人狼物語(瓜科国)


128 赤と黒 Le Rouge et Le Noir


情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


渇きの君 ザリチェ の役職希望が 占い師 に自動決定されました。


 集会場は不信と不安がない交ぜになった奇妙な空気に満たされていた。

 人狼なんて本当にいるのだろうか。
 もしいるとすれば、あの旅のよそ者か。まさか、以前からの住人であるあいつが……


どうやらこの中には、村人が4人、人狼が2人、占い師が1人含まれているようだ。


自警団長 アーヴァイン

 あー、諸君、聞いてくれ。もう噂になっているようだが、まずいことになった。
 この間の旅人が殺された件、やはり人狼の仕業のようだ。

 当日、現場に出入りできたのは今ここにいる者で全部だ。
 とにかく十分に注意してくれ。

( 0 ) 2008/01/20(日) 23:30:00

自警団長 アーヴァインが「時間を進める」を選択しました


渇きの君 ザリチェ

そうだな……塔にはもう戻らない。
そろそろ飽きてきたところだし、どうせ貰い物なのだし。


[僅かの間持ち物となる契約を結んだ、とある領主のことを思い出してほくそ笑む。
幾つか持っていた別荘の一つに仮初の愛人として彼を住まわせたかの領主は、その地位を保持するのも難しくなるほど魔力を無くし、遂には親族の一人に領土と爵位を奪われた。辺土へと落とされた元領主が今も生きているのか、それとも真の死を迎えたのか。彼にはもう興味のないことであったけれども。


その時、間違えようない銅鑼の音が、彼方より彼の耳に轟いた。]

( 1 ) 2008/01/20(日) 23:30:29

泡沫の雨 ニクス

変なの。
真剣にやるから「遊び」は愉しいんだよ。

[眼を細めて、笑みを形作った]

[琵琶の音色を覆い隠すように銅鑼の音が、五度]

[水もないのに、床を踏む小さな足が、ぴちゃと音を立てた]

アハ。
一緒に、「踊る」?

[誘うように、ゆるりとグラスを持ったままの手を上げた]

( 2 ) 2008/01/20(日) 23:35:36

触れずの君 ウェスペル

[弦の響きが広間に溶けて消える
その間際に]

――…。

[銅鑼が鳴る。
間違いなく 丁度、5つ。]


……始まったか。


[椅子から立ち上がると、腰に手をあて眼を細めた。
場の空気が変わったのは肌で感じ取れる。]

( 3 ) 2008/01/20(日) 23:36:38

【赤】 瑠璃音ノ五シキ ジュアン

[響く琵琶の音に、唇が震える。
 声ならぬ声――空気の波紋をそっと送った。]

[ぷわっ………ぱ、ぱ………]

[そっと吐息を泡にして――]

( *0 ) 2008/01/20(日) 23:39:18

瑠璃音ノ五シキ ジュアン

[銅鑼の音を耳元に感じ、顎をくいと上げて周囲を「みわたす」――目はうっすらと開いたままに。]

[殺気と覇気で、空気が揺れる。
 ジュアンは肌にビリビリとそれを受け、毛穴の中に針が入るような心地を覚えた。]

…………………。

[琵琶を掻き鳴らす黒い爪の動きが、止まる。]

( 4 ) 2008/01/20(日) 23:43:49

堕ちたる魔槍 クァルトゥス

[確かに五つ、銅鑼の音が聴こえた。
 翡翠色の地の先にある彼の館では、宦官の儀を終えたばかりの従僕が、クァルトゥスの帰りを待ちわびているはずだったが──]

( 5 ) 2008/01/20(日) 23:45:15

堕ちたる魔槍 クァルトゥス、無言で妖馬の腹を蹴り、駆ける速度を上げさせた。

( A0 ) 2008/01/20(日) 23:46:13

触れずの君 ウェスペル

――そうか。


[真剣に遊ぶから面白いと幼魔は謂う。

水音。
水の気配か、或いは。]

踊る か、
ステップは上手く踏めるのか?

[ウェスペルの言葉は、
からかい混じりに聞こえたかもしれない。]

( 6 ) 2008/01/20(日) 23:46:35

渇きの君 ザリチェ


──……

はじまったか。


[紅い唇が、愉しげに、というよりは淫らに弧を描き、欠けたる月の形を形づくった。]

( 7 ) 2008/01/20(日) 23:51:15

瑠璃音ノ五シキ ジュアン

……パーティの始まりですねぇ。

[銀糸の弦が、かれの身体と瑠璃色の琵琶に巻き付いた。瑠璃の頭部はかれの顔のすぐ近くに。そして、引き摺られても離れぬようにと、瑠璃の胴は2箇所で固定された。]

あー………
「音」、何もしなくても聴こえますねぇ……

[さらに目を細めて、笑う。]

( 8 ) 2008/01/20(日) 23:51:52

地上の穢 ロネヴェ

[ろくでもない。
 ウェスペルの憎々しげな呟きを背で聴きながら、ロネヴェは炎の壁を通り抜けた。脂の爆ぜるような音を立てる黒い炎は彼女を灼くことをしない。
 その壁の向こう、ウェスペルが遠ざかってしまうと、炎も完全に消えた。]

本当に”可愛い。”
ねえ?
そう思わない?
――――何奴も此奴も。覗き見の好きなこと。

[ロネヴェの振り返った先、庭の片隅で火の手が上がり――]

( 9 ) 2008/01/20(日) 23:52:27

地上の穢 ロネヴェ

[”候補者”の放った使い魔が、ロネヴェの手の中で炭化する頃。
 銅鑼の音が彼女の耳に届いた。]

――少し、気が早かったみたい。

どうでもいいわね。そんなこと。

[使い魔の残骸はぼろぼろと、崩れ落ちた。
 手指の煤を払う。]

( 10 ) 2008/01/20(日) 23:55:13

泡沫の雨 ニクス

上品なのは、苦手。

[手に力が篭められた。
硝子が割れ、皮膚が裂け、入り混じる緋と赤]

上手?
上手なら、教えて?

[欠けた問いかけ。
滴は地に落ちず、宙に留まる。
幾数もの、小さな丸い粒として]

[波紋が広がる如く、大気が波打った]

( 11 ) 2008/01/20(日) 23:56:14

地上の穢 ロネヴェ、メモを貼った。 メモ

( A1 ) 2008/01/20(日) 23:56:49

渇きの君 ザリチェ

[彼が伯の居城を訪うことを拒んだのは、驕慢な自尊心の故ばかりではなく、彼の技が大勢を相手にするには向いていない、というのが最も大きな理由であった。

快楽の技は、一対一で用いるのがもっとも効果的な技であり、こんな序盤でそれ以上の手札を見せるつもりのない以上、ひとの多く集まる場所には行かぬのが賢いやり方というものだ。

彼は機嫌良く愛馬の首を軽く叩いた。]


来るぞ。
この己だけを目当てにやってくる輩が。

( 12 ) 2008/01/21(月) 00:02:52

瑠璃音ノ五シキ ジュアン

[ニクスとウィスペルのやりとりを「見て」、かれはすいと目を細めた。]

おやおや。
ニクスさんはダンスのお相手を見つけたでしょうか。
……よろしきことです。ええ。

( 13 ) 2008/01/21(月) 00:05:03

堕ちたる魔槍 クァルトゥス

悪いな。私は戻るより先に、
ヴァイイ伯の心臓と 愛とやらに殉じた銀の悪魔を喰らい──、得た力を試したい。

[何時の間にかクァルトゥスの右手には、彼の身の丈より更に大きな斧槍が握られていた。それは光届かぬ地の底で、クァルトゥスが自らを貫かせていた──あの槍だった。
 馬は襤褸の様な外見に似合わぬ速さで、空を駆け抜けて行く。
 風音に混じる聞き慣れた愛馬の嘶(いなな)きが、心地良くクァルトゥスの耳をくすぐった。]

( 14 ) 2008/01/21(月) 00:10:45

渇きの君 ザリチェ

少しは愉しめると良いな──


[ククク、と喉を鳴らすと、闇の獣はちらりと黒い眼を背の主に向けて、同意するように鼻を鳴らした。

魔と魔獣は更に速度を上げ、輝く雲海に突っ込んだ。]

( 15 ) 2008/01/21(月) 00:12:51

地上の穢 ロネヴェ

[館の中からは、酷く凝縮された殺気、邪念、
 交々の気配が波打ち、流れ、染み出しはじめている。
 そうした空気を背に、ロネヴェは空へ手をかざす。
 美しく整えた爪の先まで、煤が残っていないか確かめる為だ。
 それから、口元に指を添えて思案する。
 候補者のうちのどれほどかは解らないが、それらの集まる館へ入るべきか、彼らの潰し合うのを待つべきか。]

( 16 ) 2008/01/21(月) 00:15:24

堕ちたる魔槍 クァルトゥス

[節の目立つ武神の掌の内側で、斧槍が歓喜に震えていた。
 クァルトゥスはまず最初に、名を良く知る悪魔騎士を狩りに行くつもりだったが、]

 … …

[眉間に皺を寄せた。] 

( 17 ) 2008/01/21(月) 00:19:10

瑠璃音ノ五シキ ジュアン

[混雑してきた屋敷を出て、ジュアンは外へと向かった。]

[コツリ、と歩くかれの足音――と、羽音。]

――ブウン――…

[――そして、頬にひとつ、傷跡。]

……どなたです?

[振り返ると、そこには無数の羽虫――その身は黒く、ギラギラした赤い目をし、牙と爪と臀部に鋭利さを持つ、言葉を知らぬ虫の群。そして――その虫たちの主の姿も。]

『よお、そこの細いの。』

――……はい。何でしょう?

[にこりと笑うかれの元に、黒い羽の群が襲いかかった。]

( 18 ) 2008/01/21(月) 00:19:14

【赤】 堕ちたる魔槍 クァルトゥス


   [聞き慣れぬ音が]

[声ならぬ声、
 ちいさな泡沫が弾ける、かすかな吐息の様な音が届いた。]


─… 《候補者》か?

( *1 ) 2008/01/21(月) 00:20:27

【赤】 瑠璃音ノ五シキ ジュアン

《候補者》――……

[ぽわ、ぽわ、ぽ、ぽ。
 子どもの悪戯のように、空気の泡を送る。]

……だと、良いのですが。

なぁんて。

[笑むような「吐息」をそうっと送った。]

( *2 ) 2008/01/21(月) 00:22:33

触れずの君 ウェスペル

[滴り落ちるのは緋色。
それもまた液体だ。
黒い手袋に包まれた指先に淡く銀が編まれる]

生憎と、私は教えるのは不得手でな。
欲しければ盗み取れ。

[背は真っ直ぐに伸びている。
出で立ちも相俟って、ダンスの始まりを待つ者に見えただろう。

波紋が広がる、注視する。]

( 19 ) 2008/01/21(月) 00:23:11

堕ちたる魔槍 クァルトゥス、ゆっくりと隻眼をまばたかせる。

( A2 ) 2008/01/21(月) 00:23:27

【赤】 堕ちたる魔槍 クァルトゥス

枯れた様でいて、妙な色気のある声だ。

[男だなと内心呟き、]

…お前は誰だ?

( *3 ) 2008/01/21(月) 00:28:25

渇きの君 ザリチェ

[エイのような飛魔は彼らの後を、一拍遅れて雲に飛び込む。
視界を遮る熱のない光の隧道を、夜色の魔獣の後姿を求めて一気に貫いた飛魔であったが、]



[突如として、輝雲の壁を破ってか黒い影が横合いから飛び出し、開いた顎に飛魔をがっきと銜えた。]

( 20 ) 2008/01/21(月) 00:30:32

瑠璃音ノ五シキ ジュアン

[次の刹那――…ざわざわざわと羽音がする場所の中心から、瑠璃色の球が浮かぶ。]

いけませんねぇ。
そんなに早すぎたら、あからさまにしょげた溜息ついちゃいますよ。聞きたくないって言ってもダメです。

[ザシュッ――…!
 球の八方から瑠璃色の枝が一気に伸び、
 ジュアンを取り巻く羽虫を次々に串刺しにしてゆく。
 虫たちの哀れな断末魔と緑色の液体が飛び散り、大理石のテラスを思い色に染めた。]

どうするんですか?
こんなにたくさんの使い魔を一気に殺されちゃって。

[ジュアンは琵琶の頚を持ち、瑠璃色の傘をくるくると回す。
 生気を失った虫がその動きに振り落とされ、ぼとりぼとりと地面に着地した。]

僕は笑った方がきっとあなたは救われますよね?
――…なぁんて。

( 21 ) 2008/01/21(月) 00:33:50

堕ちたる魔槍 クァルトゥス

ヴァイイ伯の館は遠いと云うのに。
此の辺りまでも騒がしくなっているらしい。

( 22 ) 2008/01/21(月) 00:34:27

地上の穢 ロネヴェ

[ヴァイイ伯の庭、屋敷を仰いでロネヴェは思案を巡らせる。

 戦いがどれほど続くかは解らない。今すぐ雑魚の掃討へ力を使うことは、戦略的に考えてあまり得策とは思えない。
 しかし、彼女は弱きものをいたぶる事は好きだった。悪魔の集まる中、己の力を誇示するという行為にも、酷く心惹かれた。
 だが、いわゆる”露払い”に力を使うことは、己の品格を貶めるようにも思える。]

……。

[御馳走を前に、どれから食べようかと思案するような顔つきで、館の窓に時折映る影を眺めた。

 煙が立つように、黒い影が視界へ割り込む。羽虫の群。何者かが交戦しているようだ。いまのところこちらへ攻撃しようとするものでは無さそうだが。]

( 23 ) 2008/01/21(月) 00:34:53

【赤】 瑠璃音ノ五シキ ジュアン

さーて、誰でしょう。……なぁんて。
《候補者》さんなら、僕の姿は見たことあるかもしれませんねぇ。

[ぽ、ぽ、ぽ。吐息を送る。]

あなたこそ、誰でしょう?
声はよーく聞こえてくるのですが。ええと……

[小さく口元を弛めて、声の質を確かめる。
 低く響く声。体躯はどのくらい……おそらく、己よりもはるかに大きな人間。喉を包む、首の筋肉の質量は。それから――…

 ――しかし確かに聞き覚えのある声だが、はっきりとした区別は付かないようだ。]

ああ、すみません。今ちょうど交戦中でして。
雑音が入ったので、一気に片づけますねー。

( *4 ) 2008/01/21(月) 00:39:18

地上の穢 ロネヴェ

[瑠璃色が、羽虫を蹴散らす。
 弱者の断末魔は耳に快い。
 あの羽虫を使役していたものは、恐らくもう永くは保たないだろう。
 ひとまずは弱者の滅びるところでも眺めてやろうと、ロネヴェは跳び、切り立つ庭石の上へ。
 見ると、羽虫を蹴散らしたのは、ジュアンであるらしい。]

( 24 ) 2008/01/21(月) 00:41:44

泡沫の雨 ニクス

[黒の中に生まれる煌めきに、眼が弧を描く]

意地悪。
でも、その方が面白そうかな――

[続けようとした言葉は、耳に入る細かな羽音の連なりに止まった。
細い眉が顰められ、宙に留まっていた滴は制御を失って地に落ち、床を濡らす]

これだから、狭い場所も乾いた場所もキラいなんだ。

[視線を背後に向け、地を蹴って、跳ぶ。
軽やかに舞う身体は宙で回り、黒く縁取られた裾が蝶の羽のように広がった。片足で着地すれば硝子を背にする形になり、「パートナー」を見つめたまま]

興を削がれた。

[肘で窓を割る]

( 25 ) 2008/01/21(月) 00:47:08

渇きの君 ザリチェ

[闇馬は鋭い牙を飛魔の胴体に深く喰い込ませると、勢いのままに輝く雲を突き抜け、雲海の外へ飛び出した。
獣が駆け抜けた跡には、引き裂いた雲の尾が長く軌跡を描く。

馬上の淫魔はもがく飛魔を笑み含んで眺め遣る。]


覗き見でなく、じかに訪ねて来られよ。
何時でも歓んで迎えましょう……至高の快楽をもって。


[魔獣は首を一振りし、飛魔をバラバラに引き裂いた。]

( 26 ) 2008/01/21(月) 00:47:46

泡沫の雨 ニクス、メモを貼った。 メモ

( A3 ) 2008/01/21(月) 00:49:03

触れずの君 ウェスペル

[耳障りな羽虫の羽音、ウェスペルは眉を寄せた。
弾けた雫、地に染みていく。]

……此処は、其方が存分に踊れる
「舞台」ではないということだな。

[銀の霧を指先に纏わせながら、
空を舞う蝶の様な蒼の魔を見た。
ふわり、花びらの如く。]

それは、残念。

[砕けた硝子は光を反射してきらめいた。]

( 27 ) 2008/01/21(月) 00:57:25

渇きの君 ザリチェ

[けらけらと上がる嘲笑いには、たっぷりの毒と媚がまぶされている。
恐らくは飛魔の眼──視界を通じてその主にも、凄艶な嗤いが見えていた筈だ……飛魔が声にならぬ断末魔の喚きを残して息絶えるまで。

ふと、馬上の淫魔は頭を回らし、空と大地とを見渡した。]

( 28 ) 2008/01/21(月) 00:57:34

触れずの君 ウェスペル、メモを貼った。 メモ

( A4 ) 2008/01/21(月) 01:01:14

瑠璃音ノ五シキ ジュアン

あーもう。
こんなところで力を使うの勿体ないなぁ。
何で僕の所なんですか。

[瑠璃色の傘をくるりと回し]

弱そうだから……ですか?こまりましたねぇ……

[地を蹴り上げる]

それではお邪魔いたします。

[にこぉ、と笑うジュアンの手から、八方に広がった傘の「骨」がひとつの方向へと走り――…鋭い牙を突き立ててジュアンに飛びかかってきた「虫たちの主」の身体に、ざくりざくりと肉を割く音を立てて瑠璃色が突き刺さった。]

あー、僕、噛まれるの好きじゃないんですよ。痛いの嫌いだし。
牙の色って、怖いじゃないですか。綺麗な色にしましょうよ。

[抉るように、ジュアンは瑠璃色の傘の「骨」を何度も相手の肉の中に出しては入れる。そのたびに「虫たちの主」は使い魔たちと同じ緑色の飛沫と叫び声を上げ、大理石の上で身もだえている。やがてその息が切れたのか……「虫たちの主」は、タイルの上にどさりと崩れ落ちた。]

( 29 ) 2008/01/21(月) 01:01:40

泡沫の雨 ニクス

ダンスフロアには、不十分だもの。

[足下に散らばるひかり]

またの機会にしよう。

――銀の君、名は?

[かれの纏う色を眺め、問う]

( 30 ) 2008/01/21(月) 01:05:37

【赤】 堕ちたる魔槍 クァルトゥス

[見えぬ相手に唇を歪め、眉を上げた。]

…成る程。
私が誰か知った上では無く。
誰にともなく、戯れに吐息を乗せた泡沫を送ってみたと言う所か。
お前が囁いている相手は、クァルトゥス。
魔槍のクァルトゥスだ。

[クックッと喉の奥で嗤う。
 雑音、交戦と言う言葉に、]

──遊んでいるのか?
ならば、また暇になったら声を掛けるが良い。

( *5 ) 2008/01/21(月) 01:08:45

触れずの君 ウェスペル

随分と、奔放に踊る魔と見える。
ああ―――それでは、場を改めて、
次の機会に。

[ウェスペルは眼を細め、薄く笑んだようであった。]

私はウェスペル。
其方は。

( 31 ) 2008/01/21(月) 01:12:04

【赤】 瑠璃音ノ五シキ ジュアン

ええ。気が向いた人が拾ってくれたらいいかなー…なんて。
クァルトゥスさんが拾ってくださったんですね、僕の泡。
ありがとうございます。

ああ、そうそう。こちらはジュアンです。
「瑠璃」に振り回されている、あのジュアン。

あ、遊びは終わりました。悲しいくらいにあっさりと。
せっかくのパーティなのだから、もーちょっとくらい遊びたかったんですけれど。まーでも、近くにただならぬ気配があるんで、これくらいでいいです。下手に手の内見せちゃったら、僕が損するだけですからねぇ。

( *6 ) 2008/01/21(月) 01:14:58

渇きの君 ザリチェ、メモを貼った。 メモ

( A5 ) 2008/01/21(月) 01:16:29

泡沫の雨 ニクス

――ニクス。

[花の咲くような、明るい笑顔で応える]

ウェスペル。
覚えておくよ。
今度は「盗ませて」貰う。

またね。

[窓辺から飛び立つ、夜の青と淡い白。
外に在る者に意識を向けることもなく駆け、
空気に溶けこむように、闇の中へと*消えた*]

( 32 ) 2008/01/21(月) 01:22:15

瑠璃音ノ五シキ ジュアン

[瑠璃色の傘を畳み、ブンブンと上下に振る。
 おびただしい緑色の血と、瑠璃色にこびり付いた「虫」の肉片が雨のように降り注ぎ、べちゃりべちゃりと大理石の上に降りては奇妙な模様を作り上げる。]

ああー。あー……あー……もう……

[せっかくの一張羅である黒いロングタキシードに緑色の血が付着し、ジュアンはそれを左手でぱしぱしと取り払った。]

血の出ない方法って、無いものかなぁ……。
やんなっちゃうなぁ……

[瑠璃色の肌を垂れ落ちる緑の液体を指で拭うと、再び瑠璃を「琵琶」の形に戻してやった。]

( 33 ) 2008/01/21(月) 01:23:10

村の設定が変更されました。


堕ちたる魔槍 クァルトゥス

[そう遠く無い場所で何かが森に墜落する音が聴こえた。
 左目は失われているが、クァルトゥスの両耳は悪く無いらしい。それが、バラバラにされた肉塊が、硬質な樹木の葉を叩く複数の音だと分かるのは、愛馬の嘶きと変わらぬほど聞き慣れた種類の音である所為だろう。]

遠からぬ場所、上空に悪魔が居る。

[クァルトゥスは、薄いくちびるを舐めた。]

( 34 ) 2008/01/21(月) 01:23:50

地上の穢 ロネヴェ、瑠璃音ノ五シキ ジュアンの虐殺に、小さな拍手を送った。

( A6 ) 2008/01/21(月) 01:25:01

地上の穢 ロネヴェ

[再び跳躍。
 事切れ、くずおれた”虫たちの主”の骸の傍へと着地する。
 風にドレスの裾が捲れ、いっとき顕わになったロネヴェの太股に、敗者の汚らしい色の体液が跳ねた。
 琵琶を手にぼやくジュアンに]

素敵なショーだったわ。

( 35 ) 2008/01/21(月) 01:27:34

瑠璃音ノ五シキ ジュアン

[拍手の音を聞き、迷わずそちらの方へと視線を送る。]

ロネヴェさん。
……覗かれていたんですか。

[困ったような笑顔で、小さく首を傾げた。]

いえね、もうホント、瑠璃姫が抜けなくて。
何度も突き刺したら痛いとは思うんですが…致し方無いんです。

[あはは、と笑って一歩を踏み出すジュアンの足元には、肉の塊。それを知ってか知らずか、かれはぎゅむと肉塊を踏みつけた。]

( 36 ) 2008/01/21(月) 01:29:29

泡沫の雨 ニクス、メモを貼った。 メモ

( A7 ) 2008/01/21(月) 01:31:11

瑠璃音ノ五シキ ジュアン

ああっ!踏んじゃった。靴がー……

[大理石の上に、革靴のつま先をぐりぐりと押しつける。
 緑色の同心円が大理石の上に描かれた。]

いえいえ。僕のは「素敵なショー」というほどのものでは。ロネヴェさんのダンスの方が、よほど美しいかと存じますよ。

( 37 ) 2008/01/21(月) 01:33:49

瑠璃音ノ五シキ ジュアン、メモを貼った。 メモ

( A8 ) 2008/01/21(月) 01:34:27

触れずの君 ウェスペル

――ニクスか。

[夜の気配がする。]

ああ、受けてたとう。

[溶ける蒼と白を見送ると、
ウェスペルは広間へと顔を向けた。]

……また、随分派手にやらかしたものだ。

[咎める色は全くなく、
寧ろ何処か愉快そうな響きを帯びた呟きである。
瑠璃が爆ぜ、また主の手中へと戻っていく。

近づきすぎた使い魔は
ウェスペルが通り過ぎるたび銀の針で
標本のように縫いとめられていた。]

( 38 ) 2008/01/21(月) 01:35:59

地上の穢 ロネヴェ

覗きだなんて。
高みの見物よ。

[ジュアンの足で踏みしだかれる無惨な骸に少しだけ目を向けた]

ただの腰抜けと思っていたけれど、
案外良いセンス。
仕方ないなんて言い訳じゃ興が醒めてしまうわ?

( 39 ) 2008/01/21(月) 01:38:03

地上の穢 ロネヴェ、瑠璃音ノ五シキ ジュアンの言葉に、微笑み

( A9 ) 2008/01/21(月) 01:38:32

地上の穢 ロネヴェ

誉め言葉も上手ね。

[ジュアンの頬へ腕を伸ばした]

褒美に、口付けをあげる。

[首を伸ばすように身を乗り出す。]

( 40 ) 2008/01/21(月) 01:41:06

瑠璃音ノ五シキ ジュアン

ははは……高みの見物ですか。さすが。
じゃー僕は、さしずめ見せ物小屋のライオンですねぇ。
……や、ライオンっていうガラでもないですけれど。

センスがいいかどうかは判りません。
でも、「楽しんでいただけた」のなら、楽士としては光栄です。

[恭しく、一礼。]

……で、この方、どーなっちゃうんでしょうねぇ。
まさかこのまま放置、っていうわけにも。
こういうのを眺めるのがお好きな方もたくさんいらっしゃるでしょうけれど…ねぇ。

( 41 ) 2008/01/21(月) 01:43:02

瑠璃音ノ五シキ ジュアン

いいええ、ロネヴェさん。どういたしまして。

口づけ、ですか?
……ただの口づけならばお受けいたしますが。

[目を細めて、にこりと笑う。
 瑠璃姫は身に寄せたまま。]

( 42 ) 2008/01/21(月) 01:44:52

地上の穢 ロネヴェ

そんな残骸、魔物にでも啄まれるか、誰かに利用されるだけでしょう。
どうでも良いじゃない。

[ジュアンの微笑みに、ロネヴェも嗤って唇を舐めた。
 力弱きものであれば溶かしてしまう酸の唾液が、ぬらりと光る。]

( 43 ) 2008/01/21(月) 01:50:28

【赤】 堕ちたる魔槍 クァルトゥス


 ああ… 

[クァルトゥスが唇を舐めた水音は、ジュアンの元へも届くだろう。]

( *7 ) 2008/01/21(月) 01:52:42

瑠璃音ノ五シキ ジュアン、地上の穢 ロネヴェの言葉に頷いた。どうやら足元の肉塊は、そのままにしておくつもりらしい。

( A10 ) 2008/01/21(月) 01:53:47

【赤】 堕ちたる魔槍 クァルトゥス

瑠璃のジュアン …─か。


[しゃべる声こそ記憶に残ってはいないが、ジュアンの名は以前から知っていた。槍で串刺しにされた者達の悲鳴と肉汁が飛ぶ戦場で、ジュアンは枇杷を抱いていた。その姿に、クァルトゥスは飄々として食えない男だと云う印象を持っていた。]


お前が、手の内を知られた程度で困るとも思えないが…。

[ジュアンは口ぶりからして、彼はヴァイイ伯の屋敷にでも居るのだろうと思われた。]

( *8 ) 2008/01/21(月) 01:54:56

【赤】 瑠璃音ノ五シキ ジュアン

[ぺろり][ぺろり]
[唇を舐める音が、ジュアンの耳の中で二重に響く。]

……クァルトゥスさん。
僕、「耳」を舐められるのに弱いんですよ。
ほら、こんなに肌が泡立ってる。……なんて。

[くすくすと笑うジュアンの唇が、吐息の泡を生み出した。悪戯な視線を送り、クァルトゥスの「耳元」に吐息を放つ。]

( *9 ) 2008/01/21(月) 01:57:55

【赤】 瑠璃音ノ五シキ ジュアン

あれ。そーですか。手の内が見られたら、次考えなくちゃいけないじゃないですか。僕にできることは限られているんで……。

でも、歴戦の戦士であるあなたに、そう言っていただけると嬉しいですねぇ。

( *10 ) 2008/01/21(月) 02:02:07

地上の穢 ロネヴェ

ただの、口付けよ。

[無論、悪意と害意の籠もったものである。
 ジュアンの頬に手を添え、彼を引き寄せようとしたとき]

[全くの不意に
           孔が開いた。

 黒い孔は、”虫たちの主”を音もなく飲み込み、消える。
 撒き散らされ、同心円を描く体液だけが、そこへ何者かの存在があった証として残された。]

( 44 ) 2008/01/21(月) 02:04:29

【独】 瑠璃音ノ五シキ ジュアン

ロネヴェさん。

罠かなぁ。
罠だろうけれどなぁ。

面白そうだから、まあいいや。

( -0 ) 2008/01/21(月) 02:05:09

瑠璃音ノ五シキ ジュアン

ロネヴェさんが僕にご褒美を下さるなんて、珍しいですね。
まあいいですけど……ね?

[己の頬に寄せられた手はそのままに、ロネヴェの唇をじっと見つめた瞬間――…大理石のタイルから一陣の風が吹き、ジュアンの前髪とインディゴブルーのマフラーが煽られた。]

[がばりと大きな「孔」が開き、哀れな羽虫と「虫たちの主」はその向こうに飲み込まれてゆく。]

[その様子を、ジュアンはただ黙って見ていた。]

( 45 ) 2008/01/21(月) 02:10:25

瑠璃音ノ五シキ ジュアン、メモを貼った。 メモ

( A11 ) 2008/01/21(月) 02:11:02

【赤】 堕ちたる魔槍 クァルトゥス

[チリと首の産毛に触れるもの─送られた視線─がクァルトゥスを刺激したのか、ゆっくりと目を閉じた。]

耳が弱いなら、今度直接舐めてやろう。


[己の居る場所の近く、森に肉塊を散布させた近くの魔─ザリチェとはまだ知らぬ─の位置を探ろうとしながらも、低く擦れた囁きを泡に乗せて弾き返した。
 すぐ傍に誰か《候補者》が居る状況で、のんびりと当てど無い遠話を続ける相手に、]

( *11 ) 2008/01/21(月) 02:14:20

【赤】 堕ちたる魔槍 クァルトゥス

・・… ジュアン

私と、密約を結ばないか。

( *12 ) 2008/01/21(月) 02:16:56

触れずの君 ウェスペル

[黒い穴が。

貪欲に 堕ちたるものを 相応しい場所へ
誘う穴が開いた。]



……これが末路か、成程な。



[さして感慨もなく。
これから幾人もあの中へ叩き込まれるのだろう。
最後の1人になるまで]

( 46 ) 2008/01/21(月) 02:17:13

瑠璃音ノ五シキ ジュアン

おおー。すごいすごい。

[ロネヴェから身を離し、孔のあった場所を覗き込んだり、タイルの辺りをコンコンとノックしてみた。……が。もちろん、何も無い。]

あの方も…多分「後継者」の候補の方ですよねぇ。
もしああいう無惨な姿を見せたら……ってことですね。あはは。気を付けなくちゃ。

さて……と。一旦ここを離れなくちゃいけませんねぇ。
あの音と気配を知ったら、「後継者」候補の方がここをかぎつけるのは時間の問題です。

[己の身に瑠璃色の琵琶を引き寄せ、そこに付着した緑色を左指で拭い、にこにこ笑った。]

あーあ。
せっかくロネヴェさんの口づけがもらえると思ったのに、とんだ邪魔が入っちゃいましたねぇ。
もうそういうノリじゃなさそうだし、今回はお預けですね。
じゃー、次に機会があったら、よろしくお願いしますね?

[ジュアンは、ケラケラと笑うと、どこかへ*消え去った*]

( 47 ) 2008/01/21(月) 02:21:47

【削除】 地上の穢 ロネヴェ

敗者は敗者へ相応しい場所へ、ね。

[ジュアンの頬をひと撫でしてから手を離す]


……”姫君”が嫉妬するから、置いてらっしゃい。

2008/01/21(月) 02:22:50

【赤】 瑠璃音ノ五シキ ジュアン

[ケラケラと笑う声を止め、クァルトゥスの声がする方へと耳を傾けた。]

密約、ですか?この《後継者》選びの為の?
……面白そうですねぇ、そのお話。

[ジュアンは、そっと*目を細めた*]

( *13 ) 2008/01/21(月) 02:24:03

触れずの君 ウェスペル

[踵を返す。
黒が螺旋を描きながらウェスペルを包み
訪れたときのコートの形を成す。
裾が翻った。]


――それでは、よいダンスを踊ろう。


[此処に用はないとばかりに。
獲物を探すためにか。
かれは屋敷を後にしようと足を踏み出す。

ロネヴェと瑠璃の魔が戯れている様子に
矛先が向かないうちに――という思惑がなかったとは謂わないが。]

( 48 ) 2008/01/21(月) 02:25:10

瑠璃音ノ五シキ ジュアン、メモを貼った。 メモ

( A12 ) 2008/01/21(月) 02:25:35

地上の穢 ロネヴェ、メモを貼った。 メモ

( A13 ) 2008/01/21(月) 02:26:39

地上の穢 ロネヴェ

[一見無邪気に、タイルを叩く様子のジュアン。
 琵琶を抱き寄せ笑う彼に]

そんなノリじゃないなんて。
いつでも構わないわ

でも……”姫”が嫉妬するでしょうから、
今度は置いてらっしゃい?


[ジュアンの姿が消えたあと。
 ウェスペルのコートの裾が、歩き去るのを見――
 それがすっかり視界から消えるまで目で追っていたが追うことはなく、
 テラスから、ロネヴェの姿も*消える。*]

( 49 ) 2008/01/21(月) 02:37:28

地上の穢 ロネヴェ、メモを貼った。 メモ

( A14 ) 2008/01/21(月) 02:38:13

触れずの君 ウェスペル、メモを貼った。 メモ

( A15 ) 2008/01/21(月) 02:40:41

【赤】 堕ちたる魔槍 クァルトゥス

[ジュアンの反応に満足げに、]

そうだ、《密約》だ。

《候補者》が、五指に収まる人数になるまでの間、
──我々はお互いを殺めず、
──おのおのが知り得た《候補者》達の能力、情報の交換を行う。

と言う契約は、どうだ?

( *14 ) 2008/01/21(月) 11:50:48

【赤】 堕ちたる魔槍 クァルトゥス

勿論、契約と云うからには、ただの口約束ではなく、代償を交換し、《契約》に背けぬ様お互いを縛る。私は契約に際して、相手の本体の一部をいただく事にしているが、

… ジュアン お前がそれで良いのならばだ──

[通常の肉体を持つ悪魔であれば、自ら抉り取った、利き腕の指、肩肉の一部、臓物のひとつ、鼓膜を含めた片耳。本体が楽器等であるならば、やはりそのボディの一部──程度が《契約》の代償にはふさわしいだろう。]

[クックッと声を漏らし、]

ただし、私の目玉と腕は勘弁してくれ。
…ご存知だろう、私には左目と左腕が無い。

( *15 ) 2008/01/21(月) 12:07:53

堕ちたる魔槍 クァルトゥス

[クァルトゥスの左目があった場所
 ──眼球の無い孔が、どくりと疼いた。
 左腕、義手の表面、暗赤色が脈打つ様に蠢き、内側から軋む様な音が響いた。]


…見知った悪魔を、まずは串刺しにしてやろうと思ったが。

[近くの森に肉塊を散布させた悪魔は《候補者》だ。
 お互いがこのままの速度でお互いの乗り物を走らせるならば、その《候補者》──ザリチェに先に出会うかもしれぬ。或いは、他の候補者が突如クァルトゥスの目の前にあらわれる可能性もある。
 何故なら、すでに銅鑼は五度鳴らされ、始まりが告げられたのだから。
 クァルトゥスは、未知の者へ意識を向けながら*愛馬を走らせた*。]

( 50 ) 2008/01/21(月) 12:23:46

堕ちたる魔槍 クァルトゥス、メモを貼った。 メモ

( A16 ) 2008/01/21(月) 12:26:32

【赤】 瑠璃音ノ五シキ ジュアン

あはは、いいですよ。
1人で争うよりも、2人で争った方が楽しいですよねぇ。

どうにもならない御相手は、闇討ち使おうが毒盛ろうが、2人で襲おうが――…いいんですよね?だって、この「パーティ」の招待状には、「どうやって狩るか」の方法は書いてないから。

だから僕が困ってる時は、よろしくお願いしますねー。

あ……でも、お互いが「欲しい獲物」を狩る時は、邪魔しないようにしましょうね。

( *16 ) 2008/01/21(月) 12:34:17

【赤】 瑠璃音ノ五シキ ジュアン

身体の一部……ですか。いいですよ。
できれば、瑠璃姫を傷つけたくは無いのですが。それでも良いですか?

では……
[右手の黒い爪が、自らの右目にザクリと突き立つ。血飛沫が闇空を舞い、インディゴブルーのマフラーと黒のロングタキシードの色が仄かに濃く染まる。]

[グジュリ、グジュリ。
 右の眼球に繋がる視神経を鋭利な爪で切り、一度捻ってから、血に染まった眼球を外に出した。]

………これで良いですか?

[右目の瞼が落ち窪んだ男は、右半分の顔を真っ赤に染めて微笑んだ。]

ええと。僕は……そうですねぇ。
確かクァルトゥスさんは、目が青くないはずだから、目は要りません。

血の赤いのは嫌いだから欲しくないです。
あなたの身体の一部で、青い色ってありますか?あったらそれください。

なかったら……そうですねぇ。耳か性器でも戴ければ。ああ、別に僕は淫魔じゃあないですけどね。性器ちょんぎるのは面白いかなって。

( *17 ) 2008/01/21(月) 12:50:03

【赤】 瑠璃音ノ五シキ ジュアン

[その時――不幸にも、蝙蝠のような姿をした哀れな悪魔が一匹飛来した。]

おや、あなた……綺麗な青い瞳をしてますねぇ。
申し訳ないんですけど、目、ください。

[瑠璃色の琵琶から4本の弦を繰り出し、蝙蝠の身体をがんじがらめに縛り付ける。弦の張りを急激に強め、憐れ蝙蝠は断末魔と共に肉を飛び散らせ――頭部以外の身体を全て失った。]

んー……と。

[右手の黒い爪が、蝙蝠の双の眼球を捕らえて抉る。ひとつは、己の右瞼の奥に。ジュアンはぱちぱちと瞬きをし、義眼を押し込めた。

 そして、もうひとつは――…]

瑠璃姫――…新しい「青」をどうぞ。

[黒い爪で、取り出した眼球の「青」だけを掬い取り、瑠璃色の琵琶の胴に塗り付けた。]

――キロリ、キロリ。

[光って悦ぶ瑠璃姫の様子に微笑むジュアンは、要らぬ白目を何処ぞに*捨てた*]

( *18 ) 2008/01/21(月) 13:02:55

【赤】 堕ちたる魔槍 クァルトゥス

ああ…
一対一の決闘で椅子を得よ、と言う決まりは無い。
そして、一に対し二。力の差で押し流すのが、最も確実で簡単な勝利の方法だ。

ジュアン、お前が危険な時は私が助けよう。
かわりに、私の死角をお前に頼もう。

…勿論。
お前が欲しい物を取る邪魔など、無粋はしないさ。

( *19 ) 2008/01/21(月) 13:59:00

【赤】 堕ちたる魔槍 クァルトゥス

[「瑠璃姫を傷つけたくは無い」と言うジュアンの言葉に少し思案。]

・・…ジュアン
お前自身の身体が抜け殻で無いのなら、瑠璃姫で無くてかまわない。
不本意ながら、私にも差し出す事の出来ないモノがある…。

[クァルトゥスが、差し出す事の出来ないモノ。
 それを知らずに間違った《契約》を結び、命を落とした銀色の悪魔を思い出し嗤った。]


お前が、青ばかりを集めている事も知っている。

( *20 ) 2008/01/21(月) 14:00:18

【赤】 堕ちたる魔槍 クァルトゥス

では、

…私は、臓腑の青に誓う。

[クァルトゥスは斧槍を回転させ、己の脇腹に突き立てた。
 槍先の鈎爪が男の身を引き裂き、器用に肝を抜き出した。激痛が馬上のクァルトゥスを襲うが、身を痙攣させながらも意に介した様子は無い。
 クァルトゥスは噴き出したどす黒い血液で、魔法陣を描いた。]


今、──肝臓を送る。

[魔法陣は粘液質の音を立て、
 漆黒の腕(かいな)となり、
  クァルトゥスの肝を包み込み    中空に掻き消える。]

( *21 ) 2008/01/21(月) 14:00:34

【赤】 堕ちたる魔槍 クァルトゥス

[遠隔地に居るジュアンの元へ、青く濡れた臓器が。
 かわりに同じ腕によって、投げ捨てられたジュアンの眼球がクァルトゥスの元へ届け返された。]

“それ”は、お前の体内にでも入れておいてくれ。

…ああ、間違っても。
《契約》の証を捨てたり、瑠璃姫に喰わせるなよ、・・…ジュアン。
そうするのは、契約を破棄する時だ。

同様に、お前の目玉は暫し預からせてもらう。


[漆黒の腕が差し出すジュアンの血濡れた眼球を、摘んでくちびるに運んだ。ねろりと血の味を舌先で味わってから、クァルトゥスはジュアンの眼球を、肝を取り出した脇腹の*傷口に埋め込んだ*。]

( *22 ) 2008/01/21(月) 14:01:15

堕ちたる魔槍 クァルトゥス

[銀色の悪魔と戦った際に負傷でもあったのか、クァルトゥスの脇腹からは血が滲んでいた。
 血の匂いに惹かれたのか、薄紅色に透き通る蝶の様な羽根を持った小さな下級の魔が、傷口に張り付いていた。
 クァルトゥスは進行方向から紅の視線を逸らす事無く、脇腹から血を啜ろうとする妖精の様に美しい容貌の卑しい魔を、片手で握りつぶす。]

[ぴちゃり]


[クァルトゥスは、馬を止めた。]

( 51 ) 2008/01/21(月) 14:27:25

【赤】 堕ちたる魔槍 クァルトゥス

・・…ジュアン
私にも、遊び相手が現れたようだ。

勿論、遠からず、
お前にも会いに行く──。

それまでに面白い事があれば、声を聴かせてくれ。


お前の声は、奇妙にそそる…

[囁きは泡沫と共に、ジュアンの耳元を愛撫する様に溶けて消えた。]

( *23 ) 2008/01/21(月) 14:29:55

堕ちたる魔槍 クァルトゥス

[前方にはまだ何者も見えない──常人の目には。]

ああ…旧知の騎士よ。
私を探していたのだろう?
お前も銅鑼の後、すぐに森へ墜ちた物音を聞いたか。

…気が合うな。

[唇を歪めながら、如何にもお互いが親密であるかの様に、クァルトゥスは嘯(うそぶ)いた。]

( 52 ) 2008/01/21(月) 14:30:57

触れずの君 ウェスペル

[鋭く尖った針のような森の上、
ぽっかりと開いた孔がある。
滑り落ちたのは折れた白い翼だ。
刺し貫くのは、銀の針。]


よい旅を。


[辺土への転落を旅と評したのは黒い外套の魔であった。
高い高い細い枝の上、真っ直ぐ立っている。
それが慇懃に礼をするのと、孔が消えるのは同時。

吹く風には血肉のにおいが混ざる。]

( 53 ) 2008/01/21(月) 15:16:47

触れずの君 ウェスペル、メモを貼った。 メモ

( A17 ) 2008/01/21(月) 15:18:29

泡沫の雨 ニクス

[深い森の中に、白はあった。
銀の枝に腰掛け、投げ出した細い脚を揺らす。
はら、はらり。
木の葉が数枚、黒と藍の狭間を漂いながら、舞い落ちる。
髪に一枚纏わりついたそれを二本の指で挟み、よく似た色の眼で見た。拭いもせずにいた、掌の赤が付着する]

[血の匂いがした。まだ、新しい。
自らのものに香りは無いゆえに、他のものだ。
高きから地を見下ろせど、主は窺えない]

ううん。
愉しそう。

[ふうと息を吹きかけ、風に葉を乗せた。
*虚の空へと飛んでいく*]

( 54 ) 2008/01/21(月) 15:26:34

触れずの君 ウェスペル

[亡き伯の屋敷より響いた銅鑼の音は、
魔界全土に異様な興奮と緊張感を敷いた。

候補者たちは魔界を舞台に互いを賭けて舞う。
あるものは取り入って上手い汁を吸おうとするだろう。
あるものはそれを賭けの対象としたやもしれない。
興味本位でちょっかいをかけては堕ちる者も居る。

祭礼はより派手に、うつくしく。]


……ふん。


[漆黒の外套を風に靡かせて
空を飛ぶように、ウェスペルは往く。
木の幹の、枝の、葉の上に色が映えるそれは果実ではなく
候補者であったものの成れの果てであろう。

金の瞳を細めて、それを見遣る。]

( 55 ) 2008/01/21(月) 15:34:20

泡沫の雨 ニクス、メモを貼った。 メモ

( A18 ) 2008/01/21(月) 15:34:46

堕ちたる魔槍 クァルトゥス、メモを貼った。 メモ

( A19 ) 2008/01/21(月) 19:08:51

地上の穢 ロネヴェ

[逃げる悪魔を追い、ロネヴェは駆ける。

 追われる悪魔は、既に身体の其此処へ焼け爛れたような傷を負っていた。
 森へ逃げ込もうとしたその者の足下に黒い光の筋が趨り、筋は炎の壁となる。更に追って、火球。]

……アレの背は、案外柔らかくって、
気に入っていたのよ?

[立て続けに幾つもの火球が、四肢を打ち、焼く中にロネヴェの声。]

騎乗ひとつといえ。
この私のモノを奪った罪は重いわ。

[炎は音を立てて一層高く燃え上がる。]

脱落など、させてやると思っているの?

( 56 ) 2008/01/21(月) 19:25:14

地上の穢 ロネヴェ

[腕をねじ切る、脚を炙る。もいだ腕を火にくべる。
 置き去りにしていた騎乗用の魔物を、
 戯れか、挑発か。惨殺した者をロネヴェはいたぶる。
 彼女の怒りに呼応するように、また、悲鳴を喜ぶように、黒い炎は膨れあがった。

 顎を掴み、口の中へ指を二本差し込む。
 口から炎が溢れた。腹を食い破って炎が噴き出した。
 やがて、燃え滓だけが地に落ち、風に浚われる。]

[ロネヴェの腕にも、長い、刃で引かれた傷があった。
 追われる者とて、無抵抗に逃げ回っていた訳では無い。
 憎々しげに、傷をなぞる。
 やたらに黒い血が滴る。]

( 57 ) 2008/01/21(月) 19:33:18

地上の穢 ロネヴェ、メモを貼った。 メモ

( A20 ) 2008/01/21(月) 19:33:56

渇きの君 ザリチェ、メモを貼った。 メモ

( A21 ) 2008/01/21(月) 19:38:19

触れずの君 ウェスペル、メモを貼った。 メモ

( A22 ) 2008/01/21(月) 19:44:30

触れずの君 ウェスペル

―黒い森―

[黒手袋の端をきゅっと引っ張り、
具合を確かめるように手を緩く握っては開く。
先程の「踊り」で、裂けてしまった手袋の再生である。
もう一方の手袋は口にくわえているため、
滅多に見えぬ白い手があらわになっていた。
そこにちらとのぞく傷痕に視線を落とし、
ウェスペルは忌ま忌ましげに眉を寄せた。]



―――何処にいる……。



[低い呟きが漏れた]

( 58 ) 2008/01/21(月) 20:18:42

渇きの君 ザリチェ

[夜色の魔獣が口中の飛魔の残骸を噛み砕き、血と肉片を振り撒いた。
飛魔の薄いひれと棘の付いた尾が比較的原形を保ったまま、足下に広がる大森林に落下していく。
ザリチェはおぼろに薄い笑いを口の端に留め、喰らった肉を満足げに咀嚼する獣の肌を撫でて降下を命じた。]

( 59 ) 2008/01/21(月) 21:34:19

堕ちたる魔槍 クァルトゥス

[槍を構えるクァルトゥスの馬の前方に、突如、騎馬が現れた。
 全身を純白の甲冑に包み、クァルトゥスと同じく身の丈よりも長い槍を構える。外見は20代半ばの青年と云った所か、長い髪も膚も甲冑と同様に抜ける様に白かった。引き攣れた様な傷が両目を覆い、美貌を損ねているのが特徴的だった。目蓋が閉じられてる所為で、その表情は伺い知れなかった。]

[態と親しげな口を利く事で相手が怒りに燃える事を、クァルトゥスは知っていた。
 クッと喉奥で嗤う。]

──今日は両目を抉るかわりに、
お前を貫き殺してやる。…私の為に散れ。

( 60 ) 2008/01/21(月) 21:37:20

堕ちたる魔槍 クァルトゥス

[純白の騎士は答えず、おのが馬に鞭をくれ速度を上げる。
 それに答える様に4つの目を持つクァルトゥスの愛馬も嘶いた。
 互いが武器を構える金属音と騎馬が駆ける音だけが響き──。


 結着は一瞬だった。

 純白の騎士の槍が回転しながら宙を舞い、森へと墜ちた。主を失った馬だけが前方へ駆けて行き、深紅に甲冑ごと深々と貫かれた騎士だけが、クァルトゥスの元に残った。]

( 61 ) 2008/01/21(月) 21:38:22

【赤】 瑠璃音ノ五シキ ジュアン

[魔法陣が虚空に浮かび、その中心から太い腕が伸びる。その手が持つ青い臓物――クァルトゥスの肝臓に手を伸ばす。]

きれいな色ですねぇ……ありがとうございます。いっそこのまま、永遠の宝物にしたいくらいだけれど、それは無理ですかねぇ。

[目を細めて笑うジュアンの右手には、自ら抉った右の眼球。血のたぎるような太い腕にそれを預け、再び青い肝臓を見つめた。]

[――森の中に響く、衣擦れの音。]

ふ………っ。あ………あ

[銀色の弦で己の股の間を切り裂き、その奥に血肉に塗れた孔を開けた。痛みと苦痛、額には玉の汗――…そして、口許に笑み。

 ドクドクと血が流れるその場所に、ジュアンは指を差し入れてぐいぐいと押し広げると、クァルトゥスの肝臓をその中に押し込んだ――…]

クァルトゥスさん……肝臓は僕の「躯の奥」に隠しましたから。肝臓に逢いたくなったら、いつでもどうぞ。なるべくならば褥の中が良いですけどね。

[一糸纏わぬ脚の付け値からは、ドクドクと血が流れ――あたかもその場所の門番にでもなったかのように、硬直した肉の塊が、大きく嘶き暴れ回っている。]

( *24 ) 2008/01/21(月) 21:38:48

渇きの君 ザリチェ、メモを貼った。 メモ

( A23 ) 2008/01/21(月) 21:40:23

地上の穢 ロネヴェ

[ロネヴェの指がなぞった後、傷口は口を閉じた。
 だがそれは、依然黒い筋として目を引く。
 傷は大きいが深くはない。しかしロネヴェにとって問題なのは、負傷の程度よりもその外見。彼女は、そのような姿を見られる事を嫌う。

 ロネヴェは森へ。
 木々の作る影の中へ。]

( 62 ) 2008/01/21(月) 21:45:30

地上の穢 ロネヴェ、メモを貼った。 メモ

( A24 ) 2008/01/21(月) 21:46:23

堕ちたる魔槍 クァルトゥス、メモを貼った。 メモ

( A25 ) 2008/01/21(月) 21:50:03

泡沫の雨 ニクス、メモを貼った。 メモ

( A26 ) 2008/01/21(月) 21:51:21

瑠璃音ノ五シキ ジュアン

―闇深き森、川辺にて―

[―――ザバァ……
 顔や躯、脚のあたりが血まみれに染まった青年が、躯に纏わりついた血を洗い流していた。側には、戦った跡なのか――…眼球を失った憐れな悪魔の頭部が転がっていた。]

ふぅ………
あー。そういえば、ずうっと戦闘しなくちゃいけないっていう話でしたねぇ……

ということは……
おちおち眠ることも、お風呂に入ることもできませんねぇ……。

[一糸纏わぬ姿の男は、ぱしゃりと顔に水をかけた。]

( 63 ) 2008/01/21(月) 21:53:10

瑠璃音ノ五シキ ジュアン、メモを貼った。 メモ

( A27 ) 2008/01/21(月) 21:54:41

瑠璃音ノ五シキ ジュアン、メモを貼った。 メモ

( A28 ) 2008/01/21(月) 21:56:20

堕ちたる魔槍 クァルトゥス

[クァルトゥスは馬から降りる事も無く、槍に串刺したままの相手の躯を引寄せた。
 薄笑みを浮かべ、折れた肋の間、槍で抉られ無惨に花開いた肉に指を埋め、相手の心臓を抜き取った。見れば純白の騎士は、形の良いくちびるをわずかに薄く開いたままで絶命していた。]

・・・良い顔だ。
…もう可愛がってやれないのが残念だ。
以前の私なら、赤児の手をひねる様にしてお前を殺せたとは、今日は云うまい。

( 64 ) 2008/01/21(月) 21:56:41

堕ちたる魔槍 クァルトゥス

お前の魔力は、心臓ごと私がすべて喰ってやる。


[血が噴き出す心臓を口に運びながら、囁いた言葉がそれだった。再び這い上がって行く過程で、対峙し斃した相手を侮ることはしないらしい。或いは、先の《契約》で肝臓を渡した所為で、ヴイイ伯と銀色の悪魔を喰らってもなお、案外と戦いに余裕が無かったのか。

 クァルトゥスは、片手で死者を槍から引抜くと言うよりは、千切って剥がした。男が抱く腕を離すと、破れた悪魔の残骸──胸に槍傷と分かる大きな風穴を開き、千切れたそれ──は、支えを失い仄暗い森へと墜ちて行った。]

( 65 ) 2008/01/21(月) 21:56:59

触れずの君 ウェスペル

――!

[森の住人が騒ぎ出す。
葉を幹を削る、硬質の飛来物。

ウェスペルは素早くも片方の手袋を嵌めなおすと、
地を蹴った。]

( 66 ) 2008/01/21(月) 21:59:03

渇きの君 ザリチェ

[空から草生い茂る大地へと、地続きであるかのように闇の馬は疾走の速度を保ったまま着地した。
草を踏みしめ暫らく走りながら徐々に速度を落とす。

その背の魔は鬣を掴んで振り返り、背後に黒々と横たわる森を眺めた。]

( 67 ) 2008/01/21(月) 22:08:16

渇きの君 ザリチェ、メモを貼った。 メモ

( A29 ) 2008/01/21(月) 22:09:56

地上の穢 ロネヴェ

[何者かが戦闘を行っているのだろう。
 木々を揺らす鋭い音と、枝々の間を小さな魔が逃げて行く音。
 不意に騒がしさを得た闇深き森。]

[人目を避けたつもりが全くついていない。
 今や全土が戦闘の為に沸き立って居るのだから、人目につかぬ場所など無きに等しいのだろう。

 薄い、黒のショールを作る。
 軽く肩に羽織り、周囲に目を配りながら森の奥へ。]

( 68 ) 2008/01/21(月) 22:11:56

堕ちたる魔槍 クァルトゥス

[ぞくり。
 クァルトゥスは、臓物が濡れた狭い場所に押し包まれた様な感触を覚え、獰猛な衝動を飼い馴らす様な笑みを浮かべた。すでに殺した悪魔の心臓は無い。
 クァルトゥスは、近くにある気配では無く、森の向う──遠くに一瞬だけ隻眼を向けた。]

可愛がってやると言えば、
《候補者》の中に、ウェスペルの名が有ったな。
・・・あれもまた、良い声で鳴いた。

( 69 ) 2008/01/21(月) 22:12:18

【赤】 堕ちたる魔槍 クァルトゥス

・・…ジュアン

楽しみにしている。

( *25 ) 2008/01/21(月) 22:12:56

堕ちたる魔槍 クァルトゥス、紅玉色の目を、一瞬、淫らな色に濡らし光らせた。

( A30 ) 2008/01/21(月) 22:13:05

触れずの君 ウェスペル

[黒い異形の翼がぎゃあと啼いている。
眠っていた下級の魔も眼を覚ましたのやも知れぬ。
血だ、
血だ、
祭礼だ。
騒ぐ声も合点がいく。
紛れもなくこれは、真新しい魔の血の匂いだった。]


……これは。


[高い枝の上、だらりとぶら下がった
白い騎士の手から血が滴り落ちている。
体を穿ったのは、間違いようもなく槍だと分かり]

……クァルトゥス。

[金の眼が、底光りを帯びて鋭く釣り上がる。]

( 70 ) 2008/01/21(月) 22:21:44

渇きの君 ザリチェ

[森全体からざわめく気配が感じられる。
先程散らした飛魔の血肉に下等な小魔が群がり騒いでいるというような可愛らしいものではないだろう。

何よりも精気を、そして魔力を糧として生きる淫魔ゆえに、彼は悪魔の放つ気配には敏かった。
どれほど隠蔽の技に長けた悪魔であろうとも、悟られずして彼に近づくことはかなわなかった。
そしてその鋭敏な感覚は、正しく力持つ複数の悪魔が存在することを告げている。

彼は馬首を返し、しばし考える素振りをした。]

( 71 ) 2008/01/21(月) 22:23:18

堕ちたる魔槍 クァルトゥス

[血塗れた槍先を湿度を持った空気がしっとりと濡らし、馬を進めると先端から薄紅色の雫が滴った。この辺りは湿潤な気候らしい。

 クァルトゥスの躯は、魔力を得た事で内側から熱を帯びていた。
 今、男が追うのは、先刻の気配──ザリチェ。]


少し離れたか。

( 72 ) 2008/01/21(月) 22:29:18

地上の穢 ロネヴェ

[物音の継続する気配は無い。
 既に決着は着いたものか
 それとも、そもそも戦闘は無かったのか。
 ざわめく暗き森を往く。

 何者か、森に棲む小さきものでは無い気配を捉え、そっと近付いてゆく。樹々の向こうに、血を滴らせる白い騎士と向かい合うウェスペルの背があった。]

( 73 ) 2008/01/21(月) 22:31:17

触れずの君 ウェスペル

……奴は上か。

[ウェスペルは空を睨み、足元に2対の翼を喚び出す。
上昇しようという目論みであった。]

――…ッ?

[不意に梢が不自然に揺れた音を捕らえてか、
視線を周囲に走らせた。]

( 74 ) 2008/01/21(月) 22:34:29

堕ちたる魔槍 クァルトゥス、馬を止め、森に降り立った。必要を感じないのか気配を隠す事は無い。

( A31 ) 2008/01/21(月) 22:35:50

瑠璃音ノ五シキ ジュアン、メモを貼った。 メモ

( A32 ) 2008/01/21(月) 22:36:26

地上の穢 ロネヴェ

[指先でショールを弄びながら、木陰を出る。
 良い憂さ晴らしの相手を見付けた、と深い笑みを湛えて。]

まだ生き残って居たのね?ウェスペル――

[言葉を切った。
 何者かが森へ現れたようだ。]

( 75 ) 2008/01/21(月) 22:41:46

渇きの君 ザリチェ

[闇馬は大人しく主の命を待ち、立ち尽くす。
その火の如き双眸もまた、主と同じく森を見据える──この獣もまた、只ならぬ気を感じているのだ。]


──ゾクゾクするな……

[笑み刻んだ口より舌が閃いて、血濡れたような唇を舐めた。]

( 76 ) 2008/01/21(月) 22:42:54

瑠璃音ノ五シキ ジュアン

[ギャアギャアと鳴く黒い鳥の影が、あたりを一斉に飛び回る。]

……魔の気配、ですかねぇ。
それも、すごく大きな……。

[目をしぱしぱと瞬かせ、右目を手で覆う。何かを察知したのか、キョロキョロと周囲を見た。]

「候補者」さん、ですかねぇ。
それとも、別の何かか。

[目を細めて、唇を動かし――吐息で旋律を奏でた。]

( 77 ) 2008/01/21(月) 22:43:48

堕ちたる魔槍 クァルトゥス

[相手は戸惑っているのか、分かった上で誘い込むつもりなのか。《候補者》ならばおそらく後者であろうと思われた。
 クァルトゥスは自らの足で草を踏みしめてゆっくりと歩き、ザリチェに後ろから近付いた。男からは相手の濡れた紅唇は見えない。]

・・・…──。

この様な場所でひとり、遊んでおられるのか。
それとも、バラした相手が恋人だったか。

( 78 ) 2008/01/21(月) 22:47:16

触れずの君 ウェスペル

[視線を巡らせた先にあった魔が口を開く。
ウェスペルは心底うんざりしたような表情を見せただろう。]


――……無論だ。
しかし、よりにもよってお前が――


[同じく言葉を切った。
緋色の魔物が空より森に降り立ったのを感じ取ってか
眼つきが更に鋭くなる。

クァルトゥス。

声には出さない、無意識で名を紡いだ。
激しい怒りと憎悪と、それから。]

( 79 ) 2008/01/21(月) 22:48:46

【赤】 瑠璃音ノ五シキ ジュアン

クァルトゥスさんって、もっとストイックな方かと思ってましたが……意外と野性的なんですね。なんだか嬉しくなってしまいます。

僕も、クァルトゥスさんと逢うの、楽しみにしてますよ。

( *26 ) 2008/01/21(月) 22:49:52

瑠璃音ノ五シキ ジュアン、メモを貼った。 メモ

( A33 ) 2008/01/21(月) 22:51:49

地上の穢 ロネヴェ

――――――アンタの仇?


それとも、
昔の情婦。

( 80 ) 2008/01/21(月) 22:52:36

泡沫の雨 ニクス、メモを貼った。 メモ

( A34 ) 2008/01/21(月) 22:55:13

渇きの君 ザリチェ

[馬上の淫魔はゆっくりと振り返った。
最初は青く燃える炎のような瞳だけを、次に艶く白い貌を、最後に闇夜の衣に包まれたしなやかな身体を、それを乗せた愛馬ごと。

ただそれだけの動作の全てが、さながら恋焦がれた情人に向けられた媚態のよう。]

( 81 ) 2008/01/21(月) 22:59:35

瑠璃音ノ五シキ ジュアン、メモを貼った。 メモ

( A35 ) 2008/01/21(月) 22:59:36

触れずの君 ウェスペル

[仇、と言われ、口を開こうとしたが
間を置かず続けられた言葉に]

――…ッ!!?
そんなわけがあるかッ!!


[不意打ちを喰らって声を荒げた。]

( 82 ) 2008/01/21(月) 23:00:37

渇きの君 ザリチェ

[花が綻ぶように紅い唇が開き、涼やかに言葉を紡いだ。]


ひとり……そう、ひとりです。
気晴らしに馬を走らせていました。

恋人は居りませぬ。
貴方がそうでないのなら。

( 83 ) 2008/01/21(月) 23:05:07

堕ちたる魔槍 クァルトゥス、メモを貼った。 メモ

( A36 ) 2008/01/21(月) 23:05:25

地上の穢 ロネヴェ

[手指で顔を覆い、喉の奥で嗤う。
 嗤いながら、一歩踏み出す毎に脚から身体の造型を見せ付けるように、ゆっくりとウェスペルへ歩み寄る。]

だって、
そんな貌をしていたもの。

酷く焦がれて居るかのよう。

( 84 ) 2008/01/21(月) 23:06:12

渇きの君 ザリチェ、相手の赤い瞳を欠けた左の眼窩を見詰めた。

( A37 ) 2008/01/21(月) 23:06:42

渇きの君 ザリチェ、メモを貼った。 メモ

( A38 ) 2008/01/21(月) 23:09:25

瑠璃音ノ五シキ ジュアン、メモを貼った。 メモ

( A39 ) 2008/01/21(月) 23:10:38

地上の穢 ロネヴェ、メモを貼った。 メモ

( A40 ) 2008/01/21(月) 23:14:16

瑠璃音ノ五シキ ジュアン、メモを貼った。 メモ

( A41 ) 2008/01/21(月) 23:15:15

瑠璃音ノ五シキ ジュアン

瑠璃姫――…

[ジュアンは一糸纏わぬ姿で、瑠璃色の琵琶を抱き寄せ、そっとくちづける。まるで女人の髪を撫でるかのように、ジュアンが銀色の4弦を撫でると、琵琶の瑠璃色がキロリ、キロリと瞬いた。]

さーてと。
こんなに周囲がざわついてるのに、何もできないなんて勿体ないや。とっとと服着て……

[ザクリ――…
 近付いてきた小者に、弦の雨を降らせ――…]

うわっ、血なまぐさっ……

[未だ血の匂いが残る服を着込むと、地を蹴り上げて、軽やかに森の中を飛ぶ。]

( 85 ) 2008/01/21(月) 23:17:45

堕ちたる魔槍 クァルトゥス

[振り返ったザリチェを、隻眼が見詰め返す。
 しろい膚から匂い立つような媚態は、相手が振り返った事で濃度を増した様に思われた。クァルトゥスは暫しそのまま静止した。
 青い炎を燃やす両の目に、くちびる。
 ザリチェの視線と気配だけでのみ込まれる者もあるだろう。]

( 86 ) 2008/01/21(月) 23:18:00

触れずの君 ウェスペル

[それはそれは不愉快そうに眉を寄せながら
喉で嗤う女を見た。]

焦がれる?莫迦な。お前の眼は節穴か。
憎みこそすれ焦がれるなど、――あるわけがない。

[しなやかな肉食獣のように歩み寄るロネヴェへと謂い放つ。
地を僅かに足が擦る。]

( 87 ) 2008/01/21(月) 23:18:40

触れずの君 ウェスペル、メモを貼った。 メモ

( A42 ) 2008/01/21(月) 23:20:23

堕ちたる魔槍 クァルトゥス

渇きの君…。


[暫しの沈黙の後、クァルトゥスは口を開いた。]

貴方を満たすほどの相手は、何処にも居ないか。

お噂は予々──

[悪戯めいた笑みを歪めた唇の端に浮かべ、そして、馬上の相手へうやうやしく手を差し伸べた。]

( 88 ) 2008/01/21(月) 23:21:34

瑠璃音ノ五シキ ジュアン

[―――タン…
 軽やかに木の枝の上に着地すると、眼下に見慣れた女の影が。]

あー……ロネヴェさん、また誰か苛めてますねぇ。

[ロネヴェが視線を送る先を見やると、そこには先ほどヴァイイ伯の屋敷で「リトル・レディ」ニクスと話し込んでいた男が居た。]

………ありゃりゃ。
この方……苦手なんですかね、ロネヴェさんのこと。

( 89 ) 2008/01/21(月) 23:24:03

地上の穢 ロネヴェ

恋慕と憎悪の差など、無きに等しい。

屈辱を受けたか、一夜の愛を受けたか――
何があったのかしらね

[恐らく、距離を取ろうとしているのであろう、ウェスペルの隣へ]
[先刻、ウェスペルの見せた表情を思い浮かべる。
 不愉快そうな彼の、いまの表情と見比べて]



嗚呼、少し―――妬けるわ。

( 90 ) 2008/01/21(月) 23:25:26

地上の穢 ロネヴェ、底光りする瞳で、ウェスペルを見つめた。

( A43 ) 2008/01/21(月) 23:26:13

渇きの君 ザリチェ

[微塵の躊躇いも見せずに、差し伸べられた手を取った。
争わねばならぬ敵である筈の、眼前の男への警戒はまるで見られない。]


その呼び名はどうかご容赦を。
口さがない者達が勝手に付けた名です。

どんな噂かは知りませぬが、私も貴方にお会いしとうございました。
大層御強いのだとか……。

[嫣然と微笑む。]

( 91 ) 2008/01/21(月) 23:28:10

瑠璃音ノ五シキ ジュアン

あの白い塊は何でしょうか。
……誰かの躯、かな。


[ジュアンは木の枝からヒラリと地に降り立ち、白い塊をじいっと見つめた。]

……あ、よく見ると真っ赤ですねこの方。
この傷は……でっかい武器かぁ……一発でドカンと殺られちゃいましたねぇ……。

ま、痛くはなかったんでしょーけど。

[誰に言うでもなく、つぶやく。]

( 92 ) 2008/01/21(月) 23:31:13

渇きの君 ザリチェ

[クァルトゥスにその身を投げ出すように、ふらりと身体傾けて、闇馬の背より降りる。
甘やかな香りが髪から散り、空気に溶けた。]

( 93 ) 2008/01/21(月) 23:33:16

【赤】 瑠璃音ノ五シキ ジュアン

この傷――…
クァルトゥスさんのつけた傷かもしれませんね。真っ白な騎士さんと戦われませんでした?

今、ウェスペルさんとロネヴェさんがその方――…の遺体?の前にいますよ。

ウェスペルさんがこの騎士さんのこと見て、なんか眉しかめてて――…ロネヴェさんがそれ見て「恋人なの?」なぁんて聞いてます。

……展開によっては、一触即発かもしれません。

( *27 ) 2008/01/21(月) 23:35:30

瑠璃音ノ五シキ ジュアン、琵琶を抱えて、男と女のやり取りを見つめている。

( A44 ) 2008/01/21(月) 23:38:31

【赤】 瑠璃音ノ五シキ ジュアン

ま、正直……この白い《候補者》さんがウェスペルさんの恋人だったかどうかは、僕らにとってはなーんにも障りが無いわけで。

むしろ、このままウェスペルさんとロネヴェさんが潰し合ってくれたらラッキーって感じです。元々ソリが合わない人達ですし、放っておいても……いずれ。

( *28 ) 2008/01/21(月) 23:42:06

触れずの君 ウェスペル

お前には関わりのないこと、詮索は無用だ。


[ロネヴェに背を見せぬよう動きながら、
眉を寄せて、宵闇の中光る獣ののごとき双眸を見据えた。
金の瞳には少しばかり怪訝そうな色が差しただろう。]

……戯言を。
戯れるなら、相手を選べ。
そうだな、そこの――…

[と視線を向けた先には瑠璃色が見えるだろうか。]

( 94 ) 2008/01/21(月) 23:43:06

堕ちたる魔槍 クァルトゥス

最近は、貴方に吸い尽くされ、木乃伊になったとある屋敷の持ち主の話を聞いた。
私の名をご存知とは、意外。

[触れた指先の、吸い付く様な感触を味わい、もう一度小さな笑みを漏らした。
 クァルトゥスは、身体を傾けた相手を腕の中に受け止め、ザリチェの手の甲にくちづけた。]

…成る程、渇きの君は退屈しておいでか。

[拒んだ通り名を繰り返すのは、わざとだろう。
 抱き込んだまま、取った手の甲の絹肌に軽く舌を這わせ、ザリチェを見つめた。]

( 95 ) 2008/01/21(月) 23:45:25

瑠璃音ノ五シキ ジュアン

[金色の視線が、青い目にギラリと重なる。]

あー……僕ですか?

[白い「候補者」の動かぬ躯の前で座っていた男は、にこにこと笑った。]

( 96 ) 2008/01/21(月) 23:49:54

地上の穢 ロネヴェ

戯れ事ね――


[ウェスペルの視線の先、ジュアンを振り返る]

( 97 ) 2008/01/21(月) 23:52:48

【赤】 瑠璃音ノ五シキ ジュアン

………あ。
見つかっちゃいました。

あんまり隠れたつもりもないですけど。

( *29 ) 2008/01/21(月) 23:53:03

【赤】 堕ちたる魔槍 クァルトゥス

[ザリチェから目を逸らした瞬間に、ひそやかにまばたき。]

槍傷の有る白い騎士の屍骸。
──それは《候補者》だった者だ。
以前からの知り合いでな。

…ふ。ウェスペルが居るのか。
あれは可愛い声で鳴くが、鋭い針がある。

遊ぶなら刺されぬように…──

( *30 ) 2008/01/21(月) 23:53:23

【赤】 堕ちたる魔槍 クァルトゥス

ロネヴェは、地上の穢か。

私は今──渇きの君と共にいる。
はじめて対面するが、・・…美しい青だな。

[小さく息を吐いた。]

( *31 ) 2008/01/21(月) 23:56:59

瑠璃音ノ五シキ ジュアン

戯言……ですか?

[瞬きをしながら、2人の顔を交互に見る。]

もし会議中だったなら、お邪魔しました。僕のことなら、お気になさらず。

( 98 ) 2008/01/22(火) 00:00:19

触れずの君 ウェスペル

[戯言、と繰り返すロネヴェにはちらと視線をくれただけで]

……広間に居たな。<候補者>か。

[暢気そうににこにこ笑う姿を半眼で見る。
実に血腥い様子に似つかわしくない。
瑠璃色が鮮やかに瞬いていた。]


……何の会議だと謂うのだ。

( 99 ) 2008/01/22(火) 00:01:49

渇きの君 ザリチェ

[手の甲に這う舌の感触に、小さく甘い吐息を洩らす。
男の腕の中の身体が、内部に火を入れられたように熱くなった。]


……私という杯を満たすおつもりがおありなら。


[見詰める視線を受け止めて、蒼い瞳が蠱惑を湛えてさざめいた。]

( 100 ) 2008/01/22(火) 00:02:33

【赤】 瑠璃音ノ五シキ ジュアン

あ。この白い方はクァルトゥスさんのお知り合いだったんですね。……それはそれは。

ウェスペルさんには怖い刺…ですか。わかりました。気をつけます。

ロネヴェさんは…詳しくはわかりませんが、先ほど僕にくちづけようとしてました。ホントに、突然。――邪魔が入って未遂に終わりましたが――今思えば、彼女の能力を知るために、くちづけておけば良かったです。

あの方のことです。あの時、何かよからぬことを考えたのは明白。もしかしたら、唇やら舌やら――或いは唾液やらに、何か仕込んでいらっしゃるやもしれません。

――お気をつけて。

( *32 ) 2008/01/22(火) 00:06:52

地上の穢 ロネヴェ

会議なものですか――――

[ウェスペルのすげない態度に対する怒りと、嫉妬を瞳に宿らせ
 ロネヴェは少し身を引いた。
 湯でも使ったのだろうか、血の跡は無いのにそれでも血の匂いを漂わすジュアンをもう一度眺め、]

―――また、会いましょう。

[黒いドレスと、ショールをひらめかせて枝の上へ。
 それから*森の奥へ。*]

( 101 ) 2008/01/22(火) 00:09:32

地上の穢 ロネヴェ、メモを貼った。 メモ

( A45 ) 2008/01/22(火) 00:10:24

渇きの君 ザリチェ

貴方の炎を私に。


[囁いて、クァルトゥスの損なわれた左の顔へと指を伸ばした。]

( 102 ) 2008/01/22(火) 00:10:34

泡沫の雨 ニクス

[鳥の鳴き声は聞こえなかった。
代わりに、黒い枝が銀の合間を抜けて墜ちゆく。
枝に腰掛けたまま、見下ろす事も無い。
手の甲を口許に当て、横に引くと、赤が移った。
もう片方の手に持った異形の鳥は、首筋を切り裂かれており、己の体液で黒い翼を赤く濡らしている。大量の血を失ったばかりとは思えず、まるで木乃伊の如き体を晒していた。
黒い枝も、同じだった。
枝ではなく、数多の躯だ。
地に、亡骸を積み上げている]

ん、ンン――

[大きく伸びをする。
手に力を篭めた拍子、パキリと音がした]

潤いはしたけれど、
「遊び」にも成らないや。

[崩れるそれを、手放す]

( 103 ) 2008/01/22(火) 00:10:37

瑠璃音ノ五シキ ジュアン

[瞼が半分閉じてさらに鋭さを増した金色の視線に、ジュアンは目に緩やかなラインを描いた。目尻に、くしゃりと皺が寄る。]

じゃあ……何でしょう?
まあ、この話し合いが何の場かは、どうでもいいことです。

もしかして貴方は、この方をご存じですか?
まさか貴方のように「力」をお持ちの御方が、動かぬ躯を見ただけで震え上がる……なんてことはありえないと思ってるんです。

………ね?

[にこりと微笑んだ。]

( 104 ) 2008/01/22(火) 00:12:56

瑠璃音ノ五シキ ジュアン

……ありゃりゃ。
ロネヴェさん、お出かけですか。
いってらっしゃい。くれぐれも迷子にはならないでくださいね。

[ロネヴェの瞳に宿る嫉妬の炎を知ってか知らずか――…立ち去るロネヴェに、ジュアンはひらりひらりと手を振った。]

( 105 ) 2008/01/22(火) 00:16:32

【赤】 瑠璃音ノ五シキ ジュアン

ええ――…

ザリチェさんの「青」――…

とても綺麗でしょう?


――欲しいですねぇ……
――瑠璃姫に差し上げたら、どれ程喜ぶでしょう……

( *33 ) 2008/01/22(火) 00:19:28

触れずの君 ウェスペル

[ロネヴェの瞳に宿ったいろを、
ウェスペルはやはり怪訝そうに見返すだろう。
ひらり、ショールは風に舞う。]

……おかしな奴だ。

[ぽそり、と呟いたが、
にこやかに笑う瑠璃音に聞こえたかどうかは定かではない。
ウェスペルは最早動かぬ白い騎士に一瞥をくれ]

そこに斃れているものはどうでもいい。
顔も知らん。
私が用があるのは、それを貫いた魔だ。

[微笑む魔を見る金色は、
若干不機嫌そうに見えただろう。]

( 106 ) 2008/01/22(火) 00:21:12

堕ちたる魔槍 クァルトゥス

[至近距離で見詰められればそれだけで、首筋をチリと灼くものがある。
 吐息と視線だけで、更に誘い込もうとする相手。視線を外さぬクァルトゥスの眼差しも熱を帯びている。]


こちらは野蛮な者ゆえ。
…残念ながら、誰かを満たしてやる趣味は無いな。

[今度は己の顔に触れて来る指先を丁寧な動作ではずし、取った手首にくちづけを──する。
 と見せかけて、]


私は、奪い、喰らう──だけだ。

[ザリチェの肌に歯を立てた。]

( 107 ) 2008/01/22(火) 00:25:51

泡沫の雨 ニクス、留まるのにも厭き、枝から枝へ、移りゆく。

( A46 ) 2008/01/22(火) 00:28:26

渇きの君 ザリチェは、堕ちたる魔槍 クァルトゥス を能力(占う)の対象に選びました。


瑠璃音ノ五シキ ジュアン

[ぽそりと呟く声が聞こえたか否か――…金色の男の唇の動きを見て、ぱちりとひとつまばたきを。]

ああ、この白い方とはお知り合いじゃあないんですね……。

この方を貫いた傷……ああ、確かにすごく大きくて……槍か何かで一撃!っていうところでしょうか。凄いなぁ……多分、凄い腕力の持ち主ですねぇ。僕が食らったら一撃ですよ。

それにしても、どっかで見たことあるなぁ……そういう戦い方をする人。記憶が遠すぎて、すぐには思い出せないけれど。ええと……

――…で、その方とは、どのようなお知り合いですか?探し人か、何か。誰かの仇……とか?

( 108 ) 2008/01/22(火) 00:29:00

堕ちたる魔槍 クァルトゥス

貴方の、お気に召さぬだろう。

[歯形を付けてから、ザリチェの手首を乱暴に投げ、かわりに紅いくちびるを奪う。]

( 109 ) 2008/01/22(火) 00:31:22

【独】 瑠璃音ノ五シキ ジュアン

僕の目なんて、右目が義眼でなくても、元々半分使い物になりません。

僕は、下層の中でも光が全く届かぬところで生まれ育った故――目など、とうに退化していますから。色覚だって、白と黒と青以外は区別がつかないし、目で捉えられる情報なんて、微々たるものですよ。

――だからウェスペルさん。
残念ながら、貴方の独り言ははっきりと聞こえてるんです。

( -1 ) 2008/01/22(火) 00:34:55

【独】 瑠璃音ノ五シキ ジュアン

押してダメなら引いてみな。
「恋人」という言葉が苦手なら、「仇」はいかがでしょうかねぇ。

( -2 ) 2008/01/22(火) 00:36:39

渇きの君 ザリチェ

[丸く開いた唇から驚きの小さな悲鳴が上がった──否、それは本当に苦痛の悲鳴なのだろうか?
戦慄く口唇の、吐く甘い息は悦楽の擦れを帯びてはいないだろうか。
仰のいて細められた双眸の光は、得も言われず濡れてはいないだろうか。

両の手を取られて封じられた身体を、淫魔は抗うように捩った。
スリットの入ったローブの裾が乱れ、白い脚が露わとなる。]

( 110 ) 2008/01/22(火) 00:37:44

渇きの君 ザリチェ

[手首を急に離され、バランスを失った身体は一瞬抗う動きを止めた。
その隙に唇を奪われ──]

( 111 ) 2008/01/22(火) 00:41:24

触れずの君 ウェスペル

[捲くし立てるように喋る、
その勢いにか片眉を上げる。]

――口のよく回ることだ。

[謂いながら、白い騎士に穿たれた傷痕を睨む。
やがては黒い穴に全て飲み込まれるのか、
或いはそのまま消えてしまうのか。]

名くらいは聞いたことがあるやもしれんがな。
あの、堕ちたる魔槍の――

……

[瑠璃の魔の明るい調子の声、それに呆れた様子で
息を1つ吐く。]

私は誰かの為に仇を撃つほど暇ではない。
あえて謂うなら探し人だ。

( 112 ) 2008/01/22(火) 00:43:04

【赤】 堕ちたる魔槍 クァルトゥス

[至近距離にある淫魔の青い髪が甘く馨る。
 瑠璃姫に青をやりたいと言うジュアンの言葉に、]

やはりそうか。
この青は、お前が欲しがる気がした。


ああ…そう言えば。

私も、色事は嫌いでは無いぞ?

[声が濡れているのは、目の前の淫魔の所為か。]

( *34 ) 2008/01/22(火) 00:44:01

泡沫の雨 ニクス

[血が香る。
黒の森は、赤を帯びているように思えた。
移りゆくうちに、力に寄せられるように、枝に下がる白に行き当たる]

――わぁ。

[身体に抱いた深紅に、感嘆の声をあげ]

よく、染まっている。

[足の裏をぴたりと枝につけ、揺らして、はしゃいだ]

( 113 ) 2008/01/22(火) 00:44:46

泡沫の雨 ニクス、メモを貼った。 メモ

( A47 ) 2008/01/22(火) 00:48:18

瑠璃音ノ五シキ ジュアン

――…墜ちたる、魔槍。

あー。だんだん思い出してきましたよ。確か背が高くて、大きな槍を、こう……ですよね?

[手をぶんぶんと振るい、槍を動かす真似をした。]

……で、仇討ちでもないんなら、何故魔槍さんを追うんでしょうか。

「御自分のため」ですか?
――かつて、何かを奪われたとか。

[にこりと笑うジュアンの足許に大きな孔が空いた。ジュアンは「おっと」と声を上げ、ヒラリと半身だけ後退する。黒い闇が、無抵抗の白い――否、血に染まって斑色の――気高き騎士を、ごぷりと音を立ててあっけなく飲み込んだ。]

――…敗北した者には、容赦無く「絶望の闇」が与えられるんですねぇ。いやぁ、怖い怖い。

[――微笑みは、絶やさぬままに。]

( 114 ) 2008/01/22(火) 00:51:49

堕ちたる魔槍 クァルトゥス

[先刻までのうやうやしい動作は何処へやら。
 ザリチェのしろい太腿に、躊躇い無く乾いた厚い掌を這わせた。
 男の舌は捕えた舌を嬲る。噛み付く様な所作の後、強く啜って相手の息を詰まらせてから、わざとゆっくりと口内を舐める様に舌を動かした。]

・…あまい

( 115 ) 2008/01/22(火) 00:53:17

【赤】 堕ちたる魔槍 クァルトゥス

・・・…淫魔を。
ジュアンと二人でやり殺すのも面白そうだな。

[不穏な囁きは、ザリチェには届かず、舌の内側、泡沫に乗りジュアンの耳元へ届けられる。]

( *35 ) 2008/01/22(火) 00:53:41

瑠璃音ノ五シキ ジュアン、メモを貼った。 メモ

( A48 ) 2008/01/22(火) 00:54:48

瑠璃音ノ五シキ ジュアン、そっと目を細めた。

( A49 ) 2008/01/22(火) 00:56:32

【赤】 瑠璃音ノ五シキ ジュアン

あははは。

[目を細めて、視界を遮り――聴覚に神経を集中させる。]

いいですねぇ……それ。

[舐める音、唾液を舌で転がす音。――クァルトゥスの舌の動きと甘やかな吐息が、かれの躯の奥をくいと刺激する。]

ダメですよ、そんなに期待させるような舐め方したら――…ザリチェさんの身体舐めてる音聴くだけで、僕もどうにかなりそうです。

美味しいですよねぇ、ザリチェさんの躯。僕も大好きです。

――…あ、ザリチェさんをやり殺すなら、かれの青い目は僕にくださいね?他のところは、クァルトゥスさんが幾らでもお持ちください。

( *36 ) 2008/01/22(火) 01:03:20

泡沫の雨 ニクス

[不意に、孔が空く。
眼下に在った白が、呑み込まれる。
眉を顰めた]

面白くない。

[せっかく、見つけたのに。
そう言いたげな口調で、小さく零す]

( 116 ) 2008/01/22(火) 01:03:47

泡沫の雨 ニクス、するりと足を滑らせる。落ちずに両の手で枝を掴み、ぶら下がった。

( A50 ) 2008/01/22(火) 01:05:23

渇きの君 ザリチェ

[口接けというには荒々しいそれから開放された時には、軽く息が上がっていた。

それでも瞳は閉じない。
男の瞳の奥を覗き込もうとするかの様に。
ちろ、と舌が動き、「あまい」と洩らした男の唇に触れる。
蕩けたからだが、大樹に絡んだ蔦のように男の逞しい四肢に擦り寄った。]

( 117 ) 2008/01/22(火) 01:05:44

泡沫の雨 ニクス

[白に気を取られて、
ふたりに意識を向けたのは、後になってから]

ジュアン、
ウェスペル。

ふたりがやったの?

( 118 ) 2008/01/22(火) 01:07:16

触れずの君 ウェスペル

……そうだ。

[槍を持つ振りに、律儀に頷く。
続く問いには頑なに]

其方には、関係のないことだ。

[声は硬質を帯びる。
――奪われた、
とも謂えぬ、屈辱を思い出してか眉を寄せた。
闇を見てなお笑みを絶やさぬ瑠璃は見ようによっては不気味であろうが]

欠片もそのようには見えんな、候補者。
暢気に笑っていては何れ首が落ちるぞ。

[さして戦意も見せず謂う。ただの脅しだろう。
はらり、樹の上、揺れた枝から葉が落ちる。]

……なんだ、賑しいことだな。

( 119 ) 2008/01/22(火) 01:09:06

触れずの君 ウェスペル、ニクスに、「違う」とだけ返す。もう白は影も形もない。

( A51 ) 2008/01/22(火) 01:11:21

瑠璃音ノ五シキ ジュアン

[声がする方へと目を向ける。]

あ、ニクスさん。
こんなところで、お散歩ですか?

[にこりと笑うジュアンの耳元に、ニクスの奇妙な質問が入り込んだ。
 無邪気な、跳ね上がるようなニクスの声――「ああ、ニクスさんはこういうことがお好きなのか」と、ジュアンは不意に思ったようだ。]

「やった」?
いいえ。僕が来た時には、既にあの白い方は動いてませんでしたし、その前にウェスペルさんとロネヴェさんが、動かなくなったあの方の前で、何かのお話をしてましたねぇ。

――しかも、ウェスペルさんのお話からすると、あの方は別の「候補者」に殺されたみたいですよ?

( 120 ) 2008/01/22(火) 01:14:19

渇きの君 ザリチェ

……であれば。
奪えるものか試してみると良い。
真に餓え渇くものを食い尽くせるかどうか。


[そう低く嗤いながら囁いた声からは、先程までのたおやかな艶かしさは薄れ、精悍さの片鱗のようなものが覗いていた。]

( 121 ) 2008/01/22(火) 01:19:51

【削除】 堕ちたる魔槍 クァルトゥス

[寄り添ったまま、上下する胸の──小振りであるが蠱惑的なラインに目を落とした。
 相手の視線は揺るぎなく、こちらを見詰めている。]

そうやって、誘うのか──
確かに“渇き”を満たしてやりたくなるな。

[クァルトゥスは、わずかに声を擦れさせた。
 唇に触れたザリチェの舌に指で触れる。両性どちらの魅力をもたたえる美貌を至近距離で見詰め返す。無骨な指先を折り曲げ、ザリチェの顎を掴み、そして指先だけでしっとりと吸い付く様な花のくちびるをなぞった。]

だが、同時に下世話な想像もする。
…「下」がどうなっているのか。

[喉を鳴らして嗤う。太腿を撫でていた掌を、腰骨の上でぴたりと静止させた。]

2008/01/22(火) 01:20:35

瑠璃音ノ五シキ ジュアン

なるほどー。
――…ええ。触られて痛い所には触れませんよ。

[ウェスペルが黙り込み、ジュアンの様子にすっかり話の矛先を向けたのを聞き、かれは「その話」を止めた。]

あー……何もしない間に首切られるのは怖いですねぇ。気をつけなくちゃいけません。これからは、おちおち寝ることも、のんびりお風呂に入ることも難しくなりますねぇ。

――…いつ「候補者」が襲ってくるやもしれません。こうしている間にも、背中からザックリ……なぁんてこともありますからね。

[鼓膜が微かに揺れ、皮膚に風の揺らめきを感じたジュアンは、ぴくりと目尻を上げ、笑い皺を険しいものに変えた。]

( 122 ) 2008/01/22(火) 01:22:00

渇きの君 ザリチェ、メモを貼った。 メモ

( A52 ) 2008/01/22(火) 01:23:10

泡沫の雨 ニクス

へえ!

[素っ気無いウェスペルとは異なり、興味をそそるジュアンの答えに声が弾む。
一度大きく身体を揺らして、地に降り立った。
スカートが舞い上がり腿までもが一時露になるも、気にした風はない]

ロネヴェ。
知らない名だ。
内緒の話かな。

けれど、それは、とても興味深い。
ウェスペルと「踊る」よりも、愉しいかな。

[前後の繋がりが薄い言葉を、落としていく]

( 123 ) 2008/01/22(火) 01:23:26

瑠璃音ノ五シキ ジュアン、メモを貼った。 メモ

( A53 ) 2008/01/22(火) 01:24:21

堕ちたる魔槍 クァルトゥス

[寄り添ったまま、上下する胸の──小振りであるが蠱惑的なラインに目を落とした。
 相手の視線は揺るぎなく、こちらを見詰めている。]

そうやって、誘うのか──
成る程、“渇き”を満たしてやりたくて、己が干涸びて死んで行く者がいるわけだ。

[クァルトゥスは、わずかに声を擦れさせた。
 唇に触れたザリチェの舌に指で触れる。両性どちらの魅力をもたたえる美貌を至近距離で見詰め返す。無骨な指先を折り曲げ、ザリチェの顎を掴み、そして指先だけでしっとりと吸い付く様な花のくちびるをなぞった。]

だが、同時に下世話な想像もする。
…「下」がどうなっているのか。

[喉を鳴らして嗤う。太腿を撫でていた掌を、腰骨の上でぴたりと静止させた。]

ああ…。
草上と寝台、どちらがお好みだ?

( 124 ) 2008/01/22(火) 01:25:52

泡沫の雨 ニクス

触られると痛いんだ?

[途中からしか話を聞いておらず、拾った言葉を額面に受け取り、ウェスペルを見た]

( 125 ) 2008/01/22(火) 01:28:44

瑠璃音ノ五シキ ジュアン

ロネヴェさん……ですか?
ええ、とても綺麗な女性の方ですよ。一度お逢いしたら、なかなか忘れられそうにないほど……かなり刺激的なお方です。

[ジュアンの目は、笑っているような――そうでもないような。そんな表情も、草葉の蔭から聞こえる音に遮られ……]

あれ。なんか……居ますねぇ。
凄い気配。僕の背中のここら辺に、鋭い何かを感じますねぇ。

……ちょっと、行ってきますね?
ウェスペルさんに、ニクスさん。
「くれぐれもお気をつけて」。

[そう言って片目を瞑ると、ジュアンは気配のする方に*姿を消した*]

( 126 ) 2008/01/22(火) 01:31:50

渇きの君 ザリチェ

[ぬれぬれと艶めく唇は触れた男の指に絶妙な刺激を与えた。
やわらかさと熱と、脚の間にあるもう一つの女の唇を思せる蠢きを。

太腿を這う掌には誘い込むように腰をくねらせ、]


どちらでも……
貴方のお望みのままに。


[女の腕ではありえぬ力を、だが男の腕ではありえぬしなやかさを備えた両の腕を、相対する男の身体に巻きつかせた。]

( 127 ) 2008/01/22(火) 01:40:32

【赤】 瑠璃音ノ五シキ ジュアン

……邪推ならば申し訳無いんですが。
もしかしたらクァルトゥスさん、ウェスペルさんに相当恨み買ってます?

「墜ちたる魔槍」のお話をウェスペルさんにしたら、黙り込んだ挙句に「関係無い」って言われちゃいました。しかも、僕への貴重なアドバイスをくださったりして、「話の差し替え」というオマケつき。

もしかしたら、貴方はウェスペルさんにとっての「弱点」か…或いは「恥の元」なんでしょうか。あんなに気高そうな人が『奪われたものは無い』と言うのですから、よほど恥じてるんでしょうねぇ……何かを。

あ……あの方は、クァルトゥスさんにとって「厄介な人」です?それとも「欲しい獲物」?

[ふぅ……とひとつ、吐息の泡沫。]

それから、ザリチェさんは美味しいですけれど、気を抜いたら一発で食べられちゃいますのでお気をつけてくださいね。いつも僕も、ザリチェさんとご一緒する時はヒヤヒヤしてますもん。

( *37 ) 2008/01/22(火) 01:43:13

触れずの君 ウェスペル

……別痛くはないだろう。
私は針山ではない。

[無邪気と暢気、
どうにも調子を崩される様子で]

ロネヴェは―――

[無邪気な蒼と、妖艶な魔が
どうしても思考で繋がらず、眉を寄せた。

笑みを浮かべたまま去る瑠璃―ジュアンというらしい―を横目で見る。]

寝首をかかれんようにな。

( 128 ) 2008/01/22(火) 01:45:11

泡沫の雨 ニクス

ふうん?
……面白そうだね。

[たとえ、かれの瞳の奥にある感情を悟ったとしても、返す物言いは普段と変わらず軽かったに違いない]

うん。
いってらっしゃい、ジュアン。
愉しいことあったら、教えて?

[ざわめきの音も生じた気配にも、さしたる興味は向かない。
かれも候補者であるとは知れど、目先の新たな発見が優先であったし、「遊び」は断られていたから、後を追うことはなかった]

( 129 ) 2008/01/22(火) 01:46:30

堕ちたる魔槍 クァルトゥス、メモを貼った。 メモ

( A54 ) 2008/01/22(火) 01:46:35

渇きの君 ザリチェ

けれども。
奪いたいのならば今すぐに。


[熱い息吐き、妖しくうつくしい笑みを口の端に*乗せた。*]

( 130 ) 2008/01/22(火) 01:46:59

渇きの君 ザリチェ、メモを貼った。 メモ

( A55 ) 2008/01/22(火) 01:48:26

泡沫の雨 ニクス

痛くないのか。
それは、好かった。

[先刻、血の宴へと繋がる「踊り」に誘ったことなど嘘のように、ゆるりと警戒心の無い様子で、眉根を寄せる魔へと歩を向ける]

( 131 ) 2008/01/22(火) 01:50:19

【赤】 瑠璃音ノ五シキ ジュアン

――…いいなぁ。
僕もザリチェさんのこと、食べたいです。
この間、しくじって食べ損なっちゃいましたから。勿体なかったですねぇ。

[瑠璃姫の機嫌を聞きながら、ジリジリと目の前の相手――先ほどかれに殺気を向けた相手に近付く。]

ザリチェさんとクァルトゥスさん、どっちが美味しいんでしょうねぇ……

( *38 ) 2008/01/22(火) 01:50:54

【赤】 瑠璃音ノ五シキ ジュアン

[遠くの「音」が、ジュアンの細い躯を支配する]

[ジュアンは小さく*笑った*]

( *39 ) 2008/01/22(火) 01:55:10

瑠璃音ノ五シキ ジュアン、メモを貼った。 メモ

( A56 ) 2008/01/22(火) 02:08:29

泡沫の雨 ニクス

[足を踏み出すにつれて、
柔らかなワンピースの裾が揺れる]

誰かに触れるのは、好きなんだ。

[わらう。
容貌と素振りは幼くあれど、浮かべる笑みの奥底には妖しいいろが潜み、白の衣服を彩る赤は魔の残酷さを垣間見せる。

全てを覆い隠すような黒を纏った魔の、唯一、肌の露になった場所。
その顔へと、*小さな手を伸ばす*]

( 132 ) 2008/01/22(火) 02:43:20

泡沫の雨 ニクス、メモを貼った。 メモ

( A57 ) 2008/01/22(火) 02:44:05

渇きの君 ザリチェ、メモを貼った。 メモ

( A58 ) 2008/01/22(火) 07:43:52

触れずの君 ウェスペル

何がよいと謂うのか。

[近づくニクスを特に咎めもしない。
纏うあどけなさに、
少しばかり気が緩んだたやもしれぬ。

――が。]

……ッ!

[小さな手が己の顔に伸びた途端に、
露骨に身を引き遠ざかった。]


触るな。


[庇うように右腕を体の前に。
ニクスを睨むように*見据える*]

( 133 ) 2008/01/22(火) 08:27:25

触れずの君 ウェスペル、メモを貼った。 メモ

( A59 ) 2008/01/22(火) 08:29:20

泡沫の雨 ニクス

[はた、はたり。
二度、円い眼を瞬かせて、触れることのなかった手に視線を落とす。緩く握り、開いた]

どうして。
痛くはないと言ったのに。
それとも、
痛むのはウェスペルのほう?

[手を身体の後ろに組み、顔を上げた。
遮るような腕の向こうの金を見つめる]

( 134 ) 2008/01/22(火) 10:43:41

泡沫の雨 ニクス、メモを貼った。 メモ

( A60 ) 2008/01/22(火) 10:46:34

渇きの君 ザリチェ、メモを貼った。 メモ

( A61 ) 2008/01/22(火) 11:12:56

瑠璃音ノ五シキ ジュアン、メモを貼った。 メモ

( A62 ) 2008/01/22(火) 12:28:47

瑠璃音ノ五シキ ジュアン、メモを貼った。 メモ

( A63 ) 2008/01/22(火) 12:28:58

瑠璃音ノ五シキ ジュアン

[ウェスペルとニクスからだいぶ離れた場所――2人に音波が届かぬ程離れた場所で、ジュアンはかれを狙った者――おそらく「候補者」だろう――を見つけ出した。]

……凄いですねぇ、貴方。
数百メートルも離れたこの場所から、どうやって僕の心臓をピンポイントで狙ったんですか?背中にビンビンと貴方の殺気を感じました。

もし「僕の目が見えていれば」、視覚ばかりに頼ってしまって、きっと貴方の殺気など感じられなかったでしょうねぇ……

[――カラン。
 ――響くは、琵琶の低い音。]

ああ、思い出しましたよ。
確か貴方……僕と褥を共にしたことありましたよねぇ。あはは、僕は貴方のアレを食いちぎっちゃったんですよね、確か。……だって、あまりにつまらなかったから。

[――カラン。
 ――音色に呼応し、弦が蠢く。]

――…この機に乗じて、復讐ですか?

( 135 ) 2008/01/22(火) 12:38:26

触れずの君 ウェスペル

痛くはないだろうが……
好まんだけだ。

[庇うようにしていた右腕を少しだけ降ろす。
ニクスに悪意はないように見えた。
ロネヴェとは対照的だが、
触れられる事には変わりない。]

触れるのが好き、というほうが
私には理解し難い。

[瞑目に見えるほどゆっくりとした瞬きをひとつ。
瞳からやや険はとれたものの、
拒絶の意思は揺ぎ無かった。]

( 136 ) 2008/01/22(火) 12:41:39

瑠璃音ノ五シキ ジュアン

[黒衣の射手が構えた弓が、ジュアンの身体に狙いを定める。一呼吸の静寂――]

[次の刹那、一度の射撃だというに、幾本もの矢がジュアンめがけて襲いかかった。身を翻して交わすも避け切れず、ジュアンの頬と腕に赤い筋が刻まれた。]

まったく……目が見えない者に矢を射るなんて卑怯ですよー。そういえば貴方、そうやって僕の都合などお構いなしで僕を抱こうとしてましたよねぇ、あの時も。

[ケラケラと笑うジュアンの右手が、弦を撫でる。]

( 137 ) 2008/01/22(火) 12:46:25

【独】 触れずの君 ウェスペル

―――悪魔は記憶する。
―――屈辱は刻み付けられたままだ。


 触れられれば思い出す。
 震えと、
 感触と、
 恐らく熱さ。


嗚呼、だから屈辱なのだ。
かれは、頑なに“それ”を否定する。
ロネヴェに指摘されたような、
ある種の焦がれる感情を、見ない振りをする。

( -3 ) 2008/01/22(火) 12:54:13

瑠璃音ノ五シキ ジュアン

ところで貴方……雨は、お好きですか?

[微笑むジュアンの右の耳――鼓膜の細胞がざわりと蠢く。舌打ちするだけであとは無言の射手の「声」――その方向に、ジュアンは「目を向ける」。射手の頭上には銀色の弦の雲の塊が浮かび、雨雲のようにぐるぐると回転していた。]

あはは……そういえば。
火曜日と土曜日は雨が散々降りますので、お気をつけくださいね?

[―――ピン。
 ひとつ指を鳴らした音と共に、銀色の弦が豪雨となって黒衣の射手に襲いかかった。身体じゅうに弦が突き刺さり、血を流しながら「雨」を交わす男の頭上に、ジュアンはさらに「雨雲」を作り上げる。]

[――ザシュリザシュリと無惨な音が、木々の間に響き――何故どうしてと涙を流す間も無く血の雨を全身から撒き散らす男の気配を「肌で感じ」、ジュアンは小さく笑った。]

なんだかんだいったって、空しいだけですねぇ……褥を共にした方を葬るのは。

[乾いた琵琶の旋律を静かに響かせ――ぴくりとも動かなくなった惨めな「黒の塊」の上に*そっと流した*]

( 138 ) 2008/01/22(火) 13:00:31

泡沫の雨 ニクス

[首が傾ぐ。
切り揃えた青が、揺れた。
疑問のひかりを抱けど、眼差しの揺らぐことはない]

生きているものに触れたのなら、
多くのものにはあたたかさが在って、
体内を廻る赤の脈動が伝わるのだもの。

[片手を外して、己の首筋に当てる。
そこに、温もりは存在しないけれど]

生命の水の音は、とても心地好い。

[薄い笑み]

( 139 ) 2008/01/22(火) 13:04:06

触れずの君 ウェスペル、メモを貼った。 メモ

( A64 ) 2008/01/22(火) 13:04:32

渇きの君 ザリチェ

私に似た快楽を味わったことはおありでも、
私の快楽(けらく)はまだご存じない筈。

さあ──杯に口を付けられよ。
貴方のために注がれた美(うま)し酒を。

( 140 ) 2008/01/22(火) 13:51:24

村の設定が変更されました。


泡沫の雨 ニクス


ウェスペルは、
それを好く思わない?

[指先を己の肌をなぞると同時に、
かれへと向けた視線をゆっくりと滑らせる。
触れるかの如く。
血の雨に濡れる大気を感じて、*眼を閉じた*]

( 141 ) 2008/01/22(火) 14:37:12

泡沫の雨 ニクス、メモを貼った。 メモ

( A65 ) 2008/01/22(火) 14:44:09

触れずの君 ウェスペル

[薄く笑む、その表情は幼く見えても矢張り“魔”であった。]

……水――否、液体を好むか。

[「乾いているし」
大広間での言葉を思い起こす。
ウェスペルは自分の手を見て緩く握った]

そういうものか。
やはり、理解し難い。

[古傷が痛むかのような表情を浮かべていたかもしれない。]

( 142 ) 2008/01/22(火) 15:01:59

触れずの君 ウェスペル、メモを貼った。 メモ

( A66 ) 2008/01/22(火) 15:03:45

泡沫の雨 ニクス

好む――どうだろうね。

[そう言った感覚の範疇には属さぬゆえに、答えは曖昧になった。
眼を開き、ウェスペルを捉える。
かれが退いた分だけ進み、一定の距離を保って、下から除きこんだ]

なぁんだ。
やはり、痛いのじゃないか。

[小さき鏡の泉は、かれの貌を映している]

( 143 ) 2008/01/22(火) 17:23:53

泡沫の雨 ニクス

困ったな。

[両の腕を横に開いて、ひらひらと振る]

厭がるのを見るのは、
別段好きじゃないんだ。

ウェスペルは、何を好むの?

( 144 ) 2008/01/22(火) 17:26:22

泡沫の雨 ニクス、興味のいろを湛えて、*尋ねた*

( A67 ) 2008/01/22(火) 17:27:01

堕ちたる魔槍 クァルトゥス、メモを貼った。 メモ

( A68 ) 2008/01/22(火) 17:39:42

触れずの君 ウェスペル

――痛い?

[澄んだ湖水のような眼に、自身の顔が映っている。
戸惑ったような表情だった。]


おかしなことを、謂う。


[知らず、手袋に隠れたままの傷跡を覆うように手を重ねた。
それは痛みなのか、どうか。
続いた問いに首を少し傾けた。]

何故そんな事を聞く?
……そうだな、煩わしくないのは嫌いではないが。

[候補者同士が向かい合っての奇妙な会話。
他の者が見たらどう思ったろう。
森がざわりと揺れた。]

( 145 ) 2008/01/22(火) 19:00:51

触れずの君 ウェスペル、メモを貼った。 メモ

( A69 ) 2008/01/22(火) 19:13:17

渇きの君 ザリチェ、メモを貼った。 メモ

( A70 ) 2008/01/22(火) 19:49:13

地上の穢 ロネヴェ、メモを貼った。 メモ

( A71 ) 2008/01/22(火) 19:51:12

泡沫の雨 ニクス

見たままを言っただけさ。
思ったままを尋ねただけだよ。

[かれとは付かず離れずの距離]

けれど敢えて理由をつくるのなら、
そうだね、
「踊る」よりも愉しそうだと思ったからかな。

[小さな両の手を大きく広げて、
くるりと回りながら
ぐるりと周りを巡る]

そんな貌をする魔は珍しいのだもの。

( 146 ) 2008/01/22(火) 20:47:41

泡沫の雨 ニクス

キラいじゃないのは、
好きとは違うのじゃないかな。
煩わしくないものって、なんだろう。
静かなもの?

[ぴたりと足を止めると
ふわりと広がるスカートが収まる]

凪いだ水面に映るひかりの波はきれいと思うけれど。

[幼き魔の背後、
ざわめく黒の森]

[穏やかな空気を好機と見たか、
何処よりか飛来する黒の影。
鳥と人の狭間の姿をした異形]

( 147 ) 2008/01/22(火) 20:50:41

泡沫の雨 ニクス、メモを貼った。 メモ

( A72 ) 2008/01/22(火) 20:52:15

渇きの君 ザリチェ、メモを貼った。 メモ

( A73 ) 2008/01/22(火) 20:55:22

触れずの君 ウェスペル

[揺れる濃藍を眼で追う。
ふわふわ、斑の裾が踊っている。]

「踊り」たくて仕方がないようだったのに、
気まぐれなのだな。

[珍しい、と謂われ眉間にしわを寄せた。]

……表現しがたい心持ちになるな。
変わった魔なら幾らでもいるだろう。

( 148 ) 2008/01/22(火) 21:02:15

触れずの君 ウェスペル

大差なかろう。
……静寂は、そうだな。
好ましい。

[深い蒼の幼い魔は、
澄んだ水によく似た無邪気さだ。
その言葉に、凪いだ湖面を思う。]

あぁ、それは佳いものだ―――


[返しかけて、新たな魔に気付く。
素早く構えると指先より銀の針が編まれた。

そのまま腕を薙ぎ、放つ。]

( 149 ) 2008/01/22(火) 21:07:59

堕ちたる魔槍 クァルトゥス

[濡れた唇の蠢きに、クァルトゥスは一瞬目を閉じた。
 男は、ザリチェの程よい筋肉の付いた身体のしなやかな動き、巻き付いた腕の力を心地良いと感じたらしかった。クァルトゥスは、か弱き者を従属させ、奉仕させるさせる事もそれなりに好んだが、同様に、力の拮抗や征服し難い相手に挑む事も好んだ。要は、褥でも戦場でもその嗜好にかわりはなかったのだ。]

[巻き付けられた腕、肩、肩甲骨をなぞりながら、妖艶な笑みでも美貌ではなく、婉曲に──ザリチェに内在するであろう力を褒める。]

・・・きれいな身体だが、
草で傷付くほど、やわには見えない…。
絹よりきめ細やかな肌なら、衣を纏わずとも。

…寝台に横たえてやりたい気もするが、屋敷に連れ帰れば、従僕が嫉妬で自殺しそうだ。

( 150 ) 2008/01/22(火) 21:10:55

【赤】 堕ちたる魔槍 クァルトゥス

喉を灼くほどの毒を持った美酒と言うことか。


[ただ、未知の魔物、油断の成らぬ悪魔、そして《候補者》と対峙する快楽だけではなく、ジュアンが遠くて耳を澄ましていると言う事実が、更にクァルトゥスを楽しませた。]


悪いな、…ジュアン。
まずは、音だけで楽しんでくれ。

だが、我慢出来なくなればお前も来れば良い。

[クァルトゥスを喰らわんとするかの様な、ジュアンの言葉には「そうでなくては、面白く無い」と喉の奥で嗤うのみ。ただし、「お前も来れば良い」と言う言葉に、言外に「喰いたければ試してみろ」と言う意が含まれていたのかもしれなかった。]

( *40 ) 2008/01/22(火) 21:11:40

堕ちたる魔槍 クァルトゥス

[閉ざしていた目を開き、“青”い目を見下ろす。

 一瞬の沈黙と 獰猛な視線。

 ザリチェの腰を抱き寄せ、草上に押し倒した。]

( 151 ) 2008/01/22(火) 21:12:01

堕ちたる魔槍 クァルトゥス

お前に似た酒を私は知らない。

・・・渇きの君 ザリチェ

──貴方を遠慮なく味わわせていただく。


[態とザリチェに重みを掛けながら、耳元へ寄せた唇は低く囁いた。]

( 152 ) 2008/01/22(火) 21:12:28

堕ちたる魔槍 クァルトゥス

[衣の内側に滑り込む掌は、直接的に性感帯と思われる場所を濃密に愛撫しはじめる。
 性器を避けると云うわざとらしい手管は使わず、また、クァルトゥス自身がザリチェより快楽をもたらされる事によって、多少の魔力が*奪われる事も厭わない*。]

( 153 ) 2008/01/22(火) 21:12:47

地上の穢 ロネヴェ

[「迷子にはならないでくださいね」
 気の抜けたようなジュアンの言葉は、彼の本意はさて置き世辞でも冗談でも無く森のある側面を表している。
 黒く、闇深き森。
 魔界のこの森には、魔をも惑わすものが棲んでいる。
 あるものは明かりを灯し、またあるものはあらぬ所へ沼地を作り、樹に擬態し、空間を歪ませ、ときに森の奥や遙か辺土へと、不用意な者を誘い込む。]

[さりとて、道なき途を違えることは無かった。
 森の一角。
 川を辿り往くと、やがて木々が開ける。
 道々、血の匂いが漂い、戦闘や虐殺のあった事を示していたが、既に辺土へと送られたのだろう。亡骸は一つも無かった。]

( 154 ) 2008/01/22(火) 21:22:10

泡沫の雨 ニクス

興を削がれることばかりだったのだもの。

それに。
より愉しいものに惹かれるのは当然だし、
幾らでも居てもウェスペルはひとりだよ。

[銀の針は、違わず黒に突き刺さる。
振り下ろされかけた爪は、水面を揺らす事は無かった。
咆哮。
上体を逸らして背後を見る]

うるさいなあ。

[噴き出した血を掴むように手を伸ばす。
指先が触れた途端、液体は刃となる。
逆流する赤が傷口を深く抉り]

静かにして。

[貫いた]

( 155 ) 2008/01/22(火) 21:24:29

泡沫の雨 ニクス、斃れるそれを見ることはなく、降りかかる赤を気にすることもなく。

( A74 ) 2008/01/22(火) 21:27:47

渇きの君 ザリチェ

[交わされた炎の視線が開戦の合図となった。
ザリチェは戦の魔に組み敷かれるまま、草の褥に横たわった。

力強さを感じさせる武骨な手が絹の手触り持つ膚の上を這う。
圧し掛かる男の身体の下で、淫魔の膚はオパールの如き輝き宿してうねった。]

( 156 ) 2008/01/22(火) 21:44:59

触れずの君 ウェスペル

……ほう。


[飛び散る緋色と、遡る翼ある魔の体液にを眺め
小さく声を漏らす。]

それが、お前の力か。
面白い、いっそ服も緋色に染めてみてはどうだ。

[こちらは血飛沫を殆ど浴びていない。
頬に少しだけ掛かった赤を、鬱陶しげに手で拭った。]

……ひとり か。

[ニクスの言葉を繰り返し]

此方の感想を述べるならば、
お前の方こそ、随分と変わっているぞ。

( 157 ) 2008/01/22(火) 21:48:20

地上の穢 ロネヴェ

[森のはずれにかけて川幅は広くなる。
 辺りに樹が無くなると、岩場を挟んで海へ注ぐ。
 空に月の無い所為か、夜が明ける事の無い所為か、海面は黒い。
 ただひたすらに、黒い水面は、それでも波立つ度に割れた黒曜石のような、硬質な光を放つ。翼のあるものの影が空を舞い、時折啼いた。]

[海の傍、川の水に潮の混じるより僅かに上流。辺りの開けた場所。
 ストールを離した。薄布は肩から背、脚を撫でて足下へ滑り落ちる。ドレスもその場へ脱ぎ落とし、装飾品だけを身に付けた姿で爪先から川へ入った。]

[追った傷は、表面的には癒えて居た。
 血の跡を洗い流す。何時だったか飛散した、誰かの緑色の血液も川の流れで溶かした。]

( 158 ) 2008/01/22(火) 21:49:32

泡沫の雨 ニクス

白から赤に染まるのが好いんだよ。
遊ぶうちに染まるのが好きなんだ。

[ゆるりとかぶりを振り、赤の飛沫を散らす。
金目の魔へと眼差しを戻して、青の眼を瞬かせた]


“ありがとう”?


[不意に、礼の言葉を紡いだ]

( 159 ) 2008/01/22(火) 21:55:55

触れずの君 ウェスペル

[予測の範疇を遥かに飛び越えた。
そんな言葉がよく似合う。

意味を理解するのに、少し時間が掛かった。
ニクスにはきょとんとしたウェスペルの表情がよく見えただろう。]

―――…………何故礼を謂う。

[やはり変わっている、へんな魔だと
内心繰り返した。]

( 160 ) 2008/01/22(火) 22:05:52

泡沫の雨 ニクス

放って置けば候補者が減っただろうに、
というのと、
変わっているのは唯一ということだからかな?

[口許に立てた指を添え、小首を傾げる。
幼い動作と、緋色に濡れた姿は不釣合いだった]

( 161 ) 2008/01/22(火) 22:14:44

地上の穢 ロネヴェ

[川面に、影が浮かんだ。
 水の流れに従い、身を退く。]

[襲撃者は、水を高く跳ね上げて降り立った。
 開けた場所で、身を隠しながら襲い掛かる事が出来なかったからだろう、上空から訪れた”候補者”は、飛沫の向こうで両手に番えた刃を掲げる。]

[ゆっくりと、敵を振り返った。]

[水しぶきの向こうの目が、己の身体に引き付けられる様子を見てロネヴェは満足げに笑い]

[炎を放った。]

( 162 ) 2008/01/22(火) 22:24:12

触れずの君 ウェスペル

……。

[難しい表情を浮かべる。]

あのままなら――……次の標的は私になったろう。
だから殺した。それだけだ。

[血腥い中に幼い魔、不釣合いでありながら
とても自然な姿のようにも思えた。]

“ただひとつであること”に拘るのだな。

( 163 ) 2008/01/22(火) 22:27:27

渇きの君 ザリチェ

[男は正しく灼き尽くす劫火であり、貫く槍であった。
ザリチェは自らその劫掠を受け入れ、自身もまた炎と化して燃え上がった。
引き裂かれた大地となり、赫灼たる溶岩流をその裂け目から溢れさせた。
鉄床となり、熱せられた刃の下で打ち据えられた。]

( 164 ) 2008/01/22(火) 22:28:04

泡沫の雨 ニクス

アハ。

[無邪気に咲う]

ひとつには成れないから、
ひとつで在りたいと思うのさ。

[振り返り、物言わぬ躯となった魔を見下ろす。
ああ、あの鳥の主だろうかと、そんな思考が過ぎった。

音も無く現れる虚無の孔。
横に跳び、逃れた。
ウェスペルとの距離が開く]

( 165 ) 2008/01/22(火) 22:40:06

地上の穢 ロネヴェ

[攻撃を防ごうと交差させられた腕を、烈しくうねる魔の炎が砕く。名も知らぬ魔を襲う、殴り付けるような、強い衝撃。
 ひときわ強い一撃は、ロネヴェの心中で燃える嫉妬の為せる業だった。

 特別な執着がある訳では無い。
 唯、己の美しさを信じて疑わぬ心。
 己以外のものへ目を向ける事を許さぬ傲慢。
 その衝撃でもって魔を打ち倒した。追って、川面に腕を突き入れる。相手の手にしていた刃を奪い取り、水中で首を撥ねた。
 水面に血が溢れ、二刀の使い手は二度と浮かび上がることは無かった。]

[ロネヴェの手にあった刃も消え失せた。
 持ち主が彼方へと落とされたからなのだろう。

 力と共に感情を放出し、一時の高揚に頬を染め、しかし茫洋とした貌で水面の血が流れ去ってゆくのをただ眺める。]

( 166 ) 2008/01/22(火) 22:44:48

地上の穢 ロネヴェ、メモを貼った。 メモ

( A75 ) 2008/01/22(火) 22:47:25

渇きの君 ザリチェ


[彼はまた、そそり立つ塔であり、侵略者の破城槌を幾度と無く受けて開く城門でもあった。
杯であり、飲み干す唇でもあった。

やがて、昇りつめた灼熱の槍が幾千幾万の火花を散らして落下するのを、炎の海となったザリチェは感じ、自らも己が海の中に熔けていった。]

( 167 ) 2008/01/22(火) 22:50:35

瑠璃音ノ五シキ ジュアン、メモを貼った。 メモ

( A76 ) 2008/01/22(火) 22:50:49

泡沫の雨 ニクス、メモを貼った。 メモ

( A77 ) 2008/01/22(火) 22:52:08

渇きの君 ザリチェ、メモを貼った。 メモ

( A78 ) 2008/01/22(火) 22:52:27

触れずの君 ウェスペル

故の――ただひとつか。


[闇が広がる。
ニクスと反対側へ飛ぶ。距離が開く。
深淵は口をあけて、敗者を飲み込んでいった。]

私には目的がある。

[離れた蒼へ顔を向けて]

それを果たしたとき、
再び合い見えるのも面白いかもしれんと思えたぞ。
変わり者のニクス。

[眼を細めた。
笑んだように見えたかもしれない。]

( 168 ) 2008/01/22(火) 23:01:56

触れずの君 ウェスペル

生きていれば、いずれ。

[立っていた時、候補者であるならば逢うは必然。
そうでないなら――自明の理。

次の瞬間、
黒の外套を翼のようにはためかせ
ウェスペルは森の奥へと消えた。]

( 169 ) 2008/01/22(火) 23:04:43

渇きの君 ザリチェ、メモを貼った。 メモ

( A79 ) 2008/01/22(火) 23:04:58

触れずの君 ウェスペル、メモを貼った。 メモ

( A80 ) 2008/01/22(火) 23:06:01

瑠璃音ノ五シキ ジュアン、メモを貼った。 メモ

( A81 ) 2008/01/22(火) 23:06:26

地上の穢 ロネヴェ、メモを貼った。 メモ

( A82 ) 2008/01/22(火) 23:07:28

堕ちたる魔槍 クァルトゥス

[触れる掌、指先、唇、舌、クァルトゥス自身の躯で。味わうザリチェの膚は、それ自体が魔物であるかの様だった。クァルトゥスは、己の動きに合わせて蠢き、内側から得も云われぬ貴石のごとく輝く、その様に魅せられた。
 貫いたザリチェの肉体は、男の力強さと誇り高さを見せながらも、誘い込む娼婦の媚態。しなやかな身体の奥に秘められた女の裡は豊潤で、灼熱の槍に絡み付き果て度無く快楽をもたらした。]



…離したく無い、
と飽きるほど懇願されただろう。

[悦楽の海を泳ぎ終え、互いの汗が混じり、ぬめる相手の首筋を撫でながら囁く。青い髪を撫でるクァルトゥスの声は、以前より心無しか親密な物に変化していた。

 森は二人の周囲だけが異様な静寂に満ちており、互いの呼吸音だけが響いていた。]

( 170 ) 2008/01/22(火) 23:08:26

渇きの君 ザリチェ、メモを貼った。 メモ

( A83 ) 2008/01/22(火) 23:08:43

堕ちたる魔槍 クァルトゥス、メモを貼った。 メモ

( A84 ) 2008/01/22(火) 23:09:39

堕ちたる魔槍 クァルトゥス、その時、待機していた愛馬の嘶きを耳にした。

( A85 ) 2008/01/22(火) 23:11:09

泡沫の雨 ニクス

ふうん?

[目的の如何は、問わなかった。
ウェスペルの描いた表情を捉えたのは刹那、黒の中へと消えゆく黒を見送り、口の端を上げる]

アハ。
それは、愉しそうだ。
それまで、呑まれないようにね。
それと、好きなものが見つかると好い。

[終わり際の言葉は、やはり「変わって」いただろう。
高きには昇らず、地を歩く。
乾いた昏き地面は、緋に濡れている]

( 171 ) 2008/01/22(火) 23:12:25

泡沫の雨 ニクス、メモを貼った。 メモ

( A86 ) 2008/01/22(火) 23:13:14

堕ちたる魔槍 クァルトゥス

[クァルトゥスは、ザリチェのこめかみと手の甲にくちづけてから、身を起こした。]

…無粋だと云いたいが。
私の従者の気配だ。

[軽く鼻を鳴らす。]

しかも、死にかけている。

( 172 ) 2008/01/22(火) 23:14:04

地上の穢 ロネヴェ、メモを貼った。 メモ

( A87 ) 2008/01/22(火) 23:21:44

瑠璃音ノ五シキ ジュアン

[身体の奥で、臓器がしなやかに鼓動を刻む。
 ――まるで、それ自身が意思を持つかのように。]

あははっ………

[――ドクリ。]

おかげで……

[目を細めて、笑う。]

――…恍惚の女神の膝元に居るみたいです。

[ジュアンの視界は快楽の波に揺さぶられ――かれの目の前は、黒い霞に覆われていた。]

( 173 ) 2008/01/22(火) 23:24:49

渇きの君 ザリチェ

[クァルトゥスが起き上がったを見、ザリチェもまた片肘をつき、ゆっくりと半身を起こした。
しっとりと汗ばんだ首筋と額に張り付いた蒼い髪が、ぞっとするほど艶かしい。]


嫉妬で死ぬかも知れぬと仰ったあの従者殿ですか。

( 174 ) 2008/01/22(火) 23:24:49


情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


← ↓ ■ □ フィルタ

生存者 (7)

自警団長 アーヴァイン
コミット済 1回 残2969pt 飴飴
渇きの君 ザリチェ
28回 残2083pt 飴飴
地上の穢 ロネヴェ
26回 残1974pt 飴飴
触れずの君 ウェスペル
34回 残1782pt 飴飴
瑠璃音ノ五シキ ジュアン
31回 残1572pt 飴飴
泡沫の雨 ニクス
27回 残2062pt 飴飴
堕ちたる魔槍 クァルトゥス
28回 残1838pt 飴飴

犠牲者 (0)

処刑者 (0)

突然死者 (0)

発言種別

通常発言
独り言
囁/鳴/念/婚/叫
死者のうめき
アクション
削除発言

一括操作




(0.07 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby *
使用画像については[瓜科国FAQ]をどうぞ。
■交流掲示板■
■人狼物語専用まとめwiki■