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[指先でショールを弄びながら、木陰を出る。
良い憂さ晴らしの相手を見付けた、と深い笑みを湛えて。]
まだ生き残って居たのね?ウェスペル――
[言葉を切った。
何者かが森へ現れたようだ。]
[闇馬は大人しく主の命を待ち、立ち尽くす。
その火の如き双眸もまた、主と同じく森を見据える──この獣もまた、只ならぬ気を感じているのだ。]
──ゾクゾクするな……
[笑み刻んだ口より舌が閃いて、血濡れたような唇を舐めた。]
[ギャアギャアと鳴く黒い鳥の影が、あたりを一斉に飛び回る。]
……魔の気配、ですかねぇ。
それも、すごく大きな……。
[目をしぱしぱと瞬かせ、右目を手で覆う。何かを察知したのか、キョロキョロと周囲を見た。]
「候補者」さん、ですかねぇ。
それとも、別の何かか。
[目を細めて、唇を動かし――吐息で旋律を奏でた。]
[相手は戸惑っているのか、分かった上で誘い込むつもりなのか。《候補者》ならばおそらく後者であろうと思われた。
クァルトゥスは自らの足で草を踏みしめてゆっくりと歩き、ザリチェに後ろから近付いた。男からは相手の濡れた紅唇は見えない。]
・・・…──。
この様な場所でひとり、遊んでおられるのか。
それとも、バラした相手が恋人だったか。
[視線を巡らせた先にあった魔が口を開く。
ウェスペルは心底うんざりしたような表情を見せただろう。]
――……無論だ。
しかし、よりにもよってお前が――
[同じく言葉を切った。
緋色の魔物が空より森に降り立ったのを感じ取ってか
眼つきが更に鋭くなる。
クァルトゥス。
声には出さない、無意識で名を紡いだ。
激しい怒りと憎悪と、それから。]
クァルトゥスさんって、もっとストイックな方かと思ってましたが……意外と野性的なんですね。なんだか嬉しくなってしまいます。
僕も、クァルトゥスさんと逢うの、楽しみにしてますよ。
[馬上の淫魔はゆっくりと振り返った。
最初は青く燃える炎のような瞳だけを、次に艶く白い貌を、最後に闇夜の衣に包まれたしなやかな身体を、それを乗せた愛馬ごと。
ただそれだけの動作の全てが、さながら恋焦がれた情人に向けられた媚態のよう。]
[仇、と言われ、口を開こうとしたが
間を置かず続けられた言葉に]
――…ッ!!?
そんなわけがあるかッ!!
[不意打ちを喰らって声を荒げた。]
[花が綻ぶように紅い唇が開き、涼やかに言葉を紡いだ。]
ひとり……そう、ひとりです。
気晴らしに馬を走らせていました。
恋人は居りませぬ。
貴方がそうでないのなら。
[手指で顔を覆い、喉の奥で嗤う。
嗤いながら、一歩踏み出す毎に脚から身体の造型を見せ付けるように、ゆっくりとウェスペルへ歩み寄る。]
だって、
そんな貌をしていたもの。
酷く焦がれて居るかのよう。
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