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[脇腹の傷には、ジュアンの眼球が埋まっている。
それは、ザリチェの瞳とはまた違う──そそる色をしている事を知っていた。]
ああ、血生臭いですか?
確かに僕、狙われたり返り討ちにしたり、いろいろしましたから。さっき川で水浴びしたんですけど、また襲われてしまって元の血生臭い身体に逆戻りです。
ああ……こんなに血のニオイが酷いんなら、あなたには近づけませんかねぇ。
だって……
[にこりと笑う]
……美しい「青」に、血のニオイは似合いませんから。
[直接、館を襲ったとおぼしき、アーヴァインを屠りに行くつもりだった。
だが──、クァルトゥスは《候補者》に、ウェスペルの名があった事を思い出した。]
…来るかもしれんな。
ウェスペルなら。
[馬の脇腹を蹴り、進む方角を変える。]
《密約》を結んだ者を除いて、《候補者》はすべて狩る──。
渇きの君 ザリチェは、瑠璃音ノ五シキ ジュアン を能力(占う)の対象に選びました。
・・・ジュアン。
お前は不穏で良い。
[喉奥を鳴らし、]
そう云えば、ウェスペルが私を恨んでいると云う話をしていたか。
ウェスペルの知る私は、両目のある男だ。
私が『堕ちたる魔槍』などど呼ばれる様になる以前、──昔に、一度抱いただけなのに、忘れられないとは可愛いヤツだ。
恨み、憎しみ。
他者に与える欠損は心地良い。
[風を切る刃のように空を往く。
雲が奔る。
<候補者>を狙う魔を、時には針鼠にしながら
あのおとこだけは許さぬ、と
己に刻んだ誓いに従って進む。]
……あそこか。
[近づくにつれ、館の様子がおかしいことが分かった。
速度を少しずつ殺し、降り立つ。]
……。
[手の甲で口許を覆う。
ずたずたに引き裂かれた臓腑の匂いがした。]
(……襲撃か)
[扉はこじ開けられていて、
進入するのに何の苦もない。
眉を寄せて辺りを窺えば、
無残な姿で横たわる魔(恐らく従者であろう)が眼に入った。]
あてが外れたか―――?
[荒らされた館、主の姿を探すが]
[なまめかしくもたおやかで、絡め取るようなザリチェの微笑。しかしかれにそれは「見えない」。そこでジュアンは己が一時「視界」を失ったことを知り──…再び己が「恍惚」の女神の腕に抱かれたことを感じた。
──否。「目の前」に居るこの者は、女神なぞよりなお──…]
……あはは。あなたは相変わらず、お美しいですねぇ。
それ以上に形容する言葉を持たぬ浅はかさに、僕自身が落ち込んじゃいます。
[ザリチェの口の端から、息が漏れる。おそらく笑みを浮かべたのだろう──…そして、ザリチェから立ち上るほのかな熱が、ジュアンの肌、そして耳朶に絡みつく。]
[そして──…そこから、かれがこちらを見て笑っていること、そして「何らかの理由」でかれが昂揚しているらしいことを、ジュアンは密かに*察知した*]
そうでしたかー……
まさか、ウェスペルさんとクァルトゥスさんか「そんな関係」だったとは。意外です。
ウェスペルさんって可愛いですよねぇ。
素直じゃなくて、他人を愛したり他人に愛されたりって言葉に敏感で。抱くのはおろか、触れられただけでイッちゃいそうな感じです。時々弄りたくなったり、森の中で押し倒したくなったりして、僕も穏やかにはなれません。
「ウェスペルさん」なんて堅苦しい呼び方じゃなくて、もっとフランクに、ファニーに呼びたくなっちゃいますねぇ。
──例えば、「ウェス」……とか…──
あはは、それはホントに可愛い。
[自分の言葉に、ケラケラと笑った。]
──クァルトゥスの屋敷──
お前の知る以前の館と比べると、此処は随分と地味だろう。
・・ウェスペル。
否、ウェス。
本当に来るとは思わなかった。
お前がこれをやったのか?
クァルトゥス―――
[ざわ、と闇が揺れた。
緋色を睨みつける双眸は鋭い。]
……お前に愛称で呼ばれる筋合いはない。
[問われれば、惨状にちらとだけ視線を投げ]
だとしたらどうだというのだ。
……力なき者に八つ当たりするほど落ちぶれてはいない。
[川辺に辿り着き、しゃがみ込んだ。
黒を映した水面は、天の鏡たる黒曜石の海へと向かって流れをつくり、絶えず揺らめいている。
穏やかな流れを割って、血塗れた両の手で作った器を差し込み、引き抜く。それだけの動作で、掌は元の色を取り戻した。代わりに、映し出していた黒を失くした水が、赤く染まる。
されどそれも束の間の事。
指の合間から零れ落ちてしまえば、地に吸い込まれて消え去る]
儚いなあ。
[衣服を纏ったままに、今度は身体ごと、川へと入った。
その姿が水中に沈み、失せる。
飛沫は殆ど上がらない。溶け込むようだった。
闇に近き青を、穢れなき白を染めていた血を吸い取った水が、下流へと流れゆく。
*魔の気配を微かに漂わせながら*]
……ッ!?
[背後の気配に、勢いよく振り返る。]
クァルトゥス―――
[僅かに声が掠れただろうか。
ざわ、と闇が揺れた。
緋色を睨みつける双眸は鋭い。]
……お前に愛称で呼ばれる筋合いはない。
[問われれば、惨状にちらとだけ視線を投げ]
だとしたらどうだというのだ。
……力なき者に八つ当たりするほど落ちぶれてはいない。
……冗談はともかく。
[ふと息をつき、視界の無い目を細める。]
「両目のある」クァルトゥスさんですかー……
あ。もしかしてウェスに、貴方の「女神様」をお見せした…とかですか?おかしいなぁ。貴方の「女神様」のこと、僕以外にはそうそう知ってる人が居ないって、密かに自負していたんだけどなぁ。
ねぇ……クァルトゥスさん。
あまりにウェスにご執心だと……僕は嫉妬で狂っちゃいそうですよ。僕を引き裂いて嬲って遊びたいなら、もっと僕を愛してください。そして、僕の躯の奥で、もっともっと暴れてください。
……目に見えぬ「何か」を、もっと「見せて」ください。
[顎を上げ、視界の先に居らぬ者を挑発するように、ジュアンは熱い吐息を漏らす。ジュアンの髪はさらりと額を流れ、かれの目尻を*そっと隠した*]
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