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[おちたウェスペルが閉じた睫毛を震わせ、横たわるすぐ傍で、交された閨房の会話は──]
・・ロネヴェ…貴女と手を組むか。
悪く無い。
[クァルトゥスは、嫣然と頬笑むロネヴェを至近距離で見詰めた。ロネヴェの脳裏に誰の姿が浮かんでいるのか、憎しみが過る事で、女の腰使いが一層淫らなものに見えた。
クァルトゥスの隻眼には思案する様な暗い光が宿り、口元が小さく歪んだ。]
誰か、最初に陥れたい者でもあるか?
…貴女に陥れたい者があるならば、こちらも都合がいい…
[男は、それ自体が生き物の様に有機的な曲線を描いてうねる女の髪を掻きあげ、耳元で囁いた。もしも近くで泡沫が弾けたとしても、音が届かない様に、くちびるをロネヴェの耳の螺旋にぴたりと密着させて。]
── … かわりに、
貴女には ジュアンを…
(ザリチェを殺すかわりに、ジュアンを陥れる事に協力を)
[ニクスがザリチェによって溶かされた事をクァルトゥスは既に知っていた。《候補者》が減って来た今…]
[《候補者》の人数が《密約》で交した「5指に入る数」に達するのも時間の問題だった。
様々な意味で、ジュアンには逢わなくてはならないだろう。「あれの狂気は私には受け止め切れぬやもしれん」と口の中でのみ嘯く様に呟く。
とは云え、その真意は分からない。逆にジュアンにロネヴェを殺させようと云う意図なのかも知れなかった。]
[ウェスペルが声を掛けようとしたらしき掠れた音で、目を開いた。]
…声も出ないのか。
結局、さほど手加減は出来なかったな。
痣だらけだ──。
[まだ、頬に色の残るウェスペルの貌を隻眼で眺める。
ロネヴェが嫌がらせの様に彼の手を取るのに合わせ、ウェスペルの顔、首筋、胸、手首と視線を這わせた。
古い傷痕の残るウェスペルの手首には、握り込んだクァルトゥスの指の形が*そのまま残っていた*。]
・・ウェス。
お前のお陰で、治る傷は癒えた──。
今のお前は、“渇きの君”に逢わぬ方がいい。
ニクスのように、喰われてしまう──。
――ッ
[常よりは弱弱しく、取られた手を退き、顔を背けた。
ロネヴェだけでなく、
クァルトゥスの視線も感じて
腕で体を庇うようにする。
宴の名残が残った眼で、それでも睨んだ。
手首が鈍く痛む。]
……。
[腕に絡まっていたブラウスを無理に羽織って急場凌ぎとした。
千切れた釦の代わりに片手で服の前を握る。
眩暈が残る気がするのは、魔力を奪われたからか。
緋色の魔の、疵が癒えている。]
……ニクス が?
[突然出た、あの変わった幼い魔の名前を
囁くような小さな声で紡いだ。
喰われた。
もう一度逢う事も悪くないと思えた無邪気な魔。
それは、叶わぬこと、らしい。
怪訝そうに、眉を寄せ
小さな囁きをクァルトゥスに投げかけた。]
――何故、そんな事を 知って、いる?
“渇きの君”とは……候補者、か?
[記憶をたどる。確か、とてもうつくしい淫魔が
そのような名で呼ばれていたような。
湖で出逢った、あの蒼い悪魔がそうであるとは
到底結びつかなかったが。]
[ようやっと、少しだけ咽が落ち着いてきた。
その咽で、内に浮かんだ疑問を声に乗せた。]
わたしは、お前を
……殺そうと しているのだぞ。
……なぜ、そのように 助言めいたことを。
[無論、死ぬつもりも
堕ちるつもりも毛頭なかったが。
緋色の眼は、何かを語るだろうか。
ろくでもない答えが返ってくるだろうか、と
警戒はしていた。]
……構いませんよ、ザリチェさん。
[瞬く《青》に笑い掛け、ジュアンは両手に風を纏った。]
では、僕は僕の屋敷に帰ります。
来られたいなら来てください。歓迎します。
[タン、と地を蹴り上げ、虚空へと舞った。]
―――…瑠璃姫。
[ニィッ、と唇の端が三日月のごとく孤を描く。
目は、相変わらず細く、笑い皺を目尻に寄せたまま。]
[――僕と貴女が住まう城を。
――貴女と共に在る場所を。
其れを手に入れる為なら、僕は――…
――…楽しい《玩具》を幾つ壊そうと、其れを厭いません…――]
[キロリ][キロリ]
[瑠璃は瞬く]
――…ねぇ、クァルトゥスさん。
[ぽわり][ぽわり][吐息の泡を]
もし僕が、貴方の《青》を返さないって言ったらどーします?
だって、とても綺麗で、とても楽しいことをしてくれるから。だから、返すの勿体なくて。
ああ、ザリチェさん。
そういえば、僕とクァルトゥスさんとが繋がってるって、どうして分かったんですかー?
[ふわり][闇空を舞いながら]
……いえ。手段が聞きたい訳じゃなくて。
何故『誰が《密約》を組んでいるか』を知りたかったのかな……とか。
或いは、僕を通じてクァルトゥスさんにお逢いして、ザリチェさんはクァルトゥスさんに何をするのかなぁ……って。
あははっ。楽しいことならいいですけれど、僕の屋敷を壊すのはやめてくださいね?屋敷自体からはそのうち去る予定ですけれど、僕の『コレクション』が壊されたら、たまりませんから。
[キロリ][キロリ]
[琵琶の瑠璃色が、ザリチェの瞳を覗き込んだ]
―闇の森→ジュアンの屋敷へ―
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