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ナタリー先生もその一人、だったのかもね。
[歩き出したその背にかけられた言葉には「ありがとー!」と元気に答え。日暮れ時、少女はいつもより早めの家路を辿っていく。]
消えた先生、神父様、それから仮面の男に……楽園で……パレード。笛の音。今日は変なことばっかりだなあ。
[指折り数えて、首を傾げて。
微笑みを浮かべた。
軽い足取りは誰にも邪魔されることなく。]
…そうですね。
告解してしまうべきなのかもしれません。
でも…もう少しだけ待ってください。
[それは昨日も言われたこと。
真摯な言葉に、この人になら言えるだろうかと少しだけ思う。
とはいえそう簡単に心の整理がつけられるわけでもなく]
え?
[腕を回されれば驚いて思わず固まった。
暫くそのままでいたが、やがて頭を振って体を離そうとする]
今は泣くわけにはいかないんです。
泣いてしまったら…それこそ、何のために。
[最後は押し殺すような声になった]
そうか・・・ならいいが。
あまり無茶はするな。
[無理をするなと言えば、ソフィーに感づかれる恐れがあったので、軽く濁して。
少し弱まる笑い声と、大丈夫という声には僅かに複雑そうな顔を向けた。
切っ掛けではあるだろうが、あのアビスと出会っただけで様子がおかしくなったとは思えず。
けれども他の原因を知る由もなく。
暫くアンジェラを見ていたが、ソフィーに不思議そうな顔を向けられ首を振る。
そういえばノアも顔色が悪いわよ?と問われれば、それにも平気だと首を振り。]
急に走ったから、疲れたのかもしれんな。
・・・それじゃあ、私は帰る。
ソフィー、後は頼む。ジェラールもまたな。
[そう告げて、店を出た。]
[慌てたようにポーラから手を離し]
あわ、すっすいません。
[所在なくオロオロしている]
と、とりあえず、宜しければ家まで送りますよ。
[顔を見て言いづらいのか背を向けて、それだけ*告げた*]
[店を出たノアを扉を開けて]
ありがとう、ノア。
[寂しそうに後ろ姿を見送る。
店に戻れば、ジェラールの姿は既になく。
気まずさに占められたフロアで姉と向かい合う。
沈黙を破ったのはソフィーの方で。
「レイチェルさん、どうだった?」]
あ、ああ…うん。なんか楽園パレードがどうとかって…
[口に出して、先の記憶に触れそうになる。]
ああ、うん。ちょっと元気なかったけど大丈夫そうだったよ!
[慌てて取り繕う姿に、ノアの言葉を重ねたのか。
「今日は早く休みましょうね。」
いつもと変わらない優しい顔で笑いかけられる。]
あ、いいえ。
[慌てる様子に少しだけ困ったような顔になる。
身を離そうとしたのは、多分思われているのとは違う理由で]
もう、大丈夫ですから。助祭様に余計な手間を取らせてしまうだなんて、怒られちゃいます。
[冗談めかした口調で丁重に断った。
今は一人で少しでも心の整理をつけてしまいたかった]
…おやすみなさい、助祭様。
[その背中に向かってペコリと頭を下げ。
家へと向かって歩き出す。後ろを振り返ることもしないまま、ある一角を避けるような道程で]
簡単に食事を済ませて早々にベッドに入る。
姉も付き合って一緒に入ってくれたけれど、なんとなく背を向けてしまう。
「ねえ、アンジェラはいないの?」
不意に声をかけられる。]
え?
[寝返りをうってソフィーの顔を見れば「好きな人。」と小さく。]
え?何?皆好きよ。
姉さんも父さんも、ノアやポーラだって。
[「んー、そうじゃなくて。好きな男の人はいないの?って意味。」]
[考えたこともない。言葉に詰まる。その様子に姉は暫し黙り込み。
「そっか。」と漏らした後、おやすみとだけ口にして瞳を閉じた。]
たっだいまー!
[明るい声とともに家のドアを開ける。]
ねぇねぇ、お母さん、私今日凄いこと聞いちゃったの!
[帰るなり興奮した様子で話し始める娘に、居間で片付けをしていた母親は少し呆れた顔になった。]
「レリア、あなたそれより今日は午前中で授業が終わったんじゃなかったの? 先生がいなくなったんですって? 物騒なんだから早く帰ってこないと危ないでしょう!」
[早速始まる小言を、鞄を下ろしながら、まぁまぁまぁと手で制す。]
[メインストリートを歩けば、Boite du bijou の前もジェラールの家の前も通ることになる。もしジェラールに、或いはソフィーに出会ってしまえばまた苦しくなってしまう。悲しみと罪悪感とで]
[家路を急ぐ脳裏に響くのは最前の笛の音]
全ての罪が許されるなら。
どれほど楽かしら。
[それは神の御前にて行われるべきことなのか。
それとも、全てを許そうと言ったあの男に]
全てを得て、全てに信用され、全てに愛される。
[一度揺らされた心は振り子のように揺れ続ける。
深い闇に響く音は抗うことを許さない強さで*鳴っていた*]
気にするな。
・・・アンジェラ、無理はするなよ。
[室内に居たソフィーには聞こえないように最後は小声で。
それだけ微かな笑みと共に言えば、ゆっくりと歩いて小屋まで戻り。中に入れば、寝台にもたれかかるように崩れ落ちた。
顔色は戻っていなかったが、辛いというのも、誰かに頼るのも、どうも苦手で。
たまにそんな自分が疎ましいと思う事もあるが、今更だなと自嘲するような笑みを浮かべた。]
[なんとなく、分かる気がする。
だけど分かりたくない。無駄に不安になることはない。
私は姉の口から出た言葉だけを信じればいい。
そうだ、何も恐れることはない。
ふと緊張の糸が切れて眠りにつこうとする体に笛の音が響く。
あの仮面の男の言葉を思い起す。]
いいえ、私は『楽園』なんかいらない。
姉さんがいれば、他には何もいらないもの。
[それは闇の中、*僅か笑んで*]
それより、聞いて。
あのね、この世界には不幸しかないんだって!
[きらきらと目を輝かせる。]
だから、それで、なの。
あのね、私、兄さんがかえってきたらまた皆、お父さんもお母さんも私も皆仲良く幸せになれるんだと思ってた。だからずっと兄さんを待ってたの。ずーっと。かえってくるって約束してくれたし。
―――でも、そうじゃないんだよ。
こんな世界で待ってても、幸せになんかなれなくて……うん、だからなの。兄さんが帰ってこないのもきっとそういうこと。兄さんは、楽園で私たちのこと待ってるんだよ! 皆で幸せになるために!
[母親が眉を顰める。]
「何を言ってるの、レリア。かえってくるって……アシュターはもう死んでるのよ? 亡くなってるの。判るわね?」
ううん、兄さんは楽園に行ったんだよ。私、今日判った。それでね、良いこと考えたんだ!
[レリアが満面の笑みを浮かべる。]
[アビスがわずかに、唇をゆがませた]
そうだ。
この世界で幸せになれるわけが無い。
だから、旅立つのだ。
だから、進むのだ。
この世界の果てにある楽園へと。
誰より先に、楽園に連れていってあげたかったの。
お母さん。お父さん。
ううん、お父さんはちょっと後になっちゃうけど……でも、先にお母さんを連れていってあげるからね。
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