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[淫魔はウェスペルの様子から何事かを嗅ぎ取ったようだが、それを言葉に出すことは無かった。
クァルトゥスが無言である間に、黒衣の魔の全身を上から下まで眺めただけだ。]
渇きの君 ザリチェは、堕ちたる魔槍 クァルトゥス を能力(占う)の対象に選びました。
・・ザリチェ。
私は、昔…とある女に“可哀想”だと云われた。
“愛が分からぬ”と…。
だから、奪うしか出来ぬのだとな。
[クァルトゥスは一度義手に視線を落とし、穏やかな眼差しに変化したザリチェに視線を注ぎなおした。『奪い、喰らう──だけだ。』とはクァルトゥス自身がが森でザリチェに告げた言葉でもあった。]
[奪う者、手首の痣に服の上から触れる。
緋色は燃える。
奪って、
喰らって、
刻み込む。
眉を寄せた。
ただじっとその背を見つめている。]
[ジュアンは姫君の叶わぬ恋の話をしていたが、恋であれ、愛であれ、好意を意味する言葉や行為が、クァルトゥスにとって何かしらの意味を持つ事が無かった。今も昔も。
──ザリチェの告げた言葉の意図は分からない。
惑乱を意図しているのか、誰にでも伝え得る好意なのか、それ以上の深い意味があるのか。]
[微かな声が聴こえた。]
・・ウェス。
[振り返りもう一度名を呼ぶ、その声は何故か何時ものクァルトゥスよりも穏やかだった。]
……な
[穏やかな声など記憶にも無く
悪態をつくのも忘れた。
動揺は波紋のように広がっていった。]
……さわる、 な。
[拒否の言葉と動きは弱々しく、
優しく掴まれたクァルトゥスの手を
*振りほどくにも至らない。*]
[クァルトゥスとウェスペルの、互いの名を呼ぶ声音にこめられたものは何であったのか。
その意味を二人はお互いに分かっているのだろうか?
ザリチェが何を感じたにせよ、或いは気付かなかったにせよ、それを口にすることは無い。
ひそやかに沈黙を保って佇むのみだ。]
[……ややあって。
ウェスペルの手首を掴んだクァルトゥスの水を差すように]
出来れば貴方の名もお聞かせ願いたいですね……
クァルトゥス殿が紹介されるのでもよろしいですけれど。
[さりげない態で尋ねた。
唇には淡い微笑。]
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