130 【サンホラ村】 楽園パレードへようこそ……
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村娘 ポーラ
[レリアの視線を追いかける。
今は見えない地平線の彼方。
男の声が蘇る]
それは…その場所の名は……
[呟きかけた所で別の女性の声が聞こえた。
ハッとしてそちらを振り返る]
…こんばんは、ノアさん。
[一つ息を吸い、軽く会釈を送る。その顔には作られた笑顔]
いいえ、何も。
たまたまここで会ったので、レリアと話していただけです。
見習い神父 ドレッセン
［教会の書斎。結局レリアとポーラには会えず、レオナルドから言われていた神父の私物を調べる作業の為戻ってきたのだ］
あぁ、もう。なんだってこんなに散らかっているんですか…。
［くしゃくしゃになったメモや走り書きを見つけるたびに広げて調べてはみたがそこにあるのは払いものの覚え書き等の今回の一件とは関係があると思えないものばかりだった］
私に何を伝えたかったんですか？神父様…
［天を仰いでも神からはもちろん、神父からの答えも降ってはこなかった］
自警団員 レオナルド
[まっすぐ見つめられ]
そうか。お前もここにいたいのか。ならば、かまわない。
[表情には何も見せずに、ただそれだけを返す]
[心配そうなアンジェラに]
いや、噂にはなってないみたいだ。
ヘクター団長には事の次第は伝えたが、捜査の兼ね合いもある。それほど口外されてるとは思わないしな。
墓守 ノア
こんばんはだ、二人とも。
[レリアの屈託ない笑顔は、普段と変わらないように見え。
ポーラの作られたような笑顔は、日頃自分に向けられるそれと殆ど変わりない物だったので、その内情など到底窺い知れずに。
故にポーラの話していただけ、にはそれを疑う事もなく。二人の些細な変化にも、今は気づく事が出来ず。]
・・・そうか。
話し込むのはいいが、もう遅い。
二人とも、そろそろ帰った方がいい。家の者も心配しているだろう。
[結局、そう告げるだけだった。]
ショコラティエ アンジェラ
私がお店ほったらかして何処かへ行くと思う？
そんなことがあったとしたら姉さんが怒るのが目に見えてるわ。
[ふっと笑んだ後、その返事にはほっとした様子で]
そう。なら良かった。
捜査ってあの男のこと？確かに、気味が悪いわね…。
楽園パレード…だっけ。レイチェルさんも同じようなことを言ってたけど、一体何のことなのかしら。
後でまたレイチェルさんのところを訪ねてみるわ。
体も心配だしね。
[レオナルドもご苦労様、と労いの言葉をかけ]
村娘 ポーラ
そう、ですね。
[家族は確かに心配しているだろう。ただ遅いというだけではなく、今日という日には特に。
そしてその存在は。娘をこの世界に繋ぐ絆の一つ。
もう、そう多くもなくなってしまった絆の]
あまり遅くならないうちには。
ね、レリア。
[それでもすぐに動けなかったのは。
隣にいる少女との会話で大きく揺らいでいたからだろうか]
自警団員 レオナルド
アンジェラはお姉さんの事が大事なんだな…
[ふっと微笑むアンジェラの様子に、少しだけ笑顔を向け]
あの男が、教師のナタリーを連れ去ったと見てるから…見つけ出すのが、自警団としての仕事だからな。
そうか、レイチェルの婆さんの様子も見てくれてるのか、ありがたい。
[そういえば、と時計を見る]
長居してしまったな。すまなかった。
[ショコラの箱を片手に、店のドアを開けた]
墓守 ノア
ああ、もう、だ。
[何時ものように、大げさに驚くレリアには少し呆れたように。
それでもまだ動き出そうとしない少女等に、仕方ないといった様子で息をついて。]
・・・ポーラ、送るか？
レオナルドやドレッセン程頼れはしないだろうが、一人で帰るよりは。
本当はレリアも送るべきなんだが、二人同時には無理だし。
レリアの家はそんなに遠くないはずだから、大丈夫だな？
[流石に帰る姿を見てからでないと、自分もその場を立ち去る気にはなれずに、そう促した。]
【独】 墓守 ノア
中：
うー。何か行動制限してしまっているようでごめんなさい。
とはいえ遅い時間に女の子二人ほっとくわけにもいかず。
・・・アビスの件か何か話すべきだったのかなー。
とはいえ二人で話し込んでて、表面上変化がわからない→じゃぁ問題ないか今日は帰りなさい、くらいにしかならない予感。が。
だ、駄目だこいつ・・・！
少女 レリア
［隣の彼女の様子をちらっと確かめて。
うん、と頷いて返す。
笑顔の奥にもうひとつ別の笑みが形づくられたが、それに気付く者はいないだろう。］
［ノアの帰宅をせかす言葉には、えー、と口を尖らせたが、動こうとしないノアに観念したのかしぶしぶ腰をあげた。］
んー、しょうがないなあ。
まあ、私は一人でも大丈夫だけど。
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