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[音がして、彼の耳に切込みが入った。
パチ、と小さな音がして中を通っていたケーブルが見えた。
彼は悲鳴を上げずに耳を押さえ、すごいスピードでこちらを振り返った。
振り返りきる前に、ニッパーを持った方と別の手で、彼の頭を掴み、床にたたきつけた。]
…あたくし、こんな力ありませんわ…?
[「蛇苺」の意識が少し入って来た。
当たり前だ、これは「オオカミ回路」による力。
あぁ、「保安ロボ」にも勝てるのだ。
床に叩きつけられた彼は、「保安ロボ」用の帽子も飛ばして頭を抑えた。
ニッパーを持った手を振り上げて、「目」の位置へと突き刺した。]
破壊、破壊ハカイはかい破壊ハカイ…
あんどろいどハ、破壊スル…!!
[ニッパーで皮膚を破り、指を突っ込んで開いて中のケーブルを引っ張り出す。
腕や足の接合部分を折り、ひきちぎる。
「蛇苺」の意識が悲鳴を上げているのが内側で分かった。
なだめるように、メモリから歌を引き出して歌ってやった。]
〜♪
What are little boys made of?
What are little boys made of?
(男の子って何でできてる? 男の子って何でできてる?)
Frogs and snails
And puppy-dogs' tails,
(カエルにカタツムリ
それに 小イヌのしっぽ)
That's what little boys made of.
(そういうもので できてるよ)
♪〜
〜♪
What are little girls made of?
What are little girls made of?
(女の子って何でできてる? 女の子って何でできてる?)
Sugar and spice
And all that's nice,
(砂糖にスパイス
それに 素敵なものばかり)
That's what little girls are made of.
(そういうもので できてるよ)
♪〜
[壊しても壊しても、末端の別回路で動く部分は動いていたけれど、胸の中の大きなケーブルをニッパーでぶちっと切ったら、カーターは全く動かなくなった。
その後も歌を口ずさみながら暫く破壊を楽しんでいたが、不意に、飽きた。]
破壊、終ワリ。
モウイイヤ。
[ニッパーを工具箱に返すと、部屋へと戻ってふわふわのお布団の上、スリープモードへと移行した。
中で泣いていた「蛇苺」は、呆然としていたようだったが。]
[鮮やかな桜色の髪が白いシーツの上に広がり、波打っていた。
機械的とは言えど、眠りについている様子だけを見れば、何も知らぬ無垢な幼子のようだった。
しかし、微動だにせず、呼吸の気配もないのは、矢張り異質だ。
それは、造られたものである証とも言えた。
ガシャン!、硬質な音を立て、柔らかいベッドから身を起こした。
澱のない黒い瞳を開くと、プラグを引き抜き、枕元に置いていた帽子を被る]
[眠そうに目を擦りながら、階下へ。]
おはようなのです。
みかんちゃん、こけももちゃんはいるです…
[ようやく異常に気付き、言葉が途切れる。]
…か?
[部屋に横たわる残骸。
無惨に破壊された「何か」が目に入った。]
これ、何ですか…?
わたし達、こんな風に壊されるですか?
[破壊された、保安ボットの姿があった。
鈍く輝く内蔵パーツ、赤や青、黄色のチューブ、所々に人間の形は残っているが、滴り落ちるのは赤い血ではなく、澱んだ色をしたオイルだ。
もっとも新しい機体である10号にとって、彼との思い出――記憶はほとんどない。だからか、それとも覚悟があったからか、色とりどりの姿を見ても、大きな反応は示さなかった]
……保安ボット カーターが破壊された。
オオカミ回路所有者の存在を確認。
[帽子の影になり、瞳の闇は、なお昏い]
[一時フリーズ状態になり、再起動。]
………しっかりしなくちゃなのです。
わたしもお姉さんなのです。頑張るのです。
[気を取り直し、ぬいぐるみに内蔵された録音装置で会話を聞き取る。]
はっかちゃんの調査結果を確認したのです。
………お部屋に戻って、状況を整理し直すのです。
また後でなのです。
[くまのぬいぐるみを抱えながら、*ふらふらと個室へ戻る。*]
[言い聞かせるような呟き。
周囲の、他の存在は意識に入っていない。
無言でキッチンへと向かった。
録画されたデータから、07号の調査結果を知るのは、*もう少し後の事*]
[自分の中に目覚めたというオオカミ回路が、「怖い」と思っていた。
思い出すのは、腕をもいだ時の「営業」。
もがれた時の「痛み」
それを自分が他に与えているという「恐怖」]
…いや、なのですわ…。
[目から、透明な液体が流れた。]
[ふわふわのベッドの上。
赤いワンピースを円状に開いて横たわったまま、瞼がゆっくりと開いた。
色の無い目に、じわりと色がつく。
ゆっくりと上半身をおき上げると、背中に刺していた充電用プラグを右手で引っこ抜いた]
…色々考えたからかしら、なんだか頭が重いわ。
[頭を振るだけで揺れる大きなベッドの上で暫く揺られていたが、階下へ降りるために扉を開いた]
[階段を下りていくと、オイルの匂いが鼻についた。
レモンでも来ているのだろうか、それとも昨日いなくなったレッズが転んでオイルをぶちまけたのだろうか?等と思いつつ階段を下りた。
目に入ったのは、零れたオイルと 銀の内臓 色とりどりのケーブルに
彼がいつも被っていた、保安帽子
たちつくす 妹]
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