情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
……「味わう」、とは。
[ジュアンの口元が、ゆるりと弧を描いた。]
当然……「その様な意味」ですね。
[──ザリチェの《青》の奥に、なおも満たされぬ畏ろしい《影》を見て、ジュアンは応える。]
ええ……
[そこには、かれが待ち望んでいた、至上の《青》があった。
──欲深き、罪深き、ザリチェの《青》。
──奪いたい。
──奪って、永遠に我がものにしてしまいたい。]
『 い い で す よ 』
[人懐っこい笑みを浮かべるジュアンの横で、雨に濡れた瑠璃色の琵琶が光った。]
[キロリ]
[キロリ]
[キロリ]
拒んだとて、抗いきれるものでも無いでしょう―――?
[クァルトゥスがスラックスを剥ぎ取った。顕わになったウェスペルのものを、見せ付けるようにぐいと持ち上げる。
少しく姿勢が変わり、クァルトゥスの唇が、舌が、濡れたもうひとつの唇を押し開く。ウェスペルを弄ぶ手は緩めねど、強い舌に嬌声をあげた。]
[爪先で、クァルトゥスのものをなぞる。
荒れた屋敷は、その惨状も相まってか酷く退廃的な宴の様相を*呈して。*]
いいええ。
「誤解」とは、こちらの話……──
ですがね、ザリチェさん。
[唇を寄せ、そっと囁く。]
今まで見てきた「あなた」の中で、今の姿が、いちばん美しい…──
ニクスの快楽は初々しく複雑な味がして美味しかった。
[ちろ、と舌を閃かせ唇を舐める。]
ジュアン。
貴方はいつも私に快楽をくれたではないか。
貴方の味は、好きだ。
ええ……
ニクスさんは美味しかったのでしょうね……
あなたのその顔。初めて見ました。
……渇望するあなたのその目。
[ザリチェが己の唇を舐めるその感触に目を細め]
もっと、もっと、深い《青》が、欲しい……!
[両手でザリチェの頬を覆い、強引に唇を重ねた。]
[囁きにそのまま意識まで犯されそうな錯覚に陥る。
緋色を睨み付ける目が何処か潤んでいた]
……っ、知らない、
そんなことは……!
[眼をぎゅっと閉じ、
頭を振って水音を消し去ろうとする]
[強引にあわせられた唇をザリチェは拒まなかった。
もっと、と強請るように更に深く深く口接けた。]
己の《青》が欲しいのか。
だがやらぬ。
己は、己だけを求めないものは嫌いだ、ジュアン。
[拒絶する言葉を吐きながら、あくまで声音はやさしく、求める熱を帯びていた。]
……その目の《青》に宿る《影》……
それは、紛れもなく、あなたのもの……
あなたの生命の在りよう……
[絡め取るような視線を凝視しながら、接吻の間々に溜息を漏らす。]
……それを請うることも、あなたは拒みますか?
[右手がザリチェの頬から静かに降り、首筋を這って鎖骨をなぞる。ジュアンの掌は、うっすらとした胸筋を弄び、柔らかに揺れる肉の丘へと…──]
……では。
歌ってくださいませんか。
僕は、あなたの「音」が好きです。
──「音」は、命の在りよう。
──あなたの生命の姿が、僕は好きです。
[滑らかなレガートに、中断されて燻っていた情欲の炎が再び掻き立てられる。
正確に性感の弦を探し当て、流れるように掻き鳴らし、押さえ、震わすジュアンの手の動きは巧みなアルペジオ。
高く低く喉震わせ嫋々と啼く。]
ジュアン、今己は貴方のもの……
貴方のために、
[落とされたスラックスはもう追えない。]
きさま……っ
良いなどと――……っ
謂う、もの、か …… ぁ、くっ
[息は途切れ途切れ
どちらに縋ることもよしとせず、
堪えるためにきつくきつく自分のブラウスを握りしめた。
甘やかなロネヴェの吐息と水音と憎い男の笑いと、なにもかもがないまぜで]
――……はっ
[痺れそうになるのを
爪を立てて踏み止まった]
[指先が、ザリチェの奥に眠る音を探り当てる。
青白き雪の大地に眠る野苺を掻きだし、己の唇に引き寄せ、その甘みにむさぼりついた。
鼻の奥をつんと刺す、甘く淫靡な果実の香。
野苺のちいさな孔の感触を楽しむかのごとく歯を当て、果実が泣かぬ程度の痛みを与えた。]
[淫魔の躯じゅうから、
かれを絡め取らんとする銀色の「弦」が見える。
――…否、かれがそうだと「感じた」。
ならば、その「弦」を弾けば良いこと。
弾けば、己の望む「音」が鳴る。それだけのこと――…]
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新