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[紅は鮮やかに花ひらいた。
そしてゆっくりと溶けて消えてゆく。
花さかせた娘の身体もまた同じく]
[安らぎを求め。笑顔を浮かべたまま。
闇の中へと垂直に堕ちてゆく]
墓守 ノアが「時間を進める」を選択しました。
何故?何故…?
何故私が死ななければならないの?
[後方から聞える、仮面の男の言葉。]
…ええ、望まないわ。そんなもの望まない!
祈るですって?
じゃあこれが貴女が望む私の居場所だっていうの?
ノア…絶対に許さない…!
[断ち切られた鎖達。愛する姉と。友と。]
私は何も悪くない。
幸せになりたかった。それだけじゃない…!
[立ち上る気力さえなく、ただ、地表を濡らす]
[アンジェラの言葉に、アビスが口をゆがめる]
この世界で幸せになろうとすること事態が間違いなのだよ。
その事はすでに説明したと思うがね。
―――まあ良い。好きにするが良いさ。
好きなだけこの世界で、生まれ、そして死んでいくがいい。
[アビスが、そこまで言うと、その後方から一つの気配。
アビスがその「女性」の頭を優しくなでた]
――― 一人でな。
[女性の名はソフィー。
彼氏に死なれ、妹に殺された、哀れなる女性の名前だ]
[遠くで笛の音が聞こえる。それははっきりと、自分の耳には届いて。
頭痛がする。笛の音は頭の痛みを呼び起こす。だけど今は、その痛みすらも遠い。]
[表情は何時もと同じ。いつもと変わらぬ無表情。
アンジェラと話していた時は、あんなにも強い感情を表していたそれも、今は再び硬いものに覆われて。
何を考えているのか分からないと揶揄される、いつもの墓守へと戻る。
その内にあるものになど、気づけるものは殆どいない。]
[赤く染まったアンジェラを、ゆっくりと土の上に横たえ、開いたままの瞼をそっとおろす。
背にはダガーが刺したままだったので、仰向けにはせず、横向きに。
顔を拭いてやれば、まるで眠っているようで。
ただ眠っているだけならどんなによかっただろうかと。
悪夢であれば、早く覚めればいいのに。痛みはそれを許してはくれずにいた。]
[振り返り、仮面の男――アビスに何か言おうとして。
目が奪われる。]
[その人は。]
姉さんを離しなさい…姉さんに汚い手で触れないで!
貴方に姉さんの何が分かるっていうの?笑わせないで!
姉さんが楽園なんて望むわけない…望むわけないもの!
[最後の方はうわ言のように弱く、願いでもあり。]
[アンジェラの言葉にアビスが軽く肩をすくめ、後ろのソフィーを見つめた]
……と言っているが?
『……私に妹はいません。
私の幸せを壊した人はいません。
私は、私の幸せを願いに行きます』
クックック……。
[ソフィーの応えに、さもおかしそうにアビスが笑った]
何が分かる?か。
どうやら、君こそ何も彼女の事を理解していなかったようだね。
所詮、君が分かっていたのは、自分にとってのエゴとしての彼女しか分かっていなかったということだ。
[――それから、30分ほど経ったろうか。
そこにあったぬくもりと重みの余韻を味わうかのように、レリアはぼんやりと、ただなんとなく立っていた。木々の枝々の間から差し込む陽の光が、いかにも平和そうにその場を照らしていた。
それにちょっと眩しそうに目を細めて。]
うん。良い一日になりそう、かな。
[独りごちて。嬉しそうに、*笑った*]
[暫くすると、自警団の男たちが集まってきて。
詳しく事情を知るもの、知らないものがない交ぜの中、傷ついた腕を取られた。
鋭い痛みが走る。それでも表情は変わらない。おかげでなのか何なのか。赤黒く染まったフードに半ば覆われたような肩の傷は、気づかれる事もなく。そのまま自警団の詰め所に連れてゆかれ、殆ど使われる事のなかった、古い檻の中へと入れられた。
事情を知るものが同情的に、『明日には出られるかもしれない』と声をかけてきて。
ぼんやりと見上げる。その表情には、よかったという欠片も見出せない。]
・・・どうせなら、重刑がいい。
[ぽつりと呟くも、あれは正当防衛だと囁かれ。]
「それにアンジェラの奴がジェラールを殺したんだってな?全く、どうかしてるぜ。
なんだってそんな馬鹿げた事―――」
悪いが、ここから出られないなら、一人にさせてくれ。
[それ以上の言葉を遮るように。
聞きたくないと、叫びだす衝動を静かに押さえて。耳を塞ぐ代わりに、目を閉じて。]
・・・頼む。
[静かに、静かに呟いた。
団員の男は首を竦めて、そこから立ち去って行った。]
嘘よ…姉さんは、そんなこと、言わない…。
[震える瞳は脅え見開かれ。
姉の幸せを奪ったのは誰?
姉の焔を奪ったのは誰?
姉が望むことは?]
いつだって一緒だったの。
これから先だってずっと一緒だって、一緒だって…。
…私の幸せは何処にあるというの?
[それは誰に問うでもなく]
[アンジェラの言葉に、アビスが冷たく答えた]
君の幸せの道は断たれた。
―――もはや、どこにも道など無い。
……それこそが君が選んだことだ。
[そこまで言うと、アビスが不意に口をゆがめた]
―――まあ、君の意識がどこまで正常を保てるのかどうかは知らないが、ゆっくりと結末まですごすのだな。
浮かばれない魂。
村を彷徨うだけの、不幸な幽鬼と化して、な。
ハッハッハッハ!
…貴方が何を目論んで私たちを楽園へと誘ったのかは分からない。いえ、分かりたくなどもないけれど。
貴方は幸せなのかしら?
私を、不幸だと笑えるだけ、幸せなのかしら。
[アビスの言葉に一つ、頷いて見せる]
姿が見えなくなったって、私が在るべき場所はあの村なの。
貴方などが言う下らない楽園などよりも、ずっと幸せな場所よ!
[それは震えながらだけれど。絶対的な力を男に感じながらだけれど。娘は身体を這い回る憎悪を全てぶつける様に言い放つ]
貴方の世界で見せられたことなんか、信じない。
[片膝を立て、部屋の角に背を預け、傷口に当たらぬように壁にもたれ掛る。
血塗れたフードは団員に持っていかれて。今は灰銀色の髪が露になり、淡い女性らしい線がぼんやりと明かりに照らし出されていた。そんな自分に気づく事もなく。
脳裏から離れないのは、ソフィーの顔と、アンジェラの言葉と。
赤く染まった視界、咽るような鉄の匂い、そして、笛の音。
どうしてこんな事になってしまったんだろうか。あんなに幸せそうだったのに。
どこから狂ってしまったのだろうか。綻びの始まりなど、もはや分からなくて。
だけどその一端に、自分も確実に関わっていて。
ならばこれは自分の罪かと己に問いかける。]
[泣いてしまえば楽になったのかもしれない。
けれども、涙を流す資格などないと決め込んで。
叫んでしまえば楽になったのかもしれない。
けれども、それを自分に禁じて。
この結末を選んだのは自分だから。
後悔する事も、嘆く事もしないと頑なに。
だけど一人になれば、体は震えはじめ。嗚咽のような吐息が漏れて。
でも自分の声を聞く者もなど今は誰も居ないから。
目を閉じて唇を固く閉じ。震えながら静かに*耐えるのみ。*]
私が幸せかどうかなど、君にとってどうでも良いことだと思うがね。
そして、私が何を目論んでいたとしてもそれもどうでも良いことだ。
重要なのは、幸か不幸か、それを選ぶべき手段でしかない。
―――君には少し難しすぎたのかも知れないがね。
[アビスが冷笑を浮かべる]
よかろう。
村に帰るが良い。
君のような人間は楽園パレードには不要だ。
いくらでも……絶望を味わっているがいい。
[アビスがそう言い放つと、アンジェラの姿が掻き消えていく]
どうぞ。ごゆるりと。
数多の不幸の種を相手に、戦ってきたまえ―――。
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