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―荒野―
[風が吹き荒ぶ]
「ニクス」は――
穢れなき白であり、穢せない青であり、
雪であり、水であり、……闇であり、魔そのもの。
[幼き魔が生まれたのは鏡の湖。
闇を映す水の都]
何も無く、何ものにも染まる。
それを、穢したい?
……馬鹿者。
[己の唇に触れながら、憎まれ口を零す。
響きはどこか戸惑い混じり。]
……それが呪である、なら。
……好都合だ、私には。
[それでも見上げて、じっとその
記憶通りのふたつの緋色を見つめた。
迷ったように手を伸ばしかけて
やはり、止めた。
満ちる複雑怪奇な感情、
これに名前などつけられそうにはなかったが――]
―最下層、荒野―
穢す――…ですか?
[ジュアンは不思議そうな目で、「ニクス」を見つめた。]
あなたが「穢れた」と感じるならば僕は「穢す」かもしれませんし、あなたが「満たされた」と感じるならば僕は「満たす」のかもしれません。
「何も起こらなかった」のなら、たとえ僕が何をしようとも、「何も起こりません」。
[目尻に笑い皺を寄せ]
――ところで。
「ニクスを」とは何事ですかねぇ。あなたはニクスさんではないのですか?
――或いは、ニクスさんとは「別の方」ですかねぇ。
貴方の《契約》など己は知らぬ。
貴方が己からジュアンを奪ったのならば、己は貴方からウェスペルをいただく。
──己は、己だけを求めぬものは、大嫌いだ。
[驕慢な淫魔は、おのれの身体を両の腕(かいな)で抱いて、怒りを込めて言い放った。]
馬車で迎えを送った“どなたか”は、早期の結着をお望みらしいが…。本来──後継者争いの期限は“無期限”だろう?
[その声はザリチェではなく、この館の天井を彩る陰謀の影絵のアラベスクに向けられていた。]
―最下層:荒野―
相変わらず、謎かけのようだ。
感じたものがその者にとっての真実?
[首を傾げる。
白ではない赤が、青より深い黒が揺れる]
ジュアンの知っている「ニクス」とは同じと言えるけれど。
「ニクス」はひとつではないから。
そうだね。しいていうなら、総称だ。種族の名だ。
鏡の湖から生まれた魔、それ以上でも以下でもない。
[アラベスクを見上げる。
眼を細めた金色の眼には強さが戻る。
聴こえてきた青い淫魔の言葉に、眉を寄せた。]
……所有物ではないと謂うに。
[そんなことを呟いた。]
はて、ジュアンとウェスペルの間にどの様な因果関係が?
[クァルトゥスは、ザリチェの瞳の中に激しい焔を見出す。
ジュアンを奪ったと云われた事には意外そうに唇を歪めた。]
・・ザリチェ。
己だけを求めぬ者が嫌いとな。
そう云う貴方自身は、誰が求めた事があるのだろうか?
貴方は傲慢で…。クックック
その傲慢さが、どうしようもなく美しいな。
今の、その表情すらも。
…だが。
貴方のその美しさを憎悪していた者とも、
私は《契約》を結んだままだ──。
黒い炎のロネヴェ。彼女と。
[クァルトゥスは、薄い唇を舐めた。]
謎かけ――…そうかもしれませんねぇ。
全てはあなたの感じるがまま。耳に入る音色と同じですよ。
[「ニクス」に触れようと、ジュアンは一歩踏み出した。――…逃げられるだろうか、という懸念と共に。]
「ニクス」は総称――…そちらも謎かけのようですねぇ。
つまり「あなた」は「ニクス」であって「ニクス」でないのですかねぇ。……では今まで僕が拝見してきた「ニクス」さんも、「ニクス」であって「ニクス」ではない…?ということでしょうか。
確かに僕が拝見した「ニクス」さんは、危なっかしくて、純粋で、恐ろしくて――…"purified blue"よりも深いいろをした、"pure blue"。狩り取るには、あの澄んだ《青》は深過ぎます。――…「穢れ」の一切を浄化する《青》ですから。
まして「鏡の湖」の前に行ったら、僕なんてあっさり浄化されちゃいます。あははっ。
己は己が好きだった。
[おのれを抱くザリチェの手が指先から徐々に青く染まっていく。
「青」は腕を這い登り。
元より青みがかっていた膚の、胸元に開けられた切れ込みから見える双球も、喉元も、麗しい貌もその「青」を強め──]
―最下層:荒野―
[逃げはしない。
身じろぎすらせずに、真っ直ぐにかれを見ている]
それもきっと、
「全てはジュアンの感じるがまま」でしょう。
ジュアンは浄化されてしまうほどに穢れているの?
[視線を外して、己の姿を見た。
以前の面影――否、「色」は何処にも無い]
でも、今の「ニクス」も似たようなものか。
[血管を流れていた偽りの「赫」が、本来の「青」を取り戻して。
今や全身を青のひといろに染めた淫魔は、その身に封じられた能力を開放した。
──すなわち、近くにあるもの全てから無差別に魔力を……生命力さえ吸い上げる干乾びさせる、不毛の「呪い」を。]
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