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……なんか処理が遅れ気味だな。
バッテリー不足かな?
もう一度充電しなおしてくる。
[とゆっくり壁ぎわの充電器まででむかえば*スリープに*]
[桜桃の手が頬にふれ、ぴくりと反応し。
言葉を静かに聞き入れれば]
正しいコト…私もよくわからないけど…
[おずおずと手を桜桃の頬へ伸ばし]
桜桃は優しい、ね。大好き。
[それは「優しさ」としての物ではなかったかもしれないけれど、愛華にとってはそう感じたらしく。薄く笑みをうかべると、なでなでと桜桃の頬をなで繰り回す。]
…ぷにぷにしてる。
[ぼそり、と感想付きで。]
[周囲の声に視線が移りかけるが、すぐに09号へと戻った]
優しい?
[驚きに似たものが含まれる]
優しくは、ない、よ。
[頬に刻まれた個体番号を指先でなぞり、09号が撫で回すのを真似して、柔らかな肌に触れた]
…09号の方が、ぷにぷにしていると思う。
[ぼそり、釈然としない様子]
ええと…オオカミ回路…を解体しないと、みんな壊れちゃうの?
[『壊れちゃう』という単語に首をひねりながら]
だから、オオカミ回路を持つ人を見つけないといけないんだね。
[キュイン。
黒い瞳に、一瞬、光が走る。
不意に会話を止め、09号から手を引いて、皆へと振り向いた]
01号、04号、05号、07号、08号、09号。
私を含め七体、過半数の賛成が得られたとみて、宣言する。
私は、霊能回路を有している。
今までに、使用した事はないが、使い方は理解している。
[それ以上の事は、口にしなかった。
ゆっくりと目を閉じる]
02号や06号の意見を聞かずに言い出したこと、03号は消極的に反対していたことには済まないとも思うが、無実の個体が判明していない今、指揮を執れるものも居ない。多数派に従うのが最善と見た。
本当はもう少し待ちたかったが、ちょっと、
[カシュン、空気の抜けるような音]
充電したほうがよさそうだから。
何かあれば、言って欲しい。
[そう告げると、踵を返してケーブルを*手に取った*]
はいはーい!ダニーナリよ?
何だかねー。レモンたんとかレッズたんが怒るんだよーあんまりだって!
ちょっとは優しさってもんをかけてやれって、うるさいナリねー。
だけど、みんなをここから出すことはできないナリねー。
ま、でも、そのまま床に転がってぐだぐだしてるのもかわいそうナリから、研究室の二階の人間が使ってた個室をそれぞれ使っていいことにしたナリよ。ちょうど10室あるみたいナリから、それぞれのナンバーの部屋を使うといいナリね!
バッテリー補充機もそれぞれあるナリね。ベッドもテーブルもあるナリよ!
あと、キッチンにあるキャンディボックスとか、棚のお菓子食べてよいナリ。
っていうか、好きにしていいナリなんだって。
むーん、そこらへんはちょいうらやましいナリね。
でも、壊れるのはダニーはイヤナリもんね。んべーー。
じゃあねー。
霊能回路っていうのが本当にあるんだね。
オオカミ回路も…きっと…。
遅くなっちゃったけど、みかんの考えを言うね。
ここにはリーダー回路を持ってる人がいないんだよね。
だから、リーダー回路の代わりに霊能回路に出てもらうのは悪くないと思ったよ。
それに、オオカミ回路の人は二人でしょ?
だから霊能回路を持ってるって嘘をつくとはあんまり思わないなー。
それに占い回路の人が占わないように今出てきちゃうのもいいことだと思ったよ。
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