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[鼻先と舌でかき分ける蘭の花。
嬌声と共に毒をも孕んだ馨りが広がりはじめる。尖らせた舌と共に指先を埋める紅いその場所は、ザリチェとはまた別の意味で簡単に男を喰いちぎりそうに見えた。
長い足指で昂りを煽られ、クァルトゥスは低い呻き声を上げて身を起こした。女の足首を捕えて、つま先から太腿を舐め上げた。]
・・ウェス。
こらえるほど、燻ると云うのに。
今のお前の目の色を鏡でお前に見せてやりたい。
──黄金の蜜だ。
[クァルトゥス自身はロネヴェを背中からすっぽりと抱き寄せながら。
女悪魔の手技に耐えようとして、息を途切れさせたウェスペルを、広いソファの上に押し倒した。]
[双丘を貪られる快美と痛みに、からだの奥処を揺さぶられ、悲鳴とも嬌声ともつかぬ小さな喘ぎが上がる。
からだのなかで拡がりゆく旋律は次々とこぼれ落ち、ジュアンを求めて外へと開く。]
ジュアン、ジュアン、
[切なげに囁き、下肢を戦慄かせた。]
[黒い落葉が横たわる地──…ニクスの水跡が残るその場所に、ザリチェの背をそっと倒した。切なげな息づかいが睫毛にかかり、ジュアンは思わず目を細める。]
[──視界に、黒い霞がかかる。
また見えなくなる、この瞬間がやってくるのだ。
──ああ、《青》はまだこんなに美しいというのに。
それなのに、また、見えなくなるのだ。]
……ええ、ザリチェさん。
[子どものように甘える声と、熟した媚態。
ザリチェの「音」が絡まる蔦となってジュアンの躯を縛り付け、拡げられたその場所へとジュアンの黒い爪を導いてゆく。]
[──ぴちゃり。
──ニクスとは違う水の音を、ジュアンは鼓膜で受け止める。]
[熟れた果実があつくて、息苦しい。
ロネヴェの腕を掴むてにも力が入らず、添えるだけの形。
他に気をやる余裕がなかった。]
――……っ、だまれ…!
[それでもやはり、
金の眼は紅い悪魔を睨む。
僅かな抵抗むなしく、押されるままに倒れる。
髪がソファに広がった。]
……っく、
[手をのばし、だがそれは紅い髪を弱々しく掴むにとどまる。]
[睨み上げるウェスペル。
「だまれ」と云う声に濡れて燃える紅玉の目を細める。髪にウェスペルの指先が触れた事が良いのか、嗤いながら小さくクァルトゥスは呻いた。]
──知らないならば、
いくらでも教えてやろう
・・・快楽を。
そして、お前が如何に──そそるか。
[ロネヴェが艶やかな妖花の笑みでウェスペルの足を押さえ付けた。
そして、たちあがり濡れたウェスペルの芯を、双つの果実で挟み込み、執拗に弄んだ。ロネヴェの長い髪が揺れる。クァルトゥスは形の良い女の臀に唇を這わせながら、ウェスペルが危機に陥る様を眺めた。]
・・ロネヴェ。
油断が成らないが、貴女とは気が合う。
良い女だ──。
《候補者》の中でも、終盤まで残るのだろうな。
[蜜を滴らせるロネヴェのその場所を、クァルトゥスは後ろから貫いた。ウェスペルは三者の一番下となり、目の前のまぐわいから目を逸らす事が出来ないだろう。]
[クァルトゥスは、ロネヴェを突き上げながら、女の蜜で濡れた指でウェスペルを嬲る。
ウェスペルが精を吐くまで、クァルトゥスの指先が止まる事は無く、その雫を“喰う”と云った言葉通りに飲み干す。
またウェスペルが堕ちても、すぐに別の指が絡み濡らし、ロネヴェがウェスペルに馬乗り犯した。クァルトゥスが昂ぶりをウェスペルに押しつけ、三者は巴に──。
また、クァルトゥスがウェスペルを犯し──退廃の宴は、ウェスペルが意識を手放すまで*続いた*。]
[ジュアンの黒い爪が、熱い泉に触れる。
硬質の異物がやわらかく繊細な場所を掻き乱す感触に、下肢の震えが一層酷くなる。
引き裂かれるかも知れない──という危機感が更に快感を高め、ザリチェは奏者の爪弾くままに高らかに絶え間なく旋律を紡いだ。
湿った黒い落ち葉の上で、淫魔は内側から白く仄かに灯を燈すからだをのたうたせた。
奏者に更なる奮起を促すために、淫魔の白い手が閃いて、ジュアンの背や腰の上で踊った。
指は、奏者が導く旋律に合わせて小さな音を添えた。
最後にジュアン自身の欲望のかたちと、背後の尻肉の切れ込みをなぞり、指はそこで留まって、最終楽章の訪れを待った。]
[ザリチェの《青》は今、どのように揺れているのだろう――…ジュアンの脳裏に浮かぶのは、ただひとつの疑問。]
[淫魔が鳴らす清らかな高音は、純化された欲望の証。黒い爪を持つ右の指で何度もザリチェの水琴の奥を掻き回す。
――熱い。
――黒爪だけでなく、この身の全てが焼き尽くされてしまうのではないかと感じてしまうくらい、熱い。]
[ジュアンの腰に、滑らかな動きで、雲を固めて砂糖菓子にしたような感触が走る。
ジュアンは、首をのけ反らせ、小さくひとつ、吐息の珠を吐き出した。]
[ザリチェの《青》の色が知りたい――…
快楽で盲いたこの目では見えぬものは、音で、手で、肌で――己が肉体を作り上げる、全ての細胞で感じねばならない。
――…ならば、己の最も鋭敏な場所で…――]
[水琴の窟に、ジュアンは己の欲望の端を差し入れる。
――…ピチャリ。
かれの耳で、《青》の音が静かに響く。
しかし、ただひとつの音で足りるのか――…否。音は旋律にならねば意味が無い。だから何度も、激しく《指》で掻き鳴らし、《青》の音で一本の道筋を作り上げる。]
[己の魔力がザリチェに吸い取られていると、分かっていても。
――その事実こそが快楽なのだから、それに従うことしか、ジュアンにはできぬのだ。]
[――ザリチェの中で、ふたつの水音が響いたのは、暫し後のこと――*]
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