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誰もいなくてっ…いないの――。
ふ、うぇ……こわ、い…。暗いの……。
[生きている、あたたかさ。
血の通う身体も、未来の楽しみも、今のシアワセも、羨ましくて欲しくて憎くて厭わしくて仕方ないのに、どうしてこんなに胸を刺すのか。
傷の痛みも、冷えた体温も、滲む血も触れてじわりと広がるのに、あたし達と生者はこんなにも分かたれている。
どうして。どうして。同じようになりたいの。どうやったら、なれるというの。
露瓶にもたれながら、誰に向けるでもない嘆きに満ちる]
―教会の中―
[>>42 淡雪の手を取り、その温もりに一瞬癒される。小さくて温かい手の感触は>>1:141幼稚園の頃と変わってないように感じられた]
[ふと、>>41真子に駆け寄った露瓶の姿が視界に入り、そちらに目を向ける]
真…子……?
[>>44 怪我は心配だったが、真子の口調や声のトーンは普段の真子のものに聞こえ、少し安堵する。「気づいたら、ここに」という説明はよくわからなかったが、それでもあまり驚かなかったのは感覚が麻痺していたせいなのかもしれない]
[颯太は消えた。翔太は錯乱した。きっとこの村には───得体の知れない何かがあるのだ]
……っあーーーー。
あーあー。あーあ。
[楽しいことが/したかっただけだ。]
[欲しかっただけだ。]
あーあ。これじゃあ。
[いたいことも/こわいことも/つらいことも]
いやだなあ。
[ぽつり、ぽつりと、言葉をこぼす。]
また、探さなきゃ。まだ、いるかな。
[遊んでくれる人。怒らない人。]
……ん、あ……、
[――闇。真っ暗で、黴くさく埃くさい、朽ち果てた闇。
意識を取り戻したのは、そんな、とうに終わりを迎えた場所だった]
――……どこ、ここ。
[呆然とした呟きは、闇に吸われて消えた。
意識を失う直前まで、焚き火の傍にいた。それは確かだ。
とすると、三神のように、自分も消え失せたということだろうか。
同じ場所で二人、なんて。あの広場に、何かあったのかもしれない]
はは……ほら、言ったとおりだったろ、東くん。
[護ってくれるというのが、嬉しくなかったとはいわないが。
どうも、やはり、こういう結果になってしまったようだった]
―焚き火のそば―
……っ
[上目に見る格好は悲痛だけどなんかずるいって思ったのは誓って現実逃避だこれ]
――えと、……
い、石川君を探さなきゃ、無事なんだろ、夜明け前に見つけたら、
えっ、と……
そう、高山くん!
高山くんを追わなく、ちゃ……
[ああ支離滅裂だ落ち着け僕!
――ん、あれ……?]
久世、くん?
なに持ってるんだ……?
[手掛かりとかじゃないか、ほんの少しでもいいから、藁にもすがる思いなんだ]
見えたくなんてなかった。分かりたくなんてなかった。だけど、私には見える。彷徨う沢山の霊が、すさんだ空気が。
[鈴はちらりとだけ見て、今度は焚火の炎を見つめる]
ここ出身って冗談キツイよ。そんな訳ないでしょ。私は全く違う山の生まれ、今はこんな格好してるけど、元は名家に産まれたんだよ。
だけど、ここはいつかは必ず来るはずの村だったの。
[炎から、この村にきて初めての暖かさを感じる]
"見える者"の宿命としてね。
―教会の中―
真子ちゃん、あの……
[握ってくれた手の温かさをもう少し感じていたい気がしたけれど、今はそれどころではない。
そっと手を離すと真子と露瓶の側へと今度は穴を避けながら行き。
鞄の中からウェットティッシュ出して]
真子ちゃんあの……血、拭こ…?
[怖いと泣く真子の、言っている事は容量を得ないが相当恐ろしい思いをしたのだろう。
こんなに怪我をするようなことを誰にされたのか。
それにしてもこの教会は……。颯太の時といい……。
いや、それより真子の怪我の様子を見る方が先だ。避けられなければ血を拭いてやろうとして]
― 焚き火の傍 ―
[目の前からいとこの颯太につづいて、美奈までいなくなってしまった
東吾が落とした携帯電話を握り締めながら]
・・・こんなところ・・・もうたくさん・・・。
[独りでは危険だという駆の呼びかけに>>34]
独りでいたってみんなでいたって、変らないじゃない?
だって、今だって颯太も美奈もこうやって目の前で消えちゃっているんだよ?
きっと無理だって決まっているわ・・・。
教会に行った連中も戻ってこない・・・。
みんなもう・・・。
何をしたって無駄だよ・・・。
みんないなくなっちゃうんだ・・・。
……ともかく、これじゃ、何も見えやしない。
[懐中電灯は――広場だろうか。
幸い、肌身離さず持っているライターがあるけれど]
――……、
[しゅぼっ、と。闇のなかに、小さな火が灯る。
自分の足元くらいは、どうにか照らし出せる。板張りの床。なにかの建物だろうか]
まだまだ足りぬ・・・。
『祭り』をするにはまだまだ足りぬ・・・。
早く捕まえなければ・・・朝が来る前に・・・。
[女の声は聞こえてこない、あの忌まわしき教会の中へ入ったか・・・]
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