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[家を飛び出したのは14の時。
パパが用意してくれた小さな宇宙船と専属の操縦士を好き勝手に使い倒して、宇宙を駆け巡った。
『宇宙を平和にする』なんて、物語のヒーローに憧れただけの途方も無い夢を抱えて。
現実を知ったのは16の時。
曇天の星という宇宙の辺境で、人間と宇宙怪獣の争いに出くわした。
まるでドラゴンのような見た目をした凶暴な宇宙怪獣の群れを見て、私は立ち向かうことなんてできなかった。
『宇宙を平和にする』なんて、子供の絵空事だとその時に始めて知った。
転機となったのは18の時。
再び訪れた曇天の星は、未だ宇宙怪獣の被害に苦しんでいた。
私が出会った、私より幼い子供たちは、ぞっとするほど濁った目をしていた。
幼い頃からお金持ちのパパの家で育てられた私とは、全く別の世界で生きている子供たち。]
[私が、この子たちにしてあげられることは?
私には数多の星を旅した経験と、持て余す程の夢がある。
夢を失った子供たちに少しでもそれを分け与えてあげたい。
そう思い立って、今まで旅してきた不思議な星々のことを題材に紙芝居を作り、披露した。
下手なりに話を考えて、下手なりに絵を描いて、下手なりに演出を考えて。
だけど今までに無いぐらい一生懸命に、子供たちと向き合った。
私は宇宙を平和にすることはできないけれど、子供たちの味方ならしてあげられる。
それに気付いたから。
だから私は今も、宇宙を旅してたくさんの経験をするんだ。]
[たくさんたくさん失敗したし、たくさんたくさん苦労もあったけど、
この2年で曇天の星の子供たちは笑顔を取り戻しつつある。
その手応えを掴みかけているんだ。
――だけど、子供たちの心に根付いた恐怖の記憶は簡単に消えやしない。
人間を襲ったドラゴンたちへの恐怖と怒りが今もなお渦巻いていて、私もそれに飲み込まれてしまう。
私はドラゴンのことは全然知らない。
どうして曇天の星に争いが巻き起こったのかも分かっていない。
これ以上私にできることはないのかな?
だけど諦めたくは無い。決意を胸に、私は今も宇宙を旅して答えを探している。]
[ぴちゃぴちゃ、とお湯が撥ねる音でうとうとしていた意識は元に戻る。
ほんの少しだけ、眠ってしまっていた気がする。]
うん……私がやりたかったこと、思い出した。
この楽しい気持ちが壊れてしまうのを怖がってる場合なんかじゃなかったわ。
[とても居心地が良くて、いつまでもゆっくりしていたいこの星だけど。
一休みしたらまた、先を急がなきゃ。]
……まぁ、宇宙船が直るまでは、しょうがないんだけどね。
[だけど、“今”だからこそできることもあるから。*]
おおーい、年越し蕎麦のひとー。
こっちにお蕎麦をくださーい。
[僕は配達人に声をかけて、]
バンクはお鍋を食べてたのかなあ。
お腹が一杯だと、もっともっと眠くなっちゃうから、起きないのはもしかしたら……
[僕はアズライルに向き直り、先程まで話していた”物語”の話>>54>>68を続けた。お茶を淹れて>>67、一旦中断しちゃったからね。]
それで、さっきの話の続きだけど、
アズライルというのは、緑の星で沢山の人に読まれていた物語の中に登場する「天使」の名前なんだ。
彼は、その物語の中では、人間を作る事に成功した天使のひとりで、人間の「死」も司る様になったことから、死の天使だと呼ばれて畏れられていたらしい。
彼の片手には、書物……生きとし生ける全ての人間の名が記されていたと言われていたらしかったんだ。
[聞いた話を伝える。]
/*
もうちょいスマートにまとめて丁寧に展開できればなぁ、というのが毎回の反省点(
じ、時間なかったというか、配分間違えたんだ……。
*/
["物語"について聞いてみた>>68けれど、ヒジリは先に番組の方が気になったみたいだった>>54
そしてヒジリが剥き始めたみかんに視線を移すと、既に卓の上に載っているみかんとは少し違っているようだった]
あまい蜜柑?…ああ、何だかあったかいね、これ?
[物珍しさにまじまじと眺めると、温泉であっためた"温泉みかん"だとヒジリが教えてくれた。
剥いて食べると、確かに普通のみかんより数段甘く感じられる]
え、お蕎麦?
[がらごろとワゴンに乗せられてきたものに眼を瞬かせる。
ちょっと迷い]
……君も食べますか?
[壷の中の何かに聞いてみた。]
……あ
[ずるずる蕎麦を啜っていたらなにやら周囲が騒がしい。
とりあえず]
…あけましておめでとうございます。
[やっぱり壷の中の何かに言ってみた。]
/*
あけましておめでとう、炬燵星。
あけましておめでとう、kkrさん、村のみんな。
あけましておめでとう、瓜科国。
あけましておめでとう、瓜姫さま。
あけましておめでとう、2014年。
明けましておめでとうございます。
本年も変わらぬ交遊を願うよ。
ふふっ。
年越し蕎麦と一緒に言うことになっちゃったなあ。
…うん。おいしい
[温泉みかんの味に思わず頬がゆるむ。
持って帰れるならそうしたいが、おそらく日持ちはしないだろう。何より温かい食べ物はほかほかの状態で食べるのが一番おいしいのだ
味わっていると、いつの間にかヒジリがお茶を飲んでいた>>67
手近にあったコップを持って、少しわけてもらう]
…はぁ。緑茶はやっぱりホッとするね。和菓子があったら最高なんだけど…あ、あったや。
[祭りで買ったこたつどら焼きの存在を思い出して、取り出す
ヒジリやヤツハが興味を示せば、それぞれに1個渡しただろう
やがて、ヒジリが年越し蕎麦の話題を切り出せば丁度良く蕎麦配達人がやってきたところだった]
――ソバ?って、なんだい?
[そう問えば、蕎麦配達人さんが教えてくれた。
ソバの実というものをすり潰して、粉や水で練って麺状にした食べ物なんだって]
へえ?知らなかったな。僕の星では麺類を食べる文化があまりなくて。
僕にもひとつ、くれるかい?
[配達人に声をかけて、ソバを受け取った]
[その後、温泉を自由に満喫している時、誰かがこちらへ向かってやってきた。
その人はこちらを見たと思ったら、手に持っているものをこちらへ向けて差し出してくる。]
え、な、何?
[戸惑う私に、その人は蕎麦配達人だと名乗った。]
……そんなサービスがあるなんて。
っていうかお風呂の中まで持ってくるのね。
食べちゃっていいの?
[私は蕎麦を受け取り、場所を見つけて素早くすすった。
おいしい。おいしいけど、なんか妙な気持ちが。]
[ソバを食べているうち、バンクについての話になる>>74
布団をまくってみて、中を確認。さっきと同じように丸くなっている]
…かもしれないね?見た所、朝まで寝る算段のようだから、先に思うさま食べちゃったのかもしれないね。
随分と、マイペースな子だ。
[バンクの毛皮を数回撫でた。
ヒジリから"物語"の話があれば、再びふむと考えるような仕草をしたが、急に何処からか大きな音が鳴り、肩が跳ねる。急に当たりがパッと明るくなった
空を見れば、新年を祝う花火があがっていた]
…ああ。話しているうちに新年か。早いものだ
じゃ、僕からは…この出逢いに、乾杯を。
――あけまして、おめでとう!
[近くにある徳利を掴んで、お猪口にお酒を注いだ
近くにいる者がもし何かを飲むなら互いに乾杯を交わしただろう]
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