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はじめ、まして。私、虹彩愛華です。
[ぺこりとお辞儀。]
以後、お見知り…
[顔をあげ、そこまで言葉を紡いだ所で。
ぼろり、と落ちる一粒の涙。]
あ、れ?
[何故だろう、と思い目の辺りを手で触れる。
涙はもう。出ては居ない。ただ一粒だけ。
大きな涙が零れおちて。]
…なん、で?
[原因がわからずに。
目の前の相手を見ながらも、内部では静かに
原因究明の為の精査にはいっているようだ。
けれど、特に表に出る事はない。
耳を澄ませばもしかすると、若干、「チチッ」と
精査の音が聞こえるかもしれない。]
コウサイ、アイカ。
[ギ、と。内部で、軋むような感覚があった。
名乗った個体へと挨拶を返すでも質問に答えるでもなく、見据えたまま、一歩二歩と近付く]
[眼前にある顔は、瓜二つだ。異なるのは、互いの抱く色彩。
深い藍色の瞳から、たった一粒、零れた滴を掬い取ろうとしてか、手を持ち上げかけて、しかし、途中で止まった。
触れるのを、躊躇うように。
表情は変わらない、瞬きもしない]
そう、要らない。
要らない。
何が?
[自問を繰り返す。答えは出ない]
[近づく相手が手を持ち上げようとした。
それは明らかに自分へと動こうとした所で。
止まった。
それを逐一びくり、と震えながら見守り。
結局無表情に、瞬きもせず見つめるだけの相手を
こちらもじぃと見つめて。]
いら、ない。
いらな、い。
[相手が紡ぐ言葉を相変わらず復唱する。
そして、最後の問いに。]
なに、が。何?
[ゆるりと自身の両の掌を開くとそれをみつめ。]
な、に。何。わた、し?
[ぼそり、呟く。
いらないのは・・・・・・私、だろうか?と。
無論、そうではないのだけれど。紡がれる言葉に反射的に。]
完熟蛇苺 01号が「時間を進める」を取り消しました。
…違う。
[はっきりと、首を振った]
要らないのは、私。
私。
私の、役目。
私の、…回路。
だって、
[読み込めない、読み込んでいない、存在しないはずの記憶データ。
脳裏に映像が浮かぶ。激しい砂嵐に隠されて、よく見えない。見ることを、何かが拒否しているかの如く。
鏡写しのように、手を下ろして、掌を見つめた]
<…違う。>
[はっきりと首を振り、紡がれる声に。
まるで怒られた子供のような表情で
掌から視線をそちらへ向けている。
けれど、同時に。びくんっ!と撥ねる様にして。
天井を見つめる。それはふいにデータから拾い上げて。
表層へと再生された記録。工具を手に私へと近寄り。
それを私にあてがう…目の前の…。
何故、そんなデータが再生されるのかはわからない。
そして、そのデータは悲しみという感情回路の働きに
彩られ、連結されたようで。]
……いた、い。さみ、しい。
かな、しい。……だい、すき。
[無表情に口から零れる言葉と一粒の涙。
愛華自身は。認識していないようで。
それでも、その事実はデータとしてはどこかに
残っていたのだろうか。それとも。
目の前の相手が紡ぐ言葉に]
いらなくな、い。
いらなくなんて、な、い。
[言いながら、そうっと手を伸ばす。]
[そうっと伸ばす手は。
そういうプログラムの一旦、というのもあったのだろう。
それは、寂しい人の心を埋める為に。
それが目の前の相手に必要だ、と。
判断を下し、本能的に伸ばされた、と。
味気の無い、データ的な判断をすればそうなのかもしれない。]
いらなくなんて、な、い、よ。
[伸ばしながらも。緩やかに微笑む。
それは優しく見えただろうか。残酷に、見えただろうか。]
[見つめる掌には、何かを握っているような、錯覚。
組み上げたものを崩す。その作業を行う手。
大切なものを、自ら、喪わせた手。
しかし、今のボディはあの時のものとは異なり、同一の物ではない。記憶の無い機体が認識出来よう筈もない。
彼女が、「ただの機械」であるのなら、理論的には。
共鳴するように、黒い瞳からも、零れる滴。涙。
感情回路の抑制が、弛む。記憶回路の、データが混雑する]
だって、私は、私は、私は、
[それ以上の言葉は、出ない。
伸ばされた手に、手を伸ばす事も、出来ない。
首が左右に振られた]
[固く、固く、握られる手。
音を立てる程に強いそれは、何処か別の場所の軋みを訴えているようにも聞こえる。
体内で、警告音が鳴る。
自己防衛プログラムが働きかける]
――私は、壊した。
[しかし、その命令は無視された。
事実を、「認める」]
<だって、私は、私は、私は、>
[続く、その言葉にふわぁと優しく。
目をきゅーっと細め、手を伸ばす。
けれど、相手の首が左右に振られ。
拒否されたのかと思い手は止まる。]
……。
[相手の頬に触れる直前で。
びくり、と空中で停止する指先。
そして、その時初めて表情は悲しみに彩られる。
本来、相手が拒否するのならそれを静かに受け入れ
悲しみなど見せないのが愛華の「役割」なのだが。
感情回路は「役割」を越えてしまう程だったようだ。]
嫌、です、か?
[おどおどと、問いかける。]
<――私は、壊した。>
[問いかけとほぼ同時くらいだったかもしれない。
それは緩やかに愛華にも響き。
ぴたりと動きを停止したまま。
ただ相手を見つめ。]
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