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『『――つかまえた』』
[囁くようにそう言って、双子はクスクスと笑う。]
『いいなあ』『おにごっこ』『やってみたかった』『あそびたかった』
『ねえ、どうしよう。つかまえた子は、どうしよう』
『しまっちゃう?』『どこに?』『ひみつのばしょに』
[気のせいか]
[外れた方向を向いて呟かれた言葉]
…そんなことないわ
[文字通り目と鼻の先、こんなにも近く、それでも視えないだけで気付かないものらしい]
嗚呼 また
[それもどうせ、聞こえないのだろう]
[血を失った身体、ひとりの霊としては脆い存在――。
力の弱さに反比例するように、キィンと音が響く]
[怖がりの少女の震える声が]
[赤子や幼子の泣き声が]
[怒鳴り喚く声が]
[掠れた悲鳴が]
[満ちて]
……
これ・・・結良ちゃんの携帯電話・・・。
これに彼女の消える様子が・・・。
[ヒカルの求めに応じ>>123]
東吾は何かにとり憑かれている様だ・・・。
[結良が呑みこまれる場面が画面に表示されるだろう、こちらは画面から目をそむけ]
美奈さん……?
[暗闇の中、まず目に入ったのは、小さな火。
そちらへ懐中電灯を向ければ、美奈の姿を見つける。
なぜこんな所に。
彼女は本物だろうか、などと一瞬考えてしまった。]
違うってば。キミ達なんか知らない!
そこに、いるなら、返してよ
[ざわりとした感覚だけが身を包む。
東吾にーちゃんはもっと、暖かくてまぶしいんだ]
っ
痛っ
[腕を引っ張られ、一歩踏み出す形になる。
こけるのを防ごうと、なんとか踏ん張るが足に痛みが走る。
また腕を引こうとするが、結果は見えていた。
子供の細腕で、腕力でかなうわけがなく]
ー焚き火ー
[この廃村に来てから、妙な事が起こる。
様子がおかしい人もいるし、行方不明になる人もいる。
正直、怖い。]
どうすればいいんでしょうか。
淡雪ちゃん?
[怪訝な顔をする?]
あなたにも、見えて……いるの?
[自身は淡雪以外のメンバーを真子から引き離すように右手で制した]
[そして周囲を探るように懐中電灯を動かせば、
床に倒れている颯太を見つけて]
颯太さん?……颯太さんっ?
[声をかけながら軽く肩を揺する。]
我らはただ子供達と鬼ごっこをしているだけなのに・・・。
なぜ拒もうとする・・・。
[そんな声が聞こえるか聞こえないか]
/*
そうたが みつけてほしそうに こちらをみている!
うだうだしてる内に時間経っちゃってゴメンナサイ…
実は、ちょっと結良には灸を据えてやりたかったのよね。
霊障で廃人スレスレの状態にしてやりたかった。
――……、?
[真っ暗闇に、人工の光。
懐中電灯の光芒を向けられれば、掌を前に翳すようにして]
……誰。
まあ、誰でもいいけど、眩しいから、まずソレ他所に向けてくれるかな。
[さあ、出たのは、鬼か蛇か]
/*
美奈サンルートはこんなのでした
― 社 ―
ぅ…、ぅぅん。
もう朝、じゃない。
廃村に着いたの………え?
!!!! っひっ・・・っ
[驚きのあまり悲鳴をあげかけて呑み込んだ。
暗闇の中、美奈がライターの火だけで、しかも顔の下から光源が当たっている為に恐ろしい顔に見えた。
心臓がばくばく音を立てて]
……………!
美奈サン、 あの 夜這か何かで?
[状況が掴めないまま問いかける。]
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