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[耳障りな羽虫の羽音、ウェスペルは眉を寄せた。
弾けた雫、地に染みていく。]
……此処は、其方が存分に踊れる
「舞台」ではないということだな。
[銀の霧を指先に纏わせながら、
空を舞う蝶の様な蒼の魔を見た。
ふわり、花びらの如く。]
それは、残念。
[砕けた硝子は光を反射してきらめいた。]
[けらけらと上がる嘲笑いには、たっぷりの毒と媚がまぶされている。
恐らくは飛魔の眼──視界を通じてその主にも、凄艶な嗤いが見えていた筈だ……飛魔が声にならぬ断末魔の喚きを残して息絶えるまで。
ふと、馬上の淫魔は頭を回らし、空と大地とを見渡した。]
あーもう。
こんなところで力を使うの勿体ないなぁ。
何で僕の所なんですか。
[瑠璃色の傘をくるりと回し]
弱そうだから……ですか?こまりましたねぇ……
[地を蹴り上げる]
それではお邪魔いたします。
[にこぉ、と笑うジュアンの手から、八方に広がった傘の「骨」がひとつの方向へと走り――…鋭い牙を突き立ててジュアンに飛びかかってきた「虫たちの主」の身体に、ざくりざくりと肉を割く音を立てて瑠璃色が突き刺さった。]
あー、僕、噛まれるの好きじゃないんですよ。痛いの嫌いだし。
牙の色って、怖いじゃないですか。綺麗な色にしましょうよ。
[抉るように、ジュアンは瑠璃色の傘の「骨」を何度も相手の肉の中に出しては入れる。そのたびに「虫たちの主」は使い魔たちと同じ緑色の飛沫と叫び声を上げ、大理石の上で身もだえている。やがてその息が切れたのか……「虫たちの主」は、タイルの上にどさりと崩れ落ちた。]
ダンスフロアには、不十分だもの。
[足下に散らばるひかり]
またの機会にしよう。
――銀の君、名は?
[かれの纏う色を眺め、問う]
[見えぬ相手に唇を歪め、眉を上げた。]
…成る程。
私が誰か知った上では無く。
誰にともなく、戯れに吐息を乗せた泡沫を送ってみたと言う所か。
お前が囁いている相手は、クァルトゥス。
魔槍のクァルトゥスだ。
[クックッと喉の奥で嗤う。
雑音、交戦と言う言葉に、]
──遊んでいるのか?
ならば、また暇になったら声を掛けるが良い。
随分と、奔放に踊る魔と見える。
ああ―――それでは、場を改めて、
次の機会に。
[ウェスペルは眼を細め、薄く笑んだようであった。]
私はウェスペル。
其方は。
ええ。気が向いた人が拾ってくれたらいいかなー…なんて。
クァルトゥスさんが拾ってくださったんですね、僕の泡。
ありがとうございます。
ああ、そうそう。こちらはジュアンです。
「瑠璃」に振り回されている、あのジュアン。
あ、遊びは終わりました。悲しいくらいにあっさりと。
せっかくのパーティなのだから、もーちょっとくらい遊びたかったんですけれど。まーでも、近くにただならぬ気配があるんで、これくらいでいいです。下手に手の内見せちゃったら、僕が損するだけですからねぇ。
――ニクス。
[花の咲くような、明るい笑顔で応える]
ウェスペル。
覚えておくよ。
今度は「盗ませて」貰う。
またね。
[窓辺から飛び立つ、夜の青と淡い白。
外に在る者に意識を向けることもなく駆け、
空気に溶けこむように、闇の中へと*消えた*]
[瑠璃色の傘を畳み、ブンブンと上下に振る。
おびただしい緑色の血と、瑠璃色にこびり付いた「虫」の肉片が雨のように降り注ぎ、べちゃりべちゃりと大理石の上に降りては奇妙な模様を作り上げる。]
ああー。あー……あー……もう……
[せっかくの一張羅である黒いロングタキシードに緑色の血が付着し、ジュアンはそれを左手でぱしぱしと取り払った。]
血の出ない方法って、無いものかなぁ……。
やんなっちゃうなぁ……
[瑠璃色の肌を垂れ落ちる緑の液体を指で拭うと、再び瑠璃を「琵琶」の形に戻してやった。]
村の設定が変更されました。
[そう遠く無い場所で何かが森に墜落する音が聴こえた。
左目は失われているが、クァルトゥスの両耳は悪く無いらしい。それが、バラバラにされた肉塊が、硬質な樹木の葉を叩く複数の音だと分かるのは、愛馬の嘶きと変わらぬほど聞き慣れた種類の音である所為だろう。]
遠からぬ場所、上空に悪魔が居る。
[クァルトゥスは、薄いくちびるを舐めた。]
[再び跳躍。
事切れ、くずおれた”虫たちの主”の骸の傍へと着地する。
風にドレスの裾が捲れ、いっとき顕わになったロネヴェの太股に、敗者の汚らしい色の体液が跳ねた。
琵琶を手にぼやくジュアンに]
素敵なショーだったわ。
[拍手の音を聞き、迷わずそちらの方へと視線を送る。]
ロネヴェさん。
……覗かれていたんですか。
[困ったような笑顔で、小さく首を傾げた。]
いえね、もうホント、瑠璃姫が抜けなくて。
何度も突き刺したら痛いとは思うんですが…致し方無いんです。
[あはは、と笑って一歩を踏み出すジュアンの足元には、肉の塊。それを知ってか知らずか、かれはぎゅむと肉塊を踏みつけた。]
ああっ!踏んじゃった。靴がー……
[大理石の上に、革靴のつま先をぐりぐりと押しつける。
緑色の同心円が大理石の上に描かれた。]
いえいえ。僕のは「素敵なショー」というほどのものでは。ロネヴェさんのダンスの方が、よほど美しいかと存じますよ。
――ニクスか。
[夜の気配がする。]
ああ、受けてたとう。
[溶ける蒼と白を見送ると、
ウェスペルは広間へと顔を向けた。]
……また、随分派手にやらかしたものだ。
[咎める色は全くなく、
寧ろ何処か愉快そうな響きを帯びた呟きである。
瑠璃が爆ぜ、また主の手中へと戻っていく。
近づきすぎた使い魔は
ウェスペルが通り過ぎるたび銀の針で
標本のように縫いとめられていた。]
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