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友。
友なのかな?
[眼前の魔を円い眼で見上げ、問う。
夜闇の青は子供っぽい輝きを帯びている]
ねえ、と言われても、なんだろう。
それにしても、ジュアン、今日はめかしこんでいるのだね。
[頬に触れかけた指はかれの言葉に止まり、見慣れたインディゴブルーのマフラーに爪先が触れて下りた。
掌に残っていた水が、弾ける]
ん?……ああ、この恰好?
何やら、楽しそうなことが起こるっていう話を聞きまして。普段は一緒に踊ることのなさそうな、高貴な方々との「ダンスパーティ」みたいですよ。
……もしかしたら、ニクスさんやザリチェさんともいずれ「踊る」やもしれません。
ならば、僕もいつものどうでもいい服装ではまずいでしょう?
[インディゴブルーのマフラーの端の位置を直し、恭しく一礼した。]
[マフラーの端についた水滴を右人差し指の腹に乗せ、ふうとそこに息を吐いた。]
そうそう。
もしかしたら「ダンスパーティ」の招待客が誰かを聞けるかもしれませんねぇ。
僕はこれから、ヴァイイ伯のお屋敷にでも行こうと思います。
……おふたりは、どうなさいます?
[にこりと、再び笑みを浮かべる。]
―大広間―
[既に幾つかの影が待機している。
しゃら、と金属音。
それは、ロネヴェがボティスと呼んだ魔であったが、
勿論かれが知る由もない。
壁を背に凭れ掛かると、
“候補者”達の様子を金色の眼が伺いはじめる。
殺し 奪う 背き 欺く
その“舞踏”の相手たちを。]
どうかな……
[蒼い髪をかき上げ、]
別にこちらから行かずとも、用があればいずれ向こうから来てくれるだろうさ。
己は壁の花になるのは嫌いなんだ。
大勢の中のひとりでしかないなんてゾッとする。
それよりも。
もっと愉しいことをしたいな。
このところ寄ってくる奴は、どいつもこいつも大味で、口直しが欲しいと思っていたところだ……
[紅い唇をゆっくりと舐めた。]
ダンスパーティ?
[装飾がかった科白の意味は幼さを有する魔には読み取り辛いらしく、幾度も目をしばたかせ、その度に睫毛に乗った滴が散った。
しかしその「名」が出れば、否が応にも意は介せて、表情が一際明るくなった]
へえ! ジュアンも、なんだ。
それならとても愉しく「踊れ」そうだね。
[かれから離れて、その場で左足を軸にくるりと回る。
飛沫は散らず、霧と化して、大気の中に溶けこんだ。水の中にいたのが嘘のように、白の衣服は乾き切っていた]
愉しい場所なら行きたいけれど、さて、どうしようか。
[ザリチェと呼ばれた魔を窺うように見る]
……そうなんですか。
「美食家」のザリチェさんにしては珍しく……。
大雑把なお味ばかり召し上がっていると、舌が鈍りそうですねぇ。そのうちマヒしちゃうかもしれません。
こんな時は美味しいお水を飲んで、お口直しした方がよさそうですねぇ。
ニクスさんにご用意していただきます?
それとも僕がご用意いたしましょうか。
[目を細め、ザリチェに優しげに語り掛けた。]
そうですねぇ。
[ニクスの顔がぱあっと明るくなるのを見て、まだ幼い子どもを見つめる親のような視線になる。]
僕はワルツは苦手ですけれど。
……なんて。冗談です。
ニクスさんは「ダンス」はお得意ですか?
ならば良かった。僕も楽しく「踊れ」そうです。
ザリチェさんの元にも、お誘いは来ているのでしょう?
誘い……さてね。
少なくともまだ来てはいない。
[興味をなくしたように、スッと目を細めた。
うっすらと笑みを刻んだ唇の、形は変わらずに冷たさが漂う。]
行きたければ行けば良い。
ジュアン。
良い相手に恵まれるように「祈って」いるよ。
そこのお嬢さんも……ニクス、だっけ。
皆で愉しくお遊戯を愉しんでおいで。
ええ、もちろん。
よほどおひとりが好きなのですねぇ…ザリチェさんは。
僕はあまり「ひとり」というものが得意ではありません。
だから騒がしい場所に行きたがる。
[琵琶の瑠璃が、一斉にまたたく。
キロリ、キロリ、キロリ。]
……もし僕と遊んでいただけるなら、是非後ほど。
大勢の前が苦手ならば、ふたりきりでお会いするのも構いませんよ。
シャイなお方も好きですから、僕は。
[ザリチェにくるりと背を向けて、すっとニクスに手を差し出した。]
どうぞ、お嬢様。
ダンスパーティにエスコートいたしましょう。
せっかくおめかししたのですから、少しくらいカッコつけてもおかしくはないでしょう?
[にこりと、笑った。]
嘘ばっかり。
[冗談と口にしたジュアンに、眼を細めて言う魔の面差しには、幼くはあれど無邪気というには、僅かに艶が滲む]
さて、踊りは、どうだろう。
音を奏でるのよりは、ずっと得意ではあるけれど。
[ザリチェの冷たさを孕んだ笑みとは対照的に、拗ねたような色を含ませて]
お嬢さん、じゃあないよ。
お坊ちゃんでもないけれどね。
ザリチェはもっと愉しいことを知っているのか、
それなら、いつかそれも教えて欲しいな。
あは。
それでも、エスコートされるのは悪くはないかな。
[淑女を真似てスカートの裾を摘み、腰を屈めて一礼すると、差し出されたジュアンの手へと、少女の如く細い手を乗せる]
[ひらり、と傍らの闇馬に跨る。
ローブに入った深いスリットから、すんなりした足が覗き、太腿の付け根まで露わになる。
慇懃に馬上から二人に向かって一礼すると、愛馬の横腹を軽く叩く。
合図を受け取った夜色の馬はいなないて、宙へと駆け上っていった。]
[ザリチェに背を向けたまま、小さく首を傾げた。
かれの赤い髪が、うなじをサラリと流れる。
――首のあたりの肌が、ざわりと騒いだ。
――目で「視る」よりも鋭敏に、耳はザリチェの衣擦れの音を察知し――]
ダメですよ、ザリチェさん。
そんな刺激の強い乗馬姿であちこち廻られては。
ニクスさんの「教育」によろしくないです。
それに……つまらぬ者から、要らぬ味を食べさせられることになるやもしれませんから。
[ふっと口元を歪め…]
……呉々も、お気をつけて。
さぁて。
[すうっと目を細め、ニクスに笑いかけた。]
お待たせして申し訳ございません、ニクスさん。
そろそろ「ダンスパーティ」の会場に行きましょうか。
せっかくそんなに可愛らしい恰好をしているニクスさんを、皆さんに見せないのは勿体ないですから。
では僕が手を取る間は、「リトル・レディ」で居てくださいね?
[眼差しだけを天駆ける馬とその主へと向け、晒される白い脚を目にしても、性無き身体ゆえか幼き思考ゆえか、何ら感情の動きを示さない。返らぬ答えをつまらないと思う程度だ]
うん?
今までの退屈していたのに比べたら、ずっと短い時間だよ。
[それでも「遊び」の場に行けるのだと知れば、気は逸る。
先んじて踏み出しかけた足は、触れた手の温もりを感じて止まった。対する幼き魔の手は、水に触れていたためか、冷たいが]
褒めても何も出はしないけれど、
代わりに、ジュアンの言うことを聞くことにしよう。
[悪戯めいた表情に柔らかみを帯びさせ、小首を傾げて深い青を揺らす]
――それでは、連れて行ってくださる?
[下から覗き込むように、*見上げた*]
[夜の馬は黒い矢となって、輝く雲を貫く。
獣の首を抱き、その背に身を預け、自らも空を裂く矢の一部となる。]
……別にシャイな訳でも独りが好きな訳でもないんだが。
[物憂く独りごち、獣の膚に頬を寄せた。]
……ええ、もちろん。
可愛らしい「レディ」をエスコートする役割をお任せいただき、光栄にございます。
[恭しく一礼すると、血色の良い爪を持つ方の親指で、ニクスの冷たい指先をそっとなぞった。]
ですが今日は「エスコート」までですよ。
それ以上の「遊び」は、また今度。
淑女の「色」があなたの瞳に宿ったら、その時にお願いいたしますから。
[屈託のない笑みを浮かべると、ニクスと共に何処かへと*消え去った*]
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