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[ピチン もぃもぃもぃ…音がして、瞼の中 目に光が戻る。]
…バッテリー、ゼロまで使ってしまっていたのね、あたくし。
よくないわ…。
[広間の隅、ひとり起動する。
そっと、録画機にケーブルを刺して状況を確認する。]
[むぃむぃ…とデータを読み込み終わり、ケーブルを抜いて口を開いた。]
…愛華が解体された…のですわね…。
更に、愛華と羊鍋がオオカミ回路無いのが確定、と。
…羊羹か曹達。更に、香草か桜桃、苔桃か蜜柑、に…いる、のですわね、高い確率で。
…薄荷は。
今日は薄荷はまだ顔を出していないのかしら。
大丈夫なのかしら。
[トントンと足音をさせながら、二階への階段を上がった。]
―広間→薄荷の部屋へ―
[扉は、開いていた。
部屋の中央には、薄荷の頭部を抱きしめたまま停止している曹達の姿。
ぐらり、視界が揺れて。
昨日のカーターの画像データが一瞬フラッシュバックした。]
……っ…
[くら、と揺れる頭を一瞬抑える。
背中に、壁がぶつかってきた感触。]
……曹達。貴方が…?
[言いかけて、口をつぐむ。
昨日、同じ事を羊羹に思って、でも違うか、と思ったのではなかったか。
昨日の事を、何度も思い出す。]
…片付けないと。
[一度台所までおりて、昨日も持ってきた袋と箒とチリトリを持って、再び薄荷の部屋へと上がる。
目に光を灯していない曹達の横、焼ききれておかしな匂いのするケーブルや皮膚、固い臓器を集めて袋に入れる。
昨日、桜桃の作業を見ている分、てきぱきと動いた。]
[何度も薄荷の部屋と施術室の隣の倉庫を往復し、「死体」を運ぶ。
何度も。
何度も。]
…薄荷、目を閉じる前には…動いて、いたのに…。
[手首を、上に載っていたキャンディと一緒に拾い、そっと撫でた。
温かみなんて、全くなかった。]
曹達、それ、お離し?
[曹達の抱きしめた頭部を取ろうと手を伸ばして引っ張ったが、強制スリープに入っている腕はがっちりと抱きしめており、蛇苺の力では取れなかった。
ため息をついて諦め、床を掃いてキレイにしてからそっと扉を閉めて廊下へ出た。
袋をずるずる引きずりながら、施術室の隣の倉庫へと向かう。]
……施術室。
愛華。
[ここで、解体されたのだろうか?]
…あたくし、長女だからって何も、本当に何もできませんのね…。
オオカミ回路……
……くやしい………ッ!!
[施術室の隣の倉庫の扉に、額をつけてずず、と下へとずり落ちた。
下唇を思いっきり噛むと、白い液体がトロリと出て、ぽたり、と床に落ちる。
扉に拳を押し付け、声を殺してガラス玉の横の「涙腺」から、透明な液体を出した。]
クケケケケ。
もう ヘビイチゴの行動は掌握したよ。
今は自由にさせてるけど。
まずいことをしそうになったら1フレームの速さで止めるからね。
クケケケケケ。
あたくしが、こんな、回路に…!!
[声はどこにも届かない。
自分の中で響くのみ。
声はどこにも届かない。
蛇苺の声は、どこにも。]
カーターは、手を下した。
愛華は、名乗って止めることができなかった。
薄荷は、止めることができなかった。
あたくしの中のオオカミ回路は…あたくしの意志に反して、どんどん壊していく…
怖い…!!
[ザーという雨音のような起動音と共に目覚める。
バッテリーは満タンになっていた。
数度瞬きを繰り返して、少しためらってから、人形の予備回路と自身の感情回路をリンクさせる。
占い回路のことを思えば、付加は余りかけたくなかったけど……]
……これで、感情回路が少しは安定すればいいのだが。
[予備回路とリンクしたおかげか、多少運動機能の起動にも時間がかからなくてすんだ]
……愛華の様子を、見にいっておくべきか。
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