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[館の扉は破壊されていた。
否、扉といわず辺りすべてが。
ロネヴェの予期していた以上の惨状だった。
その状況を作り出したものへ強い興味を持ったが、
引き返す事無く、館へ踏み入れる。
ヒールのあるサンダルで、其処彼処で息絶えている魔の骸を踏み付けにしながらロネヴェが進むのは、館の中に、未だ死んで居ないものが居るらしかったからだ。侍従などといった小物でも無さそうだ。ウェスペルの琴線に触れたものの気配に近い。恐らくはその者なのだろう。]
[が、次の瞬間表情を一変させ、艶やかに大輪の薔薇(そうび)の微笑を見せた。]
己は、たぐい稀なる弾き手の貴方が気に入っている。
貴方の指使いも、味も。
貴方が己を弾きこなせるのなら、そして貴方が己を縛らぬのなら、何時でも己は貴方のために歌おう。
―――…いいええ。
並の者であれば、たしかに《青》だけが欲しいと言えましょう。
でも困ったことに、あなたそのものが綺麗なんです。
《青》は――…
宝石を飾る台に在る方が美しいのか。
それとも、《青》だけを眺めるのが良いのか。
――…いつも迷って、結局このザマですよ。あははっ。
[血を含んだ水が川下に在る魔の傍らを通り過ぎて、海へと行く。
女の肢体を映していた川の表面が、常の流れとは異なるかたちに揺らぎ、水から生まれるかの如く、幼き魔の姿が現れた。
川から上がる頃には、濡れた気配は失せていた。
やはり身に纏う色は白。されど川に入る前とは異なり、真っ直ぐな袖に、胸元を覆うフリル、には大きなリボン。脚にはオーバーニーソックスと編み上げのシューズ。露出は、殆ど無かった。
滴の残る短い髪を掻き上げる]
貫いたら、果汁が溢れそうなほどに大きな実。
……ああいうのの方が、いいのかな?
[疾うに魔の去った方角へと視線をやり、呟く。
それを追う事はなく、別の方向へ、黒の森へと姿を消す]
地上の穢 ロネヴェは、泡沫の雨 ニクス を投票先に選びました。
知恵の足らぬ憐れな楽士に、そのような勿体なきお言葉。恐縮にございます。
[深々と、王に仕える従者のごとき一礼を。礼を終え、上げる顔はまるで無邪気な子どものよう。]
「この私めの指は、唯一あなた様をよろこばせることのできる、私の誇りでございます。このようなものであなた様にご満足戴けるのであれば、私は幾らでもこの指で奏でて差し上げましょう…――」
[ジュアンは一歩踏み出し、彫像のようなザリチェの肩に、己の右手を伸ばした。]
[最初にウェスペルの事を「忘れた」と云ったが、それは挑発の為の言葉だった様だ。
ウェスペルが針を使う事も、その時の己が“敢えて”彼の魔力を奪わなかった事も記憶に残っていた。]
・・お前を、莫迦になぞ。
己の与えたものが、ただ愛しいと云うのに。
[ウェスペルの手元で、銀色の光が閃くのが視界に入った。
至近距離では眼球の無い左側はクァルトゥスの死角になり、針を避ける事は出来ない。
クァルトゥスは僅かに身を引き、左上半身で針を受け止めた。]
──…ッ痛。
[小気味の良い音が響き、針が筋肉にザクザクと突き刺さる。
そして、身を引いた拍子にウェスペルの袖が少し破れた。
袖口から現れた傷痕と、己の血の匂いに煽られたのか、クァルトゥスは背を震わせ大きな嗤い声を上げる。よく見れば、針の刺さっていない脇腹からも血が滲んでいるのが分かっただろう。]
今は、力が足り無くてな。
全力でお前に殺されてやる事が出来ない。
・・ウェス。
お前が今ここで、私に犯され、私の糧になるのと、
私を殺しに来るお前の邪魔者を共に排除するのと
──どちらがいい?
[紳士のごとく一礼するジュアンの背筋に、静かな一筋の震えが走った。クァルトゥスの影の手が、己の臀部に侵入する。]
クァルトゥスさん……あははは。僕で遊ぶなんてー……あっははは!
[子どものようにケラケラと笑う。]
[――些か長く、居過ぎた。
この場所が心地好いのは確かではあれど、宴の場はここだけではない。
ざわめき立っていた森は、僅かながら静けさを取り戻したように思える。森を抜けようと進み、道中、数え切れぬほどの、主を持たない緋色の痕跡を見た。幾らの脱落者が虚無に呑まれて堕ちたのか。
進むうち、血の香りに入り混じり、僅かに異なる匂いが在った。
格段鼻が良いわけではないゆえに、はっきりとは感じ取れないが。
蜂が蜜に誘われるように、向かう先は変わり、音も無く進む。
滴は既にない]
[木々の黒よりも尚深い夜の色を抱いた馬が在った。
見覚えがある。
近付き過ぎない距離を保って、その先を窺う。
水面は、静寂を保っている]
[ジュアンを侮っていた訳でもなく、おのが誘惑の技に驕っていた訳でもない。
だが、ザリチェはジュアンの手を避けようとはしなかった。
それどころか、ジュアンが歩を進めると同じくして一糸纏わぬ裸身を彼に向かって投げかけ、黒い森の大地に押し倒そうとさえした。
長い指は血に染んだシャツを引き裂こうと襟を掴み──]
愛しいなど痴れ言、――……ッ、!?
[針を体で受け止めるクァルトゥスを驚愕交じりに見つめた。
露わになった痕を庇うのも忘れて。
避けない、否、避けられなかったのか。]
なに、お前――手負い――
[脇腹から滲む血に気付く。]
[館に笑い声が響く――
破壊された扉の一つをゆったりと潜った。]
……あら。
お愉しみね?ウェスペル。
貴方、男のほうが好きだったなんて、知らなかったわ。
そちらの美丈夫は?
[クァルトゥスの身体には針が立っており、友好的な雰囲気にはとても見えない。意地悪く笑みを浮かべ、見下すようにウェスペルを見た。]
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