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瑠璃姫――…
[ジュアンは一糸纏わぬ姿で、瑠璃色の琵琶を抱き寄せ、そっとくちづける。まるで女人の髪を撫でるかのように、ジュアンが銀色の4弦を撫でると、琵琶の瑠璃色がキロリ、キロリと瞬いた。]
さーてと。
こんなに周囲がざわついてるのに、何もできないなんて勿体ないや。とっとと服着て……
[ザクリ――…
近付いてきた小者に、弦の雨を降らせ――…]
うわっ、血なまぐさっ……
[未だ血の匂いが残る服を着込むと、地を蹴り上げて、軽やかに森の中を飛ぶ。]
[振り返ったザリチェを、隻眼が見詰め返す。
しろい膚から匂い立つような媚態は、相手が振り返った事で濃度を増した様に思われた。クァルトゥスは暫しそのまま静止した。
青い炎を燃やす両の目に、くちびる。
ザリチェの視線と気配だけでのみ込まれる者もあるだろう。]
[それはそれは不愉快そうに眉を寄せながら
喉で嗤う女を見た。]
焦がれる?莫迦な。お前の眼は節穴か。
憎みこそすれ焦がれるなど、――あるわけがない。
[しなやかな肉食獣のように歩み寄るロネヴェへと謂い放つ。
地を僅かに足が擦る。]
渇きの君…。
[暫しの沈黙の後、クァルトゥスは口を開いた。]
貴方を満たすほどの相手は、何処にも居ないか。
お噂は予々──
[悪戯めいた笑みを歪めた唇の端に浮かべ、そして、馬上の相手へうやうやしく手を差し伸べた。]
[―――タン…
軽やかに木の枝の上に着地すると、眼下に見慣れた女の影が。]
あー……ロネヴェさん、また誰か苛めてますねぇ。
[ロネヴェが視線を送る先を見やると、そこには先ほどヴァイイ伯の屋敷で「リトル・レディ」ニクスと話し込んでいた男が居た。]
………ありゃりゃ。
この方……苦手なんですかね、ロネヴェさんのこと。
恋慕と憎悪の差など、無きに等しい。
屈辱を受けたか、一夜の愛を受けたか――
何があったのかしらね
[恐らく、距離を取ろうとしているのであろう、ウェスペルの隣へ]
[先刻、ウェスペルの見せた表情を思い浮かべる。
不愉快そうな彼の、いまの表情と見比べて]
嗚呼、少し―――妬けるわ。
[微塵の躊躇いも見せずに、差し伸べられた手を取った。
争わねばならぬ敵である筈の、眼前の男への警戒はまるで見られない。]
その呼び名はどうかご容赦を。
口さがない者達が勝手に付けた名です。
どんな噂かは知りませぬが、私も貴方にお会いしとうございました。
大層御強いのだとか……。
[嫣然と微笑む。]
あの白い塊は何でしょうか。
……誰かの躯、かな。
[ジュアンは木の枝からヒラリと地に降り立ち、白い塊をじいっと見つめた。]
……あ、よく見ると真っ赤ですねこの方。
この傷は……でっかい武器かぁ……一発でドカンと殺られちゃいましたねぇ……。
ま、痛くはなかったんでしょーけど。
[誰に言うでもなく、つぶやく。]
[クァルトゥスにその身を投げ出すように、ふらりと身体傾けて、闇馬の背より降りる。
甘やかな香りが髪から散り、空気に溶けた。]
この傷――…
クァルトゥスさんのつけた傷かもしれませんね。真っ白な騎士さんと戦われませんでした?
今、ウェスペルさんとロネヴェさんがその方――…の遺体?の前にいますよ。
ウェスペルさんがこの騎士さんのこと見て、なんか眉しかめてて――…ロネヴェさんがそれ見て「恋人なの?」なぁんて聞いてます。
……展開によっては、一触即発かもしれません。
ま、正直……この白い《候補者》さんがウェスペルさんの恋人だったかどうかは、僕らにとってはなーんにも障りが無いわけで。
むしろ、このままウェスペルさんとロネヴェさんが潰し合ってくれたらラッキーって感じです。元々ソリが合わない人達ですし、放っておいても……いずれ。
お前には関わりのないこと、詮索は無用だ。
[ロネヴェに背を見せぬよう動きながら、
眉を寄せて、宵闇の中光る獣ののごとき双眸を見据えた。
金の瞳には少しばかり怪訝そうな色が差しただろう。]
……戯言を。
戯れるなら、相手を選べ。
そうだな、そこの――…
[と視線を向けた先には瑠璃色が見えるだろうか。]
最近は、貴方に吸い尽くされ、木乃伊になったとある屋敷の持ち主の話を聞いた。
私の名をご存知とは、意外。
[触れた指先の、吸い付く様な感触を味わい、もう一度小さな笑みを漏らした。
クァルトゥスは、身体を傾けた相手を腕の中に受け止め、ザリチェの手の甲にくちづけた。]
…成る程、渇きの君は退屈しておいでか。
[拒んだ通り名を繰り返すのは、わざとだろう。
抱き込んだまま、取った手の甲の絹肌に軽く舌を這わせ、ザリチェを見つめた。]
[金色の視線が、青い目にギラリと重なる。]
あー……僕ですか?
[白い「候補者」の動かぬ躯の前で座っていた男は、にこにこと笑った。]
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