人狼物語(瓜科国)


128 赤と黒 Le Rouge et Le Noir


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渇きの君 ザリチェ

[しばらくちゃぷちゃぷと水音立てていたが、]

……詰まらない。

[物憂げに呟くと、バシャリと手で湖面を薙いだ。]

( 44 ) 2008/01/19(土) 12:29:49

触れずの君 ウェスペル

[眼下に広がる黒い森。
向かう先は亡きヴァイイ伯ゆかりの地。
声を掛けられた候補者達が集っているかも知れぬ。]

誰が仕掛けたのやら。
手に掛けた者が紛れ込んでいるやも知れんな。

[顎に指をやりつつ、口許に浮かぶのは薄い笑み。
天馬が1つ啼く。]

……ん。

[小窓の外に目を遣れば、
鏡の湖の畔、水面と地上に揺れたのは戯れる馬の影か。]

( 45 ) 2008/01/19(土) 12:52:32

渇きの君 ザリチェ

飽きた。

面白くない。

食傷した。

愉しくないと、死ぬ。


[ぐったりと地に身体を伸ばす。
白い頬が細長く丈短い草の葉に押し付けられた。
すんなりとした指は相変わらず湖水に浸され、緩慢に水面を掻き混ぜている。]

( 46 ) 2008/01/19(土) 12:52:57

渇きの君 ザリチェ、メモを貼った。 メモ

( A16 ) 2008/01/19(土) 12:58:47

触れずの君 ウェスペル

[馬車は音もなく舞い降りて、空に停止した。
見えない階段を降りるように馬車から湖畔へと移動する。
気侭に遊んでいた黒鉄の影は、
見慣れぬ影を捕らえ、鼻を鳴らしたようだ]

……黒鉄の魔か。
野良ではないな。主人が近くに居るのか?

[闇馬は答えない。
代わりに、遠くない場所で鏡の湖面が揺れる音がした。]

( 47 ) 2008/01/19(土) 13:11:17

渇きの君 ザリチェ、メモを貼った。 メモ

( A17 ) 2008/01/19(土) 13:27:45

触れずの君 ウェスペル、メモを貼った。 メモ

( A18 ) 2008/01/19(土) 13:28:55

触れずの君 ウェスペル

[音がするほうを見れば横たわる何者か。
白と蒼、ともすればそれは真珠と貴石のようにも見える。

このような森の中に1人、
貴族であろうか。

ウェスペルは不思議そうに少しだけ首を*傾けた。*]

( 48 ) 2008/01/19(土) 13:52:45

渇きの君 ザリチェ

[馬車の影が草原の上に落ちたのに気付いたのか気付かぬのか。
気怠く水面を掻き混ぜる指は止まらない。
一見無防備に草叢にうつ伏せて横たわる、その姿態はあくまで白く艶かしい。

ふと、伏せた面がもたげられ、倦怠を湛えて半眼に閉じられていた瞳を背後へと向けた。]

( 49 ) 2008/01/19(土) 18:11:13

触れずの君 ウェスペル

……。

[湖の畔、水音がふとリズムを変えると
闇色の馬はそちらを向く。
成程、確かにこの魔は主であるらしい。

艶かしい気配を纏ったそれは気だるげな様子で
瞳を薄く開いていく様子で。

  ――淫魔か。

ウェスペルは眼を細めた。
少しばかり警戒の色を滲ませる。]

……お邪魔をしたかな?

( 50 ) 2008/01/19(土) 18:51:37

渇きの君 ザリチェ

[肩越しに振り返るその瞳は、蠱惑の艶を帯びて濡れていた。
紅い唇が口接けを誘うかのようにうっすらと開いて、]


[くくく、と喉を鳴らして嗤った。]

( 51 ) 2008/01/19(土) 19:23:21

触れずの君 ウェスペル

[濡れたような瞳に、嗤い声。
やはり淫魔。
ぞっとするほどうつくしいが、
それ故に警戒心は高まり、金の瞳の魔は眉を寄せた。]

……何が可笑しい?

( 52 ) 2008/01/19(土) 19:37:27

渇きの君 ザリチェ

邪魔?
邪魔になるほど忙しくなんかない。
丁度暇を持て余していたところさ──


[機嫌の良い猫のように喉を鳴らしながら、ゆっくりを身を起こす。
白い肢体もまた、さながら猫のようにしなやかになめらかに動き。
下肢を開き片膝を立てて草叢の上に座れば、隠すものとてない秘所が全て露わになる……威容を備えた男の徴も、その下にひっそりと息づく女の花弁も。]

( 53 ) 2008/01/19(土) 19:40:30

渇きの君 ザリチェ

[黒衣の魔の警戒心たっぷりの視線も気にならぬらしい。
立てた膝の上、両手を置いて頬を乗せ、唇の両端をうっそりとつり上げた。]

( 54 ) 2008/01/19(土) 19:46:05

触れずの君 ウェスペル

[魅惑を武器とする淫魔に恥じぬ
しなやかな動きは無駄がない。
両の性を持つ様子も微塵も不自然ではなく
寧ろそれこそがその者に相応しいように思えた。

闇馬が鼻を鳴らす。]

……暇か。
無防備な姿を晒しては辺境の地とは言え
危ういのではないかね。

[自信があってのことだろうが、敢えて尋ねる。
腕を組み、笑みを浮かべる魔の様子を伺った。]

( 55 ) 2008/01/19(土) 19:54:55

渇きの君 ザリチェ

危うい……
であれば護っていただけますか?
見たところ貴方は、弱いものを甚振って愉しむような下賎な趣味のない、志の高いお方のようだから。

[芝居じみてあからさまな媚を声に乗せ、愉しげに目を細めた。]

( 56 ) 2008/01/19(土) 20:05:39

触れずの君 ウェスペル

……さて、どうだろうな。
寧ろ其方の様な魔には、
甚振って愉しむ者を引き込む方が得意なのではないかとお見受けするが。

[乗せられた媚もすげなく流すように、
ウェスペルもまた眼を細めた。]

( 57 ) 2008/01/19(土) 20:15:24

渇きの君 ザリチェ


つれないなぁ……

私はお気に召しませんか?


[拗ねた口調で顔を背けるが、艶含んで送る流し目は変わらず愉快そうに煌いているし、唇もかっきりと微笑んでいる。]

( 58 ) 2008/01/19(土) 20:28:58

泡沫の雨 ニクス

[魔の意識と細指とが逸らされて、静寂を取り戻していた水面の闇が揺らいだ。
岸辺より離れた場所にて、音もなく小さな波紋生まれ、緩やかに広がり、薄れて、消えゆく。
それきり、湖は再び鏡と成った。

*影はなく、風もない。*]

( 59 ) 2008/01/19(土) 20:32:53

触れずの君 ウェスペル

生憎と、じゃれ合う趣味はない。

……媚を売る者なら幾らでも居るだろう。
其方なら幾らでも釣れるのではないか。

[言外に、眼の前の淫魔に対し
一定以上の評価をしていることを滲ませる。
が、あいも変わらず警戒はしたまま。

ふと。

再び鏡の湖面が揺らいだのが眼に入ったが、
それは直ぐに消えてしまう。
泡沫のように。]

――……。

( 60 ) 2008/01/19(土) 20:51:11


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