情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
[薄く笑む、その表情は幼く見えても矢張り“魔”であった。]
……水――否、液体を好むか。
[「乾いているし」
大広間での言葉を思い起こす。
ウェスペルは自分の手を見て緩く握った]
そういうものか。
やはり、理解し難い。
[古傷が痛むかのような表情を浮かべていたかもしれない。]
好む――どうだろうね。
[そう言った感覚の範疇には属さぬゆえに、答えは曖昧になった。
眼を開き、ウェスペルを捉える。
かれが退いた分だけ進み、一定の距離を保って、下から除きこんだ]
なぁんだ。
やはり、痛いのじゃないか。
[小さき鏡の泉は、かれの貌を映している]
――痛い?
[澄んだ湖水のような眼に、自身の顔が映っている。
戸惑ったような表情だった。]
おかしなことを、謂う。
[知らず、手袋に隠れたままの傷跡を覆うように手を重ねた。
それは痛みなのか、どうか。
続いた問いに首を少し傾けた。]
何故そんな事を聞く?
……そうだな、煩わしくないのは嫌いではないが。
[候補者同士が向かい合っての奇妙な会話。
他の者が見たらどう思ったろう。
森がざわりと揺れた。]
見たままを言っただけさ。
思ったままを尋ねただけだよ。
[かれとは付かず離れずの距離]
けれど敢えて理由をつくるのなら、
そうだね、
「踊る」よりも愉しそうだと思ったからかな。
[小さな両の手を大きく広げて、
くるりと回りながら
ぐるりと周りを巡る]
そんな貌をする魔は珍しいのだもの。
キラいじゃないのは、
好きとは違うのじゃないかな。
煩わしくないものって、なんだろう。
静かなもの?
[ぴたりと足を止めると
ふわりと広がるスカートが収まる]
凪いだ水面に映るひかりの波はきれいと思うけれど。
[幼き魔の背後、
ざわめく黒の森]
[穏やかな空気を好機と見たか、
何処よりか飛来する黒の影。
鳥と人の狭間の姿をした異形]
[揺れる濃藍を眼で追う。
ふわふわ、斑の裾が踊っている。]
「踊り」たくて仕方がないようだったのに、
気まぐれなのだな。
[珍しい、と謂われ眉間にしわを寄せた。]
……表現しがたい心持ちになるな。
変わった魔なら幾らでもいるだろう。
大差なかろう。
……静寂は、そうだな。
好ましい。
[深い蒼の幼い魔は、
澄んだ水によく似た無邪気さだ。
その言葉に、凪いだ湖面を思う。]
あぁ、それは佳いものだ―――
[返しかけて、新たな魔に気付く。
素早く構えると指先より銀の針が編まれた。
そのまま腕を薙ぎ、放つ。]
[濡れた唇の蠢きに、クァルトゥスは一瞬目を閉じた。
男は、ザリチェの程よい筋肉の付いた身体のしなやかな動き、巻き付いた腕の力を心地良いと感じたらしかった。クァルトゥスは、か弱き者を従属させ、奉仕させるさせる事もそれなりに好んだが、同様に、力の拮抗や征服し難い相手に挑む事も好んだ。要は、褥でも戦場でもその嗜好にかわりはなかったのだ。]
[巻き付けられた腕、肩、肩甲骨をなぞりながら、妖艶な笑みでも美貌ではなく、婉曲に──ザリチェに内在するであろう力を褒める。]
・・・きれいな身体だが、
草で傷付くほど、やわには見えない…。
絹よりきめ細やかな肌なら、衣を纏わずとも。
…寝台に横たえてやりたい気もするが、屋敷に連れ帰れば、従僕が嫉妬で自殺しそうだ。
喉を灼くほどの毒を持った美酒と言うことか。
[ただ、未知の魔物、油断の成らぬ悪魔、そして《候補者》と対峙する快楽だけではなく、ジュアンが遠くて耳を澄ましていると言う事実が、更にクァルトゥスを楽しませた。]
悪いな、…ジュアン。
まずは、音だけで楽しんでくれ。
だが、我慢出来なくなればお前も来れば良い。
[クァルトゥスを喰らわんとするかの様な、ジュアンの言葉には「そうでなくては、面白く無い」と喉の奥で嗤うのみ。ただし、「お前も来れば良い」と言う言葉に、言外に「喰いたければ試してみろ」と言う意が含まれていたのかもしれなかった。]
[閉ざしていた目を開き、“青”い目を見下ろす。
一瞬の沈黙と 獰猛な視線。
ザリチェの腰を抱き寄せ、草上に押し倒した。]
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新