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>>2:82>>2:83
…あくまで俺の為なんだから、礼なんていらねえよ。
[取って付けたような誤魔化しを聞いて輝夜が笑う。
気恥ずかしくなってそっぽを向くが、彼女が椅子から立ち上がってこちらへと来ると何事かとまた振り向く。]
…んを。
[額をつんとつつかれた。
何とはなしにそこを撫でながら彼女の続く言葉を聞くと、また顔を背けてしまう。
照れている時の癖のようなものだ。]
よせよ、王子さまなんて柄じゃねえ。したっぱの騎士くらいが俺にはお似合いさ。
…だが、引き受けた。泥舟に乗ったつもりでいな。
[なんて、いたずらっぽく笑った。
…そう言いつつも、この時はまさかその日のうちに事が起こるなんて、まだ思っていなかった。]
>>+8
ちゆりって言うんだ、私は古明地こいし。
うん、私もいつの間にかここに居たよ。
[無意識で動いていると、そういったことは日常茶飯事だが。]
ここから出たいの?
ここはスキマの中なんだって、誰かが言ってた。
異変を解決すれば、出られるかもしれないって。
それとも、どこかに出口があるかもしれないね。
[探してみる?なんて聞いてみるだろう。]
―― スキマ ――
[ここは時間の流れも曖昧だ。
そんな中で何かを探して動きまわったり、誰かと会話したり、
意識の海を漂ったりしていただろう。
そんな時、ここへ新たに人が落ちてくるのが感じられた。]
――大丈夫?
[落ちてきた人の側に寄り、ぺたんと座り込んで声をかける。]
ー昨夜ー
[人が一人いなくなったとあって、その日の夜は中々寝付く事が出来なかった。
布団の中でただ寝付くのも待っているのもなんだし、折角だから山荘を軽く見回ってこようかと思い立ち、布団から出るとそのまま廊下へと繰り出す。
しばらく歩いていると、やがて少し離れた場所で床の軋む音を捉える。
続いて扉の開く音。この近くにある部屋と言えば、談話室か。]
(…こんな時間に、誰だ?)
[気配を殺しながら、自分も談話室へと向かう。
そして、扉に手をかけた所で…室内から、短い悲鳴が上がったのを耳にする。
ここ数日の間で言えば、自分が最も多く聞いている声だった。]
…輝夜!?
[彼女に何かあったのだろうかと、勢いよくドアを開け放つ。
しかし、室内には人影は無く…
ただ、窓の外では雪だるまが佇んでいるだけだった。]**
/*
反応もらえるとやっぱり嬉しいです。
ほんの少しホラーテイストを醸したつもりですが、上手く活かしてくれてて素敵やわぁ…
でも隙間で会話できるんですけどね!(
[朝/談話室にて]
[昨日置かれたグランドピアノ付近で、相棒"ギター"を弾く]
走りだせー 前〜向いてー
かじかむ手でぇ 空に描いた〜
君の未来に祝福の〜 あーかーり〜と〜も〜すー
切り開け〜 その手でー
聞こえてるかい この声が〜
素直に笑える事 抱きしめー 今 走り〜だせ〜
[唄い終ると、余韻を奏でつつ思案する]
(事態は好転しねぇか…
無駄に歳喰ってるのに手が出せんとは、不甲斐ねぇな)
唯の自然現象ならそれこそお手上げだが…
そうでもないだろう。
黄昏のカミカゼ、厄介事もお手の物よ。
["どすっ"]
……うぅ。
[最悪ですね。せめてお風呂から出てからにしてほしかったです。]
誰ですか?
[お尻をさすりながら、私は目を凝らして辺りを見回しました。]
流離う世捨て人 カミカゼが「時間を進める」を選択しました
パルスィ?
[辺りを見回す少女の姿を、記憶から引っ張りだした。]
私だよ、こいし。
パルスィもここに来ちゃったんだ。
ここはスキマの中なんだって。
[見つめるその様子は、少し心配そうに見えるかもしれない。]
─ 自室 ─
[昨日の探索でも特になにか発見があったわけでもなく、ただ山荘内を詳しく見て回るだけとなってしまった。それが悔しかったのか寝つきは悪く、まどろんでいるだけだった。
怪しいと思う奴は、いる。ただ、確証がないだけ。]
(ただ、何もしてこないわけがない……
山荘を孤立させる力がある……慎重に……)
[まどろみの中、そう思った時だった。]
───ッ!?
[2名の感じていたはずの気配が、消えた。まどろみの中、すぐさまいなくなっただろう二人の人妖には当たりをつけた。
話はしてないが、山荘内で見かけたパルスィ。
それから竹林の姫さんだろう。]
…………霊夢なら、もう解決できるのかな。
[山荘に居もしない"天才"のことを呟いた。]
投票を委任します。
普通の魔法使い 霧雨魔理沙は、夢を失った少女騒霊 カナ=アナベラル に投票を委任しました。
普通の魔法使い 霧雨魔理沙が「時間を進める」を選択しました
わっ、こいし様っ。びっくりしましたよ、もう。
[急に目の前に現れた様に感じてしまう、この方の登場に慣れる事はあるんでしょうか?
そんな事を頭の隅で考えながら、私はこいし様に問いかけました。]
スキマ、ですか?
そう、スキマ。
[こくんと頷いて。]
不安定だから、できたんだって。
吹雪の異変を解けば、元に戻るらしいよ。
[じいっと見つめる。]
誰かの声が言ってた。
パルスィは、きこえる?
はい、聞こえていました。
反応は、殆どしませんでしたけど…、あの、こいし様?
[質問された事にしっかりと答えていたのですけど、ちょっと気になったことが。]
私の顔に、何かついてますか…?
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