故かそれほどの荷重がかけられない。何処かかかったセーブである『迷い』に気付いて苦虫を噛み潰した様に。その苛々は、外には出さないが、その代わりに己の迷いを打ち消さんと心中に言い聞かせる様に。クルークと何方が甘いのか分からない。]
(少しでも発動させられれば――、それで十分さ。
何を迷う事がある?帝国に仇なす者は、死あるのみ。)
(――――迷えば、死ぬだけさ。)
[奥底の感情を無理矢理消して。誤魔化す様に更に笑みを携え。
感情を欺く為に、奔るは狂気の道。そうすれば、楽だからと逃げる。
心の中で、誰かが悦んだ気がした]
―――平伏せ、そして帝国に逆らった事を後悔すればいい
[剣が淡く光れば、黒い刀身が二つに分かれてはそこから形が歪み始め、時折、黒い闇の様なものを織り交ぜながらショットガンの様な形状へ。魔力を更に銃へと流す]
ー昨日・庭にてー
[庭園に辿り着けば、それに歓声を上げるクロロに顔を綻ばせた。適当に種を蒔き、気が向いた時に水をやりにきた花畑で喜んで貰えたなら嬉しい。
礼を言うクロロに、手を振り振り口を開いた。]
んや、いいっていいって
ここは誰も拒まないから、いつでもおいで
あそこで爆睡してる奴みたいにさぁ
[花に隠れているが、確かに感じる気配を指差し言う。>>55
ここの花は、戦火に飲まれることが無い限りここでずっと咲き続けるのだろう。今クロロが触れている花も、とまで考えて、彼が魔力を制御出来るようになったと気付く。5年前より、身も心も成長していると実感した。>>53]
さて、と。お仕事の話する?
二人きりが良かったら順番に、だけど
[懐から札を数枚取り出し、庭を囲むように投げる。意思を持ったように飛んで行くそれらは人除けの魔法が込められた魔導具である。ぱちん、と指を鳴らして魔力を飛ばせば庭を中心に見えない壁が出来た。]
―昨日・連合―
[お疲れ、>>45上司に肩を叩かれればありがとうございます、と礼を述べた。
静かな所に思い当たらず首を傾げるも、クロロと共にどんどんと軍の本部から離れて行った]
これは、また……本部の近くにこんな場所があったなんて……。
[ここだけ存在する長閑な鮮やかな色合いの風景に一瞬心奪われた。クロロが花を撫でる仕草にも幼少期を思い出して心和ませたが、>>53クロロの言葉に表情を引き締め、>>69の人避けの配慮に目礼で礼を告げた。]
――はい、ご報告があります。クロロさんにも関係のある。
昨日埋葬した方々の話しを聞いていたのですが、
中にそれとは無関係な霊魂が混じっていました。
挙動不審な行動を目撃して武器を抜いた所、返り打ちにあったと。
どうやら帝国軍との争いとして処理されたらしく、まだ騒ぎにはなっていません。
その者は確かこの度、対帝国の物資や兵員の中継地点に派遣を受けたはずです。早く処理しないと兵站の流れを把握される危険があります。
[それから、風貌やその地点について細かい説明を付け加え、上司と処理を行うことになるだろう彼へと視線を向けた**]
/*
←読んでく端から増えるログに状況が把握しきれてないやつ
説得や戦闘で平和を目指したり殺し愛したりしながら物語収束させてく感じだろーか。明日か明後日辺りまでに死亡フラグも建てたいけど、割とどう動くべきか考えあぐねている系行き当たりばったり。
[ぐ、と空気が重くなり体が押し付けられるような感覚に襲われる>>66。重力魔法ほど面倒な魔法もないと内心で吐き捨てるように思う。]
―≪reflektieren≫
[エリィゼの頭上で、何かが一瞬きらりと煌めく。
魔法を跳ね返す効力を持った魔力の鏡。自分の魔力を多く消費する上に相手との能力差によって跳ね返せる威力も変わるが――。]
平伏す?私が、帝国に?
[ざわりと心が荒れる。どうして平伏さなければならないのだ、奪われるだけで終われというのか。
許さない。そんなもの、許さない。
彼が笑みを浮かべるにつれ、自分の顔からは表情が失われていく。]
冗談言ってんじゃないわよ。戦争のやりすぎで頭おかしくなったのかしら?
いい?戦争がどうなっても、帝国同盟とあの悪魔だけは滅ぶべき存在なの!
罪には罰を、復讐を―――!
[彼への言葉に返したものというよりは、憎しみをただ吐き捨てているようにも聞こえるだろうか。
剣の形が歪み、銃のようなものを形作って行くのを見れば造形魔法で鉤爪を造り出した。大鎌は背負って、じろりと睨みつけ]
ー2日目深夜…暗殺後ー
ーそのまま埋めに行こうと思っていたが、気が変わった。
[力を解放したまま、電磁力で一気に軍部の壁を越え、少し離れた平原でどさりと死体を置くと、一気に喉元へとかぶりついた]
ーくちゃり、くちゃり。
[久しぶりに食べたが、やはり美味い。死体の処理として埋める以外の選択肢は「食べる」ということだった。ただ、全部は食べきれないので、結局埋めることになる。]
でもやめられないんだよね。
美味しいし。殺して、死んでしまった人間の肉を毎回そのまま埋めるのは勿体無いよね?
[クロロはこの行為を趣味のようなものだと思っているあたり、もう自分の思考が狂っていることに気づけることはないのだろう。]
ー魔剣は彼を着実に、人外の者へと染めていくのだった。
[>>57彼女の冷ややかな目線は、自分が今まで敵兵に向けたものとは含むものが違うのだろう。その眼差しに相対すると、少しばかり熱が引いたような気がした。
そうだな。あいつは、心の底から女神を信じてた……それと同時に、戦争で失われる命に心痛めてもいたよ。傍から見ればただの偽善だろうね…………でも、女神の存在を信じて疑わず人を慈しむ愚かさは、彼の罪だったのか……?
[知らず涙が溢れていた。ぽつりぽつりと地面を濡らす雫が、頭に占めた熱を吸い取っていくようだ。急速に冴える心とは裏腹に、構えた火球はその規模を広げた。]
ごめん、アレクシス。わかってるけど、止められないんだ……
(この戦争においても、僕が変わらずにいられたのは、ただ自分の世界だけを見ていたからだ。彼女の言う通り、とんだ利己愛‼︎)
[>>59彼の宥める声に辛うじて答えるも、気付いてしまった衝撃は、自身の**魔法制御の箍を外してしまったらしい。高まる熱は留まる様子がない。暴走したなら、辺りを巻き込んでしまうだろう。もし理性の一欠片で魔法を操れたなら、エリィゼ目掛けて飛んでいくに違いない。]
/*
寿に話し合いとか無理やで…
言葉は通じるけどエスケープすんで…
ということでごめんなさいしたけどうわああアルフと話したかった
本当にすみません
*/
―2d夜/完全独立組織拠点>>64続き―
[悪魔ハルモニアとそれに連なるものたち、大切なものを奪った者への復讐。それを果たし、無為な戦いを二度と繰り返さないためにはどうすればいいか――。
生来のネガティブさを拗らせた思考は、どうせ幸せな結末なんぞありはしないと囁く。
生きるというのは、それだけで闘いで。
後悔の少ない道を選べば痛みは減らせるが、傷がなかった事にはならない。
望みに手が届く喜びよりも叶わない悲しみ・引き裂かれる苦しみの方がよっぽどありふれてるじゃないか。
女神を信じる者や利用しようとする国は、幾人かを手にかけた所で潰えはしないじゃないか、と]
ー二日目 深夜 交戦地区Aのとある教会ー
「それにしても、そちらからこうして平和を導いてくださるとは。争えども同じ母から産まれたる兄弟。
今回の停戦協定を我が連合国は喜んで認めましょう」
[そう言って皮肉げに微笑む頭髪の薄い男に、アルフは軽蔑の念を隠して柔らかく微笑んだ]
感謝いたします。貴国のご英断に、われらが総司令もお喜びになることでしょう。
[それでは、と同僚が協定に両国のサインを促す。書き終わったところで、着席していた全員がすっくと立ち上がり、胸に拳を当てて]
「女神の名のもとにいざ誓わん。
全ては母のため われらがハルモニアのため」
[ステンドグラスの<女神>は、無感動な目でその集まりを見つめていた]
ー二日目 深夜 交戦地区A(帝国同盟寄りのある地点)
あぁぁ…あんのク……ッ!
[それ以上はよせと仲間に苦笑いしながら窘められて、アルフは苦虫を噛み潰したような顔をした。
停戦協定の交渉は無事終了した。
しかし、帝国同盟の作戦負けからの停戦協定。あからさまに口には出さないが、連合国側の交渉人は普段の何倍も強気だった。
アルフは仕事柄そういう人間とあたるのは慣れていたが、今回はどうにもダメだった。交渉人の一人の顔が、父の面差しに似ていたからだろうか。]
…ともかく、これで仕事はやりつくしたわよね。
戻ろうか。
[アルフは同僚たちと帰途を急ぐ。
せめてこの停戦が少しでも長く続けばいいと思いながら──**]
[期待なんて、抱くだけ無駄だ。そう、思うのに。
幸せを願ってしまう。
エリィゼが思い悩まずにいられるように。自分と同じく女神を憎み日々奔走する仲間が思いを遂げられるように。……もう元通りになれないと分かっているのに、心の片隅から消えようとしない孤児院の面々の顔は打ち消しながら。
かつて女神に与えられていた日常を愛していたからこそ、それが失われた後の憤りは深く。
グレンには、話し合いや女神像を取り戻す事のみで再び平穏を得られるとは思えなかった。
盲目的な信仰やパワーゲームでの利用対象となっているハルモニアは、確かに上辺の慈悲を与えはするだろう。しかしそれは、五年前のように突如として奪われうるものなのだから]
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