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玲音ちゃんのあったかいこころがわかったよ・・・。
んーん、あついきもち・・・。
あついかんじょーがながれこんできたの・・・。
[うわごとのように囁いた]
続けて欲しいの?
チヒロは男と違って、ここで我慢できなくなって襲い掛かってきたりしない所は好きだけれど。
[そのまま、近くの座布団に座ってチヒロに膝枕をしてあげて・・・頬を撫でてあげる]
[膝枕じゃなくなって残念そうに体を起こし]
チヒロのおとーさんとおかーさん?
おとーさんはねー、びょーきでしんじゃたの。
おかーさんはねー、やくしょでけーりのおしごとしてるの。
おかーさんいわく、「働く時間が決まってればあなたの面倒もみやすいしね!」だって〜。
にゅ〜、みえないけどー、けど〜・・・。
お母さんは居るのね。
優しいお母さん?
休みの日には一緒に遊んでくれているの?
・・・けど?
[なぁに? と、にこりと微笑んで首を傾げ]
おかーさん、やさしーよ〜。
いっしょにあそんだりはあんまりしないかな〜。
でも、いっぱいおはなしするの。
きょーはどこいってきたよーとか、あそこにきれいなおはながあったよーとか〜。
けど〜・・・。
玲音ちゃんに、ここが好きっていってほしーなー・・・って、おもったりたり・・・。
[そんな話に酷く悲しそうな――羨ましそうな表情を浮かべて相槌を打つ]
チヒロの好きな所は心の温かさ。
心の冷えている人に分け与える事のできる類の温かさ。
雪夜の旅路を行く旅人が、縋りたくなってしまうような温かさ。
独占するのは・・・駄目な温かさ。
にゅ・・・ありがとー、玲音ちゃん。
チヒロはね・・・。
玲音ちゃんのかなしそーな顔をみたくないの・・・。
わがままいっちゃってごめんね。
でも、チヒロが玲音ちゃんをあったかくできるなら・・・いっしょにいたいの。
こっちのおてて・・・前よりあったかくなったよね。
チヒロは・・・心が寒くなってしまった人達が集まってくる囲炉裏みたい。
一時的に私の傍に居るのは良いけれど・・・
私みたいに一時的にチヒロを必要としている人ばかり見ていないで
本当にチヒロを求めている人、チヒロが本当に求めている人を見つけてね?
これも・・・チヒロのお陰。
[うっすらと微笑んで、手を擦りつけた]
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