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[飛来する黒い火球を、横へと跳躍することで漸くかわす。
うっすらと眉間に皺が寄っているのは、余程この手の攻撃が苦手なのか面倒臭いのか。]
ジュアン。
己に矛先を向けさせないで欲しい。
[と、抗議するのは当の女魔ではなく、あくまでジュアン相手に、だ。]
《絆》を笑うあなたが《絆》を口にするなんて。
……おかしな話ですねぇ。
[くつくつ][くつくつ]
[琵琶の弦軸を小さく回し、瑠璃姫の機嫌を伺う]
[ガララ……―――琵琶の、低い音ひとつ]
ううん。ますます分かりません。僕には難しすぎて。
『あなたに抱かれたそのぬくもりが、私どうしても忘れられないの…』っていうお話があって、それを《絆》と言い換えているのなら、だいぶ簡単に分かるのですが。
……そういうワケでも、なさそうですよねぇ。
[にこり][弦を弾く黒い爪]
あれ。どうしたんですか、ロネヴェさん。
ザリチェさん狙ってその黒いの投げつけるだなんて。
……八つ当たりですか?図星突かれて怒っちゃいました?
あのー……屋敷を燃やすのは、勘弁してくださいねー?
[ジュアンは笑い、乾いた《旋律》を*奏ではじめた*]
はいはい。分かりましたザリチェさん。
[目尻を下げて、ザリチェに笑む。]
ロネヴェさん……八つ当たりは《醜い》ですよ?
せっかくロネヴェさん綺麗なのに。勿体ないです。
あははっ。
[目がすぅっと細くなり、視界がだんだん*黒くなる*―――]
[クァルトゥスが漆黒の戒めで女神の手足を縛し、青玉(サファイア)の瞳を覆い隠そうとしたその時、蒼白な膚を持つ美貌の女神は、同じく蒼白な唇に呪いの如き言の葉を乗せた。]
「・・・クァルトゥス
氷よりも空虚な野心に燃える、可哀想な人。
あなたには──愛が分からない。」
もっともっと簡単な話。
―――単純な損得勘定よ。
でも、もうきっとそれも意味が無いわね。
[”瑠璃姫”のする事は見て居たから、ジュアンを警戒し、跳躍ひとつで距離を取る。低い音色は死を運ぶ。
広げた両腕のうえに、頭部ほどの大きさの火球が浮かぶ。二つ、三つと増えて六つに。いっそ屋敷ごと燃やし尽くさんとばかりに。
物憂げなザリチェの仕草がまた*苛立たしい。*]
黙るといい―――!
[すぐそこの見事な意匠の壁が──白と黒と青の色彩しかないとは言え──黒い炎に包まれて燃えているのだが。
確かに暢気な話ではある。
淫魔は露骨に嫌そうな表情で、燃える壁と元凶たるロネヴェを交互に見遣る。]
”絆”など……
己は、己だけを求めて来ないものは嫌いなんだ。
[理由はそれだけで十分だ、と言わんばかりに吐き捨てた。]
──ジュアンの館──
[片目の無い従者に迎え入れられ、《青》の館にクァルトゥスが足を踏み入れる。
下界の色の中では、左右の視界は酩酊するかの如く噛み合なかったが、ジュアンの館はその左目に馴染んだ。従者と目があった時、ほとんど暗赤色に染まった左目がグルリと回転した。
力有るもの同士がぶつかる不穏な気配。暗赤色の義手の内側、軋んだ音が響く。]
待たせたか?
[その言葉は果たして誰に向けられたものなのか。
クァルトゥスは、黒い炎を放ったばかりのロネヴェの手を取り、指先をねぶる様にゆっくりと舐めた。女悪魔の腰を軽く抱いてから、気怠げなザリチェに視線。]
堕ちたる魔槍 クァルトゥスは、地上の穢 ロネヴェ を投票先に選びました。
[ジュアンには、視線を向ける必要性を感じないのか。
ただ、左目を嵌め込んだ眼窩がどくりと疼き、ジュアンの裡に埋められた《青》が存在を主張する様に震えた。]
堕ちたる魔槍 クァルトゥスは、瑠璃音ノ五シキ ジュアン を能力(襲う)の対象に選びました。
[ロネヴェが頭上に黒い火球を幾つも生み出すのを見、面倒臭そうに溜息をひとつ。]
やはり無様だ……
[ぽつり、小声で呟く。]
[赤い戦魔の姿を認めると、それまで軽く顰められていた眉を開いた。
白い顔(かんばせ)に艶冶な微笑を浮かべる。
「確かに待っていた」と、その表情が*何よりも能弁に語った。*]
触れずの君 ウェスペルは、地上の穢 ロネヴェ を投票先に選びました。
―荊の丘―
……ふむ。
[水晶の欠片がばらばらと煌きながら地面に散らばった。
傍には太さのある針が突き立った死体が幾つか。
荊は緋色に染まる。
ウェスペルは確かめるようにゆるく開いた手を見つめた。]
幾らかマシという程度か。
[ほんの一滴かかった血をちろりと舐め取る。
小物では奪う魔力もこれが関の山。
数えるほどになってきた候補者を屠る必要がありそうだ。
天空に飛び立ったクァルトゥスがそうしたように。]
[魔力を与えたこと―奪われたと言う方が正しいが―
悔いてなど居なかった。
――力ない無様な姿を晒したことを除いては。
ゆえに、宴のあとのロネヴェが見せた
“普段と変わらない姿”の理由を知ったなら、
ウェスペルは、彼女に賛辞を送ったかもしれない。]
――……
[差し伸べた手の先に、藍色の装丁を施された
分厚い本が闇から浮かんだ。
風もないのに頁は繰られ
此度の後継者争いの章で止まる。
淡く光る線は象牙色の紙の上を走り、
《候補者》の名前を消していく。
ニクスの名前が消えたとき、
ウェスペルは少しだけ眼を伏せたように見えた。]
[残る候補者は数えるほど。
その中に『渇きの君』ザリチェ、
それから次いで“ジュアン”という名を眼に留めた。]
――“瑠璃音ノ五シキ”か。
[青だ。青、青、一切が青。
片目を眇めたような表情を浮かべたクァルトゥスの言葉が
この悪魔のふたつ名に繋がった。
ぱたんと本を閉じると小さな風を巻き起こし
再び闇に解けるように消えてしまう。
書は閉じられてしまったが、
程なく“アーヴァイン”の名もそこから消えるだろう。]
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