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携帯も繋がりませんしね。
もう皆さん村の方へ?
一度全員で集まって
これからどうするか話した方が良いでしょうか。
[美奈に頷いた。
他のメンバーの居所を尋ねられれば、暫く前に
颯太が教会へ、英裕と亜美が東吾達に会いにとある廃屋の方へ向かった事を告げるだろう**]
露瓶のかばんには数本の花が入っています。
花は、もし社に封じられた人がいたときに、その人が悪霊に憑かれていたならば、黒く萎れるでしょう。
そうでないならば、みずみずしいままでしょう。
[石段を登り終えると、そこには小さな教会があった]
これじゃ教会というか、十字架をつけただけのほったて小屋だな。
[背後の露瓶と淡雪に向かい、思ったままの不遜な感想を口にする。刹那、ゾクっと寒気がしたが、それは日が傾いたせいにしておく]
[ふと近くの山あいに沈もうとする太陽を見る]
……
[夕焼けはよく眺めるが、今日の夕焼けはどうしても綺麗とは思えなかった。赤く染まった空は血を連想させる、やけにべっとりとした印象を与えた]
だから、嫌なのよ。
[2人には聞こえぬようにそっと呟いた**]
―教会前―
[颯太と奈央は、中にいるのだろうか。
この中に二人で。手を繋いだままで。
自分でもよくわからないモヤモヤとした感情が処理しきれないまま、淡雪の手をそっと離す。]
中に誰かいるかな?
せっかくだし覗いてみよっか?
[そう二人に提案してみる。
露瓶の目は教会に釘付けだが、奈央が近くでまだ撮影をしているならば、一緒に中を見ないかと誘うだろう。
拒まれるようであれば、一人ででも入っていきそうな様子で。]
うん、日が傾いて暗くなったせいというのも大きいと思うよ。
[本来なら神々しいはずの教会が、不気味に思えるとは考えたくなく、露瓶に同意しながら、意図的に強調する。とても嫌な感じがしたが、淡雪の前で怖いから中に入りたくないとも言えず、しかし、率先して中に入るまでの勇気もなくその場に立ちつくす**]
[手を引いて上げれば>>195と言われればそうだねぇ、などと光の方を見る。元々怖くて裾の辺りに指は引っかかっていたわけだが]
うん?
[呼ばれて、首傾げた。けれど先頭へ行ってしまった幼なじみに引っかけていた指が外れて。
彷徨わせた手は露瓶に掴まれた。温かくてほっとする]
ありがと。
[手を引かれて歩き出す。しばらく歩くと見えてきた教会]
ふしぎだねぇ、鳥居があって、教会があって……。
[不気味な教会とおぼしき小屋。中に誰かいるだろうか]
入って見る?それとも外から声、かけてみる?
[いかにも何かでそうで、入るのはあまり気が進まない、口に出さないけど]
覗く? 中に入るってことか?
うーん、あまり気は進まないけどな…。
[とはいえ、じゃあ何のために石段を登ったのかなど考えると、このまま引き返すのもどうかという思いもあり]
中を見たいなら、止めはしないよ。
[内心、誰かの口から「やっぱり帰ろう」という言葉を期待しながら、露瓶に言葉を返す**]
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